最強剣士異世界で無双する

夢見叶

文字の大きさ
116 / 162
テルト王国編 第三章 海底遺跡

第115話 海底遺跡 7

しおりを挟む
 部屋の中央に現れた宝箱。何処にでもある普通の宝箱のようにも見えるのに何か違う。どう違うかは分からないがそう感じる。

「ケンイチ?」

 背後からシェリーが声を掛けてくる。俺は少し開けるのが少し怖く思えていた。何が出てくるか分からない。もしかすると先日のようなクラーケンが出てくるかも知れない。そう考えると開けることが出来ない。

「大丈夫なのそれ?」

「たぶんな」

 それだけ言葉を返し、俺はもう一度宝箱に向き直る。

 ゴクリ!

 唾を飲み込み宝箱に手を掛ける。

 ガチャリ!

 俺が手を近づけるだけで勝手に開く宝箱。中を見てみると青色の小さな指輪が入っていた。俺は、それを取り指にはめてみると、急に指輪が光り出した。

「どうしたのよそれ!」

「お兄ちゃん大丈夫?」

 シェリーとミカが心配そうに聞いてくる。

「大丈夫だ!」

 そしてだんだんと光が弱まって来て、光が収まる。

 特に変わった所はない。今の光は一体何だったのか分からない。

 一応ステータスを確認してみると、そこには今まで特殊魔法と回復魔法しかなかった所に水操作が追加されていた。

 指輪を外してみてもその能力が消えることはなかった。

「何か変わったの?」

「新な魔法が増えたみたいだ」

 シェリーとヒョウカがかなり驚いていた。それもそうである。この世界の魔法は生まれたときにのみ授かる物でそれから増えることはない。そのために二人はかなり驚いているのである。

「なんで魔法が増えるのよ」

「知るかよ。ただこの指輪を付けたあとに増えたみたいだが」

「神器?」

 ミカの口からあまり聞き覚えのない言葉が漏れた。確か三年前にも同じようなことを聞いた覚えがあるが覚えていない。

「何だよそれ」

「あんた忘れたの」

 少し起きれた声でシェリーが言ってくる。

「忘れた。何だったかな」

 俺が覚えていないこと、

「私にも教えて」

 ミカも神器について知らなかったこともありシェリーが説明してくれた。

 神器はこの世界に七つ存在する装備品で、一つでも手に入れれば最強の力が手に入ると言われている物。ただ何処にあるかは誰も知らずそれを求める者は数知れず。ただしこの神器には相性があり誰でも使える訳ではないのである。

 その話を聞き俺は手をポンと叩き思い出したと言う顔をした。

「そんな凄い物があるんだね」

「ええ、でもただの噂かと思っていたけど本当に実在しているなんてね」

「まだ、これが神器だと決まったわけじゃないだろう」

 今の所はこの指輪が神器の可能性があると言うだけでまだ決まったわけではない。

「そうね。それでどんな能力を手に入れたのよ」

 シェリーが聞いてくるので、

「水操作って魔法」

 この魔法はどんな水でも自由自在に操ることが出来る。ランク自体なく水であれば何でもいいみたいである。

「聞いたこと無い魔法ね」

「ギルドマスターなら知ってるかも?」

 確かにギルドマスターなら何かを知っているかも知れないと俺も思う。そのためにまずは、

「この遺跡から脱出しよう」

 もうこの遺跡にはようはない。目的の物らしき指輪、遺跡内の調査も終っている。あとは船へと戻るだけであった。

「俺に捕まって」

 三人はこくりと頷き俺の肩に手を置く。全員が捕まった事を確認してからテレポートを使い遺跡の入り口へと戻ってきた。さすがに船の中にテレポートしてリクさんに見つかってしまう可能性がある。そのために入り口までテレポートをしたのである。

 入り口から外に出る際、先程習得した魔法水操作を使ってみることにした。

 心の中で、海の水をのけることをイメージすると目の前の水が全て避けていく。

「すごいわね!」

 かなり驚いている三人。そして使った俺ですらかなり驚いていた。まさかこれほどの威力があろうとは思ってもみなかった。

 ミカにフライの魔法を使ってもらいリクさんの待つ船へと戻っていくのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。 荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。 十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、 ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。 ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、 領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。 魔物被害、経済不安、流通の断絶── 没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。 新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

熊虎屋
ファンタジー
現世で一度死んでしまったバスケットボール最強中学生の主人公「神崎 凪」は異世界転生をして上位貴族となったが魔法が土属性というハズレ属性に。 しかし職業は最強!? 自分なりの生活を楽しもうとするがいつの間にか世界の英雄に!? ハズレ属性と最強の職業で英雄となった異世界転生譚。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する 

namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

処理中です...