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第三章 封印された少女
第四十一話 新メンバーサーシャ
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サーシャの勝利で試合が終了した。意識を取り戻したヒストリアは、状況が呑み込めていないのか、辺りを見渡していた。
そこで俺は、
「お疲れ様! ヒストリア」
「お、お兄ちゃん! 私、どうなったの?」
「負けたよ」
「そっか~」
それを聞き、落ち込むヒストリア。
「気にするな! サーシャは長の娘だ! 将来的なことも考えて、この里でかなり実践的な訓練を受けているんだろう。そんなサーシャを、戦闘経験のほとんどないおまえが、ギリギリの所まで追い込んだんだ! これは、凄いことだぞ!」
これは、俺の素直な気持ちだ。
「うん、わかってるよ。でも、お兄ちゃんの前で、負けたことが悔しくて」
目に涙を浮かべながらも、なんとか笑顔を見せてくれるヒストリア。
「本当は、サーシャを一撃で倒して、お兄ちゃんに、かっこいいところを見てほしかったんだ!」
目からボロボロとこぼれ落ちる涙。そのことから、ヒストリアは本当に悔しかったんだろうと思った。
俺は、そんなヒストリアの頭を、優しく撫でてやる。そうすると、俺に抱き着いてくるヒストリア。
そして、
「うぁーん! うぁーん!」
大声で泣き始めた。
思いっきり抱きしめてくるヒストリア。俺は、そんなヒストリアの子どもらしい姿を見て、ほっとしたような気持ちになった。
出会ってから一週間。十歳になったばかりだと、思えない振る舞いを見せていたヒストリア。そんな彼女が、子どもらしい姿を見せてくれて、少し安心した気持ちになった。
「ほら! 竜人族の人たちが待ってるぞ!」
俺は、抱き着いているヒストリアをはがし、目に残っている涙を指で拭いてやる。すると、っぽっと頬を赤くするヒストリア。
俺は、そんな彼女の手を取って、竜人族の長の元へと向かう。
そこには、ヒストリアに勝ったことを喜んでいるサーシャがいた。
「お父様! これで私も、勇者様についていっても、問題ありませんよね!」
「あ、ああー・・・・・・だがお前、もし勇者様に迷惑をおかけしたらどうするんだ~」
「お父様! 私のさっきの試合、見ていなかったの! ヒストリア様と互角の戦をして、勝ったんだよ。お互いに手なんて抜いてない、全力での試合でだよ!」
必死で訴えるサーシャ。
「俺は、いいですよ」
と、助け舟を出してやる。
約束のこともあったし、サーシャの、弓の能力は十分に使える。
「いいのですか?」
「はい! サーシャなら十分に、戦力になってくれると思いますよ」
「勇者様が、そこまでいって下さるなら、いいのですが。サーシャ! 勇者様に迷惑だけは掛けるんじゃないぞ!」
「わかっているよ」
サーシャの、パーティー加入が決定した。
それから俺たちは、ダンジョン攻略に向けて、準備に取り掛かった。その時、今自分が持っている武器を見て、さすがに今のままでは、この先がつらくなる。それにヒストリアには、武器を持たせていない。せっかくだしこの機会に、新しい武器を見に行くのもいいかと思い、サーシャに相談した。
すると、
「なら私、いい武器屋を知ってるから案内するよ。腕は確かだから期待してよ!」
自信満々にいうサーシャ。
「わかった、期待しておくよ」
それだけ答えた。
そんなこんなで、サーシャの案内で武器屋へ到着した。
「おっちゃん!」
武器屋のトビラを開けて、中に入るサーシャ。
「おー、サーシャ! 久しぶりだな!」
声だけでサーシャだと気づく。
「そんなことないよ。一週間前も来たよ」
「そうだったか? ま、いいや。 で! 今日は、弓の手入れか!?」
「違うよ。今日来たのは、勇者様たちの武器を見に来たんだよ」
「勇者様ってのは、昨晩この里を救った人族のことか?」
「そうだよ」
サーシャの話を聞き、店の奥より出てくる。
髭を生やして、他の里人たちと同じように、頭に角をもつおじさん。
「ほ~、これが勇者様かい」
俺のことをまじまじと見てくる。
「初めまして、アルク=スピッチャーと申します」
俺は一言、挨拶する。
「私は、ヒストリア=ミカエルです」
頭を下げながら挨拶をするヒストリア。
「わしは、コルスじゃ! よろしくな。で! 武器を見に来たとのことじゃが、どんな武器をごしょもうかの?」
「はい! 俺には剣を、ヒストリアには、魔術師用の杖をお願いしたいのですが」
「剣と杖か~。それならちょうどいい物があるな。少し待っていてくれ」
店の奥にいく店主。
それから十分程で、戻ってくる店主。手には、一本の剣と杖が握られていた。
「これは、わしの最高傑作なんじゃが、里の中で使える者がいなくてな~」
俺とヒストリアに、剣と杖を渡してきた。
それを受け取り、解析を使ってみる。
すると、
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
リュウゲキソード
スキル:ドラゴンキラー
ドラゴン系モンスターへのダメージアップするが、竜人族は使用不可
切れ味アップ
不死
折れたこの剣は、元の状態へ復元する
魔法無効化
魔法を切り裂き消滅させる
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
剣のスキルの中に一つ、竜人族には使用できない効果を持つ、スキルがあった。そりゃ~この里の人たちには、扱えないな。
それから、ヒストリアの受け取った杖を見てみると、
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
リュウメツロット
スキル:ドラゴンキラー
ドラゴン系モンスターへのダメージアップするが、竜人族は使用不可
魔力総量アップ
使用者の魔力量20%アップ
魔力消費軽減
魔法発動時に消費する魔力が軽減される
魔法発動速度アップ
魔法発動に必要な魔力をためるための時間を短縮、補助する
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
これまた強力なスキルを持っている上に、元々魔力量の多いヒストリアには、魔力量アップのスキルとの組み合わせは、かなり強力だろう。
それに合わせて魔力消費軽減に、魔法発動速度を上げるスキルまで付いている。俺の剣よりもかなり強力である。
「ふたつともかなりやばいですね」
「そうだろう~。両方ともドラゴン系モンスターの素材で作ってるんだぜ」
「それで両方の武器に、ドラゴンキラーのスキルが付いているんですね」
「俺の作った武器に、そんなスキルが付いていたのか!」
「はい! だから竜人族の人たちには使えなかったんだとう思います」
「そういうことだったんだな。疑問が解決したぜ」
竜人族の里の者が、この武器を使えなかった理由がわかり、笑顔になる店主。
俺は、一体いくらになるのかが、気になっていた。所持金はそこそこあるが、ふたつとも、かなり強力なスキルを持っている。安いはずがない。
「いくらですか?」
「タダでいいぜ」
「え?」
「この村を救ってくれた勇者様から金なんて取れね~よ」
「本当にいいんですか?」
「おおよ! 男に、二言はね~よ。それに、そいつらも主が見つかって喜んでいるだろうしな」
「わかりました。ありがたく使わせていただきます」
店主から剣と杖を受け取り、吸血鬼のお姫様の封印を解くため、ダンジョンへと向かうのだった。
そこで俺は、
「お疲れ様! ヒストリア」
「お、お兄ちゃん! 私、どうなったの?」
「負けたよ」
「そっか~」
それを聞き、落ち込むヒストリア。
「気にするな! サーシャは長の娘だ! 将来的なことも考えて、この里でかなり実践的な訓練を受けているんだろう。そんなサーシャを、戦闘経験のほとんどないおまえが、ギリギリの所まで追い込んだんだ! これは、凄いことだぞ!」
これは、俺の素直な気持ちだ。
「うん、わかってるよ。でも、お兄ちゃんの前で、負けたことが悔しくて」
目に涙を浮かべながらも、なんとか笑顔を見せてくれるヒストリア。
「本当は、サーシャを一撃で倒して、お兄ちゃんに、かっこいいところを見てほしかったんだ!」
目からボロボロとこぼれ落ちる涙。そのことから、ヒストリアは本当に悔しかったんだろうと思った。
俺は、そんなヒストリアの頭を、優しく撫でてやる。そうすると、俺に抱き着いてくるヒストリア。
そして、
「うぁーん! うぁーん!」
大声で泣き始めた。
思いっきり抱きしめてくるヒストリア。俺は、そんなヒストリアの子どもらしい姿を見て、ほっとしたような気持ちになった。
出会ってから一週間。十歳になったばかりだと、思えない振る舞いを見せていたヒストリア。そんな彼女が、子どもらしい姿を見せてくれて、少し安心した気持ちになった。
「ほら! 竜人族の人たちが待ってるぞ!」
俺は、抱き着いているヒストリアをはがし、目に残っている涙を指で拭いてやる。すると、っぽっと頬を赤くするヒストリア。
俺は、そんな彼女の手を取って、竜人族の長の元へと向かう。
そこには、ヒストリアに勝ったことを喜んでいるサーシャがいた。
「お父様! これで私も、勇者様についていっても、問題ありませんよね!」
「あ、ああー・・・・・・だがお前、もし勇者様に迷惑をおかけしたらどうするんだ~」
「お父様! 私のさっきの試合、見ていなかったの! ヒストリア様と互角の戦をして、勝ったんだよ。お互いに手なんて抜いてない、全力での試合でだよ!」
必死で訴えるサーシャ。
「俺は、いいですよ」
と、助け舟を出してやる。
約束のこともあったし、サーシャの、弓の能力は十分に使える。
「いいのですか?」
「はい! サーシャなら十分に、戦力になってくれると思いますよ」
「勇者様が、そこまでいって下さるなら、いいのですが。サーシャ! 勇者様に迷惑だけは掛けるんじゃないぞ!」
「わかっているよ」
サーシャの、パーティー加入が決定した。
それから俺たちは、ダンジョン攻略に向けて、準備に取り掛かった。その時、今自分が持っている武器を見て、さすがに今のままでは、この先がつらくなる。それにヒストリアには、武器を持たせていない。せっかくだしこの機会に、新しい武器を見に行くのもいいかと思い、サーシャに相談した。
すると、
「なら私、いい武器屋を知ってるから案内するよ。腕は確かだから期待してよ!」
自信満々にいうサーシャ。
「わかった、期待しておくよ」
それだけ答えた。
そんなこんなで、サーシャの案内で武器屋へ到着した。
「おっちゃん!」
武器屋のトビラを開けて、中に入るサーシャ。
「おー、サーシャ! 久しぶりだな!」
声だけでサーシャだと気づく。
「そんなことないよ。一週間前も来たよ」
「そうだったか? ま、いいや。 で! 今日は、弓の手入れか!?」
「違うよ。今日来たのは、勇者様たちの武器を見に来たんだよ」
「勇者様ってのは、昨晩この里を救った人族のことか?」
「そうだよ」
サーシャの話を聞き、店の奥より出てくる。
髭を生やして、他の里人たちと同じように、頭に角をもつおじさん。
「ほ~、これが勇者様かい」
俺のことをまじまじと見てくる。
「初めまして、アルク=スピッチャーと申します」
俺は一言、挨拶する。
「私は、ヒストリア=ミカエルです」
頭を下げながら挨拶をするヒストリア。
「わしは、コルスじゃ! よろしくな。で! 武器を見に来たとのことじゃが、どんな武器をごしょもうかの?」
「はい! 俺には剣を、ヒストリアには、魔術師用の杖をお願いしたいのですが」
「剣と杖か~。それならちょうどいい物があるな。少し待っていてくれ」
店の奥にいく店主。
それから十分程で、戻ってくる店主。手には、一本の剣と杖が握られていた。
「これは、わしの最高傑作なんじゃが、里の中で使える者がいなくてな~」
俺とヒストリアに、剣と杖を渡してきた。
それを受け取り、解析を使ってみる。
すると、
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
リュウゲキソード
スキル:ドラゴンキラー
ドラゴン系モンスターへのダメージアップするが、竜人族は使用不可
切れ味アップ
不死
折れたこの剣は、元の状態へ復元する
魔法無効化
魔法を切り裂き消滅させる
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
剣のスキルの中に一つ、竜人族には使用できない効果を持つ、スキルがあった。そりゃ~この里の人たちには、扱えないな。
それから、ヒストリアの受け取った杖を見てみると、
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
リュウメツロット
スキル:ドラゴンキラー
ドラゴン系モンスターへのダメージアップするが、竜人族は使用不可
魔力総量アップ
使用者の魔力量20%アップ
魔力消費軽減
魔法発動時に消費する魔力が軽減される
魔法発動速度アップ
魔法発動に必要な魔力をためるための時間を短縮、補助する
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
これまた強力なスキルを持っている上に、元々魔力量の多いヒストリアには、魔力量アップのスキルとの組み合わせは、かなり強力だろう。
それに合わせて魔力消費軽減に、魔法発動速度を上げるスキルまで付いている。俺の剣よりもかなり強力である。
「ふたつともかなりやばいですね」
「そうだろう~。両方ともドラゴン系モンスターの素材で作ってるんだぜ」
「それで両方の武器に、ドラゴンキラーのスキルが付いているんですね」
「俺の作った武器に、そんなスキルが付いていたのか!」
「はい! だから竜人族の人たちには使えなかったんだとう思います」
「そういうことだったんだな。疑問が解決したぜ」
竜人族の里の者が、この武器を使えなかった理由がわかり、笑顔になる店主。
俺は、一体いくらになるのかが、気になっていた。所持金はそこそこあるが、ふたつとも、かなり強力なスキルを持っている。安いはずがない。
「いくらですか?」
「タダでいいぜ」
「え?」
「この村を救ってくれた勇者様から金なんて取れね~よ」
「本当にいいんですか?」
「おおよ! 男に、二言はね~よ。それに、そいつらも主が見つかって喜んでいるだろうしな」
「わかりました。ありがたく使わせていただきます」
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