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04:決意
32:約束
夕刻、晩餐の準備が整ったと報告を受けてわたしはいつも通り食堂へ向かった。
自分の気持ちを自覚して初めてシリルに会うのだと思えば、ドキドキと心臓が高鳴り始めてなんだか足元もおぼつかない。
気分の問題か、廊下がいつもより長かった様な気がするわ。
何とか食堂にたどり着き、自分の席に座ってシリルを待った。いつも通りならほんの五分の話、しかし廊下と同じくその五分はとても長く感じる。
─精神的に待ちくたびれた頃に─シリルが食堂に現れた。
シリルは視線をこちらへ、不覚にもドキンと心臓が跳ねた。耐え切れなくて思わず視線を外すと、カツカツと足音がこちらに……
んんっなんでこっちなの!?
だってシリルの席はわたしの向かい側、わたし側に来る必要が無い。しかし足音はわたしの隣でピタリと止まった。
食堂が軽くざわついた。
そりゃそうだ。主人が席に座らずに真っ直ぐわたしの隣にやってきたのだものね。
しかしシリルは無言で、何も言わない。わたしは沈黙に耐え切れずに顔を上げた。
じっと見ていたのだろう目が合うとシリルはニコッと笑った。
いつもの意地悪な口角を上げたアレじゃなくて初めて見る顔。愛想笑いとも違う、心からの笑みの様に見える。
「どうかされましたか?」
すると「手を」と、言いながら彼は自らも手を差し出してきた。
手を乗せれば良いのかな?
シリルの手に自分の手を乗せるとぐいと引かれて席を立たされた。そしてぎゅっと抱きしめられて、あぁ~と思い出した。
そう言えばこんな約束したわね。
そう言えばついでに、抱きつかれたときに「キャッ」と悲鳴が聞こえた様な気がするけど、仮にも公爵家の使用人だもん。
そんな訳は~と、抱かれたまま視線だけを彷徨わせると口に手を当てて「うわぁ~」って頬を染める女性の使用人が一杯いた。
無くも無かったかぁ~
使用人の好奇の視線に耐えかねて、シリルの背中をポンポンと優しく叩く。
「シリル様、そろそろ」
「もう少し」
以前のわたしならきっと『ダメです』と言っただろう。しかし自分の気持ちに気付いた今。その言葉は出てこず、むしろ好きな男性に抱かれる心地よさを存分に味わった。
最初に驚かされて満ち足りたお陰で、食事のときは平静を保つことが出来た。
見られて手が震えるような失態は避けられたのでラッキー。
あとは食事が終われば自室に戻り、後はお風呂に入り読書して寝るだけで、朝までシリルと会うことは無い。
良かった、このまま何とかなりそうね……
食事を終えた。いつも通りシリルの方が早く食べ終わるが、彼はいつだってわたしに合わせて席を立つ。それは今日も同じ。
シリルにエスコートされて食堂からわたしの部屋へ。ドアの前で、『お休みクリスタ』と言って去っていくのがいつもの事。
しかし今日は、いや今日からか。
シリルはほんの少し体を折り曲げると、わたしの頬にキスをして去って行った。
部屋に入り、胸を押さえながら深いため息を吐く。ドッドッドッと今まで聞いたことが無いほど激しい鼓動に見舞われている。
彼の唇が触れた頬に手を当てて、目を閉じる。
最後のあれはダメだ。
たった一回でこんなに動揺させられているのに、これからずっとなんて心臓が耐えられそうもない。
それともここでの生活と同じで慣れるのかな?
経験が無い事なのでわたしにその答えは見つけられなかった。
朝がやって来た。
朝日が昇りカーテンの向こう側が明るくなってきたからそう思うだけ。昨日はいつ眠ったのか、それともずっとまどろんでいたのかの記憶が曖昧だ。
恥ずかしながら何度もキスを思い出して、興奮して眠れなかった。
一夜過ぎたのに、気持ちは全く整理できていない。しかしわたしの気持ちの整理なんて関係なく時間はどんどん過ぎていく。
ああもうっ! そろそろ朝食の時間だわ。
いつもの時間に食堂へ行くと、ドアの所にシリルが立っていた。
えっなんで!?
いつもはわたしが入って五分後に来るはずなのに……
もしかして時間が違った? 後ろを歩いていたマルティナに視線を向けたが、彼女は首を振ってそれを否定する。
つまりシリルがいつもより早いと言う事だ。
まさかここで出会うとは思っていなかったから、これは完全な不意打ちだ。
「おはようクリスタ」
「お、おはようございますシリル様。
今朝はお早いのですね」
挨拶を終えるとシリルがワザとらしくコホンと咳をした。そして何か言いたげに口を開いてはやっぱり閉じ~を繰り返す。いつも即決即断するシリルにしては珍しい。
「何か良くない事でもございましたか?」
「いやそうではないが、なぜそう思った」
「先ほどからとても言い難そうにされていますわ」
「そうだったか、それは悪かった。実はクリスタに頼みがあるんだが、それをどう伝えたら良いかと悩んでいた」
「わたしに出来る事でしたらどうぞ遠慮なく仰ってください」
「本当か!?」
パァとシリルの顔が明るくなった。
そしてわたしはそんな事、言わなきゃ良かったと後悔したのだった。
わたしはシリルの腕を借りて、つまりエスコートされながら食堂に入っていった。
「おはようございます旦那様、クリスタ様」
一斉に頭を下げる使用人たち。しかしわたしたち二人がエスコートされて一緒に現れたのは初めての事。その下げた頭の中でさぞかし驚いている事だろう。
シリルはまずわたしの席の方へ向かった。そしてわたしが座るはずの椅子を引き、どうぞと言わんばかりに笑みを浮かべた。
ここまではエスコートしているのだから当然の行動。
彼の顔に浮かぶ社交辞令ではなくて満面の笑みに、わたしはため息を吐きたいのをぐっと我慢する。
「ありがとうございますシリル様」
そう言うとわたしは少し背伸びをして、彼の頬に口づけをした。
使用人が「わっ」と湧いた。
見られていてするのは流石に恥ずかしく盛大に赤面したさ!
まさかわたしからすることになるとは……
先ほどのシリルのお願いはまさにそれで、
「朝の口づけはクリスタからしてくれないか?」だった。
そもそもわたしとシリルの身長は軽く頭一つは違うのだから、わたしが背伸び程度で届く訳がない。シリルはわたしが口づけすることを知っていたから身を屈めたのだ。
不用意にも『良いよ』なんて言ったわたしも悪かったと思う。
でも好きな人がとても嬉しそうにしている所で、いまさら恥ずかしいからダメですと言える訳は無く、わたしはそのお願いを結局聞いてしまった。
それは確かにわたしの意思ではあるけど、どうにも制御できない部分。
まだ決断する前だと言うのに、これ以上惹かれると取り返しのつかないことになりそうだわ。
しかし故郷から遠く離れた王都にはわたしが頼れる人はどこにもいない。
自分の気持ちを自覚して初めてシリルに会うのだと思えば、ドキドキと心臓が高鳴り始めてなんだか足元もおぼつかない。
気分の問題か、廊下がいつもより長かった様な気がするわ。
何とか食堂にたどり着き、自分の席に座ってシリルを待った。いつも通りならほんの五分の話、しかし廊下と同じくその五分はとても長く感じる。
─精神的に待ちくたびれた頃に─シリルが食堂に現れた。
シリルは視線をこちらへ、不覚にもドキンと心臓が跳ねた。耐え切れなくて思わず視線を外すと、カツカツと足音がこちらに……
んんっなんでこっちなの!?
だってシリルの席はわたしの向かい側、わたし側に来る必要が無い。しかし足音はわたしの隣でピタリと止まった。
食堂が軽くざわついた。
そりゃそうだ。主人が席に座らずに真っ直ぐわたしの隣にやってきたのだものね。
しかしシリルは無言で、何も言わない。わたしは沈黙に耐え切れずに顔を上げた。
じっと見ていたのだろう目が合うとシリルはニコッと笑った。
いつもの意地悪な口角を上げたアレじゃなくて初めて見る顔。愛想笑いとも違う、心からの笑みの様に見える。
「どうかされましたか?」
すると「手を」と、言いながら彼は自らも手を差し出してきた。
手を乗せれば良いのかな?
シリルの手に自分の手を乗せるとぐいと引かれて席を立たされた。そしてぎゅっと抱きしめられて、あぁ~と思い出した。
そう言えばこんな約束したわね。
そう言えばついでに、抱きつかれたときに「キャッ」と悲鳴が聞こえた様な気がするけど、仮にも公爵家の使用人だもん。
そんな訳は~と、抱かれたまま視線だけを彷徨わせると口に手を当てて「うわぁ~」って頬を染める女性の使用人が一杯いた。
無くも無かったかぁ~
使用人の好奇の視線に耐えかねて、シリルの背中をポンポンと優しく叩く。
「シリル様、そろそろ」
「もう少し」
以前のわたしならきっと『ダメです』と言っただろう。しかし自分の気持ちに気付いた今。その言葉は出てこず、むしろ好きな男性に抱かれる心地よさを存分に味わった。
最初に驚かされて満ち足りたお陰で、食事のときは平静を保つことが出来た。
見られて手が震えるような失態は避けられたのでラッキー。
あとは食事が終われば自室に戻り、後はお風呂に入り読書して寝るだけで、朝までシリルと会うことは無い。
良かった、このまま何とかなりそうね……
食事を終えた。いつも通りシリルの方が早く食べ終わるが、彼はいつだってわたしに合わせて席を立つ。それは今日も同じ。
シリルにエスコートされて食堂からわたしの部屋へ。ドアの前で、『お休みクリスタ』と言って去っていくのがいつもの事。
しかし今日は、いや今日からか。
シリルはほんの少し体を折り曲げると、わたしの頬にキスをして去って行った。
部屋に入り、胸を押さえながら深いため息を吐く。ドッドッドッと今まで聞いたことが無いほど激しい鼓動に見舞われている。
彼の唇が触れた頬に手を当てて、目を閉じる。
最後のあれはダメだ。
たった一回でこんなに動揺させられているのに、これからずっとなんて心臓が耐えられそうもない。
それともここでの生活と同じで慣れるのかな?
経験が無い事なのでわたしにその答えは見つけられなかった。
朝がやって来た。
朝日が昇りカーテンの向こう側が明るくなってきたからそう思うだけ。昨日はいつ眠ったのか、それともずっとまどろんでいたのかの記憶が曖昧だ。
恥ずかしながら何度もキスを思い出して、興奮して眠れなかった。
一夜過ぎたのに、気持ちは全く整理できていない。しかしわたしの気持ちの整理なんて関係なく時間はどんどん過ぎていく。
ああもうっ! そろそろ朝食の時間だわ。
いつもの時間に食堂へ行くと、ドアの所にシリルが立っていた。
えっなんで!?
いつもはわたしが入って五分後に来るはずなのに……
もしかして時間が違った? 後ろを歩いていたマルティナに視線を向けたが、彼女は首を振ってそれを否定する。
つまりシリルがいつもより早いと言う事だ。
まさかここで出会うとは思っていなかったから、これは完全な不意打ちだ。
「おはようクリスタ」
「お、おはようございますシリル様。
今朝はお早いのですね」
挨拶を終えるとシリルがワザとらしくコホンと咳をした。そして何か言いたげに口を開いてはやっぱり閉じ~を繰り返す。いつも即決即断するシリルにしては珍しい。
「何か良くない事でもございましたか?」
「いやそうではないが、なぜそう思った」
「先ほどからとても言い難そうにされていますわ」
「そうだったか、それは悪かった。実はクリスタに頼みがあるんだが、それをどう伝えたら良いかと悩んでいた」
「わたしに出来る事でしたらどうぞ遠慮なく仰ってください」
「本当か!?」
パァとシリルの顔が明るくなった。
そしてわたしはそんな事、言わなきゃ良かったと後悔したのだった。
わたしはシリルの腕を借りて、つまりエスコートされながら食堂に入っていった。
「おはようございます旦那様、クリスタ様」
一斉に頭を下げる使用人たち。しかしわたしたち二人がエスコートされて一緒に現れたのは初めての事。その下げた頭の中でさぞかし驚いている事だろう。
シリルはまずわたしの席の方へ向かった。そしてわたしが座るはずの椅子を引き、どうぞと言わんばかりに笑みを浮かべた。
ここまではエスコートしているのだから当然の行動。
彼の顔に浮かぶ社交辞令ではなくて満面の笑みに、わたしはため息を吐きたいのをぐっと我慢する。
「ありがとうございますシリル様」
そう言うとわたしは少し背伸びをして、彼の頬に口づけをした。
使用人が「わっ」と湧いた。
見られていてするのは流石に恥ずかしく盛大に赤面したさ!
まさかわたしからすることになるとは……
先ほどのシリルのお願いはまさにそれで、
「朝の口づけはクリスタからしてくれないか?」だった。
そもそもわたしとシリルの身長は軽く頭一つは違うのだから、わたしが背伸び程度で届く訳がない。シリルはわたしが口づけすることを知っていたから身を屈めたのだ。
不用意にも『良いよ』なんて言ったわたしも悪かったと思う。
でも好きな人がとても嬉しそうにしている所で、いまさら恥ずかしいからダメですと言える訳は無く、わたしはそのお願いを結局聞いてしまった。
それは確かにわたしの意思ではあるけど、どうにも制御できない部分。
まだ決断する前だと言うのに、これ以上惹かれると取り返しのつかないことになりそうだわ。
しかし故郷から遠く離れた王都にはわたしが頼れる人はどこにもいない。
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