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blue.26
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「木下さん、お茶しませんか―――!?」
定時退席した木下さんを追いかけて、更衣室に突撃した。
が。
「…無駄ですよ」
対応は相変わらずクールだった。
「碧さんを好きになっても」
…碧さん。
木下さんのややつり気味で切れ長の瞳が一瞬切なげに瞬いた。
やっぱり木下さんと和泉さんて、…
「付き合ってたんですか?」
勇気を出して聞いてみたものの、
「あなたとお茶をする無駄な時間はありません。失礼します」
わー。ばっさりー。
木下さんは静かにロッカーを閉めて更衣室のドアに手をかける。
「…ブルーレインさえなければ」
謎めいた言葉を残して更衣室のドアがゆっくりと閉まった。
ブルーレイン。
ってなに!?
ていうか、木下さんが元カノで麻雪さんが今カノだったら、綺麗系から可愛い系まで、キリッと系からおっとり系まで、オールオッケーってことで。
…今更だけど、和泉さん、モテるんだなぁ。
まあ、あの見た目であの中身だもんね。
自分の手のひらを見つめてから握りしめる。
『離したくない』
って、言ってくれたの、空耳だったかも。
それか、なんか杖がわりが欲しかったとか。
手が冷たくて暖を取りたかったとか。
自分で考えて落ち込んできたので、頭を切り替えようと、スマートフォンを取り出してブルーレインを検索してみた。
いくつかヒットした中で、それらしいのを眺める。
『ブルーレインは20××年にウィンエンターテイメントが発表した世界最先端のVRゲーム。昏睡状態で意識に直接働きかけ、異世界に転生したようなリアルなゲーム体験が出来るのが最大の魅力。』
ふむふむ。
ちらちらスマホを見ながら、会社のビルを出ようとしたところで、後ろから走ってきた誰かにぶつかられ、派手に転んだ。
歩きスマホ、ダメ、絶対。
「すみま、…」
起き上がって、私につまずいた人に謝ろうとしたら、舌打ちされて睨まれた。
「邪魔っ!」
「…すみません」
もう一度謝ると、男の人は恨みがましい視線を向けて再度舌打ちしてから、苛立たしげに行ってしまった。
…怖いし。
っていうか、今の人どこかで見たような気がする…
立ち上がって歩き出すと、靴の下で何かが音を立てた。
慌てて足をどかしてのぞき込むと、
「…USB?」
キーフォルダーのような小さなUSBメモリが落ちていた。
定時退席した木下さんを追いかけて、更衣室に突撃した。
が。
「…無駄ですよ」
対応は相変わらずクールだった。
「碧さんを好きになっても」
…碧さん。
木下さんのややつり気味で切れ長の瞳が一瞬切なげに瞬いた。
やっぱり木下さんと和泉さんて、…
「付き合ってたんですか?」
勇気を出して聞いてみたものの、
「あなたとお茶をする無駄な時間はありません。失礼します」
わー。ばっさりー。
木下さんは静かにロッカーを閉めて更衣室のドアに手をかける。
「…ブルーレインさえなければ」
謎めいた言葉を残して更衣室のドアがゆっくりと閉まった。
ブルーレイン。
ってなに!?
ていうか、木下さんが元カノで麻雪さんが今カノだったら、綺麗系から可愛い系まで、キリッと系からおっとり系まで、オールオッケーってことで。
…今更だけど、和泉さん、モテるんだなぁ。
まあ、あの見た目であの中身だもんね。
自分の手のひらを見つめてから握りしめる。
『離したくない』
って、言ってくれたの、空耳だったかも。
それか、なんか杖がわりが欲しかったとか。
手が冷たくて暖を取りたかったとか。
自分で考えて落ち込んできたので、頭を切り替えようと、スマートフォンを取り出してブルーレインを検索してみた。
いくつかヒットした中で、それらしいのを眺める。
『ブルーレインは20××年にウィンエンターテイメントが発表した世界最先端のVRゲーム。昏睡状態で意識に直接働きかけ、異世界に転生したようなリアルなゲーム体験が出来るのが最大の魅力。』
ふむふむ。
ちらちらスマホを見ながら、会社のビルを出ようとしたところで、後ろから走ってきた誰かにぶつかられ、派手に転んだ。
歩きスマホ、ダメ、絶対。
「すみま、…」
起き上がって、私につまずいた人に謝ろうとしたら、舌打ちされて睨まれた。
「邪魔っ!」
「…すみません」
もう一度謝ると、男の人は恨みがましい視線を向けて再度舌打ちしてから、苛立たしげに行ってしまった。
…怖いし。
っていうか、今の人どこかで見たような気がする…
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「…USB?」
キーフォルダーのような小さなUSBメモリが落ちていた。
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