無能と呼ばれパーティーを追放された俺だが、「無能とはいったい何のことですか?」俺は、精霊たちの力を使い無双し自分だけのハーレムを作り上げる!

夢見叶

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第三章 封印された少女

第四十七話 1VS1

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 二人を水晶の所へと非難させた俺は、鋼鉄の剣士へと戦いを挑んでいく。

 鋼鉄の剣士は、鎧を着ているが盾は持っておらず、右手に剣を一本持っているだけだ。

 魔力を感じない所から、純粋な近接戦闘特化型と思われる。

 見た目から、かなり防御力は高そうだ。

 最初は様子見だと俺は、正面から剣で仕掛けていく。

 キッーン!

 俺の攻撃に対して、鋼鉄の剣士は、防御態勢を一切取らず、鋼鉄の体で攻撃を受け止めた。

 少しダメージを与えることが出来たかと見てみると、傷一つ付いていない。

 それに、鋼鉄の剣士に剣が当たった瞬間、反動が剣を通して腕へと伝わってきて、少し麻痺してしまった。

 俺が、腕の痺れから少し動きを鈍らせていると、その隙を見逃さない鋼鉄の剣士。

 先ほどまで、十メートル程離れていたはずが、一瞬にして間合いを詰めてくる。

 頭上より振り下ろされる剣。それに対して剣で受け止めようとするが、直感でやばいと感じた俺は、回避を選択。

 次の瞬間、先ほどまで俺がいた場所に、剣が突き刺さっている。しかもかなり地面にめり込んでいるところから、剣の重さもかなりの物のようだ。

「笑いたくなってくるぜ!」

 俺は目の前の光景に思わず笑いをこぼしてしまった。

 目の前にいる相手がかなりやばい奴だと思う。

「もう少し、小手調べと行きますか」

 俺は、構えていた剣をしまい、攻撃手段を魔法へと切り替える。

 物理攻撃が効かない相手でも、魔法系の攻撃なら通用するはず。

 俺は、全属性の魔法を放ち、様子を見てみる。だが鋼鉄の剣士は、魔法を躱そうとせず、全て受け止めてしまった。

 そして今度も無傷かと思った。だが、今度は違ったようで、鋼鉄の剣士の体に亀裂が入る。

 そのことで、鋼鉄の剣士の動きが変わる。俺の目の前から姿を消したのだ。

「どこに!」

 探知にも何の反応もない。

 完全に鋼鉄の剣士を見失ってしまった。

「お兄ちゃん! 後ろ! 後ろにいるよ!」

「勇者様! その場から離れてください!」

 二人の声を聞き、俺はその場から離れる。

 すると、

 ズッドーン!

 ものすごい音と共に、先ほどまで俺がいた場所に、大きな穴が出来ている。

 だが、そこには何もない。

「お兄ちゃん! 上! 上にいます」

 俺はヒストリアの声を聞き、上を見てみる。すると、そこには剣を構えた鋼鉄の剣士が、俺目掛けて降りてきている。

 俺に向けて振り下ろされる鋼鉄の剣士の剣。

「ウインド!」

 風魔法を使い空中で方向転換。地面へと着地する。

 その後すぐ、先ほど同じ大きな音と共に鋼鉄の剣士が俺を見ながら立ち上がる。

「こりゃあ、本気を出さないとマジでやられるな」

 俺は、鋼鉄の剣士のやばさを再認識した。

 そのとき、先ほど放った魔法が、鋼鉄の剣士にダメージを与えたときのことを思い出す。

「まさか・・・・・・な、そんな古典的な手がこの相手に通用するとは思えないが」

 昔からどんな固い物でも、熱してから急に冷やすと劣化しやすくなるという。だが、鋼鉄の剣士相手にもその原理が通用するとは思えないがな。

 だが、今は少ない可能性に懸けてみるしかない。

 そう思い俺は、火と氷の魔法を放とうと狙いを定める。

 狙うは亀裂の入った個所。

「ファイアーボール! アイスボール!」

 火と氷の初級魔法。発動速度も速く魔力効率もいい。試しに放つにはもってこいの魔法だ。

 だが、鋼鉄の剣士も俺の狙いに気づいたのか、さきほどまでのように攻撃を受けようとせず、躱してくる。

 それならと、複数のファイアーボールとアイスボールを交互に放つ。

 だが、全てをギリギリの所で躱される。

 移動速度はさきほどの倍以上。

「やってくれる。さすがはこの封印の間の守護者というわけか」

 俺は、少し納得したようにうなずくも、さてどうするかと思う。

「お兄ちゃん! 地面です! 地面を凍らせてください!」

 ヒストリアから声が届く。

「そうか!」

 相手は全てが鋼鉄で出来ている。地面を凍らせてしまえば対処は出来ないということか。

 俺は、

「アイスフィールド!」

 周囲の地面を凍らす。

 それにより、鋼鉄の剣士は、足を踏ん張ることが出来なくなり、その場で滑ってしまった。

「これならいける」

 俺は確信を得た。

 複数の火と氷の魔法を発動。その全てを鋼鉄の剣士に向かって放つ。

 鋼鉄の剣士は魔法を避けようとするが、足場が滑り、その場から動くことが出来ない。

 俺の魔法が鋼鉄の剣士に全て命中する。

 それにより、鋼鉄の剣士の体中に亀裂が走り、後、一撃でもまともな攻撃を受ければ倒せる状態に。

 俺は、右手に剣を持ち近づいていく。

「なかなか苦戦させられたよ。だが、それもここまでだ!」

 俺は鋼鉄の剣士に向かって、剣を真上から振り下ろして。

「楽しかったよ!」

 剣を受けて消えていく鋼鉄の剣士に向けて、最後の言葉を贈るのだった。
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