16 / 48
第一章 冒険者パーティー追放
第十六話 新たな旅の始まり
しおりを挟む
ヒストリアの呪いを解いた翌日。俺たちは王都の宿に泊まっていた。
昨夜は既に夜も遅く他の街に行くことも出来なかった。そのために宿をとり泊ったのだ。
ただ、そんなに金がなく二人一部屋、一つのベットで寝ていた。
「お兄ちゃんダメですよ~、そんな私、でもお兄ちゃんのお・ね・が・いならいいですよ」
少しはだけた服。目のやり場に困る。それにこの寝言、他の人が聞いていたらなんと思われるか。
まだ出会ってたった一日。ヒストリアのことを殆ど知らない俺だが、さすがにこの状況はまずいと俺の中の何かが訴えていた。
「おい、朝だぞ! そろそろ起きろ!」
ヒストリアを起こそうと名前を呼ぶも起きる気配が全くない。それどころか布団を自分の方へと引き寄せていく。
凄く気持ちよさそうな寝顔。まるでお人形を見ているように思えてくる。
だが今は、
「こら、ヒストリア! もう朝だぞ! 今日は冒険者ギルドに行くんだろ! 早く起きろ」
今度は体をゆする。少し抵抗はあったが名前を呼ぶだけでは起きないので仕方がない。
今日はヒストリアの冒険者に登録に行く予定になっている。
「こらそろそろ起きないとこうだぞ!」
俺はヒストリアが掴んでいた布団を思いっきり引っ張る。少し強引かと思ったが仕方がない。
「痛っ!」
もともと一人用のベットで二人で使っている少し手狭。そのため、ヒストリアはベットから下に落ちてしまった。
「もう朝ですか?」
未だに少し寝ぼけている。
「おはよう、もう朝だよ」
俺は優しく声を掛ける。
「も~、お兄ちゃん少し強引すぎますよ」
今の状況を見て何を思ったのかは知らないが、俺は、
「悪かった、名前を呼んでも起きないし、揺すっても起きないから仕方なくな」
「なんのことです? 私はてっきりお兄ちゃんに襲われたのかと思ったのです」
頭を捻りながら言ってくるのはまた可愛いが一言とんでもないことを言いやがった。
周りに人がいないだけよかったが他の人がこれを聞いていたらとんでもない誤解を与えることになっていた。
俺は決して幼い少女を襲う趣味はない。決してだ。
「でも昨夜のお兄ちゃんは凄かったです。私はもうお嫁さんに行けなくなりました」
「おまえな! ただ一緒に寝ただけだろう」
「そうです。私の初めてはお兄ちゃんに奪われました」
顔を赤くしながら言ってくるヒストリア。
俺はもういいかと思いながら、
「今日は冒険者ギルドに行くんじゃなかったのか!?」
話題を今日の予定へと変える。
「そうでした。私きっとお兄ちゃんの役に立って見せます」
ガッツポーズをしながら言ってくる。
その姿を愛おしく思う。
「それなら早く着替えて飯食ったら冒険者ギルドに向かうぞ」
「はい!」
俺は先に宿の食堂へと移動してヒストリアを待つことに。
それから十分程、支度を終えたヒストリアが食堂へとやってきた。
「お待たせしましたです」
「ああ、朝食は何にする?」
「お兄ちゃんと同じ物がいいです」
「そうか? それなら俺はこのトーストのセットだな」
「私もそれにするです」
俺たち二人は同じ物を注文し、食べた。
ヒストリアは凄く美味しそうにパンを食べていた。
「お兄ちゃん、これ凄く美味しいです! こんな美味しいもの初めて食べたです」
「大袈裟だな~、ただのパンだぞ!」
「はい、でも今まで食べてきた食べ物の中で一番美味しいです」
今までヒストリアはどれだけ酷い物を食べてきたのだと思ってしまう。
だが、今の状況でそんなことは聞けない。
それよりもヒストリアがこうして幸せそうに食事をしていることが大事なんだ。
そして、食事を終えた俺たちは宿を出て冒険者ギルドへと向かう。
「楽しみです!」
「何がだ」
「だって、この私が冒険者になるんです。昨日まで死ぬ日のことしか考えられなかった私がですよ」
嬉しそうな顔。本当に楽しみなんだと実感する。
だが、俺の中で少し気掛かりなことがあった。
それは、冒険者ギルドでガイルたちに会うのではないかと言うこと。正直会うくらいなら別にどうでもいいのだが、絡まれるのが非常にめんどくさい。
だが、ヒストリアの楽しみにしている顔を見ているとそんなこと絶対に言えない。
「お兄ちゃんまだですか?」
「もうすぐだよ、ほら見えてきた」
俺は冒険者ギルドの建物を指さす。
「あれですか?」
「そうだよ」
目を輝かせるヒストリア。
嬉しさのあまりダッシュで冒険者ギルドへと向かって行くヒストリア。俺はその後ろを着いていく。
そして冒険者ギルドへと到着した。
「こら! 急に走り出したら危ないだろう」
「ごめんなさい、です」
「うん、分かればいいよ」
俺は素直に謝るヒストリアの頭を撫でてやる。
そして、
「中に入るぞ」
「はい!」
扉を開き中へと入る。
いつものように賑わっているギルド。扉を開けてすぐは視線が俺の方に向くも一瞬で元に戻る。
初めて見る光景にヒストリアの目が輝いている。
俺はヒストリアの手を引き、受付へとやってくる。ここに来て俺の中で少し疑問に思うことがあった。ヒストリアはまだ十歳になっていない。大体十歳前後で神から授かりし技術を授かると言われている。ということは今ヒストリアが神から授かりし技術を持っているかどうか不確かである。魔力が高いからこそ冒険者になることを昨夜ヒストリアに提案したが、神から授かりし技術がないとそれも出来ない。
「ヒストリア、神が出てくる夢を見たことあるか?」
神から授かりし技術は夢の中で神から授かる物だと言われている。そのためにこの質問をすれば神から授かりし技術を持っているかどうかわかるのだ。
「はい! 九歳に誕生日に神様と夢の中でお話をしました。そこで魔導を授けると言われたです」
「よし、それなら問題ないな。冒険者登録を済ませようか」
「はい!」
俺は、受付へと到着すると、
「冒険者ギルドクルシャへようこうそ! 本日はどのようなご用件でしょうか?」
「この子の冒険者登録をお願いします」
「かしこまりました。ではまずこの水晶に触れて下さい」
ヒストリアが水晶に触れて瞬間に強く光り出す。
「これは!」
受付けのお姉さんが水晶に映し出されるヒストリアの神から授かりし技術見てかなりの驚きを見せる。
「凄い! これほどの魔導の神から授かりし技術初めて見ました! 火に水、風に土、雷の五大属性に、付与に回復、空間それと聖属性までを持っている。これほどの属性を持つ魔導などいままでにみたことがありません」
それを聞き、腰を抜かしそうになる俺。
今までに魔導を持つ者いろいろな人と会ってきた。だが大抵の者は五大属性の内二属性から三属性程を持っているもので、四属性を扱えれば凄い方と言われているのなかヒストリアが使えるのは九属性。しかも五大属性と呼ばれる火、水、風、土に雷は全て扱える者が散在しない言われている。それに空間と聖属性の魔法は使える者はごく一部、両方使える者は存在しないとされている。だからこその驚きなのだ。
「これで冒険者登録は完了となりますが、ヒストリアさん所属する冒険者パーティーを決めていますか?」
「はい! ですどうしてですか?」
「ヒストリアさんの持つ神から授かりし技術はかなりレア物です。たぶんこの噂は一瞬で広がるでしょ。そうすれば自然とあなたを勧誘したいと言うパーティーが声を掛けてくるはずです。ですがすでに加入が決まっている冒険者パーティーがあるなら安心ですね」
笑顔で話すお姉さん。
「はい!」
それに笑顔で返事するヒストリア。
「ではこれを」
お姉さんはヒストリアに冒険者カードを渡す。
「絶対に無くさないでくださいね。その冒険者カードは身分証にもなります。それと冒険者としていろいろな街や村で割引などが受けられますので大切にしてください」
「はい!」
「では、頑張ってくだい。あなたらなきっと伝説と呼ばれる冒険者になることも夢じゃないですよ」
「ありがとうございます」
ヒストリアはお姉さんに一礼する。
そして、冒険者ギルドを出ていく。
俺とヒストリアの新たな冒険者がこれから始まっていくのだ。
昨夜は既に夜も遅く他の街に行くことも出来なかった。そのために宿をとり泊ったのだ。
ただ、そんなに金がなく二人一部屋、一つのベットで寝ていた。
「お兄ちゃんダメですよ~、そんな私、でもお兄ちゃんのお・ね・が・いならいいですよ」
少しはだけた服。目のやり場に困る。それにこの寝言、他の人が聞いていたらなんと思われるか。
まだ出会ってたった一日。ヒストリアのことを殆ど知らない俺だが、さすがにこの状況はまずいと俺の中の何かが訴えていた。
「おい、朝だぞ! そろそろ起きろ!」
ヒストリアを起こそうと名前を呼ぶも起きる気配が全くない。それどころか布団を自分の方へと引き寄せていく。
凄く気持ちよさそうな寝顔。まるでお人形を見ているように思えてくる。
だが今は、
「こら、ヒストリア! もう朝だぞ! 今日は冒険者ギルドに行くんだろ! 早く起きろ」
今度は体をゆする。少し抵抗はあったが名前を呼ぶだけでは起きないので仕方がない。
今日はヒストリアの冒険者に登録に行く予定になっている。
「こらそろそろ起きないとこうだぞ!」
俺はヒストリアが掴んでいた布団を思いっきり引っ張る。少し強引かと思ったが仕方がない。
「痛っ!」
もともと一人用のベットで二人で使っている少し手狭。そのため、ヒストリアはベットから下に落ちてしまった。
「もう朝ですか?」
未だに少し寝ぼけている。
「おはよう、もう朝だよ」
俺は優しく声を掛ける。
「も~、お兄ちゃん少し強引すぎますよ」
今の状況を見て何を思ったのかは知らないが、俺は、
「悪かった、名前を呼んでも起きないし、揺すっても起きないから仕方なくな」
「なんのことです? 私はてっきりお兄ちゃんに襲われたのかと思ったのです」
頭を捻りながら言ってくるのはまた可愛いが一言とんでもないことを言いやがった。
周りに人がいないだけよかったが他の人がこれを聞いていたらとんでもない誤解を与えることになっていた。
俺は決して幼い少女を襲う趣味はない。決してだ。
「でも昨夜のお兄ちゃんは凄かったです。私はもうお嫁さんに行けなくなりました」
「おまえな! ただ一緒に寝ただけだろう」
「そうです。私の初めてはお兄ちゃんに奪われました」
顔を赤くしながら言ってくるヒストリア。
俺はもういいかと思いながら、
「今日は冒険者ギルドに行くんじゃなかったのか!?」
話題を今日の予定へと変える。
「そうでした。私きっとお兄ちゃんの役に立って見せます」
ガッツポーズをしながら言ってくる。
その姿を愛おしく思う。
「それなら早く着替えて飯食ったら冒険者ギルドに向かうぞ」
「はい!」
俺は先に宿の食堂へと移動してヒストリアを待つことに。
それから十分程、支度を終えたヒストリアが食堂へとやってきた。
「お待たせしましたです」
「ああ、朝食は何にする?」
「お兄ちゃんと同じ物がいいです」
「そうか? それなら俺はこのトーストのセットだな」
「私もそれにするです」
俺たち二人は同じ物を注文し、食べた。
ヒストリアは凄く美味しそうにパンを食べていた。
「お兄ちゃん、これ凄く美味しいです! こんな美味しいもの初めて食べたです」
「大袈裟だな~、ただのパンだぞ!」
「はい、でも今まで食べてきた食べ物の中で一番美味しいです」
今までヒストリアはどれだけ酷い物を食べてきたのだと思ってしまう。
だが、今の状況でそんなことは聞けない。
それよりもヒストリアがこうして幸せそうに食事をしていることが大事なんだ。
そして、食事を終えた俺たちは宿を出て冒険者ギルドへと向かう。
「楽しみです!」
「何がだ」
「だって、この私が冒険者になるんです。昨日まで死ぬ日のことしか考えられなかった私がですよ」
嬉しそうな顔。本当に楽しみなんだと実感する。
だが、俺の中で少し気掛かりなことがあった。
それは、冒険者ギルドでガイルたちに会うのではないかと言うこと。正直会うくらいなら別にどうでもいいのだが、絡まれるのが非常にめんどくさい。
だが、ヒストリアの楽しみにしている顔を見ているとそんなこと絶対に言えない。
「お兄ちゃんまだですか?」
「もうすぐだよ、ほら見えてきた」
俺は冒険者ギルドの建物を指さす。
「あれですか?」
「そうだよ」
目を輝かせるヒストリア。
嬉しさのあまりダッシュで冒険者ギルドへと向かって行くヒストリア。俺はその後ろを着いていく。
そして冒険者ギルドへと到着した。
「こら! 急に走り出したら危ないだろう」
「ごめんなさい、です」
「うん、分かればいいよ」
俺は素直に謝るヒストリアの頭を撫でてやる。
そして、
「中に入るぞ」
「はい!」
扉を開き中へと入る。
いつものように賑わっているギルド。扉を開けてすぐは視線が俺の方に向くも一瞬で元に戻る。
初めて見る光景にヒストリアの目が輝いている。
俺はヒストリアの手を引き、受付へとやってくる。ここに来て俺の中で少し疑問に思うことがあった。ヒストリアはまだ十歳になっていない。大体十歳前後で神から授かりし技術を授かると言われている。ということは今ヒストリアが神から授かりし技術を持っているかどうか不確かである。魔力が高いからこそ冒険者になることを昨夜ヒストリアに提案したが、神から授かりし技術がないとそれも出来ない。
「ヒストリア、神が出てくる夢を見たことあるか?」
神から授かりし技術は夢の中で神から授かる物だと言われている。そのためにこの質問をすれば神から授かりし技術を持っているかどうかわかるのだ。
「はい! 九歳に誕生日に神様と夢の中でお話をしました。そこで魔導を授けると言われたです」
「よし、それなら問題ないな。冒険者登録を済ませようか」
「はい!」
俺は、受付へと到着すると、
「冒険者ギルドクルシャへようこうそ! 本日はどのようなご用件でしょうか?」
「この子の冒険者登録をお願いします」
「かしこまりました。ではまずこの水晶に触れて下さい」
ヒストリアが水晶に触れて瞬間に強く光り出す。
「これは!」
受付けのお姉さんが水晶に映し出されるヒストリアの神から授かりし技術見てかなりの驚きを見せる。
「凄い! これほどの魔導の神から授かりし技術初めて見ました! 火に水、風に土、雷の五大属性に、付与に回復、空間それと聖属性までを持っている。これほどの属性を持つ魔導などいままでにみたことがありません」
それを聞き、腰を抜かしそうになる俺。
今までに魔導を持つ者いろいろな人と会ってきた。だが大抵の者は五大属性の内二属性から三属性程を持っているもので、四属性を扱えれば凄い方と言われているのなかヒストリアが使えるのは九属性。しかも五大属性と呼ばれる火、水、風、土に雷は全て扱える者が散在しない言われている。それに空間と聖属性の魔法は使える者はごく一部、両方使える者は存在しないとされている。だからこその驚きなのだ。
「これで冒険者登録は完了となりますが、ヒストリアさん所属する冒険者パーティーを決めていますか?」
「はい! ですどうしてですか?」
「ヒストリアさんの持つ神から授かりし技術はかなりレア物です。たぶんこの噂は一瞬で広がるでしょ。そうすれば自然とあなたを勧誘したいと言うパーティーが声を掛けてくるはずです。ですがすでに加入が決まっている冒険者パーティーがあるなら安心ですね」
笑顔で話すお姉さん。
「はい!」
それに笑顔で返事するヒストリア。
「ではこれを」
お姉さんはヒストリアに冒険者カードを渡す。
「絶対に無くさないでくださいね。その冒険者カードは身分証にもなります。それと冒険者としていろいろな街や村で割引などが受けられますので大切にしてください」
「はい!」
「では、頑張ってくだい。あなたらなきっと伝説と呼ばれる冒険者になることも夢じゃないですよ」
「ありがとうございます」
ヒストリアはお姉さんに一礼する。
そして、冒険者ギルドを出ていく。
俺とヒストリアの新たな冒険者がこれから始まっていくのだ。
0
あなたにおすすめの小説
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる