最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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テルト王国編 第一章 王都スミ―レ

第95話 地竜退治 2

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 目の前に居る大きなモンスター。

 少し懐かしくもある。まだあの頃はミカも居なくてシェリー達ともパーティーを組んで居なった。

 そしてあの事件、今思うとあの三人組も魔族だったのではないかと思う。

 昔の事を思い出していると、

「ケンイチぼーとしないでよ!」

 シェリーが怒鳴り声でそんな事を言ってくる。

「地竜を見てると懐かしくなってな」

 俺は呑気に答えた。

 三人は何を言っているんだ見たいな顔でこちらを見ている。

「別に地竜ぐらいでそんなに慌てるな」

 気配察知を使っても周りに他のモンスターの気配はない。

 こちらを見ている地竜。大きさだけならあの時のよりも一回りくらいでかい。

 それに皮膚の鱗も少し堅そうだな。

 少し悩む。

 一人でも余裕の相手、だが今回の目的は全員が冒険者としての経験を積むこと。

 そんな事を考えていると、

「ケンイチ前!」

 俺は前に視線を向けると、地竜の尻尾がすぐそこまで迫っていた。

 だが、

「これがどうかしたか?」

 俺は片腕で尻尾を押さえていた。当然強化を使って筋力は上げてある。

 だがしかし、後ろで二人が驚き、一人はキラキラした目でこちらを見ていた。言うまでもなく一人とはミカである。

「お兄ちゃんさすが!」

 凄く嬉しそうに言ってくる。

「もう、ケンイチ一人に任せておいたらいいんじゃない」

「そうだね」

 シェリーとヒョウカ二人の中で地竜退治を俺一人に任せることに決まっていた。

「私もそれでいいよ」

 何故、ミカまでもが!

 心の中で思わず突っ込みを入れてしまった。

 そして後ろからきこえる歓声。

「はぁ~」

 ためいきしか出てこない。

 そんな俺達の事を気にする地竜ではなかった。

 尻尾をもたれていることに対して怒る地竜。

 無理矢理にでも引き離そうともの凄い力でひっぱてくる。こちらも負けじと引っ張るがこのままでは状況は変わらん。

 なので、

「ほいっと!」

 手を離す。そして言うまでないがドラゴンは吹っ飛んでいった。

 そしてより一層怒りを増す地竜。

 周りの木々を吹飛ばしながらこちらをめがけて突っ込んでくる。

 俺は異空間収納から氷魔剣を取り出して魔力を流して地面を凍り付かせる。

 すると、その上を滑って転んでしまう。

 立ち上がろうとするがうまくいかずにまた転ぶ。それを何回も繰り返している。

 後ろで笑いまくっている三人。

「これで終り」

 俺は地竜の首を斬り飛ばして討伐完了。

「戻るぞ!」

 俺は地竜を異空間収納にしまい村へと戻り始める。後ろでただ笑っていた三人はおいていってもいいかと思ってしまう。

「待ってよ!」

「私も戻る」

「待ってください」

 三人も後ろについてくる。

 村へと戻った俺達。

 門番をしている男性は俺達の姿を見るなり、誰かを呼びに行った。誰か言うより、村長だろうが。

 それからすぐに先程の男性と村長が一緒に戻ってきた。

「ケンイチ様、こんなに早く戻られたと言う事は……失敗されましたか」

「討伐は完了しました」

「そうですか。完了しましたか……今なんとおっしゃいましたかの?」

「だから地竜は討伐しました」

 俺は証拠の代わりに異空間収納にしまっていた地竜を出してやる。

「本当に討伐なされたのでな、それに今何もないところからいきなり現れたように見えましたのですじゃ!」

 村長は驚きすぎて腰を抜かして尻餅をついて転んでしまった。

「それは言えませんが、これで依頼完了でいいでしょうか?」

「大丈夫ですじゃ」

 俺は依頼書を出して、完了印を貰う。

「それでは俺達はこれで失礼いたします」

 俺は、地竜を異空間収納にしまった後、一礼して村を後にした。

 後ろでは腰を抜かして驚いている者やお礼を言っている者などがいた。

 そして俺は、

「はぁ~あ」

 大きなため息をついていた。

 今回の目的は冒険者としての経験を積むことだったはずなのにどうして俺一人で地竜を討伐してるんだ。

 そして後ろ三人はどうしてあんなにニコニコしながら話しているんだか。

 俺は一人そんな事を考えながらストーベリーの街に戻っていった。

 ギルドに着くと、

「すみませ~ん」

 受付で声を掛けると、前回と同じ受付の女性が出てきた。

「どうなさいましたか?」

 俺達の対応をするのがとても嫌そうな顔で話してくる。

「依頼の完了報告に来たのですが」

 俺は完了印を貰った依頼書と地竜の鱗を一枚出す。またウソなどと言われるのも嫌だったので。

「かしこまりました。こちらが報酬になります」

 あっさりと報酬を出してくれた。

 またいろいろと言われるのかと思っていたのだが少し拍子抜けだ。

 などと思っていた。
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