無能と呼ばれパーティーを追放された俺だが、「無能とはいったい何のことですか?」俺は、精霊たちの力を使い無双し自分だけのハーレムを作り上げる!

夢見叶

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第二章 竜人族の少女

第三十五話 召喚魔法使いの魔族4

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 トレント撃破し俺は魔族をへ向けて次はおまえの番だと剣を構える。それに対して魔族はまたモンスターを召喚してくる。意地でも自分では戦う気がないようだ。

 それならそれでいい、俺は召喚されるモンスターを全て瞬殺していく。だが倒しても倒しても次々とのモンスターを召喚してくる。俺は、召喚される前に直接魔法陣を消滅させる。だがそれも想定内だと言わんばかりに魔法陣の数を倍に増やしてくる。だがそれを一瞬で消滅。また倍の魔法陣を展開。

 魔族とのいたちごっこの状態がしばらく続いたが、次第に俺は魔族との距離を詰めていき相手の間合いに入った。

「やっと捉えたぞ!」

「それはどうかな?」

 最初の戦闘のとき同様に俺の目の前に魔法を展開し、自分の周りには薄っすらとシールドを張りダメージを受けないようにしている。

 だが、同じ手が二度も通用するか。俺は相手の発動しようとしている魔法を先読みし、その弱点となる魔法をぶつけて消失させる。その上、相手のシールド解除しこちらの魔法が当たるようにする。そこで相手に気づかれないように幻術系の魔法を使い偽のシールドを用意。

 そのことに気づかない魔族は、

「そんなことをしても無駄だ」

 俺が魔法を消滅させてそのまま魔族に攻撃を加えようとしているのに気づきそんなことを言ってくる。

 だが、その次の瞬間、俺の魔法が魔族へ直撃した。

 それによってダメージを受ける魔族。

「どういうことだ」

 自分に何が起きたか理解できていない様子。

「さてな、おまえのシールドが俺の魔法を防ぎきれなかっただけだろう」

「そんなことありえない! 人間が魔族のシールドを魔法で破るなど不可能だ!」

「そう思うならもう一回やってみればいい」

「そんなこと試す前に俺の魔法で倒せばいいだけだろが! 人間はやはり愚かだな」

「そうか」

 そっけない返事を返す。

 俺は精霊スピリット融合フュージョンしている武器の精霊王の力を使い、移動速度をアップ。魔族との会話の間に背後へと回り込む。その際に気配を消して幻術の魔法で幻の俺を作り上げて魔族の目の前に出しておく。

 動かない幻の俺に対して、

「どうした、何もしてこないのか! やはり人間だな、俺ら魔族に恐れをなしたか」

 なぜか自分が優位に立ったように振る舞っている魔族。

 だが、そんな悦に浸っている魔族の背後から剣を横なぎに一振り首を落とそうとするが、

 キーン!

 剣は魔族の首に当たる寸前の所でシールドに防がれた。

「何をやっているんだ!」

 どこからか声が聞こえてくるが姿が見えない。それにこの感じ、先ほどの盗賊との戦闘の際に取り逃がした相手とよく似ている。しかも魔族の気配までしている。

「すまん、しょうしょう遊びすぎたぜ!」

「早くしろ! 今回の作戦はここまでだ! すでに他の奴らは退散しているぞ!」

「分かったぜ!」

 俺の剣をはじき返すと数体のモンスターを召喚する。俺はそのモンスターを瞬殺で倒すがそこに先ほどの魔族はいなかった


 すぐさまに探索で気配を追うもすでにかなりの距離が離れている。テレポートで追える。そう思い使おうとするも発動しない。

「言い忘れていたが、その場所では空間系の魔法は一定時間使えないぜ。それとな、一度や二度魔族の作戦を打ち破ったことで調子に乗っているようだから言っておくがお前ら人間相手に俺たち魔族が本気を出すことはない。それとな、もうすぐしたらお前ら人間は全滅するんだ! 覚えておきな」

 それだけ言って完全に気配が消えてしまった。

 さすがにもう追いきることが出来ないと思い俺はヒストリアの方の気配を探る。すると戦闘は殆ど終盤の状態。俺はこれなら心配ないかと思いゆっくりと帰っていく。

 すでに日が昇り始めており、朝になっていた。

 二十分程して里へと戻るとそこにはモンスターの死骸が山のようになっていた。

 その中でヒストリアを探すと、何事もなかったかのようにして里人たちと話しているヒストリアを見つけた。

 俺は、ヒストリアの元へと行くと、

「アルク様、ご無事で何よりです」

 竜人族の長が俺の元へと駆け寄ってきた。

 それと同時に他の竜人族までもが俺の元へとやってくる。

「勇者様が帰ってきたぞ!」

「里の勇者だ!」

 里人たちの態度が先ほどまでと百八十度変わっている。一体この一時の間に何があったのかと思う。

「お兄ちゃん、お帰りなさいです」

 俺に気づいたヒストリアが近づいてくる。

「おまえも無事でよかったよ。それでも里の前に山のようにあるモンスターの死骸の山はおまえがやったのか?」

「はい! お兄ちゃんの留守を私が守ったです」

 胸をはり答えるが、これは俺の予想以上の結果だ。

 俺が考えていたのはせいぜい回復した村人たちと一緒にモンスター達の里への侵入を防いでいるのだと思っていた。

 だが結果として数万ものモンスターを全て倒している。

 それに村人たちの俺への態度の変化もこのヒストリアのやったことが原因ではないかと思う。

「なあ、ヒストリア俺が移動してからここで何が起きたのか教えてくれないか」

「分かりました」

 ヒストリアは俺が離れてからのことを話し始めた。
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