無能と呼ばれパーティーを追放された俺だが、「無能とはいったい何のことですか?」俺は、精霊たちの力を使い無双し自分だけのハーレムを作り上げる!

夢見叶

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第三章 封印された少女

第四十四話 地竜

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 地竜からの咆哮による攻撃が終わると、少しの静寂が訪れた。

 お互いに向き合っている状態。少しでも動けば相手が攻撃を仕掛けてくる。そのことをお互いに理解し、動かない。

「ヒストリア! サーシャ! リザードマンとの戦闘時と、同じ戦法で行くぞ!」

「でも相手は地竜だよ? リザードマンよりかなり強いよ?」

「ヒストリア様のいう通りです。相手は地竜、もっと違う作戦を取らないと、ダメかと思います」

「いや! このままで行く!」

 二人の言葉に対して、俺ははっきりと言い切った。

 相手はモンスターの中でも、かなり強力な地竜。最高ランクのSランク冒険者でないと勝てないと言われている。そのため別の作戦を取るのも一つの手かもしれない。

 だが、今のメンバーなら何とかなるだろう。

 そんなことを考えながら、

「ヒストリア! サーシャ! やれ!」

 二人に攻撃を仕掛けるように促す。それにより、サーシャは弓を構え、ヒストリアは魔法を発動させる。その二人の攻撃が、一直線に地竜に向かって飛んでいく。サーシャの矢は、地竜に当たると弾かれ、ヒストリアの放った魔法は、鱗に当たった瞬間に消滅した。

 ダメージはゼロ。まったく効いていないと言いたげな顔をしている地竜。

 矢が弾かれるのは想定内だが、まさか魔法が消滅させられるとは思っていなかった。それに、地竜がヒストリアの放った魔法に対して、何かをした感じもない。ならなぜヒストリアの魔法が消滅したのか?

 俺はその理由を探るため、地竜に対して、解析を使ってみる。

 すると、

 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

   地竜

   スキル:咆哮
       土魔法
       魔法無効化  
       
 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 魔法無効化のスキルを持っている。魔法への完全耐性。

 確かにそんなスキルを持っていたら、ヒストリアの魔法も効かないわけだ。

 俺は、正面から剣で斬りかかっていく。それに対して地竜は、動かない。

 俺の剣が地竜へと当たるが、

 キーン!

 弾かれる。ほんの少し、ウロコに傷をつけることが出来た。だが、地竜は蚊に刺された程度にしか感じていないようだ。

「この程度か人間」

 俺たちの攻撃を見て、そんなことを言ってくる。

 なら今度は、剣に魔力を纏わせて攻撃を仕掛けていく。だが、結果は先ほどと同じで、ダメージを受けていない。

「そろそろ本気を出さないとダメだな」

 地竜相手に、精霊の力を使わずに戦うのは、さすがに相手をなめすぎだったかもな。

 俺の言葉に対して、反応する地竜。

「面白いことをいいよるな! 我を相手に手を抜いていたというのか」

「ああ、この剣を使えば、本気を出さなくても地竜くらいは倒せるかと思っていたのだが、さすがにムリのようだな」

「剣だけで倒せると思われていたとわな! 我も随分となめられたものだ。まさかほんの数百年見ない間に、人間どもがここまであほになっているとは思わんかったぞ」

 俺たちを見て笑っている地竜。

 それに答えてやる必要もない。

 俺は、

「テプロ! 精霊スピリット融合フュージョンだ!」

 俺は武器の精霊王を呼び出す。

「精霊王だと」

 おっと、俺の言葉に反応した。だがそんなことは関係ない。
 
 テプロと融合した後すぐに、ヒストリアとサーシャに子精霊を付与。

「二人とも、全力でやっていいぞ!」

「勇者様! 私たちの攻撃では地竜にダメージを与えることは出来ませんよ」

「お兄ちゃんこれって」

「おお、わかるか! ちょうど今、二人に子精霊を付与しておいた。これで地竜相手にでも引けを取らないはずだ!」

「勇者様、子精霊って何ですか?」

 サーシャが聞いてくる。

「簡単に言えば、付与魔法と同じようなものだ」

「同じようなものですか?」

「そうだ」

 サーシャは何か納得したような表情に。

 地竜は、

「人間ども、話は終わったか! 我は寛大だ! そのことに感謝しろ」

「・・・・・・」

 この地竜は、何をいっているんだ?

 俺は、地竜の言葉をスルー、

「サーシャ! ヒストリア! 全力でやってやれ! きっと地竜の度肝を抜けるはずだ!」

「わかった」

「わかりました!」

 と、二人は最初の攻撃と同じように、矢と魔法を放つ。

 二人の攻撃は明後日の方向へと飛んでいく。だが、その攻撃が当たった壁に、穴が開いた。大きな穴ではないが、それでも、硬化の魔法が施された壁。その壁に穴を開けたのだ、地竜の顔はいうまでもないが、かなり驚いていた。

「今のはいったい!」

 俺たちの方をじーっと見てくる。

 そこへ俺が、攻撃を仕掛けていく。

 先ほどと違う二人を見て、驚いているのかもしれないが、その隙が命取りになるぜ。
 
 俺は一瞬にして、地竜との間合いを詰める。

 隙をつかれたことで、俺の接近に気づけなかった地竜。そこへ攻撃。

 地竜が俺に気づいたのは、俺の剣が当たる寸前だった。瞬間的に魔力でシールドを張り、攻撃を防ごうとするも、紙切れのように斬れて消滅する。そして俺の剣が地竜へと命中。鱗を数枚斬り落とした。

 だが、地竜は俺の攻撃を受けてすぐ、反撃を仕掛けてくる。

 その場で回転。その勢いを利用した尻尾での攻撃。まともに受ければ、普通の人間なら一撃でやられてしまうだろう。

 だが、俺はその攻撃を片手で受け止めて、地竜の回転を止める。

「な! なんだと!」

 かなり驚いているようだ。まさか自分の攻撃を、人族が片手で受け止めるなんて思ってもいなかったのだろう。

 驚きに満ちた顔。だが、地竜はすぐに何かを納得したような顔をするのだった。
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