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第二章 竜人族の少女
第十七話 夢
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俺は今夢の中にいる。一面白の空間。
だが普通自分が夢を見ていることを気づくことはない。俺だって数年ぶりの感覚。
今俺の見ている夢は十年前の自分が神から授かりし技術を授かるときの夢だ。
十歳前後になると一度自分が夢の中にいる事に気づくことがある。その時こそ神から授かりし技術を授かる時とされている。その際には今俺がいるような白い空間に自分ともう一人いる。それが神だと言われている。
神から俺たちは神から授かりし技術を授かるのだ。
だが、俺だけ違った。俺の夢に現れたのは神ではなく自分を大精霊王だと言う老人であった。
そこで俺は神から授かりし技術を授かる事になる。そう今目の前で行われようとしている。
「アルク様」
俺の耳元で声をかけてきたのは水の精霊王にして俺が使役する精霊王達のまとめ役ウンディーネ。
普通俺の夢に他の者が出てくることは出来ないはずなのだが、
「なんでウンディーネがここに!」
「はい、今回のこの夢は私と大精霊王の二人の力を使い見せております」
でもなんで? 今更こんな夢を見た所でしょうがないだろう。
などと思っていると目の前で大精霊王から十歳の俺が神から授かりし技術を二つ授かっている。
その光景ウンディーネと二人で見ているわけだ。
「懐かしい光景だな」
「ええ、私にとってもとても懐かしく思えます」
俺はこの次の日にウンディーネたちと出会ったわけだ。
「今更こんな昔の出来事を俺に見せてどうするんだ?」
「はい、今回アルク様は大精霊王様とされておりましたお約束を達成されました」
「あれか、ガイルたちかは分からないが冒険者パーティーに所属してそのパーティーにいる間能力を使わずに支援だけに徹することか」
「はい、ガイル様からのパーティー追放、それにより大精霊王様とアルク様との約束は果たされたことになります。そしてこれよりアルク様にかけられていた力の制限が解除されます」
「おい制限ってなんだ?」
「もともと、この精霊王と言う神から授かりし技術はかなり強力な力を持っています。強力過ぎて体が慣れないうちから使ってしまうと体を壊す結果になってしまいます。それに制限を掛けている状態でも神から授かりし技術授かってすぐのアルク様ではまだ扱いきれない状態でした。そのために大精霊王様はアルク様と能力を使わないようにと約束を取りつけたです。ですが、神から授かりし技術を授かってすぐは誰でも使いたがるもの。なので最初の内だけは私ども精霊王の中で制御をしておりました」
「そうだったのか」
俺は素直に納得してしまった。
それに目の前にで大精霊王と話している俺はその約束を素直に聞いている。
あの頃の俺は何の疑いもなくその約束を受け入れた。
「ですがアルク様も十八歳になりある程度力を使っても問題なくなりましたので第一段階目の制限を解除いたしました。それによりアルク様は新たな力を使えるようになっております」
「新たな力?」
「はい、今回アルク様の得られた力は精霊融合にございます。このスキルは我々精霊王をアルク様の体に宿すことでその力を百パーセント引き出すことができます」
凄いスキルがまた簡単に手に入ってしまった。
俺たちは会話をしながら目の前で起きている十歳の俺と大精霊王のやり取りを見ていた。そこで俺は大精霊王との約束をした後、何かを話されたような気がするが覚えていない。それどころか何かあったということしか記憶にない。
「そして、今回のこの夢をアルク様にお見せしたのには理由がございます」
「この後の俺と大精霊王との会話のことか」
「その通りにございます。アルク様は大精霊王様と約束の後、何かを話されたことは覚えておられてもその内容については全く覚えておられないのではないでしょうか」
「ああ、全く記憶ない」
「はい、これは大精霊王様が故意に行ったことにございます」
「なぜだ!? 別に記憶を消す必要はなくないか」
「いえ、力を扱えないうちにこの情報を与えてしまったのは大精霊王様の失態にございました。そのために一時的に記憶から消させていただきました。本来であれば今からのその話をするところだったのです。よく聞いておいて下さい」
ウンディーネは目の前の十歳の俺と大精霊王の方を指さす。
そこで今から行われる会話。
「アルクよ、この力はこの世界で最強とされる神に次ぐ力を持つ。つまりこの力を使いこなせれば普通の人間の中ではこの世界最強になれる。それと同時に神のもつ力とこのスキルには力の差はほとんどない。使い方次第で神すら超えることも可能だ!」
その言葉を最後に十歳の俺の前から大精霊王が消える。そして十歳の俺も消えていった。
今、この白い空間に俺とウンディーネだけが残されている。
「なるほどな」
大精霊王の言葉を聞いて何となく記憶が消されたことに納得した。
そして、この力の強力さに少しビックリした。
「後もう一つ、アルク様にお伝えしないといけないことがございます」
「さっきの大精霊王と十歳の俺との会話の続きってことか」
「はい、本来であれば私の口からそのことをお話する予定でしたが、大精霊王様のミスでこのような形になってしまいました。ですが、神から授かりし技術を持つ者にはある使命が与えられます」
「どんな使命なんだ」
「神を倒すことです」
今、ウンディーネは軽く言ったが物凄い一言だった。俺たちの暮らすこの世界で神は全知全能だと考えられている。だからこそ神に逆らう者などいない。
だがウンディーネは言った。神を倒すことがこの精霊王の神から授かりし技術を持つ者の使命だと。
正直まだ受け入れられないでいる。
「それがこの神から授かりし技術を持つ者の使命なのか」
「はい、さようにございます。そのためにこの神から授かりし技術が生み出されたのですから。今後アルク様には様々事件や出来事に巻き込まれていくことになるかと思います」
「神の仕業ってことか」
「はい、大精霊王様もアルク様と同じような頃に同じような状況にございました」
「分かった。俺にどこまで出来るかわからないがこの神から授かりし技術を授かったからにはやるしかないな」
まだ少し理解できないところもあるが今は納得するしかないと思った。
そして、どこからかヒストリアの声が聞こえてくる。
「お兄ちゃん、起きて下さい。もうすぐ村に着きますよ」
その声と共に、白い空間からウンディーネの姿が消えていた。
そして俺も夢から覚めて現実に戻っていった。
だが普通自分が夢を見ていることを気づくことはない。俺だって数年ぶりの感覚。
今俺の見ている夢は十年前の自分が神から授かりし技術を授かるときの夢だ。
十歳前後になると一度自分が夢の中にいる事に気づくことがある。その時こそ神から授かりし技術を授かる時とされている。その際には今俺がいるような白い空間に自分ともう一人いる。それが神だと言われている。
神から俺たちは神から授かりし技術を授かるのだ。
だが、俺だけ違った。俺の夢に現れたのは神ではなく自分を大精霊王だと言う老人であった。
そこで俺は神から授かりし技術を授かる事になる。そう今目の前で行われようとしている。
「アルク様」
俺の耳元で声をかけてきたのは水の精霊王にして俺が使役する精霊王達のまとめ役ウンディーネ。
普通俺の夢に他の者が出てくることは出来ないはずなのだが、
「なんでウンディーネがここに!」
「はい、今回のこの夢は私と大精霊王の二人の力を使い見せております」
でもなんで? 今更こんな夢を見た所でしょうがないだろう。
などと思っていると目の前で大精霊王から十歳の俺が神から授かりし技術を二つ授かっている。
その光景ウンディーネと二人で見ているわけだ。
「懐かしい光景だな」
「ええ、私にとってもとても懐かしく思えます」
俺はこの次の日にウンディーネたちと出会ったわけだ。
「今更こんな昔の出来事を俺に見せてどうするんだ?」
「はい、今回アルク様は大精霊王様とされておりましたお約束を達成されました」
「あれか、ガイルたちかは分からないが冒険者パーティーに所属してそのパーティーにいる間能力を使わずに支援だけに徹することか」
「はい、ガイル様からのパーティー追放、それにより大精霊王様とアルク様との約束は果たされたことになります。そしてこれよりアルク様にかけられていた力の制限が解除されます」
「おい制限ってなんだ?」
「もともと、この精霊王と言う神から授かりし技術はかなり強力な力を持っています。強力過ぎて体が慣れないうちから使ってしまうと体を壊す結果になってしまいます。それに制限を掛けている状態でも神から授かりし技術授かってすぐのアルク様ではまだ扱いきれない状態でした。そのために大精霊王様はアルク様と能力を使わないようにと約束を取りつけたです。ですが、神から授かりし技術を授かってすぐは誰でも使いたがるもの。なので最初の内だけは私ども精霊王の中で制御をしておりました」
「そうだったのか」
俺は素直に納得してしまった。
それに目の前にで大精霊王と話している俺はその約束を素直に聞いている。
あの頃の俺は何の疑いもなくその約束を受け入れた。
「ですがアルク様も十八歳になりある程度力を使っても問題なくなりましたので第一段階目の制限を解除いたしました。それによりアルク様は新たな力を使えるようになっております」
「新たな力?」
「はい、今回アルク様の得られた力は精霊融合にございます。このスキルは我々精霊王をアルク様の体に宿すことでその力を百パーセント引き出すことができます」
凄いスキルがまた簡単に手に入ってしまった。
俺たちは会話をしながら目の前で起きている十歳の俺と大精霊王のやり取りを見ていた。そこで俺は大精霊王との約束をした後、何かを話されたような気がするが覚えていない。それどころか何かあったということしか記憶にない。
「そして、今回のこの夢をアルク様にお見せしたのには理由がございます」
「この後の俺と大精霊王との会話のことか」
「その通りにございます。アルク様は大精霊王様と約束の後、何かを話されたことは覚えておられてもその内容については全く覚えておられないのではないでしょうか」
「ああ、全く記憶ない」
「はい、これは大精霊王様が故意に行ったことにございます」
「なぜだ!? 別に記憶を消す必要はなくないか」
「いえ、力を扱えないうちにこの情報を与えてしまったのは大精霊王様の失態にございました。そのために一時的に記憶から消させていただきました。本来であれば今からのその話をするところだったのです。よく聞いておいて下さい」
ウンディーネは目の前の十歳の俺と大精霊王の方を指さす。
そこで今から行われる会話。
「アルクよ、この力はこの世界で最強とされる神に次ぐ力を持つ。つまりこの力を使いこなせれば普通の人間の中ではこの世界最強になれる。それと同時に神のもつ力とこのスキルには力の差はほとんどない。使い方次第で神すら超えることも可能だ!」
その言葉を最後に十歳の俺の前から大精霊王が消える。そして十歳の俺も消えていった。
今、この白い空間に俺とウンディーネだけが残されている。
「なるほどな」
大精霊王の言葉を聞いて何となく記憶が消されたことに納得した。
そして、この力の強力さに少しビックリした。
「後もう一つ、アルク様にお伝えしないといけないことがございます」
「さっきの大精霊王と十歳の俺との会話の続きってことか」
「はい、本来であれば私の口からそのことをお話する予定でしたが、大精霊王様のミスでこのような形になってしまいました。ですが、神から授かりし技術を持つ者にはある使命が与えられます」
「どんな使命なんだ」
「神を倒すことです」
今、ウンディーネは軽く言ったが物凄い一言だった。俺たちの暮らすこの世界で神は全知全能だと考えられている。だからこそ神に逆らう者などいない。
だがウンディーネは言った。神を倒すことがこの精霊王の神から授かりし技術を持つ者の使命だと。
正直まだ受け入れられないでいる。
「それがこの神から授かりし技術を持つ者の使命なのか」
「はい、さようにございます。そのためにこの神から授かりし技術が生み出されたのですから。今後アルク様には様々事件や出来事に巻き込まれていくことになるかと思います」
「神の仕業ってことか」
「はい、大精霊王様もアルク様と同じような頃に同じような状況にございました」
「分かった。俺にどこまで出来るかわからないがこの神から授かりし技術を授かったからにはやるしかないな」
まだ少し理解できないところもあるが今は納得するしかないと思った。
そして、どこからかヒストリアの声が聞こえてくる。
「お兄ちゃん、起きて下さい。もうすぐ村に着きますよ」
その声と共に、白い空間からウンディーネの姿が消えていた。
そして俺も夢から覚めて現実に戻っていった。
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