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blue.108
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「きゃあああっ、死んじゃう―――――っ」
「おい、…」
奏くんが少年時代を過ごしたらしいイギリスのお部屋は、
広々とした窓から森のような庭が望め、
アンティークな家具に囲まれていて、
執事さんが運んでくれた紅茶をピーターラビットと一緒にたしなんでしまいそうな雰囲気に溢れた素敵な空間だった。
んだけど。
広くてふかふかで重厚感のあるダークブラウンのベッドに降ろされて、
滑らかな肌で彫りの深い美しすぎるアースアイに間近に迫られたら、
酸欠で死にそうで、素敵空間に浸っている余裕なんて1ミリもない。
奏くんのベッドが軋む。
同時に脈拍が超高速で加速する。
長い手足もきれいな首筋も柔らかい髪も、
凛々しい眉も整った鼻筋も官能的な唇も、
「のい?」
今更だけどかっこ良過ぎる。
英国調アンティークベッドの上で世界的イケメンと2人きりなんて、
「…ドキドキし過ぎて心臓が壊れるっ‼」
「お前な、…」
奏くんが仕方ないなって顔をして、両腕を広げ、
「ほら、…」
心をつかんで離さない甘く優しい声を響かせた。
「来いよ」
…ずるい。
こんなの抗える人絶対いない。
奏くんのベッドの上で奏くんに身を寄せると、
奏くんの爽やかな匂いと温かい腕の中に包まれた。
「しんじゃう、…」
奏くんが髪に指を差し入れて頭のてっぺんに、額に、こめかみにキスする。
「死なねえよ」
柔らかい唇。優しい感触。甘い吐息。
触れる唇から指先から愛しさが溢れ出す。
好きで好きで。言葉に出来ないくらい好きで。
私の細胞はその気持ちだけでできているくらい大好きな奏くんが、
目の前にいて私だけを見ている。
「…もう」
気持ちが涙になってこぼれ落ちると、奏くんの甘い唇が受け止めてくれた。
「…奏くんがそばにいてくれるなら、死んでもいい」
奏くんの腕がしっかり私を抱きしめて、手のひらで頬に触れ、指先で耳を撫でた。
「バカ、…」
奏くんの美しい瞳が愛しさだけを浮かべて私を映す。
奏くんの甘くかすれた声が耳をくすぐり、唇が震えるくらい優しく私の唇に触れた。
「それじゃ俺が生きてけねえんだよ」
「おい、…」
奏くんが少年時代を過ごしたらしいイギリスのお部屋は、
広々とした窓から森のような庭が望め、
アンティークな家具に囲まれていて、
執事さんが運んでくれた紅茶をピーターラビットと一緒にたしなんでしまいそうな雰囲気に溢れた素敵な空間だった。
んだけど。
広くてふかふかで重厚感のあるダークブラウンのベッドに降ろされて、
滑らかな肌で彫りの深い美しすぎるアースアイに間近に迫られたら、
酸欠で死にそうで、素敵空間に浸っている余裕なんて1ミリもない。
奏くんのベッドが軋む。
同時に脈拍が超高速で加速する。
長い手足もきれいな首筋も柔らかい髪も、
凛々しい眉も整った鼻筋も官能的な唇も、
「のい?」
今更だけどかっこ良過ぎる。
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「…ドキドキし過ぎて心臓が壊れるっ‼」
「お前な、…」
奏くんが仕方ないなって顔をして、両腕を広げ、
「ほら、…」
心をつかんで離さない甘く優しい声を響かせた。
「来いよ」
…ずるい。
こんなの抗える人絶対いない。
奏くんのベッドの上で奏くんに身を寄せると、
奏くんの爽やかな匂いと温かい腕の中に包まれた。
「しんじゃう、…」
奏くんが髪に指を差し入れて頭のてっぺんに、額に、こめかみにキスする。
「死なねえよ」
柔らかい唇。優しい感触。甘い吐息。
触れる唇から指先から愛しさが溢れ出す。
好きで好きで。言葉に出来ないくらい好きで。
私の細胞はその気持ちだけでできているくらい大好きな奏くんが、
目の前にいて私だけを見ている。
「…もう」
気持ちが涙になってこぼれ落ちると、奏くんの甘い唇が受け止めてくれた。
「…奏くんがそばにいてくれるなら、死んでもいい」
奏くんの腕がしっかり私を抱きしめて、手のひらで頬に触れ、指先で耳を撫でた。
「バカ、…」
奏くんの美しい瞳が愛しさだけを浮かべて私を映す。
奏くんの甘くかすれた声が耳をくすぐり、唇が震えるくらい優しく私の唇に触れた。
「それじゃ俺が生きてけねえんだよ」
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