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俺は十八歳の高校に行かない家にずっといる引きこもり。
お父さんは俺が幼い時になくし、母親は再婚し義理の弟ができた。
と、母に知らされて以来母がどこに行ってしまったかわからないし、弟の
姿を見たことがない。
ただ知っているのは、二階の部屋に弟がいるということだけ。
そんな引きこもりの弟に毎日ご飯を作ってあげ、届いた荷物はしっかり部
屋の前に置いてやっている。
そして俺は今日も学校に行かずに家で引きこもりライフを送っていた。。
最近はあまりゲームにやる気にならないからだツイッターを見ていた。
そんなときのこと、目につく記事があった。
『○○FPSゲーム名無しチーター疑惑』
俺はその時かなり呆れていた。
何故ならこの俺が『名無し』だからだ。もちろんのこと俺はチートなんて
やってない。これはたんなるデマ情報。
「この世界はどんだけ理不尽なんだよ、少しゲームがうまっからすぐにチー
トなんて言われてさー」
と、俺は嘆いていた。
これが最初なのではなく何十回目かわからないくらいだ。
負けたことなんてたったの一回だけしかない。
そう俺は一回しか負けたことのない最強のゲーマーなのだ。
そのため俺の部屋は、ゲームするためのような部屋になっている。
パソコンのモニターは四台、パソコンに繋がっていてケーブル類はきれい
にまとめてある。八畳くらいの普通の部屋でいつも引きこもりゲームライフ
を送っている。
そんな話はさておき、毎回チーターと疑われてしまい捕まりそうになる。
これ以上続けてしまうと、ゲームが一生できなくなってしまうかもしれない
だから俺は疑われた瞬間そのゲームをやめる。
それがいつものスタイルなのだ。
そんなこんなで記事を見た後俺は他の記事を見ていた。
すると、もう一つ気になる記事があった。
『新作ゲーム、バグやチートなどの可能性ゼロへ』
そのゲームを俺はすぐに検索をして調べてみた。
ゲームの内容はどんどんモンスターを倒してレベルを上げて強くなってい
き、強い敵を倒していく、冒険RPGのようなものになってる。
オンラインで大会とかもあるみたいだし、楽しそうだ。
ちなみに俺はこういう系統のゲームは苦手のなのだが、チーターって疑わ
れないなら何でもいいと思って、予約してしまった。
ゲームが届く日になった。
「ピンポーン」
奴がやってきたか。
俺はかなりの引きこもり。だから外には出たくない。
そんな理由なのではなく、ただただ配達員さんと話したくないだけだ。
そんな時にはしっかりとした対応策がある。
俺はインターホンに向かって言った。
「まず家のドアに付いているポストにハンコを押すやつを入れてください」
そう言うと配達員はポストに入れてくれた。
そして俺はその紙にハンコを押してペットが出入りすることができる扉か
ら出した。
よくよく考えればペット用の出入り口がなかったらどうなっていたのだろ
うか。
そんなことはさて置き、俺はもう一度だけインに向かって言った。
「荷物を家に前に置いておいてください」
そう言うと配達員さんは荷物を置いてくれて帰っていった。
「よし、これでミッション完了だ」
こうして俺は玄関を出て荷物を取ろうとした。
今日は弟の分もあるのか。
段ボールが二個あって同じくらいの大きさだ。
朝に届いた箱の一つをすぐに弟の部屋に運んで自分の分の荷物も部屋に持
ち帰り、急いで箱を開けた。
こんなにわくわくしたのはいつぶりなのだろうか。
開けてみるとVRゲーム機器が入っていて見ているだけで俺は興奮して、居
ても立っても居られなくなった。
そして俺は早速かぶって電源を付けた。
「最初は名前からかー」
『名無し』にしようとしたのだが、顔がわかってしまいそうだったのでやめ
ておいた。
悩みに悩んだ結果俺は『しなな』にした。由来は簡単で『名無し』を反対
にしただけ。これだった誰にもばれずにやっていけるはず。
次にというボタンに触れると次は初期武器選びになっていた。
「武器も選べるのか!」
しかも選択肢には拳銃があった。
このゲームはもう俺の独占場だで決定だ。
迷わず俺は拳銃を選んだ。そして俺はOKマークを押して次に進んだ。
すると周りの景色が一転して村の景色になった。
俺は村の中心らしき噴水にリスポーンした。周りには沢山の人でにぎわっ
ていた。
「発売されたばかりなのにこんなに人がいるんだー、流石期待しただけある
なー」
そんなことを言っていても何も始まらないことに気づいた。
こういう系統のゲームはあまりやったことがないから全然よくわからない
のが今の俺の現状である。
「取り敢えずモンスターでも倒してきますか」
そういって俺はモンスターのいそうな森にやってきた。
するといきなり猫のようなモンスターが現れた。それと同時に俺は拳銃を
取り出して打った。
するとモンスター倒れは姿を消した。それと同時に石が出てきたので一応
拾っておいた。そして俺はあることに気づいた。
球が無限にあるということだ。
「さっきのはエイムもよかったし瞬発力も良かったなー」
自分で自分をほめていた。
「この調子でどんどん倒しちゃいますか」
そういって俺はどんどんモンスターを倒していった。
「疲れたなー」
あれから何体倒したんだろうか。空に飛んでいる奴らも全部倒してしまっ
たし陸には倒し過ぎてしまったのだろうか?
もうモンスターが出てこなくなってしまっていた。
そして俺は村へ帰った。俺が昨日、リスポーンしたあたりでなにか喧嘩ら
しきことが起こっていた。
「お前じゃあ怠慢はれよ」
とか言っていた。
「怠慢システムがあるのかー」
俺は嬉しさのあまり声を出してしまった。何故なら怠慢で俺は一回しか負
けたことがないからだ。レベル差なんて関係なく。
そういえばレベルの更新してなかったな。
俺はステータス表を見た。経験値がたまっていて各ステータスに割り振る
ことができるらしい。割り振るほどレベルが上がっていく仕組みらしい。
ステータスの種類はHP、防御力、攻撃力、素早さ、魔力か。
俺は銃しか使わないから攻撃力とか絶対いらない。
防御力もタンクになるつもりはないからいらない。
当たらないで打てればいいから俺は素早さだけに入れることにした。
「そういえばさっきの怠慢どうなったのだ?」
周りを見ると皆噴水の上を見ていたので見てみると、そこの大きなスクリ
ーンには怠慢の状況が映し出されていた。
周りはかなりざわついていた。
『あれ二人とも強すぎでしょ』とか『何レべだよとか』言っていた。
正直見ていてもただ剣を交えて激しく戦っているだけにしか見えないのだ
けれど。
俺がそうやって見えてしまう理由は二つある。
一つは俺はもともとゲームが大好きでやりすぎて目が慣れてしまったのだ
ろう。二つ目は俺の素早さが早いからであろう。その人の素早さより遅いと
おそらく見にくくなってくるのだろう。
俺は気づいてしまった。こいつのステータスがかなり高いことに。
平均の人たちよりも圧倒的にステータスが高い。
「こいつやどんだけ効率がいい上げ方してるんだよ」
怠慢で勝って聞き出そうと思ったがまだやることがあったので辞めた。
ところでさっきから沢山の人達が出入りしてるこの建物が何か気になって
いたので入ってみた。
入ってみると換金所というのが真っ先に目に入った。俺はそこに行って聞
いてみたいことがあったので聞いた。
「すいません、何と換金ができるんですか?」
いつもゲームにいるようなお姉さんだった。
「モンスターから出てくる石です」
俺はそれを聞いてしめしめと思った。石なら大量にあるからだ。
そして俺はありったけの石を俺は渡した。
すると小さめの袋にパンパンに入ったお金がもらえた。
「200ピールです」
そのお金を受け取って武器屋に寄ってみた。するとかなりたくさんの銃が
あって興奮した。
大体の銃が100ピール未満で売っていた。
取り敢えず狙撃銃が欲しかったので90ピールで買った。そしてすぐに背
中に装着してみた。今までは映像でしか見たことがなかったから興奮が止ま
らなかった。
何をしたらいいのか聞くことにした。
「すいません」
「なんですか?」
優しそうな人で髪は黒で真面目な顔をしていた。
「俺はこの後何をしたらいいのかわからないんですけど」
「ダンジョンには行きましたか?」
「まだです」
「そうしたら森の奥にある洞窟がダンジョンになっていますので行ってみた
らどうですか?」
「ありがとうございます」
それを聞いて俺はすぐにダンジョンへと向かった。
入ったらまずお決まりのコウモリが出てきたので、拳銃を連射して全体や
っつけた。モンスターは残さず全部駆除していくと何か大きな扉があり開け
てみると、ボスがいた。
大きくめの犬みたいな感じだった。
「どうやら拳銃では火力が足りなさそうだからこいつの餌食になってもらお
う」
さっき買ったスナイパーに弾を入れてリロード。そして狙いを定めて俺は
トリガーを引いて打った。
『ドンッ』というこのスナイパーの気持ちのいい音が洞窟内で響き渡った。
そして飛んだ弾は見事に命中し、モンスターは倒れて石を残して消えた。
「余裕だな」
奥を見てみると宝箱があった。すぐに向かって見てみると、中には新しい
スナイパーが入っていた。
スキャンして武器を見てみると、今持っているスナイパーと比にならない
ほどの火力を持っていた。すぐに背中に装着してみた。
見た目もかっこよくて発狂しそうなくらい俺は興奮しているのだ。
次に俺はステータスを見た。
今のでかなり経験値がもらえた。全部素早さに入れた。
その後おれはまた村に戻って換金しに行った。
「お願いします」
そういって石をすべて渡すと受付の人は驚いた表情をしていた。
「ダンジョンを一人で攻略したんですか!?」
「そうですよ、結構簡単でしたからそんなに驚く必要ないですよ」
もっと驚いた表情をしていた。
もしかして俺が強すぎただけなのかな?それともこのスナイパーのおかげ
なのかわからない。
「このスナイパーと拳銃のおかげですよ」
そのスナイパーかなりぶれて当たりにくいんですよ。
「ぶれって何ですか?そもそも銃にブレなんてあるんだすか?」
「その話はさておき1000ピールです」
こうして俺はお金を受け取って高級武器屋に行った。
そろそろいい拳銃でも欲しいからである。
俺はこのお店の店員に聞くことにした。
「一番火力の高くて連射力が高い拳銃をくださいい」
「わかりました」
こうして俺は店員のについて行った。
勧められたのが
「この銃なのですが精度を無視して作ったので弾がかなりぶれてしまい当た
らない可能性が高いです」
さっきから俺は気になっていた。
「ぶれって何ですか?」
そういうと射撃場へ向かった。
「僕が一回この銃を的をめがけて撃ってみます。なのでしっかり見ておいて
ください」
そういうと彼は的をめがけてトリガーを引いた。
射撃場内には『パンッ』という気持ちのいい音が鳴り響いた。
そして的を見てみると弾は的にすら当たっていないのだ。
「こういうことです」
それなら俺はいつも計算してぶれないようにしてるんだけどなと思ってい
た。
「俺もやってみたいです」
「いいですよ」
そして銃を持ち的をめがけて連射した。弾はすべて的の真ん中に命中。
店員さんは驚きのあまりフリーズしていた。
打った感じだとかなり連射力も火力もよかった。
「買いますね」
そう言って俺は1000ピール置いて行った。
見た目は真っ黒でかなりかっこいい。腰のあたりの銃をしまった。
そして俺はまたやることを失ってしまった。困ったときは噴水だみたいな
感じでのノリで噴水に行った。
するとダンジョン行く前に話しかけた人がいた。
その人もこっちに気づいてくれてこっちに寄ってきたのだ。
「ダンジョンどうだった?」
「簡単だったかな?」
「そんなに強い人たちと行ったのかー」
「一人だけど」
そういうと困ったような顔をしていた。
「あそこのボス強いよね」
『あははははー』と笑いながら言っていた。
「ワンパンだよ」
さらに困った顔をしていた。
「な、何でわんぱんしたの?」
「スナイパーだけど」
「近距離で使うもんなのスナイパーって」
「火力足りないから仕方がなかったんだよー」
そういうと彼は頭を下げて言った。
「僕をあなたのパーティーにいれてください!」
俺は頭を下げられて何だか悪者みたいな気持ちになった。
「頭上げて」
そういうと彼は頭を上げていった。
「駄目、ですか?」
くっそー、こいつ男子のくせに可愛すぎるんだよ。
こんなの誰でもいいって言っちゃうよ。
「いいよ」
「やったー!!」
彼は嬉しそうにしていてとても可愛かった。俺の顔は少しだけ赤くなって
いた。
「そういえば君の名前は?」
「チヒロって言います」
「俺の名前はシナナだよ」
「なんか変な名前ですねー」
こいつストレートに言ってくるなー。
「やっぱり変だよな、変えられるのか?」
「アカウント作ってから三ヶ月に一回変えられますよ」
「ありがとな」
「パーティー申請しましょうよ」
「なんだそれ?」
「行けばわかりますよ」
そう言って俺はチヒロについて行った。
すると、いつもの換金するところの建物へと入っていった。
換金所ではなくチヒロは右に向かった。
いつも換金のことしか考えてないせいか右を見ていなかったから、何も知
のである。
「着きました、ここがパーティー申請所です」
そういうと彼は紙に何かを書き始めた。
「これは何?」
彼は指をさしながら言った。
「これは申請するための紙です。ここに2人分の名前を書き、この下に自分
たちのパーティー名を書きます」
「パーティー名はチヒロが決めてくれ、俺にはネーミングセンスというもの
が全くないのだ」
かっこよく言っているが全くかっこよくなんてない。むしろ自分で言って
てださいなって思ってしまった。
「これでいいですか?」
紙には『隣人祭』と書かれていた。
『ネーミングセンス悪男』に聞かれても困るんだけど。
「いいんじゃない?」
「これで決定でいいですね!」
「好きにしてくれ」
そういうと彼は受付けの人に提出した。
「そういえばチヒロの役割ってなんだ?」
「僕の役割はアタッカーです」
アタッカーって怖いんだよなー。
チヒロのステータスが気になって聞いてみた。
「ステータス見してよー」
「いいですよ」
そういうと彼はステータス表を見してくれた。
魔力以外のステータスが均等に高くなっていた。全体的にはいいのだが何
か一つでも誇れるものがあってほしいと思った。
「意外と普通のステータスしてるな」
「なんですかその言い方は、シナのも見せろよー」
「いいだろう」
そう言って俺は彼にこの素晴らしいステータスを見せることにした。
見せると彼は凄く驚いた表情をしていた。
「なんですこのくそみたいなステータスはぁぁぁー」
「説明しよう、素早さを上げまくれば何にも当たらない最強になるのだ」
「確かにそうですけど魔力くらいは必要なんじゃないんですか?」
魔力があったところで何になるんだと思いつつも彼の話を聞いた。
「弾に魔力をここめればより強力弾になりますし、爆発する弾とかいろいろ
な種類の弾が作れるんですよ」
「何だとそれは必要だな」
こうして俺たちはこの建物から出た。
その後彼とは分かれログアウトした。
機器を外して時計を見ると気づけばもう17時を過ぎていた。
あまりに楽しすぎてやめるタイミングを失ってしまったせいでご飯も食べ
ずにやってしまった。
その後俺はご飯をしっかり食べて寝た。
次の日の朝。
俺は朝ご飯をしっかりとすましてからゲームにログインした。
「今日をひと暴れするぞー」
こうしてまた噴水のところにリスポーンした。
今日は何をしよっかなと考えているとチヒロがちょうどログインした。
「よく俺と同じ時間でできたなー」
「仲間のログインはスマホでチェックできるんですよ」
そんなものがあるなんて俺聞いてなーい。最近のゲームってやっぱりすご
いんだなー。
「取り敢えずダンジョンにでも行きましょうよ」
「どこのダンジョン行くんだ?」
「まだ決めてないからこれから決めるの」
そういうと彼は歩き始めて、俺は適当について行った。
すると昨日パーティー申請した建物にやってきた。
「そういえばこの建物の名前ってなんていうんだ?」
「この建物の名前はギルドハウスっていうんだよ」
なんか聞いたことあるようなないような感覚の名前だなー。
「こっちにクエスト一覧っていうのがあって、中にはダンジョン攻略ってい
うのがあるからそこで見つけるんだよ」
彼がいなかったら今頃どうなっていただろうか。きっと今頃何したらいい
のかわからなくてイライラしてやめてたかもしれない。
クエスト一覧は換金所の左側にある。
俺は一通りダンジョンを見ているとチヒロがクエストの紙を持ってきた。
内容は『洞窟、レベル五、報酬2000ピール』
「俺が昨日行ってきたダンジョンはレベルいくつなのか?」
「レベル五だよ」
「一緒なら余裕だな!」
「油断しないでください、毒のダンジョンだから油断はできないよ」
てことはもしかして毒耐性とか毒の弾とかできたりするかもしれないなー。
「じゃあそのクエストにするか」
そういうと彼はその紙をクエスト受付に紙を出した。
「さて行きますか」
「地図とかはないのか?」
「ありますよ」
てか、何でチヒロが全部仕切っているんだよ。何かむかつくなー。
そう思いながらも俺は彼について行った。
森の道の道中。
「そういえばチヒロって男なのか?」
「急になんですかいきなり、僕は男ですよ」
「にしてはチヒロ可愛いなー」
そういうと前を歩いていたチヒロが顔をかなり赤くして後ろを向いて言っ
た。
「そんなこと言わないでくださいー!」
「なんでそんなに照れるんだよ!」
「それは照れるにきまってるじゃないですか!」
こいつほんとは女子なんじゃないのか?俺の頭には疑惑がうかんだ。
「そんなことよりももう着きましたよ」
俺たちの前には洞窟があった。毒の感じが強く感じられた。
「取り敢えず行くか」
「そうですね」
こうして俺たちはダンジョンへ潜っていくのであった。
少し歩くといかにも毒のような水たまりがあった。
もう少し歩くと毒を吐くモンスターが出てきた。
俺は速攻銃を出して撃って倒した。するとステータス通知に毒耐性が付い
たことを知らされた。
「やったー!」
後ろを向いていうと、彼は驚いた顔をしていた。
「そうしたんだチヒロ?」
「見えなかった」
「俺を甘く見るなよ」
「正直言って甘く見ていました。まるで『名無し』さんのようですね」
俺は少しばかり困った。
この俺が『名無し』なんだよなー。
「何でその、『名無し』ってやつを知ってるんだ?」
「ゲーム会では有名ですよ」
やっぱりそうだよな。あんだけ騒ぎを起こしてれば有名だよな。
「あの人はきっとこのゲームにいるはず」
「会えたらいいな」
そんなこと言ってるけど俺が『名無し』なんだよなー。
「ランキング上位まで行けば会えると思います」
「ランキングってなんだ?」
「大会があるんです今度」
大会があるのか、こいつとやれば上位とれるんじゃないのかな?
「それよりも早く奥に行きましょうよ」
こうして俺たちはモンスターを倒しつつ奥までいくのであった。
「やっとボスまで来ましたね」
「ボスはお前がやれ、俺がやったら1秒かからなくてつまらないだろ」
「やっと僕にもチャンスをくれるのか」
さて高みの見物と行きますか。
彼はドアを開けてボス戦へ向かった。
ボスはカエルのようなやつだ。正直言ってかなり気持ちが悪い。
彼は剣を持って攻撃を仕掛けた。
しかしモンスターはよけた。
モンスターはかなり素早くて彼の攻撃が通るかの世界、どうやって倒すか
どうかがすごい気になるところですねー。
カエルは毒を吐いて攻撃を始めた。彼は何とかよけきることができたのだ
が、これでは負けてしまうかもしれない。
それでも俺は彼のことを見守ることにした。
そして彼は何か言葉を言うといきなりカエルを切っていた。
この俺ですら見えることができなかった。なんだあいつ強いぞ。
そして彼はをドヤ顔してこっちを向いてきた。
「ドヤ顔すんなよ!」
「ばれましたか」
それはばれるだろ!てか、あんな強さどこで手に入れたんだよ。
「あの技は何だ?」
「秘密です、教えてもしシナナさんが覚えたらどうするんですか!?」
「チヒロはどんだけ俺を恨んでるんだよ!」
「別に恨んでなんかありませんから!」
何だこいつてか、俺の仲間なのになんでチヒロ俺もこと敵対視してるの?
「俺ってなんか悪いことしたの?」
「何もしてない!」
何でこいつこんなに怒ってんだよ。
洞窟から帰る道中。
「チヒロって家族とかいるのか?」
彼は悲しげな顔をして言った。
「僕の両親はもういないんだ」
「ごめんな悲しいこと聞いちゃって」
「別にいいんだよ」
「俺も実は両親がいないんだ、でも俺には弟がいるんだ。でも全然話したこ
とがなくし顔も見たことがない」
「僕には兄ちゃんいるけど話したこともないし顔も見たことがない。でも、
引きこもりでもご飯を作ってくれるんだ」
何か俺に似ている気がするけど気のせいなのかな?
「昨日は昼食が抜きだったけど」
何か耳が痛いぞ気のせいなのかな?
「昨日の夕食は何食べたんだ?」
「オムライス!」
ちょっと待った、俺昨日の夕食オムライスだよね?
「「今日の朝食はご飯と鮭」」
声がかぶってしまった。
つまりこいつは俺の弟だというのか?
「何で知ってるの?」
彼はかなり動揺していた。
「俺がお前のご飯作ったから?」
「シナナが俺のお兄ちゃん???」
そういうことになるよな。
「え?え?え?え?え?」
「ちょっとチヒロ落ち着けって」
彼は深呼吸をしていた。
「よし、落ち着いたよ!」
「これからよろしくなチヒロ!」
「そうだなお兄ちゃん」
こうして大きなイベント後村の中心に俺たちは戻った。
「そういえばチヒロ今度大会があるって言ってたよな?」
「うん、それがどうしたの?」
「一緒に出ないか?」
「別にいいよ、俺ら兄弟で1位とっちゃおうぜ!」
「そういえば大会の詳細聞いてなかったなー」
「教えてあげる、今回の内容は生き残ったら勝ち、あらかじめ決められたマ
ップで生き残ればいい、キル数が少ない人の居場所は知らさるみたい」
「なるほどな、いつなんだそれ?」
「明日の10時みたい」
「そうなのか!じゃあ準備しなきゃな」
「そういえばさっきの経験値まだ入れなきゃ」
「俺もだ!」
そして俺はステータスを開いた。
「それくらいの力があればいいんだ?」
「あればあるほど弾に詰められる魔力の量が多くなって強くなるんだ」
それを聞いた俺はすぐに魔力にステータスを入れた。
その後俺たちはもっとたくさんの耐性と力を手に入れるために、たくさん
のダンジョンに挑むことにした。
まずは火のダンジョン。
まず入って敵を倒して耐性つけて秒速でボスを倒してストップウォッチを
止める。
「今回のタイムは30秒上出来だな」
「次は25秒目指しましょう」
そして次は闇のダンジョン
さっきと同じで雑魚を処理。ここまでで2秒も縮めることができた。
そして次に待ち構えてるのはボス。なるべくドアの開けるところでタイム
ロスがないようにする。そしてボスはチヒロが一気に倒す。
「今回は25秒だよ」
「いいですねー、じゃなくて何で僕たちはダンジョンのタイムトライヤルを
やってるんだよ。天才リセマラーみたいになってるじゃないか!」
「俺たちは天才リセマラー兄弟だ!」
彼は飽きてた顔で言った。
「天才リセマラーじゃないから、てか地味に僕を巻き込むのやめてくれませ
んかねー?」
こうして僕たちはほかのダンジョンも攻略して全耐性つけるであった。
ちなみに宝箱の報酬には防具があって防具をそろえる必要性はないみたい
だ。彼もそうである。
かなりの軽装備でかなり動きやすく俺にはかなりあっていた。
これならば大会優勝も夢ではない。
そんなことを思いながらも俺たちは今日のダンジョン報酬を受け取って、
換金をしていた。
「今日はがっぽり稼げてますね」
「もっといい剣とか買えるんじゃないか?」
「そうですね」
その後俺たちはこの間俺が行った高級武器店に来た。
「兄さんは新しい銃とかいらないのか?」
「俺は今の銃でいいかな?」
合成とかできたらいいのになー。
「兄ちゃんこれとかどう?」
彼が持ってきたのは真っ黒の剣でかなりかっこよかった。
「いいんじゃないか?」
「じゃあ僕はこれ買うね」
そういって彼はレジへといった。俺もついて行った。
そういえば値段聞いてなかったな。
「2万ピールです」
ん?俺が買った銃ってなんピールだったけ?確か2000ピールだったよ
気がするんだけどなー。
そしてチヒロは会計を済ましてこっちに来た。
「チヒロ、これ何ピールだったのだ?」
「2万ピールだけど?」
「ん?聞き間違えかな?もっかい言ってくれる?」
「2万ピール!」
「2万ピールだと!高すぎだろ!」
「どうせ兄さん使わないでしょ」
チヒロに正論を言われてしまい、俺は何言い返すことができなっかた。
「ちなみに言っておくが俺の銃は2000ピールだぞ」
「もっと高いの買えばいいのに」
「これを店員に勧められたんだよ!あとなチヒロがお金使ったからお金がも
うないんだよ。
「お金ならいくらでもあるよ」
そういってチヒロはポケットからお金の入った袋を出して俺に見せつけて
きた。
「何でお間がこんなにお金持ってんだ?」
もしかしてこいつ盗みでもしたのか?さすがにそんなわけないよな。
「奪い取ってきた!」
「お兄さん聞き取れなかったなー」
まさかこいつがこんなに悪い奴なわけがないよな。
「奪い取った!兄さん耳悪すぎ!」
「奪い取ったのか?それって犯罪じゃなのか?」
「兄さんほんとに馬鹿だな」
「馬鹿じゃなーい」
「勝負を仕掛けてきたやつに勝ったらそいつからお金を奪い取ることってこ
とだよ!」
「紛らわしい言い方するから俺勘違いしちゃったじゃないかよ」
「それは俺が悪いからごめんなさい」
チヒロって意外と素直なやつなんだな。
「もしかして俺の武器も買ってくれたりするのか?」
「別にいいよ」
何買おうか迷うなー。発射レートが高くてそこそこ威力あるやつがいいん
だよなー。
そんなことを考えていると俺の目にある武器が目に留まった。
その武器はマシンガンだ。
「俺はこの武器が欲しいな」
値段を見ると3万ピール。こんなにチヒロ持ってるのかな?
「いいよー」
「今思ったのだけどチヒロお金何円持ってるんだ?」
「今8万ピールくらいかな?」
俺も誰かに喧嘩売ってお金奪い取ってこようかな?
こうして俺はマシンガンを手に入れることができた。
「これで準備いいな」
「明日が楽しみだな」
その後俺たちはログアウトした。
次の日の朝。
いつも通りチヒロご飯を作って届けて、
兄さんが届けてくれたご飯を食べて、
「「よし、ゲームを始めるぞ」」
こうして俺たちの1日が始まった。
「あとどれくらいで始まるんだ」
「今は8時だからだいたい2時間くらい」
「そういえばエントリーとかしてないけどいいのか?」
「大丈夫、僕が昨日スマホでしておいたから」
何から何まで頼りっきりだなー。
スマホとゲームが連動できるなんてこのゲームはかなりやりやすいな。
「あと2時間何するの?」
「俺は新しい武器の試し打ちがしたいな」
「僕もあたらしいぶきをためしたいかな?」
「じゃあかるくだんじょんでもいきますか!」
こうして俺たちはモンスターがたくさん出てくるといわれている、レベル
7の毒のダンジョンに行くことにした。
ダンジョンに入ると早速大量のネズミのようなモンスターが出てきた。
そして俺はマシンガンを出して打った。
20体ほどいた敵が1秒足らずにいなくなった
「この銃なかなかすごいな」
「相変わらず兄さんは命中率が100パーセントですよね」
「でもな本当にうまい人だと俺の弾はよけられてしまうんだよ」
「兄さんが手こずる敵なんてそう簡単にはいるとは思うけどな」
確かに俺は最強かもしれないだけど俺に勝った奴は絶対にこのゲームの中
にいるはずなんだ。
あいつの動きは人ではなくてもはやチートのようだった。でも考え方がチ
ートの感じではなかった。チート使っていたとしたら俺は絶対に勝つことが
できる。結局その後もう一回やったら勝ったんだけどな。
「おーい。にいさーん、大丈夫?」
「大丈夫」
「次はチヒロの番だぜ!」
「了解兄さん」
そういうと彼は奥へと進んでいった。
そうするとまた20体近くのモンスターが現れた。
そして彼は剣を振った。
するとすぐに敵がいなくなった。健を振るスピードがかなり速くなってい
たいいた。おそらく彼の剣が軽くなったからであろう。
ボス戦はチヒロにやらせることにした。
「ボスだな」
「そうですね」
「ボスはチヒロがやってくれ」
そういうと彼は喜んでいった。
「了解です」
相手はカメのような敵だった。
相手を見た瞬間彼はまたあの言葉を言って剣で倒した。
相変わらず呪文の声が小さいせいで聞き取ることができない。
「やるじゃないか」
「なんか大会優勝余裕なきがしてきましたね」
「そうだな」
こうして俺たちはダンジョンを出て広場えへとっ戻ってきた。
「大会まであとどれくらいなんだ?」
「あと20分くらいですね」
「大会を申し込んである人はログインしておけば勝手にステージにテレポー
トされるみたいだよ」
「分かった」
その後する会話がなくって、適当に話題を振ることにした。
「「どういえばさ」」
「兄さん先いいよ」
「チヒロって銃使わないのか?」
「昔はよく使ってたんだよ、でもやめたの」
「何でやめたんだ?」
「俺はある人とたまたま戦うことになって、一回目は俺が勝ったけど二回目
で負けてしまって銃が嫌いになった」
「一回負けただけでそんなになるのか」
「銃が上手い人は1人で十分なのかなって思ったの」
「そっか」
よくよく考えればかなり強かったってことになる。
ちょっとばかり思い当たる節があった。
「ある人って誰なんだ?」
「それはねー」
チヒロが言おうとしたときにちょうどアナウンスが流れた。
「では大会が始まりますのでテレポート準備をお願いします」
こうして俺たちはバトルのステージにやってきた。
テレボートした場所は森の中だった。
「なかなか広そうなマップですね」
チヒロがマップを開いていたのでのぞき見した。
マップは真ん中に広い草原になっていて周りの森にちょこちょこ人が住ん
でない村があったり、遺跡のようなものがあったした。
「真ん中は人が集まりやすそうですしそこでキル数を稼いで森の中に隠れま
しょう」
かなり的確の判断ではあると思う。
こうして俺たちは真ん中に行くことにした。
「そういえば、この大会って最大何人までパーティー組めるんだ?」
「最大4人です」
「俺らみたいに二人で言ってる奴なんかいないだろうな」
「そうだね」
そんな話をしていると人の気配がしたので草むらを打った。
すると何やら大きな声を上げていなくなった。
「一キルゲットー」
「やりましたね」
「あと何人位いるんだ?」
「あと500人です」
「もともと何人だ?」
「確か600人くらいだった気がする」
もう100人も減るなんて早いなー。
そして遂に真ん中にある広場についた。
「兄さん今なんキル?」
「30キルくらいかな?」
俺が道を歩くだけでどうやらキル数は稼げるようだった。
「また戻ろっか」
こうして俺たちはまた敵を倒しながら戻るのであった。
「あと敵それくらいだ?」
「あと200人です」
300人も減ったのか。
「高いところっていけないのか?」
「崖があるみたいですけど、どうしたんですか?」
「俺に考えがある」
そして俺たちは崖へとやってきた。
「何するの?」
「まぁ見てろって」
そういって俺はスナイパーを出して指示をした。
「後ろを見といてくれ」
「了解です」
もうお分かりの通り俺が崖スナイパーで敵を倒すことにした。
「あれ敵が全く見当たらないなー」
「兄さんあたりまでしょ」
「何で?」
「あと敵が20人しかいないんだよ」
「だってまだ始まって1時間しかたってないじゃん」
そして俺はマップ見てみる赤点が全部真ん中に行こうとしている。
「俺たちも真ん中に行きましょうか」
俺たちの場所からは決して遠い所ではない。
この崖から打っているのはありだったのだが、敵が密集している密集して
いるところから場所がばれやすくて、他のスナイパーから狙われる危険性が
ある。
あそこの中で1チーム残ってしまってそのチームのキル数が俺たちよりも
多かった場合場所が知られてしまい、不意打ちされてします可能性だってあ
り得る。
そのことを踏まえて俺たちは真ん中へ向かった。
「あと何チームくらいなんだ?」
「だいたい7チームくらいってところかな?」
そんな話をしているとチヒロの横らへんから気配を感じた。
「チヒロ右にいるぞ!」
それを聞いてチヒロは剣を急いで抜いて対抗した。
「不意打ちとはなかなか汚い手を使いますねー」
相手も剣のようだった。
そんな時のこと横から銃弾の気配がしたのでよけた。
「おっとお前の相手は俺のようだな」
そういうと姿を現した。そして俺は腰に構えていた銃を取って打った。
しかし、当たらなかった。予想外に動きが速い。相手も打ってきた。
「弾は遅いな」
そんなことを言いながら俺はよけた。
すると彼は弾に魔力のようなものを詰めてきた。
「これでもくらえー」
そんな魔力を詰めたかは知らないが、その弾をぶち壊せばいいんだよな。
俺は爆発弾を詰めて相手の打ってきた弾とぶつけて壊した。
「お前は何者だ威力に高い爆発弾は命中率が低いんだぞ」
「俺の命中率は100パーセントだからな」
マシンガンに爆発弾を詰めればいいのか。
こうして俺はマシンガン用の爆発弾を肩にかけた。
「そんなことしても無駄ですよ、弾なんかよければいいんですから」
そうして俺は打ち始めた。
まず1発目は絶対によける。次によける方向に打つだけ。
そして彼が次の弾を拳銃で防いでくるので2発目の弾だけには最大魔力を
詰めた爆発弾が入っている。
「俺の勝ちだ」
そして俺は倒すことができた。
広場の観戦画面では
「あの人強すぎ」「チーターでしょ」「チーターなわけないでしょ」
などの声が上がっていたらしい。
チヒロの戦いにて。
こいつはかなり強そうな奴だなー。
僕は力で何とかそいつのことを振り払った。
こいつはとにかく早い。ここでスキルを使うべきなのかどうか?
「なかなかやるじゃねぇか」
「お前はここで俺たちに倒されて踏み台になってもらおう」
「その度胸だけは認めてやる」
そういうと男は攻撃をしてきた。
何とか剣で防ぎきることができた。力も負けている気がする。どうしたら
いいんだ。そんな時にふと思いついたのが腰にあるもう一つの剣。
一回男のことを剣で振り払った。そして僕はもう一つの剣を出した。
かなり重めなので右手でもち黒い剣を左手の持った。
「今からが本気か」
そういうと男は攻撃をしてきた。
そして俺は日本の剣で防いぎ、振り払った。
これでもダメならもうスキルを使うしかないな。
「スキル、パワーアップ」
いつもの呪文を言って全力で相手を切りに行った。
相手は剣で防いだのだが剣が折れて男は倒れた。
そして俺は男に剣を向けた。
「勘弁してくれー」
「僕の勝ちだね」
こうして僕はとどめを刺して初めてのキルをした。
兄さんもちょうど終わっているようだった。
「兄さん何とか勝ったよ」
「このパーティー2人なのに強かったな」
「そうだね!」
「あと何人くらいなんだ?」
「あと10人だって」
残り俺たちを抜いて8人ってことは3パーティーくらいなのかな?
「兄さんマップ真ん中の2チーム印ついてるよ」
「取り敢えず真ん中に行こっか」
そして急いで真ん中に行くのであった。
着くとそこは4人のパーティー同士が争っていた。俺たちは草むらに隠れ
ていた。
「やばいねこれは」
お互いどっちも戦いに進歩がなく、とてもハイレベルだった。
まず左のパーティーは防御を張りつつも遠距離で戦っている。
右のパーティーはみんなが素早くてよけながら近距離で全員が詰めていた。
「あの盾やばくない?」
「全部の攻撃を防ぎきってるね」
好きなところに魔法の盾を張っていて攻撃が全くとっていなかった。
「兄さん右狙撃できる?」
「あれくらいの速さなら爆発弾で一発だな」
俺は計算してミスをしたことがないから、言い切れる自信がある。
狙撃銃にまず一番火力の高い爆発弾を詰めてリロードした。
そしてスコープを覗いて爆発する範囲、遅延の長さをすべて計算し終わっ
たところでトリガーを引いて打った。
「どーーーーん」
でかい音が野原鳴り響いき、弾は命中して1パーティを破滅させた。
そのころの観戦画面では、
「どっちのパーティが勝ってもおかしくないな」
その時に大きな音とともにいきなり爆発し、1パーティー潰れた。
「何だあれは」「いきなり消えたぞ」「強すぎ」
若干あれていた。
野原にて、
「余裕だったけどあいつらどうする?」
「4対2だとかなり不利だけど結局戦わなくてはならないから行くしかないで
しょ」
確かに、このまま逃げたところで俺たちは戦わなくてはいけない。
敵には印が付いていて一家逃げてのいいのだが、相手に回復させる暇を与え
たくはなかった。
こうして俺たちは野原の中央部にやってきた。
すると早速相手は発砲をしてきたので、その弾を軽くよけた。
「あのチート盾さえ何とか出来れば勝てるな」
「縦の後ろには剣士が1人いるってことはもしあの剣士が強かったらどうする
の?」
「盾を攻撃したとしても剣が防いできそうだからまずチヒロは剣士と盾の相
手をしておいてくれ」
「了解兄さん」
そういうとチヒロは攻撃を開始た。しかしなかなか盾に入り込むことがで
きない。
俺はまずマシンガンを持って後ろにいる2人を倒すために、魔法で出せる盾
の数は2つまでと知っていたためマシンガンで2人を打ってわざと防がしてし、
そのすきに素早さを生かして別方向から打った。
爆発弾は見事命中して2人ともやられた。
「チヒロ一回下がってこい」
そういうとチヒロが戻ってきた。
「これで2対2だから行けるだろ」
「いけるけどどうすればいいかな?」
「挟み撃ちにするか」
「了解」
俺は自慢の素早さを生かしして後ろに回り込んだ。
チヒロは再び攻撃を始めた。
そして俺はスナイパーを持って爆発弾を詰めて打った。
しかしその弾は剣士によって切り裂かれたがそこで爆発してダメージを追
っていた。そのことも予想して俺は盾にスナイパーで攻撃したが見抜かれて
防がれてしまった。
チヒロが盾と戦っている間にその横から剣士が来た。
想定外なことだったのでかなり動揺してしまった。
チヒロは何とか剣で防いでいた。
「君の相手はこの俺だ」
僕は何とか振り払った。そしても一本剣を出した。
「二刀流とはなかなかやるじゃないか」
「お前の剣このゲームの中で今一番っていわれてるやつか?」
「気づいたか、お前みたいな剣だとすぐに折れちゃうぞ」
これは少しだけまずいことになった。後ろにいた盾は兄さんのとこへ向か
っていた。
盾がって戦えるのかな?でもそんなことよりも集中しなきゃ。
スキルはあと4回は使える。スキルを使ったところで倒せるかどうか、わ
からない。
「スキル、パワーアップ」
僕は攻撃を仕掛けた。
しかし、剣で軽々と止められてしまった。
「お前の全力はその程度なのか」
そして僕は振り払われてしまい倒れてしまった。
そんなことをお構いなしにものすごいスピードで蹴ってきた。
木にぶつかった。ゲームだから痛みは感じないのだが、代わりに自分のHP
が残り1まで減った。
このままだと負ける。
そんな時にふと思いついたのがこの間取得したスキルだ。
「一か八かかけてみるしかないな」
そう呟いて僕は立ち上がった。
「死ぬ覚悟はできたのか?」
「最後ならお前の全力見してみろよ」
そういうと剣士はスキルを使った。
「最後ぐらいは全力でぶっ倒してやるよ」
かかったな。
そして遂に攻撃をしてきた。合わせて僕は剣を構えて呪文を言った。
「スキル、フルカウンター」
気づけば剣士は消えていた。
今使ったフルカウンターはHPが1の時に使うことができる。確定で発動する
わけではなく、20パーセントの確率で発動できる。
その頃、盾と兄さんでは、かなりの激戦になっていた。
「盾でどうやって攻撃するんだよ」
「戦術は相手には教えないのが戦いの秘訣なんだよ」
正論だけどなんかうざいなー。しかし何を隠し持っているのか、全く予想
もつかない。
あり得るとしたらカウンターとかかな?
「どっからでもかかってきな」
「いわれなくてもそうしますよ!」
スナイパーを構えた。あらかじめ弾もしっかり詰めてある。そして俺は打
った。
「ばーん」
打ったと思ったら弾が銃の中で爆発した。
俺は半分くらいまでHPが削れてしまった。
「あいつおかしいだろ」
すぐに察しがついた。魔法弾はあいつは自由自在に操ることができる。何
が何でもあいつの能力チートすぎないか?
「こうなると普通の弾しか打てないようだな」
「気づかれちゃったか、でもそんな弾じゃこの盾は壊れないよ」
どうすればあの盾を倒せるんだ。
そんな時にふとステータスの横にスキルというものがあることに気づいた
のである。
『1日1回だけ使うことができる、どんなものでも打ち抜くことができる』
俺にもこんなチートみたいなスキルがあったのか。
俺は腰にある拳銃を取って相手に向けた。
「そんな拳銃で盾を倒せると思ってるの?」
なめやがって。
「スキル、超弾道」
そして俺はついに弾を放った。反動が強すぎて後ろに倒れてしまった。
気づけば相手の盾は消えて、相手も消えていた。
「流石にあのスキルはチートすぎる気がするけどなー」
「兄さんやったね!僕たち優勝できたよ」
チヒロもそうやら勝ったみたいだ。
「そうだな」
俺はチヒロの残りのHPを見た。
「チヒロ、HP1って危なさすぎるでしょ」
「ほんとだよ」
そんな会話をしているといつもの広場に戻ってきた。
戻って戦績を見てみると3位だった。
「チヒロ何で俺たち3いなんだ?」
「ごめん兄さん、3つの組に分かれてそれぞれの優勝チームのキル数が多い順
だったんだって」
「そんなの聞いてないぞ!」
そんな会話をしていると、前からさっき倒したパーティー来た。
「さっきはすごい戦いだったねー、次は絶対に負けないからな」
そういうと剣士の人は握手を求めてきたので、俺は握手した。
前のゲームなんか逆恨みされてばっかだったのに、みんな人柄がよくてなん
かいい感じがするなー。
「また会える機会がある時にな!」
「おう!」
そう言って彼らとは別れた。
「なんかこういうのいいな!」
「そうだね兄さん」
「そういえば何か報酬とかないのか?」
「僕たちは50万ピールもらえるみたいだよ」
「そんなにもらえるなら防具とか買えるんじゃないか?」
「そうだね、もっといい装備揃えたいもんね」
俺は装備などどうでもいいと思っていたのだが、今日の戦いで分かった。
ものに頼るのもあり寄りのありだということに。
こうして僕たちは装備屋さんに行った。
「なんかたくさんの視線を感じるのは気のせいか?」
「それは当たり前のことよ、大会で3位なんてすごいんだから。しかも2人で
だよ」
確かにさっきに1位と2位のチームを確認したのだがどっちも4人チームだっ
た。だとしたら4人いたら1位とれたんじゃないのか?
「どこの装備屋さんに行くんだ?」
「僕のお着付けのお店かな?」
チヒロはどうしてこんなにもこのゲームについて知っているのか、不思議
である。
「もう着きましたよ」
外見は普通の家のようだった。
「チヒロ君いらっしゃい、仲間も連れてきたのかい」
「はい、僕の兄貴です」
チヒロになれなれしく話してきたのは赤い髪が特徴の店長だった。
「チヒロも兄です、これからよろしくお願いします」
「よろしくね、お兄さん」
「お兄さんだと」
俺の顔は少しだけ赤くなった。女性にお兄さんなんて言われるとなんか照
れるなー。
「兄さん何照れてんの?」
「別に照れてないし」
「あっそ!」
「なんか怒ってない?ねぇー?」
「別に怒ってないし!」
絶対これ怒ってるでしょ。てかこの展開前にも一回あったような気がする
ような。
「今日はおめでとー、3位だってねすごいじゃん」
「そんなこととないですよー」
チヒロが照れ気味で言っていた。
だいたい『お兄さんも頑張ったよね』くらい言ってくれてもいいんだと思
うんだけどなー。
「今日はどんな防具が欲しいんだい?」
「今日は兄さんの防具だけでいいんだ!兄さんどんな防具がいいの?」
「軽めで動きやすくて防御力が高めの防具がいいです」
「了解です」
できるまでは1日が必要なので俺たちは防具やを出た。
「凄いなここの店、オーダーメイドでできるなんて」
「そうでしょ!僕のことをもっと褒めたまえ」
なんかこいつめんどくさいなー。
「チヒロは俺の自慢の弟だー」
「ありがとよ兄さん」
安い弟だなー。そういえば新しい仲間が欲しいなー。
「チヒロ、新しい仲間が欲しい!」
「今回の大会を踏まえるとやっぱりほしいよねー」
「募集とかできないのか?」
「できればしたくないかな?」
「何でだ?」
「たくさん集まりすぎ選ぶのがめんどくさい」
「確かに」
そうすれば仲間を増やすことができるのだろうか。
そんなことを話しながらいつもの広場にやってきた。
なんかここに来れば何とかなるって感じがする。
「ここに来ればなかまもみつかるんじゃない?」
こいつもおんなじこと考えてるし、てことはここには仲間を持てめてる人
がたくさんいるはずだ。
「チヒロはどんな仲間が欲しいんだ?」
「強い人」
そんなに簡単に見つかるわけないだろ。仲間探しなめすぎじゃない?
「すいません」
そんな時だった、後ろから呼ばれた気がして振り返った。黒い髪をしてい
て可愛らしく少し小さめだった。
「なんですか?」
「仲間探してるんですか?」
「そうですけどおそれがどうしたんですか?」
「私を仲間に入れてくれませんか?」
「えっとー、そのー」
「ダメですか?」
今にも泣きだしそうな顔をしていて、可愛すぎて断ることができなかった。
「いいよ」
ちくしょう。こんなの不可抗力だろ。
そんな時にチヒロが帰ってきた。
「見つかった兄さんってえええええええ!」
「どうしたんだ?」
「兄さんがロリコンになってる!」
「違うわ!」
「こんなに可愛いい少女をなつかしておいて」
「だから違うんだって、こいつは仲間なの」
そう言うと彼女は自分から名乗り出てきた。
「シロです、14歳ですお願いします」
「よろしくね、シロ」
14歳ってことは中学生か。中学生に手を出したら流石にロリコン扱いにな
っちゃうか。
「それよりも兄さん、話があるから来なさい」
そう言われてチヒロに建物裏に連れてかれた。
「何であんな子を入れちゃったんですか?」
「あの子の不可抗力に負けたんだよ」
「ステータスがもし悪かったら僕たちはこれから1位を取るとかこういう夢も
なくなっちゃうんだよ」
「それはわかってる」
こうして話が終わり俺たちは元居たところに戻った。
「
お父さんは俺が幼い時になくし、母親は再婚し義理の弟ができた。
と、母に知らされて以来母がどこに行ってしまったかわからないし、弟の
姿を見たことがない。
ただ知っているのは、二階の部屋に弟がいるということだけ。
そんな引きこもりの弟に毎日ご飯を作ってあげ、届いた荷物はしっかり部
屋の前に置いてやっている。
そして俺は今日も学校に行かずに家で引きこもりライフを送っていた。。
最近はあまりゲームにやる気にならないからだツイッターを見ていた。
そんなときのこと、目につく記事があった。
『○○FPSゲーム名無しチーター疑惑』
俺はその時かなり呆れていた。
何故ならこの俺が『名無し』だからだ。もちろんのこと俺はチートなんて
やってない。これはたんなるデマ情報。
「この世界はどんだけ理不尽なんだよ、少しゲームがうまっからすぐにチー
トなんて言われてさー」
と、俺は嘆いていた。
これが最初なのではなく何十回目かわからないくらいだ。
負けたことなんてたったの一回だけしかない。
そう俺は一回しか負けたことのない最強のゲーマーなのだ。
そのため俺の部屋は、ゲームするためのような部屋になっている。
パソコンのモニターは四台、パソコンに繋がっていてケーブル類はきれい
にまとめてある。八畳くらいの普通の部屋でいつも引きこもりゲームライフ
を送っている。
そんな話はさておき、毎回チーターと疑われてしまい捕まりそうになる。
これ以上続けてしまうと、ゲームが一生できなくなってしまうかもしれない
だから俺は疑われた瞬間そのゲームをやめる。
それがいつものスタイルなのだ。
そんなこんなで記事を見た後俺は他の記事を見ていた。
すると、もう一つ気になる記事があった。
『新作ゲーム、バグやチートなどの可能性ゼロへ』
そのゲームを俺はすぐに検索をして調べてみた。
ゲームの内容はどんどんモンスターを倒してレベルを上げて強くなってい
き、強い敵を倒していく、冒険RPGのようなものになってる。
オンラインで大会とかもあるみたいだし、楽しそうだ。
ちなみに俺はこういう系統のゲームは苦手のなのだが、チーターって疑わ
れないなら何でもいいと思って、予約してしまった。
ゲームが届く日になった。
「ピンポーン」
奴がやってきたか。
俺はかなりの引きこもり。だから外には出たくない。
そんな理由なのではなく、ただただ配達員さんと話したくないだけだ。
そんな時にはしっかりとした対応策がある。
俺はインターホンに向かって言った。
「まず家のドアに付いているポストにハンコを押すやつを入れてください」
そう言うと配達員はポストに入れてくれた。
そして俺はその紙にハンコを押してペットが出入りすることができる扉か
ら出した。
よくよく考えればペット用の出入り口がなかったらどうなっていたのだろ
うか。
そんなことはさて置き、俺はもう一度だけインに向かって言った。
「荷物を家に前に置いておいてください」
そう言うと配達員さんは荷物を置いてくれて帰っていった。
「よし、これでミッション完了だ」
こうして俺は玄関を出て荷物を取ろうとした。
今日は弟の分もあるのか。
段ボールが二個あって同じくらいの大きさだ。
朝に届いた箱の一つをすぐに弟の部屋に運んで自分の分の荷物も部屋に持
ち帰り、急いで箱を開けた。
こんなにわくわくしたのはいつぶりなのだろうか。
開けてみるとVRゲーム機器が入っていて見ているだけで俺は興奮して、居
ても立っても居られなくなった。
そして俺は早速かぶって電源を付けた。
「最初は名前からかー」
『名無し』にしようとしたのだが、顔がわかってしまいそうだったのでやめ
ておいた。
悩みに悩んだ結果俺は『しなな』にした。由来は簡単で『名無し』を反対
にしただけ。これだった誰にもばれずにやっていけるはず。
次にというボタンに触れると次は初期武器選びになっていた。
「武器も選べるのか!」
しかも選択肢には拳銃があった。
このゲームはもう俺の独占場だで決定だ。
迷わず俺は拳銃を選んだ。そして俺はOKマークを押して次に進んだ。
すると周りの景色が一転して村の景色になった。
俺は村の中心らしき噴水にリスポーンした。周りには沢山の人でにぎわっ
ていた。
「発売されたばかりなのにこんなに人がいるんだー、流石期待しただけある
なー」
そんなことを言っていても何も始まらないことに気づいた。
こういう系統のゲームはあまりやったことがないから全然よくわからない
のが今の俺の現状である。
「取り敢えずモンスターでも倒してきますか」
そういって俺はモンスターのいそうな森にやってきた。
するといきなり猫のようなモンスターが現れた。それと同時に俺は拳銃を
取り出して打った。
するとモンスター倒れは姿を消した。それと同時に石が出てきたので一応
拾っておいた。そして俺はあることに気づいた。
球が無限にあるということだ。
「さっきのはエイムもよかったし瞬発力も良かったなー」
自分で自分をほめていた。
「この調子でどんどん倒しちゃいますか」
そういって俺はどんどんモンスターを倒していった。
「疲れたなー」
あれから何体倒したんだろうか。空に飛んでいる奴らも全部倒してしまっ
たし陸には倒し過ぎてしまったのだろうか?
もうモンスターが出てこなくなってしまっていた。
そして俺は村へ帰った。俺が昨日、リスポーンしたあたりでなにか喧嘩ら
しきことが起こっていた。
「お前じゃあ怠慢はれよ」
とか言っていた。
「怠慢システムがあるのかー」
俺は嬉しさのあまり声を出してしまった。何故なら怠慢で俺は一回しか負
けたことがないからだ。レベル差なんて関係なく。
そういえばレベルの更新してなかったな。
俺はステータス表を見た。経験値がたまっていて各ステータスに割り振る
ことができるらしい。割り振るほどレベルが上がっていく仕組みらしい。
ステータスの種類はHP、防御力、攻撃力、素早さ、魔力か。
俺は銃しか使わないから攻撃力とか絶対いらない。
防御力もタンクになるつもりはないからいらない。
当たらないで打てればいいから俺は素早さだけに入れることにした。
「そういえばさっきの怠慢どうなったのだ?」
周りを見ると皆噴水の上を見ていたので見てみると、そこの大きなスクリ
ーンには怠慢の状況が映し出されていた。
周りはかなりざわついていた。
『あれ二人とも強すぎでしょ』とか『何レべだよとか』言っていた。
正直見ていてもただ剣を交えて激しく戦っているだけにしか見えないのだ
けれど。
俺がそうやって見えてしまう理由は二つある。
一つは俺はもともとゲームが大好きでやりすぎて目が慣れてしまったのだ
ろう。二つ目は俺の素早さが早いからであろう。その人の素早さより遅いと
おそらく見にくくなってくるのだろう。
俺は気づいてしまった。こいつのステータスがかなり高いことに。
平均の人たちよりも圧倒的にステータスが高い。
「こいつやどんだけ効率がいい上げ方してるんだよ」
怠慢で勝って聞き出そうと思ったがまだやることがあったので辞めた。
ところでさっきから沢山の人達が出入りしてるこの建物が何か気になって
いたので入ってみた。
入ってみると換金所というのが真っ先に目に入った。俺はそこに行って聞
いてみたいことがあったので聞いた。
「すいません、何と換金ができるんですか?」
いつもゲームにいるようなお姉さんだった。
「モンスターから出てくる石です」
俺はそれを聞いてしめしめと思った。石なら大量にあるからだ。
そして俺はありったけの石を俺は渡した。
すると小さめの袋にパンパンに入ったお金がもらえた。
「200ピールです」
そのお金を受け取って武器屋に寄ってみた。するとかなりたくさんの銃が
あって興奮した。
大体の銃が100ピール未満で売っていた。
取り敢えず狙撃銃が欲しかったので90ピールで買った。そしてすぐに背
中に装着してみた。今までは映像でしか見たことがなかったから興奮が止ま
らなかった。
何をしたらいいのか聞くことにした。
「すいません」
「なんですか?」
優しそうな人で髪は黒で真面目な顔をしていた。
「俺はこの後何をしたらいいのかわからないんですけど」
「ダンジョンには行きましたか?」
「まだです」
「そうしたら森の奥にある洞窟がダンジョンになっていますので行ってみた
らどうですか?」
「ありがとうございます」
それを聞いて俺はすぐにダンジョンへと向かった。
入ったらまずお決まりのコウモリが出てきたので、拳銃を連射して全体や
っつけた。モンスターは残さず全部駆除していくと何か大きな扉があり開け
てみると、ボスがいた。
大きくめの犬みたいな感じだった。
「どうやら拳銃では火力が足りなさそうだからこいつの餌食になってもらお
う」
さっき買ったスナイパーに弾を入れてリロード。そして狙いを定めて俺は
トリガーを引いて打った。
『ドンッ』というこのスナイパーの気持ちのいい音が洞窟内で響き渡った。
そして飛んだ弾は見事に命中し、モンスターは倒れて石を残して消えた。
「余裕だな」
奥を見てみると宝箱があった。すぐに向かって見てみると、中には新しい
スナイパーが入っていた。
スキャンして武器を見てみると、今持っているスナイパーと比にならない
ほどの火力を持っていた。すぐに背中に装着してみた。
見た目もかっこよくて発狂しそうなくらい俺は興奮しているのだ。
次に俺はステータスを見た。
今のでかなり経験値がもらえた。全部素早さに入れた。
その後おれはまた村に戻って換金しに行った。
「お願いします」
そういって石をすべて渡すと受付の人は驚いた表情をしていた。
「ダンジョンを一人で攻略したんですか!?」
「そうですよ、結構簡単でしたからそんなに驚く必要ないですよ」
もっと驚いた表情をしていた。
もしかして俺が強すぎただけなのかな?それともこのスナイパーのおかげ
なのかわからない。
「このスナイパーと拳銃のおかげですよ」
そのスナイパーかなりぶれて当たりにくいんですよ。
「ぶれって何ですか?そもそも銃にブレなんてあるんだすか?」
「その話はさておき1000ピールです」
こうして俺はお金を受け取って高級武器屋に行った。
そろそろいい拳銃でも欲しいからである。
俺はこのお店の店員に聞くことにした。
「一番火力の高くて連射力が高い拳銃をくださいい」
「わかりました」
こうして俺は店員のについて行った。
勧められたのが
「この銃なのですが精度を無視して作ったので弾がかなりぶれてしまい当た
らない可能性が高いです」
さっきから俺は気になっていた。
「ぶれって何ですか?」
そういうと射撃場へ向かった。
「僕が一回この銃を的をめがけて撃ってみます。なのでしっかり見ておいて
ください」
そういうと彼は的をめがけてトリガーを引いた。
射撃場内には『パンッ』という気持ちのいい音が鳴り響いた。
そして的を見てみると弾は的にすら当たっていないのだ。
「こういうことです」
それなら俺はいつも計算してぶれないようにしてるんだけどなと思ってい
た。
「俺もやってみたいです」
「いいですよ」
そして銃を持ち的をめがけて連射した。弾はすべて的の真ん中に命中。
店員さんは驚きのあまりフリーズしていた。
打った感じだとかなり連射力も火力もよかった。
「買いますね」
そう言って俺は1000ピール置いて行った。
見た目は真っ黒でかなりかっこいい。腰のあたりの銃をしまった。
そして俺はまたやることを失ってしまった。困ったときは噴水だみたいな
感じでのノリで噴水に行った。
するとダンジョン行く前に話しかけた人がいた。
その人もこっちに気づいてくれてこっちに寄ってきたのだ。
「ダンジョンどうだった?」
「簡単だったかな?」
「そんなに強い人たちと行ったのかー」
「一人だけど」
そういうと困ったような顔をしていた。
「あそこのボス強いよね」
『あははははー』と笑いながら言っていた。
「ワンパンだよ」
さらに困った顔をしていた。
「な、何でわんぱんしたの?」
「スナイパーだけど」
「近距離で使うもんなのスナイパーって」
「火力足りないから仕方がなかったんだよー」
そういうと彼は頭を下げて言った。
「僕をあなたのパーティーにいれてください!」
俺は頭を下げられて何だか悪者みたいな気持ちになった。
「頭上げて」
そういうと彼は頭を上げていった。
「駄目、ですか?」
くっそー、こいつ男子のくせに可愛すぎるんだよ。
こんなの誰でもいいって言っちゃうよ。
「いいよ」
「やったー!!」
彼は嬉しそうにしていてとても可愛かった。俺の顔は少しだけ赤くなって
いた。
「そういえば君の名前は?」
「チヒロって言います」
「俺の名前はシナナだよ」
「なんか変な名前ですねー」
こいつストレートに言ってくるなー。
「やっぱり変だよな、変えられるのか?」
「アカウント作ってから三ヶ月に一回変えられますよ」
「ありがとな」
「パーティー申請しましょうよ」
「なんだそれ?」
「行けばわかりますよ」
そう言って俺はチヒロについて行った。
すると、いつもの換金するところの建物へと入っていった。
換金所ではなくチヒロは右に向かった。
いつも換金のことしか考えてないせいか右を見ていなかったから、何も知
のである。
「着きました、ここがパーティー申請所です」
そういうと彼は紙に何かを書き始めた。
「これは何?」
彼は指をさしながら言った。
「これは申請するための紙です。ここに2人分の名前を書き、この下に自分
たちのパーティー名を書きます」
「パーティー名はチヒロが決めてくれ、俺にはネーミングセンスというもの
が全くないのだ」
かっこよく言っているが全くかっこよくなんてない。むしろ自分で言って
てださいなって思ってしまった。
「これでいいですか?」
紙には『隣人祭』と書かれていた。
『ネーミングセンス悪男』に聞かれても困るんだけど。
「いいんじゃない?」
「これで決定でいいですね!」
「好きにしてくれ」
そういうと彼は受付けの人に提出した。
「そういえばチヒロの役割ってなんだ?」
「僕の役割はアタッカーです」
アタッカーって怖いんだよなー。
チヒロのステータスが気になって聞いてみた。
「ステータス見してよー」
「いいですよ」
そういうと彼はステータス表を見してくれた。
魔力以外のステータスが均等に高くなっていた。全体的にはいいのだが何
か一つでも誇れるものがあってほしいと思った。
「意外と普通のステータスしてるな」
「なんですかその言い方は、シナのも見せろよー」
「いいだろう」
そう言って俺は彼にこの素晴らしいステータスを見せることにした。
見せると彼は凄く驚いた表情をしていた。
「なんですこのくそみたいなステータスはぁぁぁー」
「説明しよう、素早さを上げまくれば何にも当たらない最強になるのだ」
「確かにそうですけど魔力くらいは必要なんじゃないんですか?」
魔力があったところで何になるんだと思いつつも彼の話を聞いた。
「弾に魔力をここめればより強力弾になりますし、爆発する弾とかいろいろ
な種類の弾が作れるんですよ」
「何だとそれは必要だな」
こうして俺たちはこの建物から出た。
その後彼とは分かれログアウトした。
機器を外して時計を見ると気づけばもう17時を過ぎていた。
あまりに楽しすぎてやめるタイミングを失ってしまったせいでご飯も食べ
ずにやってしまった。
その後俺はご飯をしっかり食べて寝た。
次の日の朝。
俺は朝ご飯をしっかりとすましてからゲームにログインした。
「今日をひと暴れするぞー」
こうしてまた噴水のところにリスポーンした。
今日は何をしよっかなと考えているとチヒロがちょうどログインした。
「よく俺と同じ時間でできたなー」
「仲間のログインはスマホでチェックできるんですよ」
そんなものがあるなんて俺聞いてなーい。最近のゲームってやっぱりすご
いんだなー。
「取り敢えずダンジョンにでも行きましょうよ」
「どこのダンジョン行くんだ?」
「まだ決めてないからこれから決めるの」
そういうと彼は歩き始めて、俺は適当について行った。
すると昨日パーティー申請した建物にやってきた。
「そういえばこの建物の名前ってなんていうんだ?」
「この建物の名前はギルドハウスっていうんだよ」
なんか聞いたことあるようなないような感覚の名前だなー。
「こっちにクエスト一覧っていうのがあって、中にはダンジョン攻略ってい
うのがあるからそこで見つけるんだよ」
彼がいなかったら今頃どうなっていただろうか。きっと今頃何したらいい
のかわからなくてイライラしてやめてたかもしれない。
クエスト一覧は換金所の左側にある。
俺は一通りダンジョンを見ているとチヒロがクエストの紙を持ってきた。
内容は『洞窟、レベル五、報酬2000ピール』
「俺が昨日行ってきたダンジョンはレベルいくつなのか?」
「レベル五だよ」
「一緒なら余裕だな!」
「油断しないでください、毒のダンジョンだから油断はできないよ」
てことはもしかして毒耐性とか毒の弾とかできたりするかもしれないなー。
「じゃあそのクエストにするか」
そういうと彼はその紙をクエスト受付に紙を出した。
「さて行きますか」
「地図とかはないのか?」
「ありますよ」
てか、何でチヒロが全部仕切っているんだよ。何かむかつくなー。
そう思いながらも俺は彼について行った。
森の道の道中。
「そういえばチヒロって男なのか?」
「急になんですかいきなり、僕は男ですよ」
「にしてはチヒロ可愛いなー」
そういうと前を歩いていたチヒロが顔をかなり赤くして後ろを向いて言っ
た。
「そんなこと言わないでくださいー!」
「なんでそんなに照れるんだよ!」
「それは照れるにきまってるじゃないですか!」
こいつほんとは女子なんじゃないのか?俺の頭には疑惑がうかんだ。
「そんなことよりももう着きましたよ」
俺たちの前には洞窟があった。毒の感じが強く感じられた。
「取り敢えず行くか」
「そうですね」
こうして俺たちはダンジョンへ潜っていくのであった。
少し歩くといかにも毒のような水たまりがあった。
もう少し歩くと毒を吐くモンスターが出てきた。
俺は速攻銃を出して撃って倒した。するとステータス通知に毒耐性が付い
たことを知らされた。
「やったー!」
後ろを向いていうと、彼は驚いた顔をしていた。
「そうしたんだチヒロ?」
「見えなかった」
「俺を甘く見るなよ」
「正直言って甘く見ていました。まるで『名無し』さんのようですね」
俺は少しばかり困った。
この俺が『名無し』なんだよなー。
「何でその、『名無し』ってやつを知ってるんだ?」
「ゲーム会では有名ですよ」
やっぱりそうだよな。あんだけ騒ぎを起こしてれば有名だよな。
「あの人はきっとこのゲームにいるはず」
「会えたらいいな」
そんなこと言ってるけど俺が『名無し』なんだよなー。
「ランキング上位まで行けば会えると思います」
「ランキングってなんだ?」
「大会があるんです今度」
大会があるのか、こいつとやれば上位とれるんじゃないのかな?
「それよりも早く奥に行きましょうよ」
こうして俺たちはモンスターを倒しつつ奥までいくのであった。
「やっとボスまで来ましたね」
「ボスはお前がやれ、俺がやったら1秒かからなくてつまらないだろ」
「やっと僕にもチャンスをくれるのか」
さて高みの見物と行きますか。
彼はドアを開けてボス戦へ向かった。
ボスはカエルのようなやつだ。正直言ってかなり気持ちが悪い。
彼は剣を持って攻撃を仕掛けた。
しかしモンスターはよけた。
モンスターはかなり素早くて彼の攻撃が通るかの世界、どうやって倒すか
どうかがすごい気になるところですねー。
カエルは毒を吐いて攻撃を始めた。彼は何とかよけきることができたのだ
が、これでは負けてしまうかもしれない。
それでも俺は彼のことを見守ることにした。
そして彼は何か言葉を言うといきなりカエルを切っていた。
この俺ですら見えることができなかった。なんだあいつ強いぞ。
そして彼はをドヤ顔してこっちを向いてきた。
「ドヤ顔すんなよ!」
「ばれましたか」
それはばれるだろ!てか、あんな強さどこで手に入れたんだよ。
「あの技は何だ?」
「秘密です、教えてもしシナナさんが覚えたらどうするんですか!?」
「チヒロはどんだけ俺を恨んでるんだよ!」
「別に恨んでなんかありませんから!」
何だこいつてか、俺の仲間なのになんでチヒロ俺もこと敵対視してるの?
「俺ってなんか悪いことしたの?」
「何もしてない!」
何でこいつこんなに怒ってんだよ。
洞窟から帰る道中。
「チヒロって家族とかいるのか?」
彼は悲しげな顔をして言った。
「僕の両親はもういないんだ」
「ごめんな悲しいこと聞いちゃって」
「別にいいんだよ」
「俺も実は両親がいないんだ、でも俺には弟がいるんだ。でも全然話したこ
とがなくし顔も見たことがない」
「僕には兄ちゃんいるけど話したこともないし顔も見たことがない。でも、
引きこもりでもご飯を作ってくれるんだ」
何か俺に似ている気がするけど気のせいなのかな?
「昨日は昼食が抜きだったけど」
何か耳が痛いぞ気のせいなのかな?
「昨日の夕食は何食べたんだ?」
「オムライス!」
ちょっと待った、俺昨日の夕食オムライスだよね?
「「今日の朝食はご飯と鮭」」
声がかぶってしまった。
つまりこいつは俺の弟だというのか?
「何で知ってるの?」
彼はかなり動揺していた。
「俺がお前のご飯作ったから?」
「シナナが俺のお兄ちゃん???」
そういうことになるよな。
「え?え?え?え?え?」
「ちょっとチヒロ落ち着けって」
彼は深呼吸をしていた。
「よし、落ち着いたよ!」
「これからよろしくなチヒロ!」
「そうだなお兄ちゃん」
こうして大きなイベント後村の中心に俺たちは戻った。
「そういえばチヒロ今度大会があるって言ってたよな?」
「うん、それがどうしたの?」
「一緒に出ないか?」
「別にいいよ、俺ら兄弟で1位とっちゃおうぜ!」
「そういえば大会の詳細聞いてなかったなー」
「教えてあげる、今回の内容は生き残ったら勝ち、あらかじめ決められたマ
ップで生き残ればいい、キル数が少ない人の居場所は知らさるみたい」
「なるほどな、いつなんだそれ?」
「明日の10時みたい」
「そうなのか!じゃあ準備しなきゃな」
「そういえばさっきの経験値まだ入れなきゃ」
「俺もだ!」
そして俺はステータスを開いた。
「それくらいの力があればいいんだ?」
「あればあるほど弾に詰められる魔力の量が多くなって強くなるんだ」
それを聞いた俺はすぐに魔力にステータスを入れた。
その後俺たちはもっとたくさんの耐性と力を手に入れるために、たくさん
のダンジョンに挑むことにした。
まずは火のダンジョン。
まず入って敵を倒して耐性つけて秒速でボスを倒してストップウォッチを
止める。
「今回のタイムは30秒上出来だな」
「次は25秒目指しましょう」
そして次は闇のダンジョン
さっきと同じで雑魚を処理。ここまでで2秒も縮めることができた。
そして次に待ち構えてるのはボス。なるべくドアの開けるところでタイム
ロスがないようにする。そしてボスはチヒロが一気に倒す。
「今回は25秒だよ」
「いいですねー、じゃなくて何で僕たちはダンジョンのタイムトライヤルを
やってるんだよ。天才リセマラーみたいになってるじゃないか!」
「俺たちは天才リセマラー兄弟だ!」
彼は飽きてた顔で言った。
「天才リセマラーじゃないから、てか地味に僕を巻き込むのやめてくれませ
んかねー?」
こうして僕たちはほかのダンジョンも攻略して全耐性つけるであった。
ちなみに宝箱の報酬には防具があって防具をそろえる必要性はないみたい
だ。彼もそうである。
かなりの軽装備でかなり動きやすく俺にはかなりあっていた。
これならば大会優勝も夢ではない。
そんなことを思いながらも俺たちは今日のダンジョン報酬を受け取って、
換金をしていた。
「今日はがっぽり稼げてますね」
「もっといい剣とか買えるんじゃないか?」
「そうですね」
その後俺たちはこの間俺が行った高級武器店に来た。
「兄さんは新しい銃とかいらないのか?」
「俺は今の銃でいいかな?」
合成とかできたらいいのになー。
「兄ちゃんこれとかどう?」
彼が持ってきたのは真っ黒の剣でかなりかっこよかった。
「いいんじゃないか?」
「じゃあ僕はこれ買うね」
そういって彼はレジへといった。俺もついて行った。
そういえば値段聞いてなかったな。
「2万ピールです」
ん?俺が買った銃ってなんピールだったけ?確か2000ピールだったよ
気がするんだけどなー。
そしてチヒロは会計を済ましてこっちに来た。
「チヒロ、これ何ピールだったのだ?」
「2万ピールだけど?」
「ん?聞き間違えかな?もっかい言ってくれる?」
「2万ピール!」
「2万ピールだと!高すぎだろ!」
「どうせ兄さん使わないでしょ」
チヒロに正論を言われてしまい、俺は何言い返すことができなっかた。
「ちなみに言っておくが俺の銃は2000ピールだぞ」
「もっと高いの買えばいいのに」
「これを店員に勧められたんだよ!あとなチヒロがお金使ったからお金がも
うないんだよ。
「お金ならいくらでもあるよ」
そういってチヒロはポケットからお金の入った袋を出して俺に見せつけて
きた。
「何でお間がこんなにお金持ってんだ?」
もしかしてこいつ盗みでもしたのか?さすがにそんなわけないよな。
「奪い取ってきた!」
「お兄さん聞き取れなかったなー」
まさかこいつがこんなに悪い奴なわけがないよな。
「奪い取った!兄さん耳悪すぎ!」
「奪い取ったのか?それって犯罪じゃなのか?」
「兄さんほんとに馬鹿だな」
「馬鹿じゃなーい」
「勝負を仕掛けてきたやつに勝ったらそいつからお金を奪い取ることってこ
とだよ!」
「紛らわしい言い方するから俺勘違いしちゃったじゃないかよ」
「それは俺が悪いからごめんなさい」
チヒロって意外と素直なやつなんだな。
「もしかして俺の武器も買ってくれたりするのか?」
「別にいいよ」
何買おうか迷うなー。発射レートが高くてそこそこ威力あるやつがいいん
だよなー。
そんなことを考えていると俺の目にある武器が目に留まった。
その武器はマシンガンだ。
「俺はこの武器が欲しいな」
値段を見ると3万ピール。こんなにチヒロ持ってるのかな?
「いいよー」
「今思ったのだけどチヒロお金何円持ってるんだ?」
「今8万ピールくらいかな?」
俺も誰かに喧嘩売ってお金奪い取ってこようかな?
こうして俺はマシンガンを手に入れることができた。
「これで準備いいな」
「明日が楽しみだな」
その後俺たちはログアウトした。
次の日の朝。
いつも通りチヒロご飯を作って届けて、
兄さんが届けてくれたご飯を食べて、
「「よし、ゲームを始めるぞ」」
こうして俺たちの1日が始まった。
「あとどれくらいで始まるんだ」
「今は8時だからだいたい2時間くらい」
「そういえばエントリーとかしてないけどいいのか?」
「大丈夫、僕が昨日スマホでしておいたから」
何から何まで頼りっきりだなー。
スマホとゲームが連動できるなんてこのゲームはかなりやりやすいな。
「あと2時間何するの?」
「俺は新しい武器の試し打ちがしたいな」
「僕もあたらしいぶきをためしたいかな?」
「じゃあかるくだんじょんでもいきますか!」
こうして俺たちはモンスターがたくさん出てくるといわれている、レベル
7の毒のダンジョンに行くことにした。
ダンジョンに入ると早速大量のネズミのようなモンスターが出てきた。
そして俺はマシンガンを出して打った。
20体ほどいた敵が1秒足らずにいなくなった
「この銃なかなかすごいな」
「相変わらず兄さんは命中率が100パーセントですよね」
「でもな本当にうまい人だと俺の弾はよけられてしまうんだよ」
「兄さんが手こずる敵なんてそう簡単にはいるとは思うけどな」
確かに俺は最強かもしれないだけど俺に勝った奴は絶対にこのゲームの中
にいるはずなんだ。
あいつの動きは人ではなくてもはやチートのようだった。でも考え方がチ
ートの感じではなかった。チート使っていたとしたら俺は絶対に勝つことが
できる。結局その後もう一回やったら勝ったんだけどな。
「おーい。にいさーん、大丈夫?」
「大丈夫」
「次はチヒロの番だぜ!」
「了解兄さん」
そういうと彼は奥へと進んでいった。
そうするとまた20体近くのモンスターが現れた。
そして彼は剣を振った。
するとすぐに敵がいなくなった。健を振るスピードがかなり速くなってい
たいいた。おそらく彼の剣が軽くなったからであろう。
ボス戦はチヒロにやらせることにした。
「ボスだな」
「そうですね」
「ボスはチヒロがやってくれ」
そういうと彼は喜んでいった。
「了解です」
相手はカメのような敵だった。
相手を見た瞬間彼はまたあの言葉を言って剣で倒した。
相変わらず呪文の声が小さいせいで聞き取ることができない。
「やるじゃないか」
「なんか大会優勝余裕なきがしてきましたね」
「そうだな」
こうして俺たちはダンジョンを出て広場えへとっ戻ってきた。
「大会まであとどれくらいなんだ?」
「あと20分くらいですね」
「大会を申し込んである人はログインしておけば勝手にステージにテレポー
トされるみたいだよ」
「分かった」
その後する会話がなくって、適当に話題を振ることにした。
「「どういえばさ」」
「兄さん先いいよ」
「チヒロって銃使わないのか?」
「昔はよく使ってたんだよ、でもやめたの」
「何でやめたんだ?」
「俺はある人とたまたま戦うことになって、一回目は俺が勝ったけど二回目
で負けてしまって銃が嫌いになった」
「一回負けただけでそんなになるのか」
「銃が上手い人は1人で十分なのかなって思ったの」
「そっか」
よくよく考えればかなり強かったってことになる。
ちょっとばかり思い当たる節があった。
「ある人って誰なんだ?」
「それはねー」
チヒロが言おうとしたときにちょうどアナウンスが流れた。
「では大会が始まりますのでテレポート準備をお願いします」
こうして俺たちはバトルのステージにやってきた。
テレボートした場所は森の中だった。
「なかなか広そうなマップですね」
チヒロがマップを開いていたのでのぞき見した。
マップは真ん中に広い草原になっていて周りの森にちょこちょこ人が住ん
でない村があったり、遺跡のようなものがあったした。
「真ん中は人が集まりやすそうですしそこでキル数を稼いで森の中に隠れま
しょう」
かなり的確の判断ではあると思う。
こうして俺たちは真ん中に行くことにした。
「そういえば、この大会って最大何人までパーティー組めるんだ?」
「最大4人です」
「俺らみたいに二人で言ってる奴なんかいないだろうな」
「そうだね」
そんな話をしていると人の気配がしたので草むらを打った。
すると何やら大きな声を上げていなくなった。
「一キルゲットー」
「やりましたね」
「あと何人位いるんだ?」
「あと500人です」
「もともと何人だ?」
「確か600人くらいだった気がする」
もう100人も減るなんて早いなー。
そして遂に真ん中にある広場についた。
「兄さん今なんキル?」
「30キルくらいかな?」
俺が道を歩くだけでどうやらキル数は稼げるようだった。
「また戻ろっか」
こうして俺たちはまた敵を倒しながら戻るのであった。
「あと敵それくらいだ?」
「あと200人です」
300人も減ったのか。
「高いところっていけないのか?」
「崖があるみたいですけど、どうしたんですか?」
「俺に考えがある」
そして俺たちは崖へとやってきた。
「何するの?」
「まぁ見てろって」
そういって俺はスナイパーを出して指示をした。
「後ろを見といてくれ」
「了解です」
もうお分かりの通り俺が崖スナイパーで敵を倒すことにした。
「あれ敵が全く見当たらないなー」
「兄さんあたりまでしょ」
「何で?」
「あと敵が20人しかいないんだよ」
「だってまだ始まって1時間しかたってないじゃん」
そして俺はマップ見てみる赤点が全部真ん中に行こうとしている。
「俺たちも真ん中に行きましょうか」
俺たちの場所からは決して遠い所ではない。
この崖から打っているのはありだったのだが、敵が密集している密集して
いるところから場所がばれやすくて、他のスナイパーから狙われる危険性が
ある。
あそこの中で1チーム残ってしまってそのチームのキル数が俺たちよりも
多かった場合場所が知られてしまい、不意打ちされてします可能性だってあ
り得る。
そのことを踏まえて俺たちは真ん中へ向かった。
「あと何チームくらいなんだ?」
「だいたい7チームくらいってところかな?」
そんな話をしているとチヒロの横らへんから気配を感じた。
「チヒロ右にいるぞ!」
それを聞いてチヒロは剣を急いで抜いて対抗した。
「不意打ちとはなかなか汚い手を使いますねー」
相手も剣のようだった。
そんな時のこと横から銃弾の気配がしたのでよけた。
「おっとお前の相手は俺のようだな」
そういうと姿を現した。そして俺は腰に構えていた銃を取って打った。
しかし、当たらなかった。予想外に動きが速い。相手も打ってきた。
「弾は遅いな」
そんなことを言いながら俺はよけた。
すると彼は弾に魔力のようなものを詰めてきた。
「これでもくらえー」
そんな魔力を詰めたかは知らないが、その弾をぶち壊せばいいんだよな。
俺は爆発弾を詰めて相手の打ってきた弾とぶつけて壊した。
「お前は何者だ威力に高い爆発弾は命中率が低いんだぞ」
「俺の命中率は100パーセントだからな」
マシンガンに爆発弾を詰めればいいのか。
こうして俺はマシンガン用の爆発弾を肩にかけた。
「そんなことしても無駄ですよ、弾なんかよければいいんですから」
そうして俺は打ち始めた。
まず1発目は絶対によける。次によける方向に打つだけ。
そして彼が次の弾を拳銃で防いでくるので2発目の弾だけには最大魔力を
詰めた爆発弾が入っている。
「俺の勝ちだ」
そして俺は倒すことができた。
広場の観戦画面では
「あの人強すぎ」「チーターでしょ」「チーターなわけないでしょ」
などの声が上がっていたらしい。
チヒロの戦いにて。
こいつはかなり強そうな奴だなー。
僕は力で何とかそいつのことを振り払った。
こいつはとにかく早い。ここでスキルを使うべきなのかどうか?
「なかなかやるじゃねぇか」
「お前はここで俺たちに倒されて踏み台になってもらおう」
「その度胸だけは認めてやる」
そういうと男は攻撃をしてきた。
何とか剣で防ぎきることができた。力も負けている気がする。どうしたら
いいんだ。そんな時にふと思いついたのが腰にあるもう一つの剣。
一回男のことを剣で振り払った。そして僕はもう一つの剣を出した。
かなり重めなので右手でもち黒い剣を左手の持った。
「今からが本気か」
そういうと男は攻撃をしてきた。
そして俺は日本の剣で防いぎ、振り払った。
これでもダメならもうスキルを使うしかないな。
「スキル、パワーアップ」
いつもの呪文を言って全力で相手を切りに行った。
相手は剣で防いだのだが剣が折れて男は倒れた。
そして俺は男に剣を向けた。
「勘弁してくれー」
「僕の勝ちだね」
こうして僕はとどめを刺して初めてのキルをした。
兄さんもちょうど終わっているようだった。
「兄さん何とか勝ったよ」
「このパーティー2人なのに強かったな」
「そうだね!」
「あと何人くらいなんだ?」
「あと10人だって」
残り俺たちを抜いて8人ってことは3パーティーくらいなのかな?
「兄さんマップ真ん中の2チーム印ついてるよ」
「取り敢えず真ん中に行こっか」
そして急いで真ん中に行くのであった。
着くとそこは4人のパーティー同士が争っていた。俺たちは草むらに隠れ
ていた。
「やばいねこれは」
お互いどっちも戦いに進歩がなく、とてもハイレベルだった。
まず左のパーティーは防御を張りつつも遠距離で戦っている。
右のパーティーはみんなが素早くてよけながら近距離で全員が詰めていた。
「あの盾やばくない?」
「全部の攻撃を防ぎきってるね」
好きなところに魔法の盾を張っていて攻撃が全くとっていなかった。
「兄さん右狙撃できる?」
「あれくらいの速さなら爆発弾で一発だな」
俺は計算してミスをしたことがないから、言い切れる自信がある。
狙撃銃にまず一番火力の高い爆発弾を詰めてリロードした。
そしてスコープを覗いて爆発する範囲、遅延の長さをすべて計算し終わっ
たところでトリガーを引いて打った。
「どーーーーん」
でかい音が野原鳴り響いき、弾は命中して1パーティを破滅させた。
そのころの観戦画面では、
「どっちのパーティが勝ってもおかしくないな」
その時に大きな音とともにいきなり爆発し、1パーティー潰れた。
「何だあれは」「いきなり消えたぞ」「強すぎ」
若干あれていた。
野原にて、
「余裕だったけどあいつらどうする?」
「4対2だとかなり不利だけど結局戦わなくてはならないから行くしかないで
しょ」
確かに、このまま逃げたところで俺たちは戦わなくてはいけない。
敵には印が付いていて一家逃げてのいいのだが、相手に回復させる暇を与え
たくはなかった。
こうして俺たちは野原の中央部にやってきた。
すると早速相手は発砲をしてきたので、その弾を軽くよけた。
「あのチート盾さえ何とか出来れば勝てるな」
「縦の後ろには剣士が1人いるってことはもしあの剣士が強かったらどうする
の?」
「盾を攻撃したとしても剣が防いできそうだからまずチヒロは剣士と盾の相
手をしておいてくれ」
「了解兄さん」
そういうとチヒロは攻撃を開始た。しかしなかなか盾に入り込むことがで
きない。
俺はまずマシンガンを持って後ろにいる2人を倒すために、魔法で出せる盾
の数は2つまでと知っていたためマシンガンで2人を打ってわざと防がしてし、
そのすきに素早さを生かして別方向から打った。
爆発弾は見事命中して2人ともやられた。
「チヒロ一回下がってこい」
そういうとチヒロが戻ってきた。
「これで2対2だから行けるだろ」
「いけるけどどうすればいいかな?」
「挟み撃ちにするか」
「了解」
俺は自慢の素早さを生かしして後ろに回り込んだ。
チヒロは再び攻撃を始めた。
そして俺はスナイパーを持って爆発弾を詰めて打った。
しかしその弾は剣士によって切り裂かれたがそこで爆発してダメージを追
っていた。そのことも予想して俺は盾にスナイパーで攻撃したが見抜かれて
防がれてしまった。
チヒロが盾と戦っている間にその横から剣士が来た。
想定外なことだったのでかなり動揺してしまった。
チヒロは何とか剣で防いでいた。
「君の相手はこの俺だ」
僕は何とか振り払った。そしても一本剣を出した。
「二刀流とはなかなかやるじゃないか」
「お前の剣このゲームの中で今一番っていわれてるやつか?」
「気づいたか、お前みたいな剣だとすぐに折れちゃうぞ」
これは少しだけまずいことになった。後ろにいた盾は兄さんのとこへ向か
っていた。
盾がって戦えるのかな?でもそんなことよりも集中しなきゃ。
スキルはあと4回は使える。スキルを使ったところで倒せるかどうか、わ
からない。
「スキル、パワーアップ」
僕は攻撃を仕掛けた。
しかし、剣で軽々と止められてしまった。
「お前の全力はその程度なのか」
そして僕は振り払われてしまい倒れてしまった。
そんなことをお構いなしにものすごいスピードで蹴ってきた。
木にぶつかった。ゲームだから痛みは感じないのだが、代わりに自分のHP
が残り1まで減った。
このままだと負ける。
そんな時にふと思いついたのがこの間取得したスキルだ。
「一か八かかけてみるしかないな」
そう呟いて僕は立ち上がった。
「死ぬ覚悟はできたのか?」
「最後ならお前の全力見してみろよ」
そういうと剣士はスキルを使った。
「最後ぐらいは全力でぶっ倒してやるよ」
かかったな。
そして遂に攻撃をしてきた。合わせて僕は剣を構えて呪文を言った。
「スキル、フルカウンター」
気づけば剣士は消えていた。
今使ったフルカウンターはHPが1の時に使うことができる。確定で発動する
わけではなく、20パーセントの確率で発動できる。
その頃、盾と兄さんでは、かなりの激戦になっていた。
「盾でどうやって攻撃するんだよ」
「戦術は相手には教えないのが戦いの秘訣なんだよ」
正論だけどなんかうざいなー。しかし何を隠し持っているのか、全く予想
もつかない。
あり得るとしたらカウンターとかかな?
「どっからでもかかってきな」
「いわれなくてもそうしますよ!」
スナイパーを構えた。あらかじめ弾もしっかり詰めてある。そして俺は打
った。
「ばーん」
打ったと思ったら弾が銃の中で爆発した。
俺は半分くらいまでHPが削れてしまった。
「あいつおかしいだろ」
すぐに察しがついた。魔法弾はあいつは自由自在に操ることができる。何
が何でもあいつの能力チートすぎないか?
「こうなると普通の弾しか打てないようだな」
「気づかれちゃったか、でもそんな弾じゃこの盾は壊れないよ」
どうすればあの盾を倒せるんだ。
そんな時にふとステータスの横にスキルというものがあることに気づいた
のである。
『1日1回だけ使うことができる、どんなものでも打ち抜くことができる』
俺にもこんなチートみたいなスキルがあったのか。
俺は腰にある拳銃を取って相手に向けた。
「そんな拳銃で盾を倒せると思ってるの?」
なめやがって。
「スキル、超弾道」
そして俺はついに弾を放った。反動が強すぎて後ろに倒れてしまった。
気づけば相手の盾は消えて、相手も消えていた。
「流石にあのスキルはチートすぎる気がするけどなー」
「兄さんやったね!僕たち優勝できたよ」
チヒロもそうやら勝ったみたいだ。
「そうだな」
俺はチヒロの残りのHPを見た。
「チヒロ、HP1って危なさすぎるでしょ」
「ほんとだよ」
そんな会話をしているといつもの広場に戻ってきた。
戻って戦績を見てみると3位だった。
「チヒロ何で俺たち3いなんだ?」
「ごめん兄さん、3つの組に分かれてそれぞれの優勝チームのキル数が多い順
だったんだって」
「そんなの聞いてないぞ!」
そんな会話をしていると、前からさっき倒したパーティー来た。
「さっきはすごい戦いだったねー、次は絶対に負けないからな」
そういうと剣士の人は握手を求めてきたので、俺は握手した。
前のゲームなんか逆恨みされてばっかだったのに、みんな人柄がよくてなん
かいい感じがするなー。
「また会える機会がある時にな!」
「おう!」
そう言って彼らとは別れた。
「なんかこういうのいいな!」
「そうだね兄さん」
「そういえば何か報酬とかないのか?」
「僕たちは50万ピールもらえるみたいだよ」
「そんなにもらえるなら防具とか買えるんじゃないか?」
「そうだね、もっといい装備揃えたいもんね」
俺は装備などどうでもいいと思っていたのだが、今日の戦いで分かった。
ものに頼るのもあり寄りのありだということに。
こうして僕たちは装備屋さんに行った。
「なんかたくさんの視線を感じるのは気のせいか?」
「それは当たり前のことよ、大会で3位なんてすごいんだから。しかも2人で
だよ」
確かにさっきに1位と2位のチームを確認したのだがどっちも4人チームだっ
た。だとしたら4人いたら1位とれたんじゃないのか?
「どこの装備屋さんに行くんだ?」
「僕のお着付けのお店かな?」
チヒロはどうしてこんなにもこのゲームについて知っているのか、不思議
である。
「もう着きましたよ」
外見は普通の家のようだった。
「チヒロ君いらっしゃい、仲間も連れてきたのかい」
「はい、僕の兄貴です」
チヒロになれなれしく話してきたのは赤い髪が特徴の店長だった。
「チヒロも兄です、これからよろしくお願いします」
「よろしくね、お兄さん」
「お兄さんだと」
俺の顔は少しだけ赤くなった。女性にお兄さんなんて言われるとなんか照
れるなー。
「兄さん何照れてんの?」
「別に照れてないし」
「あっそ!」
「なんか怒ってない?ねぇー?」
「別に怒ってないし!」
絶対これ怒ってるでしょ。てかこの展開前にも一回あったような気がする
ような。
「今日はおめでとー、3位だってねすごいじゃん」
「そんなこととないですよー」
チヒロが照れ気味で言っていた。
だいたい『お兄さんも頑張ったよね』くらい言ってくれてもいいんだと思
うんだけどなー。
「今日はどんな防具が欲しいんだい?」
「今日は兄さんの防具だけでいいんだ!兄さんどんな防具がいいの?」
「軽めで動きやすくて防御力が高めの防具がいいです」
「了解です」
できるまでは1日が必要なので俺たちは防具やを出た。
「凄いなここの店、オーダーメイドでできるなんて」
「そうでしょ!僕のことをもっと褒めたまえ」
なんかこいつめんどくさいなー。
「チヒロは俺の自慢の弟だー」
「ありがとよ兄さん」
安い弟だなー。そういえば新しい仲間が欲しいなー。
「チヒロ、新しい仲間が欲しい!」
「今回の大会を踏まえるとやっぱりほしいよねー」
「募集とかできないのか?」
「できればしたくないかな?」
「何でだ?」
「たくさん集まりすぎ選ぶのがめんどくさい」
「確かに」
そうすれば仲間を増やすことができるのだろうか。
そんなことを話しながらいつもの広場にやってきた。
なんかここに来れば何とかなるって感じがする。
「ここに来ればなかまもみつかるんじゃない?」
こいつもおんなじこと考えてるし、てことはここには仲間を持てめてる人
がたくさんいるはずだ。
「チヒロはどんな仲間が欲しいんだ?」
「強い人」
そんなに簡単に見つかるわけないだろ。仲間探しなめすぎじゃない?
「すいません」
そんな時だった、後ろから呼ばれた気がして振り返った。黒い髪をしてい
て可愛らしく少し小さめだった。
「なんですか?」
「仲間探してるんですか?」
「そうですけどおそれがどうしたんですか?」
「私を仲間に入れてくれませんか?」
「えっとー、そのー」
「ダメですか?」
今にも泣きだしそうな顔をしていて、可愛すぎて断ることができなかった。
「いいよ」
ちくしょう。こんなの不可抗力だろ。
そんな時にチヒロが帰ってきた。
「見つかった兄さんってえええええええ!」
「どうしたんだ?」
「兄さんがロリコンになってる!」
「違うわ!」
「こんなに可愛いい少女をなつかしておいて」
「だから違うんだって、こいつは仲間なの」
そう言うと彼女は自分から名乗り出てきた。
「シロです、14歳ですお願いします」
「よろしくね、シロ」
14歳ってことは中学生か。中学生に手を出したら流石にロリコン扱いにな
っちゃうか。
「それよりも兄さん、話があるから来なさい」
そう言われてチヒロに建物裏に連れてかれた。
「何であんな子を入れちゃったんですか?」
「あの子の不可抗力に負けたんだよ」
「ステータスがもし悪かったら僕たちはこれから1位を取るとかこういう夢も
なくなっちゃうんだよ」
「それはわかってる」
こうして話が終わり俺たちは元居たところに戻った。
「
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