無能と呼ばれパーティーを追放された俺だが、「無能とはいったい何のことですか?」俺は、精霊たちの力を使い無双し自分だけのハーレムを作り上げる!

夢見叶

文字の大きさ
28 / 48
第二章 竜人族の少女

第二十八話 竜人族の長の家

しおりを挟む
 クリシュとの試合に勝利した俺の元へ竜人族の長がやってきた。

「おまえは何者だ!」

 俺にそう言ってくる。何者かと聞かれても困るが、

「人間ですが」

「いや違う、そう言うことじゃない。おまえは持っているのか?」

 持っているとは何をだ? 少し疑問に思う。

「何を言っているんですか?」

「そこまで言わないと分からないのか! 神から授かりし技術ギフトだ! おまえは精霊王の神から授かりし技術ギフトを持っているのかと聞いているんだ!」

 俺とウンディーネが会話をしているときに竜人族の長は俺たちの方を見ていた。そして目の色を一瞬変えた。その謎の答えがこれだ。この人は精霊王の神から授かりし技術ギフトのことを知っている。そして何かあったんだ。

「なんでそのことを知っているんですか!?」

「俺は昔精霊王の神から授かりし技術ギフトを持つ者と出会い、この里を作った。その時にこの認識疎外にんしきそがいの結界を張ったのがその当時精霊王の神から授かりし技術ギフトを持つ者だ。そしてその者から、自分と同じ精霊王の神から授かりし技術ギフトを持つ者に会うことがあれば力になってやれと言われたんだ」

 俺と同じ神から授かりし技術ギフトを持つ者の話を聞いて俺の頭に最初に浮かんだのはこの神から授かりし技術ギフトをくれた大精霊王のことだが、この里ができたのは数百年前、それを考えるとあのひとではないだろう。ならそれよりも前の精霊王の神から授かりし技術ギフトを持つ者だということになる。

 俺は、その者に興味があった。だが今はそんなことよりも、

「サーシャの話を聞いてもらえませんか」

「分かった。三人ともついてこい」

 俺とヒストリア、それにサーシャは竜人族の長の後に続き、場所を移動した。





 そしてやってきたのは長とサーシャの家であった。大広間、そこで向かい合って座る俺たち三人と長。なぜサーシャは俺らの側に座っている。

「サーシャ、俺に話があるのか!?」

「はい」

 サーシャの顔つきが変わった。とても真剣な顔。

「私は人間の男たちの集団に友達二人と一緒に捕まりました。その時、友達の一人がこの里の場所をしゃべりました」

「その程度のことか、それなら問題ないだろう。この里の周囲には認識疎外にんしきそがいの結界が張ってある。その結界がある限り人間がこの里に近づけない。それどころか気づくと元来た道を戻っているだろう」

「私もそう思っていました。ですが、彼らは私たちの里の近くに認識疎外にんしきそがいの結界を使っていました。誰に授けられた物かはわかりませんが、確実にこの里の結界を突破してくると思います。それと私たち三人を拘束するときに男たちが使っていた手錠は私たち竜人族の力を完全に封印しました。しかも身体能力は普通の人間と同じくらいまで下がりました」

「そんなことか、問題ない。我々が人間に捕まることなどない。つまりそんな手錠をかけられることもない」

 その自信はどこから湧いてくるのだろうか?

「そ、そうですね。ですが、彼らは何をしてくるかわかりません。じゃないとあの二人が殺されたことに理由がつけられません」

「おまえの失態だろう! 俺はずっと言い聞かせてきたはずだ、里の結界の外に決して出るなとな。だがサーシャおまえはその言いつけを守らず友達を二人を巻き込んだ。そして結果として二人を失ったのだ」

「そ、それは・・・・・・」

 俯いて何も答えられないサーシャ。

「何か間違ったことを言っているか!」

「い、いいえ。お父様に間違いはありません。今回のことは私の軽率な行動が招いた結果です」

「反省してなさい」

 最後の長の言葉に対して何も言わずに無言で頷くだけのサーシャ。

 そして、先ほどまでサーシャの方へと向いていた視線が俺へと向く。

「里の入り口での話は聞いていた。我が娘を救ってくれたことは礼を言う。それと、精霊王の神から授かりし技術ギフトを持つ者への先ほどまでの無礼は謝罪する」

 俺に対して頭を下げてくる。広場での態度とは大違いだ。

「そんなことよりも俺の話を聞いてもらってもいいだろうか」

「なんだ」

「先ほどのサーシャの話だが、俺は今回のことに人間以外の何者かがかかわっている可能性を考えている」

「面白いことを言う。人間以外の何がかかわっていると言うんだ」

 俺は竜人族の長に王都であったことをすべて話した。その話を聞いた竜人族の長の表情がかなり険しい物となった。

「その話マジなのか」

「はい! 俺は、そのことを踏まえて今回のこの里を狙う男たちの計画には魔族が関わっているのではないかと考えています」

「そうか、分かった。俺たちでもある程度は準備が必要になってくる」

「俺たちもこの里を守る戦いに参加させてもらえないでしょか」

「よいのか!? 俺たちが君たちに対して先ほど取った言動は決して許される物ではない。それでもいいのか?」

「はい! もともとこの里を救いたいと言うサーシャの願いを聞いて俺たちもここまで来たのですから」

「わかった。よろしく頼む」

 俺と竜人族の長は握手を交わした。

 それから、日も暮れていき里での夕食を済ました俺たちは長の家の一室を借りられることになったのだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!

野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。  私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。  そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした

新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。 「ヨシュア……てめえはクビだ」 ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。 「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。 危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。 一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。 彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。

神々に見捨てられし者、自力で最強へ

九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。 「天職なし。最高じゃないか」 しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。 天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました

かにくくり
ファンタジー
 魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。  しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。  しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。  勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。  そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。  相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。 ※小説家になろうにも掲載しています。

「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした

黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。 地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。 魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。 これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。 「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

処理中です...