胡乱なるウーロン茶

たくばや

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教えてくれる女

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叔母は何かが見えるらしい。
幽霊が見えるなどと言い出すこともあったし、未来が見えるとか人のオーラが見えるとか言い出すこともあった。
厳しい人で普段は書道の先生なんぞやっているくせに妙にスピリチュアルなことを言うのだ。
だが偶に信じてしまいそうになることがある。
まず、母親の妊娠がわかった時点で正確に私の誕生日を予言したらしい。

その後もやれこの子はこんな食べ物が好きだとか公園でこんな友達が出来るとか叔母は私に起こることをなんでも当てたのだという。
まだ小学生だった私に、叔母が何の脈絡もなく国際化が進んでいる時代だから国際結婚をするのもいいよ、というような話をしだしたことがあった。
従兄弟達や母親にも聞いてみたが叔母が他の人にそのような話をしたことは一度もなかったらしい。

私の受験の結果も全て叔母の予言した通りになり、予言通りの大学に進んだ私はその大学に留学生としてやってきていた女の子とひょんなことから付き合うことになった。
そして叔母の話を思い出した私は本当に国際結婚することになるかも、と報告しに行くことにした。
だが彼女は病に臥せていた。
私はかける言葉も見つからず、ただ大丈夫だよ、としか言えなかった。
そんな私に叔母はまたいくつか予言を遺した。

程なくして叔母は亡くなり、私は留学生の彼女と結婚することになった。
そして叔母にもっとも才能があると言ってもらったこと、物書きをしながら暮らしている。

彼女には何が見えていたのだろうか。
それとも私はただ彼女の言うことに従って道を進んでいるのか。
今日も彼女が私に教えてくれたことを一つ一つ思い出すのだ。
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