最強剣士異世界で無双する

夢見叶

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Sランクトーナメント戦編 第1章Sランクトーナメント一回戦

第118話 再会

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 あれから一ヶ月が経った。

「ありがとな! 助かったぜ」

「いえいえ、こちらこそありがとうございました」

 依頼主から完了印を貰い護衛以来完了となった。

 俺達は、姫様から連絡いただいた翌日スミーレの冒険者ギルドへとやって来ていた。ただ王都セレモニア王国へと向うのでは意味がないと言うこともあり護衛依頼を受けて戻ることになっていた。そこで丁度セレモニア王国へと出発する馬車が護衛を求めていると言う事で依頼を受けることにした。

 俺達がSランク冒険者でクラーケンを倒した冒険者と言うこともあり二つ返事で認めて貰った。

 そして今日、セレモニア王国王都へと戻ってきたのである。

「また縁がありましたらお願いします」

「こちらこそ、よろしくな」

 依頼主の方と挨拶を交わし別れた。俺達はまず依頼の完了報告をするために冒険者ギルドへと向う。

「でもやっぱりもう少しスミーレ居たかったな」

 後ろでシェリーがそんな事う呟いている。

「そうだよね。別に護衛以来の間も特に戦闘とかもなかったしただ疲れただけだよ」

 それに続きミカまでもが今回の護衛依頼の事を文句言っている。

 そう言うことじゃないんだがと思いながらも二人の事は一旦スルーしとくことにした。護衛の間ずっと同じ事の繰り返し、もう怒るのもめんどくさいと思っていた。

 そのんなこんなで冒険者ギルドへとやって来た。

「すみません。依頼の確認をお願いします」

 受付で依頼書を出す。

「かしこまりました。あちらのテーブルでお待ちください」

 俺達は言われるままテーブルの所で待っていると、

「お久しぶりにございます」

 凄く聞き覚えのある声が聞こえてきた。そちらの方を見てみると、

「姫様!」

 思わず大声を出してしまった。まさかこん何早く姫様が来られるなんて思わなかったからである。

「またお早い事で」

「はい! ケンイチ様方がいつこられても良いようにこの一週間毎日ここへとやって来ておりました」

 シェリー達三人がかなり驚いていた。正直暇なお姫様だと思ってしまった。

 本当は冒険者ギルドで護衛以来の完了報告を行った後お城へと顔を出す予定だったのだが。

「ケンイチ様、こちらに馬車を待たせておりますのでどうぞ」

 俺の手をつかみ引っ張って行く姫様。シェリー達は引きづられている俺後に付いてくる。無理矢理引き離すことも出来なくはないのだが、下手なことをして姫様をケガなどさせてしまったら大問題なので抵抗することが出来ない。

 ギルドの外へと出るとすぐに馬車の中へと連れてこられた。

「出してください」

 姫様の一言で馬車がお城へと向けて出発した。

「姫様、今回のトーナメントについて押せていただいてもいいですか?」

 俺以外詳しい話しを聞いていなかった事もありシェリーが姫様に聞く。

「分かりました」

 お城に着くまではまだ少し余裕がある。そのため姫様は俺にした話しをシェリー達三人にも話した。

 その中俺は、あることを考えていた。この大会で自身の力の限界をはかろうと。
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