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第二章 竜人族の少女
第三十話 盗賊戦2
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盗賊のリーダー格である男が俺に話しかけてきた。
「何のつもりだとは何のことだ」
「そのままの意味さ、お前は俺と同じに人間だろう! なぜそっち側にいるんだ」
「別にただ俺たちはおまえ達盗賊とは違うだけさ」
「だが、お前一人で何が出来ると言うんだ」
一人とは何のことだと思ったが、周りを見ると他の竜人族が膝をつき倒れている。
「!!」
気付かないうちに何故ここまでやられているのか。この男が声をかけてくるまでは半数以上の竜人族が戦っていた。だが今戦場に立っているの俺一人だけ。一体何が起きたのかわからない俺は、
「何をしたんだ!」
思わず聞いてしまった。
「教えると思うか」
「だよな」
答えるはずがないことは理解していた。だから俺はこの里の周囲の魔力を探ってみた。すると、変な魔力がこの里の周囲を覆っているのを感じる。たぶん竜人族に起きた異変の正体であろうかと思う。
「なるほどな」
「何がなるほどだ!」
「おまえたちはこの里の周囲の結界を無効化して別の結界でも展開したか」
「な、なにを言ってやがる」
かなり動揺しているように見えるな。
「分かりやすい反応してくれる。この結界は竜人族にだけに効果があるんじゃないのか」
「なぜそう思う」
そのことに気づいたのは俺自身の能力に変化が見られないこと、それと、盗賊たちにも能力の低下が見受けられない。そのことから俺はこの結界が自分たち人間に効かないと判断する。それに、戦闘の最中にヒストリアのことが気になり何回か後方を見ていたが、竜人族たちが倒れていくにもかかわらず、ヒストリアにだけは能力の低下は見られず、今現在も魔法を放ち援護してくれている。
その点から人間以外の種族にも効果がない。つまり竜人族の能力を低下させる結界であることがわかる。
その考えを男に話してやる気はない。
「だが、おまえらの作戦は失敗だな」
「何が失敗だ! この数を見ろ、おまえ一人に対して、俺たちは約三十人、どうやっても勝ち目がないんだよ!」
「数か、確かに三十人は多いな~、だがそれが全員同じ実力で竜人族ほど強ければ勝ち目もないかもれないがな」
「何が言いたい」
「おまえら如きが相手になるわけないだろう」
「面白いことを言う、ならやってみろ」
その言葉と同時に盗賊全員の意識が俺へと向く。
作戦は成功。これで竜人族たちはしばらくの間何もされないだろう。それに一人一人倒して行くのにも飽きていた。
だから盗賊たちをあおって一気に攻めてくるように仕向けた。
「野郎ども! まずはあいつからやれ!」
「おーよ!」
「任せな!」
「ガキ一人なんざ余裕だよ」
などと盗賊の男たちが叫ぶ。ただただうるさい。
なので、俺は盗賊の一人を倒す。瞬殺で。
そのことでより怒りをあらわにする盗賊達。
「早く来いよ! それともビビったか」
俺の一言。それにより数人の盗賊が俺に向かって剣で斬りつけてきた。
だがそれを軽くあしらい倒す。
残り約二十。
盗賊達十人は後方より魔法で俺を狙ってきている。それならと、俺も魔法を発動。
俺目掛けて飛んでくるファイアーボールが複数。それに対して俺も同じファイアーボールを放つ。
空中でぶつかり合う同じ魔法。ただし込めている魔力の量に差があり多い方が勝った。当然のごとく勝ったのは俺の放ったファイアーボールであった。
盗賊達の魔法に打ち勝ったファイアーボールは威力を落とさずにそのままの威力で盗賊たちの元へと着弾し、十人を撃破。
そして残り十人。
最後の戦闘はあっけなかった。自暴自棄とばかりに策もなく攻めてくる。それあっさり倒して戦いは終了となった。
まさかここまで弱いと思わなかった。竜人族の皆が動けなくなったのは誤算だったが、とりあえず倒した盗賊たちを動けないように里にあったロープで縛り捕らえる。明日にでもキリス村の警護所にでも連れて行くかと考えていた。
俺はこれで全員かと思っていると、こちらを見る視線に気づいた。
「誰だ!」
俺の声に対して反応はない、ただし、
「作戦の第一弾は完遂だ! 第二弾に移れ!」
視線を感じる方向から大きな叫び声が上がった。その言葉の中に作戦の第一弾は完遂とあった。しかも第二弾に移れとも言っていた。つまりこの盗賊たちも利用されていたということになる。しかもその盗賊たちによって竜人族たちはほとんどが戦闘不能状態。
状況としてはかなり追い込まれていると言える。
最低でも相手の正体をつかみたいと思った俺は、探索を使い辺りを探る。一つ人とは違う気配がある。
「これだ!」
俺はそこ目がけていく。それに気づく相手。
「おまえは何者だ!」
距離自体はかなり近い。だが反応はない。
それならと、風魔法を放ってみると、木の上へとジャンプして躱された。
木の上より見下ろしながら、
「今はまだおまえとは剣を交えるときではない」
それだけ言ってどこかへと言ってしまった。何かを予感させるような一言に俺は少し考えさせられたが、今はこの結界を解くのが先だと思い、結界解除の魔法でこの結界を無効化する。
そして、竜人族の皆の元へと戻ったのだった。
「何のつもりだとは何のことだ」
「そのままの意味さ、お前は俺と同じに人間だろう! なぜそっち側にいるんだ」
「別にただ俺たちはおまえ達盗賊とは違うだけさ」
「だが、お前一人で何が出来ると言うんだ」
一人とは何のことだと思ったが、周りを見ると他の竜人族が膝をつき倒れている。
「!!」
気付かないうちに何故ここまでやられているのか。この男が声をかけてくるまでは半数以上の竜人族が戦っていた。だが今戦場に立っているの俺一人だけ。一体何が起きたのかわからない俺は、
「何をしたんだ!」
思わず聞いてしまった。
「教えると思うか」
「だよな」
答えるはずがないことは理解していた。だから俺はこの里の周囲の魔力を探ってみた。すると、変な魔力がこの里の周囲を覆っているのを感じる。たぶん竜人族に起きた異変の正体であろうかと思う。
「なるほどな」
「何がなるほどだ!」
「おまえたちはこの里の周囲の結界を無効化して別の結界でも展開したか」
「な、なにを言ってやがる」
かなり動揺しているように見えるな。
「分かりやすい反応してくれる。この結界は竜人族にだけに効果があるんじゃないのか」
「なぜそう思う」
そのことに気づいたのは俺自身の能力に変化が見られないこと、それと、盗賊たちにも能力の低下が見受けられない。そのことから俺はこの結界が自分たち人間に効かないと判断する。それに、戦闘の最中にヒストリアのことが気になり何回か後方を見ていたが、竜人族たちが倒れていくにもかかわらず、ヒストリアにだけは能力の低下は見られず、今現在も魔法を放ち援護してくれている。
その点から人間以外の種族にも効果がない。つまり竜人族の能力を低下させる結界であることがわかる。
その考えを男に話してやる気はない。
「だが、おまえらの作戦は失敗だな」
「何が失敗だ! この数を見ろ、おまえ一人に対して、俺たちは約三十人、どうやっても勝ち目がないんだよ!」
「数か、確かに三十人は多いな~、だがそれが全員同じ実力で竜人族ほど強ければ勝ち目もないかもれないがな」
「何が言いたい」
「おまえら如きが相手になるわけないだろう」
「面白いことを言う、ならやってみろ」
その言葉と同時に盗賊全員の意識が俺へと向く。
作戦は成功。これで竜人族たちはしばらくの間何もされないだろう。それに一人一人倒して行くのにも飽きていた。
だから盗賊たちをあおって一気に攻めてくるように仕向けた。
「野郎ども! まずはあいつからやれ!」
「おーよ!」
「任せな!」
「ガキ一人なんざ余裕だよ」
などと盗賊の男たちが叫ぶ。ただただうるさい。
なので、俺は盗賊の一人を倒す。瞬殺で。
そのことでより怒りをあらわにする盗賊達。
「早く来いよ! それともビビったか」
俺の一言。それにより数人の盗賊が俺に向かって剣で斬りつけてきた。
だがそれを軽くあしらい倒す。
残り約二十。
盗賊達十人は後方より魔法で俺を狙ってきている。それならと、俺も魔法を発動。
俺目掛けて飛んでくるファイアーボールが複数。それに対して俺も同じファイアーボールを放つ。
空中でぶつかり合う同じ魔法。ただし込めている魔力の量に差があり多い方が勝った。当然のごとく勝ったのは俺の放ったファイアーボールであった。
盗賊達の魔法に打ち勝ったファイアーボールは威力を落とさずにそのままの威力で盗賊たちの元へと着弾し、十人を撃破。
そして残り十人。
最後の戦闘はあっけなかった。自暴自棄とばかりに策もなく攻めてくる。それあっさり倒して戦いは終了となった。
まさかここまで弱いと思わなかった。竜人族の皆が動けなくなったのは誤算だったが、とりあえず倒した盗賊たちを動けないように里にあったロープで縛り捕らえる。明日にでもキリス村の警護所にでも連れて行くかと考えていた。
俺はこれで全員かと思っていると、こちらを見る視線に気づいた。
「誰だ!」
俺の声に対して反応はない、ただし、
「作戦の第一弾は完遂だ! 第二弾に移れ!」
視線を感じる方向から大きな叫び声が上がった。その言葉の中に作戦の第一弾は完遂とあった。しかも第二弾に移れとも言っていた。つまりこの盗賊たちも利用されていたということになる。しかもその盗賊たちによって竜人族たちはほとんどが戦闘不能状態。
状況としてはかなり追い込まれていると言える。
最低でも相手の正体をつかみたいと思った俺は、探索を使い辺りを探る。一つ人とは違う気配がある。
「これだ!」
俺はそこ目がけていく。それに気づく相手。
「おまえは何者だ!」
距離自体はかなり近い。だが反応はない。
それならと、風魔法を放ってみると、木の上へとジャンプして躱された。
木の上より見下ろしながら、
「今はまだおまえとは剣を交えるときではない」
それだけ言ってどこかへと言ってしまった。何かを予感させるような一言に俺は少し考えさせられたが、今はこの結界を解くのが先だと思い、結界解除の魔法でこの結界を無効化する。
そして、竜人族の皆の元へと戻ったのだった。
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