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blue.63
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薬のせいか、少しぼんやりしながら、和泉さんが話してくれた今回の件について聞いていた。
私は銀行で撃たれてから、麻酔の効果もあり、半日くらい眠っていたらしい。
っていうか、あれ、本当に銃だったんだと思うと、今更ながらぞっとする。
私を連れ出した2人は、某国の諜報員でブルーレインの事故にまつわり、自国の軍事機密が外部に漏れないよう情報操作する役割を担っていたという。
そもそも、ブルーレインを作ったウィンエンターテイメントは極秘に某国に協力し、対人兵器の開発に携わっていて、巨額の恩恵を受けとっていたことが分かり、今、大騒ぎになっているらしい。
点滴液がぽつんぽつんと落ちる静かな病室は、なんだか外界と切り離されているような気がする。
「あの事故は、…」
ブルーレインが事故を起こした日に使われたスモークは、最初からガスの効果を試すため意図的に、つまり、人体実験を目的として使われたものだった。
その事実を隠すためソフト開発に責任を転嫁し、徹底的に証拠を隠滅。疑問を感じた人の口も封じ、事実を闇に葬り去った。
…はずだった。
そのまま、ソフトの操作ミスによる不運な事故で終わるはずだったのが。
「奏くん、…」
「ああ。青井に嗅ぎつけられて、奴らは相当焦った。何としても証拠を奪い返し、告発を止めさせようとした…」
奏くんを事故に遭わせたトラックの運転手も彼らの仲間で、今まで不注意の事故だったと言い張っていたのが、仲間の逮捕を受けて関与を認める発言をしているという。
「早く、意識が戻るといいな」
和泉さんの言葉に心から頷く。
奏くんは今もまだICUにいる。
奏くん。
もう、他には何にもいらないから、
奏くんに会いたい。
「同じ病院だから、ICUから出たらすぐに会いに行こう」
和泉さんが励ますように私の手を取って、頭を撫でてくれた。
「…青井の記録が、重要な証拠になっている」
和泉さんは話しながら、ずっと私の頭を撫で続けてくれた。
奏くんのハンカチに包んであったICレコーダーには、事故後の音声と、私が彼らと交わした会話も全て録音されており、奏くんが入手したガスの成分表や告発記事のデータも保存されていた。
ロンドン新聞の一大スクープとして、奏くんの記事は世に出ているという。
「のい。…大丈夫か? 疲れてないか?」
和泉さんが労わるように私の額に手を置く。
首を振ると、
「話、続けてもいいか?」
私が頷くと、和泉さんは深く頭を下げて、
「…麻雪のこと、本当に悪かった」
辛そうな悲しそうな顔をした。
「おかしいと思うことは、何度もあったのに、…」
奏くんから送られたデータが瞬時に消されていたことも、私を研究室から遠ざけるような発言も、書庫に行かせたことも。
「問い詰めたら、俺のためだって言われて、…俺は自分が許せない」
私は銀行で撃たれてから、麻酔の効果もあり、半日くらい眠っていたらしい。
っていうか、あれ、本当に銃だったんだと思うと、今更ながらぞっとする。
私を連れ出した2人は、某国の諜報員でブルーレインの事故にまつわり、自国の軍事機密が外部に漏れないよう情報操作する役割を担っていたという。
そもそも、ブルーレインを作ったウィンエンターテイメントは極秘に某国に協力し、対人兵器の開発に携わっていて、巨額の恩恵を受けとっていたことが分かり、今、大騒ぎになっているらしい。
点滴液がぽつんぽつんと落ちる静かな病室は、なんだか外界と切り離されているような気がする。
「あの事故は、…」
ブルーレインが事故を起こした日に使われたスモークは、最初からガスの効果を試すため意図的に、つまり、人体実験を目的として使われたものだった。
その事実を隠すためソフト開発に責任を転嫁し、徹底的に証拠を隠滅。疑問を感じた人の口も封じ、事実を闇に葬り去った。
…はずだった。
そのまま、ソフトの操作ミスによる不運な事故で終わるはずだったのが。
「奏くん、…」
「ああ。青井に嗅ぎつけられて、奴らは相当焦った。何としても証拠を奪い返し、告発を止めさせようとした…」
奏くんを事故に遭わせたトラックの運転手も彼らの仲間で、今まで不注意の事故だったと言い張っていたのが、仲間の逮捕を受けて関与を認める発言をしているという。
「早く、意識が戻るといいな」
和泉さんの言葉に心から頷く。
奏くんは今もまだICUにいる。
奏くん。
もう、他には何にもいらないから、
奏くんに会いたい。
「同じ病院だから、ICUから出たらすぐに会いに行こう」
和泉さんが励ますように私の手を取って、頭を撫でてくれた。
「…青井の記録が、重要な証拠になっている」
和泉さんは話しながら、ずっと私の頭を撫で続けてくれた。
奏くんのハンカチに包んであったICレコーダーには、事故後の音声と、私が彼らと交わした会話も全て録音されており、奏くんが入手したガスの成分表や告発記事のデータも保存されていた。
ロンドン新聞の一大スクープとして、奏くんの記事は世に出ているという。
「のい。…大丈夫か? 疲れてないか?」
和泉さんが労わるように私の額に手を置く。
首を振ると、
「話、続けてもいいか?」
私が頷くと、和泉さんは深く頭を下げて、
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「おかしいと思うことは、何度もあったのに、…」
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