35 / 48
第二章 竜人族の少女
第三十五話 召喚魔法使いの魔族4
しおりを挟む
トレント撃破し俺は魔族をへ向けて次はおまえの番だと剣を構える。それに対して魔族はまたモンスターを召喚してくる。意地でも自分では戦う気がないようだ。
それならそれでいい、俺は召喚されるモンスターを全て瞬殺していく。だが倒しても倒しても次々とのモンスターを召喚してくる。俺は、召喚される前に直接魔法陣を消滅させる。だがそれも想定内だと言わんばかりに魔法陣の数を倍に増やしてくる。だがそれを一瞬で消滅。また倍の魔法陣を展開。
魔族とのいたちごっこの状態がしばらく続いたが、次第に俺は魔族との距離を詰めていき相手の間合いに入った。
「やっと捉えたぞ!」
「それはどうかな?」
最初の戦闘のとき同様に俺の目の前に魔法を展開し、自分の周りには薄っすらとシールドを張りダメージを受けないようにしている。
だが、同じ手が二度も通用するか。俺は相手の発動しようとしている魔法を先読みし、その弱点となる魔法をぶつけて消失させる。その上、相手のシールド解除しこちらの魔法が当たるようにする。そこで相手に気づかれないように幻術系の魔法を使い偽のシールドを用意。
そのことに気づかない魔族は、
「そんなことをしても無駄だ」
俺が魔法を消滅させてそのまま魔族に攻撃を加えようとしているのに気づきそんなことを言ってくる。
だが、その次の瞬間、俺の魔法が魔族へ直撃した。
それによってダメージを受ける魔族。
「どういうことだ」
自分に何が起きたか理解できていない様子。
「さてな、おまえのシールドが俺の魔法を防ぎきれなかっただけだろう」
「そんなことありえない! 人間が魔族のシールドを魔法で破るなど不可能だ!」
「そう思うならもう一回やってみればいい」
「そんなこと試す前に俺の魔法で倒せばいいだけだろが! 人間はやはり愚かだな」
「そうか」
そっけない返事を返す。
俺は精霊融合している武器の精霊王の力を使い、移動速度をアップ。魔族との会話の間に背後へと回り込む。その際に気配を消して幻術の魔法で幻の俺を作り上げて魔族の目の前に出しておく。
動かない幻の俺に対して、
「どうした、何もしてこないのか! やはり人間だな、俺ら魔族に恐れをなしたか」
なぜか自分が優位に立ったように振る舞っている魔族。
だが、そんな悦に浸っている魔族の背後から剣を横なぎに一振り首を落とそうとするが、
キーン!
剣は魔族の首に当たる寸前の所でシールドに防がれた。
「何をやっているんだ!」
どこからか声が聞こえてくるが姿が見えない。それにこの感じ、先ほどの盗賊との戦闘の際に取り逃がした相手とよく似ている。しかも魔族の気配までしている。
「すまん、しょうしょう遊びすぎたぜ!」
「早くしろ! 今回の作戦はここまでだ! すでに他の奴らは退散しているぞ!」
「分かったぜ!」
俺の剣をはじき返すと数体のモンスターを召喚する。俺はそのモンスターを瞬殺で倒すがそこに先ほどの魔族はいなかった
。
すぐさまに探索で気配を追うもすでにかなりの距離が離れている。テレポートで追える。そう思い使おうとするも発動しない。
「言い忘れていたが、その場所では空間系の魔法は一定時間使えないぜ。それとな、一度や二度魔族の作戦を打ち破ったことで調子に乗っているようだから言っておくがお前ら人間相手に俺たち魔族が本気を出すことはない。それとな、もうすぐしたらお前ら人間は全滅するんだ! 覚えておきな」
それだけ言って完全に気配が消えてしまった。
さすがにもう追いきることが出来ないと思い俺はヒストリアの方の気配を探る。すると戦闘は殆ど終盤の状態。俺はこれなら心配ないかと思いゆっくりと帰っていく。
すでに日が昇り始めており、朝になっていた。
二十分程して里へと戻るとそこにはモンスターの死骸が山のようになっていた。
その中でヒストリアを探すと、何事もなかったかのようにして里人たちと話しているヒストリアを見つけた。
俺は、ヒストリアの元へと行くと、
「アルク様、ご無事で何よりです」
竜人族の長が俺の元へと駆け寄ってきた。
それと同時に他の竜人族までもが俺の元へとやってくる。
「勇者様が帰ってきたぞ!」
「里の勇者だ!」
里人たちの態度が先ほどまでと百八十度変わっている。一体この一時の間に何があったのかと思う。
「お兄ちゃん、お帰りなさいです」
俺に気づいたヒストリアが近づいてくる。
「おまえも無事でよかったよ。それでも里の前に山のようにあるモンスターの死骸の山はおまえがやったのか?」
「はい! お兄ちゃんの留守を私が守ったです」
胸をはり答えるが、これは俺の予想以上の結果だ。
俺が考えていたのはせいぜい回復した村人たちと一緒にモンスター達の里への侵入を防いでいるのだと思っていた。
だが結果として数万ものモンスターを全て倒している。
それに村人たちの俺への態度の変化もこのヒストリアのやったことが原因ではないかと思う。
「なあ、ヒストリア俺が移動してからここで何が起きたのか教えてくれないか」
「分かりました」
ヒストリアは俺が離れてからのことを話し始めた。
それならそれでいい、俺は召喚されるモンスターを全て瞬殺していく。だが倒しても倒しても次々とのモンスターを召喚してくる。俺は、召喚される前に直接魔法陣を消滅させる。だがそれも想定内だと言わんばかりに魔法陣の数を倍に増やしてくる。だがそれを一瞬で消滅。また倍の魔法陣を展開。
魔族とのいたちごっこの状態がしばらく続いたが、次第に俺は魔族との距離を詰めていき相手の間合いに入った。
「やっと捉えたぞ!」
「それはどうかな?」
最初の戦闘のとき同様に俺の目の前に魔法を展開し、自分の周りには薄っすらとシールドを張りダメージを受けないようにしている。
だが、同じ手が二度も通用するか。俺は相手の発動しようとしている魔法を先読みし、その弱点となる魔法をぶつけて消失させる。その上、相手のシールド解除しこちらの魔法が当たるようにする。そこで相手に気づかれないように幻術系の魔法を使い偽のシールドを用意。
そのことに気づかない魔族は、
「そんなことをしても無駄だ」
俺が魔法を消滅させてそのまま魔族に攻撃を加えようとしているのに気づきそんなことを言ってくる。
だが、その次の瞬間、俺の魔法が魔族へ直撃した。
それによってダメージを受ける魔族。
「どういうことだ」
自分に何が起きたか理解できていない様子。
「さてな、おまえのシールドが俺の魔法を防ぎきれなかっただけだろう」
「そんなことありえない! 人間が魔族のシールドを魔法で破るなど不可能だ!」
「そう思うならもう一回やってみればいい」
「そんなこと試す前に俺の魔法で倒せばいいだけだろが! 人間はやはり愚かだな」
「そうか」
そっけない返事を返す。
俺は精霊融合している武器の精霊王の力を使い、移動速度をアップ。魔族との会話の間に背後へと回り込む。その際に気配を消して幻術の魔法で幻の俺を作り上げて魔族の目の前に出しておく。
動かない幻の俺に対して、
「どうした、何もしてこないのか! やはり人間だな、俺ら魔族に恐れをなしたか」
なぜか自分が優位に立ったように振る舞っている魔族。
だが、そんな悦に浸っている魔族の背後から剣を横なぎに一振り首を落とそうとするが、
キーン!
剣は魔族の首に当たる寸前の所でシールドに防がれた。
「何をやっているんだ!」
どこからか声が聞こえてくるが姿が見えない。それにこの感じ、先ほどの盗賊との戦闘の際に取り逃がした相手とよく似ている。しかも魔族の気配までしている。
「すまん、しょうしょう遊びすぎたぜ!」
「早くしろ! 今回の作戦はここまでだ! すでに他の奴らは退散しているぞ!」
「分かったぜ!」
俺の剣をはじき返すと数体のモンスターを召喚する。俺はそのモンスターを瞬殺で倒すがそこに先ほどの魔族はいなかった
。
すぐさまに探索で気配を追うもすでにかなりの距離が離れている。テレポートで追える。そう思い使おうとするも発動しない。
「言い忘れていたが、その場所では空間系の魔法は一定時間使えないぜ。それとな、一度や二度魔族の作戦を打ち破ったことで調子に乗っているようだから言っておくがお前ら人間相手に俺たち魔族が本気を出すことはない。それとな、もうすぐしたらお前ら人間は全滅するんだ! 覚えておきな」
それだけ言って完全に気配が消えてしまった。
さすがにもう追いきることが出来ないと思い俺はヒストリアの方の気配を探る。すると戦闘は殆ど終盤の状態。俺はこれなら心配ないかと思いゆっくりと帰っていく。
すでに日が昇り始めており、朝になっていた。
二十分程して里へと戻るとそこにはモンスターの死骸が山のようになっていた。
その中でヒストリアを探すと、何事もなかったかのようにして里人たちと話しているヒストリアを見つけた。
俺は、ヒストリアの元へと行くと、
「アルク様、ご無事で何よりです」
竜人族の長が俺の元へと駆け寄ってきた。
それと同時に他の竜人族までもが俺の元へとやってくる。
「勇者様が帰ってきたぞ!」
「里の勇者だ!」
里人たちの態度が先ほどまでと百八十度変わっている。一体この一時の間に何があったのかと思う。
「お兄ちゃん、お帰りなさいです」
俺に気づいたヒストリアが近づいてくる。
「おまえも無事でよかったよ。それでも里の前に山のようにあるモンスターの死骸の山はおまえがやったのか?」
「はい! お兄ちゃんの留守を私が守ったです」
胸をはり答えるが、これは俺の予想以上の結果だ。
俺が考えていたのはせいぜい回復した村人たちと一緒にモンスター達の里への侵入を防いでいるのだと思っていた。
だが結果として数万ものモンスターを全て倒している。
それに村人たちの俺への態度の変化もこのヒストリアのやったことが原因ではないかと思う。
「なあ、ヒストリア俺が移動してからここで何が起きたのか教えてくれないか」
「分かりました」
ヒストリアは俺が離れてからのことを話し始めた。
0
あなたにおすすめの小説
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる