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◯161 留学生
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冬休みをゆっくり伯爵家の執務室で過ごし、アイク義兄様が隣国滞在で居ないルアージュ家は割と静かだった。
主にアッシュが。
「そろそろアイクも婚約者や恋人の1人居ても可笑しく無いのだから、結婚したらずっと家を出てしまうのは覚悟しときなさい」
義父の言葉にショックを受けつつ頷くアッシュ。
「父様もフレデリカが家を出てどれだけ寂しかったか。だからこそ、フレデリカの幸せを祈り、自分の家庭を大切に領民の生活を守る事に全力を尽くした」
「帰る場所を無くさない様に有難うございます、領館の部屋だけで無く本館まで…母も空の上から感謝している事でしょう」
「流石にアッシュが継いだら片付けねばならないと思っていたが、レンファが来たからな。レンファが結婚するまで使ってくれたら嬉しいよ」
「そうよ、貴女がフレデリカの衣装を着てくれて懐かしいわ」
亡くなった母の結婚前の衣装も丁寧に保管され如何に大切にされていたかと涙が滲む。
それと別に顔色悪く自分も何時かその心境になれるかな、と呟く従兄弟兼義弟。
そして私の手には書類の束。エルグラム家からジェームスがわざわざ届けてくれ、今も部屋の隅に待機していた
義兄様は王宮でずっとアリストテレス様の執務の補佐で留守の為、行くのを控えた結果、私用の書類が溜まってます、と。扱いに慣れたベテラン執事はこれだから。
「留学中の方もかなり卒業後こちらへ住んで、コスメショップなり羽毛布団制作なりに勤めたいようね?高位貴族の次男次女以降の方が留学生に多いから、技術を得て自国で開業されるのかも知れないわね」
「その通りです。ギフト用に包む技術も既に領館の方で雇用を求める自国民以外の方もいらっしゃるようですが、領民の為の生活の補助。特に支援が必要な女性の方の雇用を優先していますのであちらはトーマスが断ったようですね」
「違う領民も緊急そうなら構わないけれど、貴族以外にしてね。貴族の特に令嬢は義兄様狙いだと後が大変だから」
「勿論です。確り精査してから雇いますよ、トーマスが。」
トーマスは息子のポールが実質動いているはずだが帰ったら煩そうだ
ジェームスはジェームスで息子のライオンに義兄様の居ない館を任せて世代交代の時に不備が無いようにしている
少しづつ進む時の残酷さ、何時までも子どもではいられない
生徒会も引き継ぎ、カルデナが生徒会長そしてシルバー様が副会長で内定している
私は義兄様と同じく書記だ。分からなくなったら何時でも聞きなさい、と。そうです、それ目当てです
イルアとリナーニャは会計兼雑務を。
メルディア様が顧問になるのも確定なのは護衛も兼任しているからだ
主にアッシュが。
「そろそろアイクも婚約者や恋人の1人居ても可笑しく無いのだから、結婚したらずっと家を出てしまうのは覚悟しときなさい」
義父の言葉にショックを受けつつ頷くアッシュ。
「父様もフレデリカが家を出てどれだけ寂しかったか。だからこそ、フレデリカの幸せを祈り、自分の家庭を大切に領民の生活を守る事に全力を尽くした」
「帰る場所を無くさない様に有難うございます、領館の部屋だけで無く本館まで…母も空の上から感謝している事でしょう」
「流石にアッシュが継いだら片付けねばならないと思っていたが、レンファが来たからな。レンファが結婚するまで使ってくれたら嬉しいよ」
「そうよ、貴女がフレデリカの衣装を着てくれて懐かしいわ」
亡くなった母の結婚前の衣装も丁寧に保管され如何に大切にされていたかと涙が滲む。
それと別に顔色悪く自分も何時かその心境になれるかな、と呟く従兄弟兼義弟。
そして私の手には書類の束。エルグラム家からジェームスがわざわざ届けてくれ、今も部屋の隅に待機していた
義兄様は王宮でずっとアリストテレス様の執務の補佐で留守の為、行くのを控えた結果、私用の書類が溜まってます、と。扱いに慣れたベテラン執事はこれだから。
「留学中の方もかなり卒業後こちらへ住んで、コスメショップなり羽毛布団制作なりに勤めたいようね?高位貴族の次男次女以降の方が留学生に多いから、技術を得て自国で開業されるのかも知れないわね」
「その通りです。ギフト用に包む技術も既に領館の方で雇用を求める自国民以外の方もいらっしゃるようですが、領民の為の生活の補助。特に支援が必要な女性の方の雇用を優先していますのであちらはトーマスが断ったようですね」
「違う領民も緊急そうなら構わないけれど、貴族以外にしてね。貴族の特に令嬢は義兄様狙いだと後が大変だから」
「勿論です。確り精査してから雇いますよ、トーマスが。」
トーマスは息子のポールが実質動いているはずだが帰ったら煩そうだ
ジェームスはジェームスで息子のライオンに義兄様の居ない館を任せて世代交代の時に不備が無いようにしている
少しづつ進む時の残酷さ、何時までも子どもではいられない
生徒会も引き継ぎ、カルデナが生徒会長そしてシルバー様が副会長で内定している
私は義兄様と同じく書記だ。分からなくなったら何時でも聞きなさい、と。そうです、それ目当てです
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