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第14話 尊敬できる意地
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ごく普通の100円均一で売っている円柱型の黒いゴミ箱。
それを彼女は常に持ち歩いている。
何故なのか。
何ということはない、ただ普段使い用の鞄として使っているのだ。
見知らぬ人にどうしてゴミ箱を持ち歩いているのですか、と声を掛けられることもままある。
そんな時彼女はムカっ腹が立って仕方がなくなる。
放っておいてください
とすげなく返すことが常である。
また、ゴミ箱なのだからと言ってゴミを入れてくる恐るべき不届き者もよくいる。
彼女は本当にそれが許せないのだが、入れられたゴミをその辺りに捨てるわけにもいかず律儀に自分の部屋に持って帰って処分することも多い。
基本的に真面目な性格なのだ。
そんなある日、家に帰ろうと歩いていると路地裏で一人の女の子を5,6人の男が囲んでいるのが目に入った。
横を通り過ぎようとするとその中の一人の男が
ねぇ、なんでゴミ箱持ってるの?
と話しかけてくる。
ナンパですか、やめてください
と通り過ぎようとする彼女。
しかし、無理矢理輪の中に押し込められてしまった。
囲まれていた女の子は怯えた目でこちらに助けを求めているようにも見える。
深い溜息をつき、彼女は鞄の中を見る。
今日も鞄にゴミを入れられている。
空き缶に、マッチ、他には…
最悪だ。
空き缶の中に使用済みの汗拭きシートまで入っている。
彼女は徐に地面に空き缶を置く。
そしてマッチを擦る。
少し警戒する男達。
火のついたマッチを放すと吸い込まれるように空き缶の中に入っていく。
ボンっと大きな音がした。
男達が怯んだ隙に女の子の手を掴んで逃げる。
ありがとうございました、助かりました。
別に。大したことないよ。
それ、鞄なんですか?
そう、いいでしょこれ
はい、とても!
彼女はこれからも何があろうとその鞄を手放すことはないのだろう。
それを彼女は常に持ち歩いている。
何故なのか。
何ということはない、ただ普段使い用の鞄として使っているのだ。
見知らぬ人にどうしてゴミ箱を持ち歩いているのですか、と声を掛けられることもままある。
そんな時彼女はムカっ腹が立って仕方がなくなる。
放っておいてください
とすげなく返すことが常である。
また、ゴミ箱なのだからと言ってゴミを入れてくる恐るべき不届き者もよくいる。
彼女は本当にそれが許せないのだが、入れられたゴミをその辺りに捨てるわけにもいかず律儀に自分の部屋に持って帰って処分することも多い。
基本的に真面目な性格なのだ。
そんなある日、家に帰ろうと歩いていると路地裏で一人の女の子を5,6人の男が囲んでいるのが目に入った。
横を通り過ぎようとするとその中の一人の男が
ねぇ、なんでゴミ箱持ってるの?
と話しかけてくる。
ナンパですか、やめてください
と通り過ぎようとする彼女。
しかし、無理矢理輪の中に押し込められてしまった。
囲まれていた女の子は怯えた目でこちらに助けを求めているようにも見える。
深い溜息をつき、彼女は鞄の中を見る。
今日も鞄にゴミを入れられている。
空き缶に、マッチ、他には…
最悪だ。
空き缶の中に使用済みの汗拭きシートまで入っている。
彼女は徐に地面に空き缶を置く。
そしてマッチを擦る。
少し警戒する男達。
火のついたマッチを放すと吸い込まれるように空き缶の中に入っていく。
ボンっと大きな音がした。
男達が怯んだ隙に女の子の手を掴んで逃げる。
ありがとうございました、助かりました。
別に。大したことないよ。
それ、鞄なんですか?
そう、いいでしょこれ
はい、とても!
彼女はこれからも何があろうとその鞄を手放すことはないのだろう。
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