タケノコの里とキノコの山

たけ

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プロローグ タケノコ村とキノコ村

第二十話 無理ゲー

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キノコ軍本部へと入り、階段を5回のぼり、部屋へと案内させられる。ここは初めて来た場所だった

「ここはどういう場所かというと、昇級したとき、退団手続きをするときに来る場所だよ。
つまりそういうことだ」

「………………」

「待て」

この声の主はパアワだ。

「この3人は、少なくともそれぞれの意志があった。決してふざけたわけじゃないんだ。」

「…だから何だ。勝手な行為をしたものは繰り返すもの。そして早死にする。私は親切心で退団を進めてるんだ」

「しないよ!」

女の声。レイだ。

「みんな、強いんだ。こいつらはヤミに攻撃を与えたし、タケノコ軍を倒したじゃないか。
厳重に注意し、ことを収めるべきだ。」

「………一級さんまで、それを言うか」

上級3人とハル、キク、カイムという不思議な光景が揃う。

「この世界は…弱いやつから、意志のないやつから死んでいく。私はこいつらにそんなものがあるとは思えない」

そのときキクがぼやく

「おれは確かにねぇな。殺したいだけだし」

「だろ、こいつらはキノコ軍をたおすことなんて考えてない。ただ、その場の感情に揺り動かされ動くやつらだ。」

「……それも、1つの生き方だ。」

「はぁ?」

パアワは続ける

「強い感情を否定するな。3人とも、その強い感情で、困難を乗り越えてここまで来た。それを否定するな……可哀想だろうが」

「……つまり、味方はいないと?」

「まぁ」

沈黙が走る。ハルの頭はパンクしていた。否定派と肯定派の静かな戦いをこれ以上見ているのならさっさと辞めてここから抜け出したいとさえ思う。

「…わかった。じゃあこうしよう。」

続ける。次にイアンの言ったことは3人の命を否定するものだった

「ーーお前達3人が、三級ヤミを倒せ。そうしたら、退団取り消し&四級へ昇級だ」

「……はぁ」

キクがため息をつく。先程の戦いでは確かにヤミに一撃を与えた。だが、それだけだ。

倒すなんて不可能に決まってる。それはイアンさえも知っている。

「こりゃまた随分と難題だな。よっぽど俺たちに死んでほしいみたいだ。」

「ああ、お前達を肯定するやつらと戦うのには疲れる、もう命を使って決めるべきだ。生きるか死ぬか、それだけ」

「良いぜ…やってやろう。出来たら四級まで昇級するんだろ?」

「……カイム!?!?」

乗り気な発言をしたのはカイムだった。そんな強気な事をいう人だっただろうか

「ここで退団なんて絶対認められねぇ。勝って、昇級して、俺たちの力を見せつけてやる。それでいいですよね。イアンさん」

「いいよ」

「……っ!」

レイは不満が残るようだ。多分ハルのことを中心に考えている。こういう作戦系の仕事は二級の仕事であり、たとえ一級でも発言権はほぼない

「決まりだ。明後日の朝、突撃しろ」


「いいぜ、やってやろう。」

「そんな簡単なことでいーのかよカス」

「…………っそ…」

入団して数ヶ月のハルたちだが早速問題にまみれる。

自分たちは、また死ににいくのか

そうかんがえると、昔の自分が戻ってくるようなきがした
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