24 / 106
She know showerslamp
しおりを挟む
嵐は母親がリビングでテレビを見て寛いでいるのを扉の外からこっそりと確認してから、いそいそと灯理の寝室に入り込んだ。
先に中にいた灯理が視線を向けると、嵐はこくんと頷いて母親に気付かれてないのを伝える。
「さて、どうすっかなー」
車から米と野菜を何往復もして運んで痛んだ腕を摩りつつ、灯理は打開策を思案する。
あの人はてきとうなことを言ってもすぐに嘘を見抜いてきそうだから、下手な話はするだけ時間の無駄だと悟っている。
嵐の方は昔からの刷り込みがあるのか、母親に嘘を吐くという思考がそもそも働かないらしく、立案については戦力外もいいところだ。灯理の言う通りに動いてくれるだけまだマシだろうか。
「親父さんから連絡入れて帰ってもらうとか出来ないか?」
「むーりー。お母さんがこうと決めたら、お父さんの言うことなんて聞かないもん」
「父親とか大黒柱としての威厳が損なわれてないか……?」
外部からの援助は全く期待できないらしい。
「露包むと口裏合わせるってのも、絶対あいつ好き勝手話をしそうだしな」
「自由だよね、あのこ」
そもそも人間と思考回路が違うのは、この一月余りで十分に思い知らされている。
「いっそ、本当のこと言う?」
嵐がベッドに腰掛ける灯理に上目遣いで小首を傾げた。
灯理は床にぺたんと座る嵐を見下ろして、肩を竦める。
「いや、信じねーだろうし、そんな奇怪なことになってたら、普通の親なら家に戻すってなりそうじゃないか?」
「そーかなー?」
嵐は期待を寄せているようだけど、灯理からしたら見も知らない大人だ。
大人は常識にそぐわないものを受け入れられたがらない。灯理は自分の生業に関して、何度大人から苦言と小言を浴びせられたか思い出して、苦虫を噛み潰したように顔を歪めた。
「嵐の母親って、やけにアクティブだよな」
「うん。実家に相談しないで、イギリスに留学に行っちゃうような人だから」
「そうなのか?」
その話には中々に興味をそそられたけれど、しかしまずは目前の問題をクリアしないといけない。
時計を見れば六時を回っていて、雨が降り出したらそれは夜綴じとなって、街灯を点す暗さを招くだろう。
「あーもー、どうすっかなー」
灯理はどれだけ頭を働かせても解決の術を思いつかず、両手で頭を抱えて俯いた。
「何か困っているの?」
そうして嵐から目を離した灯理の耳を、小雨のようなしっとりとした声が撫でた。
がばり、と灯理が顔を上げれば、さっきまで嵐が座っていた床に露包むが真白い浴衣から足を伸ばしていた。
「やっば、もう露包んだのか!?」
「ええ、余り強くないから、もしかしたらすぐまた戻るかもしれないけれど」
そう言って、露包むは自然に立ち上がって外の様子を見ようと部屋のドアに向かうのだから、灯理は慌ててその細い腰に組み付いて制止した。
「待て! 頼む、待ってくれ!」
「どうしたの……? もしかして、わたしの愛を受け入れてくれる気になった?」
「それはない」
「ざんねん」
とても残念とは思っていなさそうな、揶揄い半分の笑みを浮かべながら、露包むは灯理に向き直る。
取りあえず話は聞いてくれそうで、灯理は安堵の息を吐く。
「今、嵐の母親が来てるんだ」
「あら。じゃあ挨拶くらいしないと」
「するなよ!?」
露包むが一言状況を聞いただけで、しれっとまたドアを出ようとするから、灯理はその滑らかな手首を掴んで必死にドアから引き離す。
「ふふ、灯理がこんなにもわたしに触れてくれるだなんて、もっと頑張ってみてもいいかも」
「頼むから頑張らないでくれっ」
このままだとずるずると話が切り出せないと思い、灯理は口を開いた。
「お前がこないだ、家の親に嵐の姉とか言っただろ? それで話がややこしいことになってるんだよ」
露包むは丸めた人差し指を頤に当てて、しばし宙を眺める。
「でも、それは本当のことだし」
「いやいやいや、丸っきり嘘だろ、それ。なに言ってんだ、お前は」
「本当なのに」
露包むは、くすりと笑って話を流した。
灯理は訳がわからないことばかり言われて、いい加減疲れてくる。
「ともかく! 嵐の母親に言い訳してお前のこと納得してもらわないといけないんだよ。どう話せばいいか決まるまでは大人しく隠れててくれよ」
「本当のことを話せばいいじゃない」
焦る灯理を見て、露包むは楽しそうにくすくすと笑う。
「お前、俺のことからかって遊んでるだろ?」
「あら、バレた?」
露包むは全く悪びれもせずに微笑む。
楽しそうで何よりだが、今はそんなことやっている場合じゃないとわかってほしいと、灯理は心底願う。
「まぁ、大丈夫よ。嵐の母親ならわたしも会ったことあるから」
「は?」
灯理は露包むの発言の意味も意図も分からなくて、呆けた声を出すだけで、するっとドアから出ていく露包むを止められなかった。
「って、ちょっと待て! 会ったことなんてある訳ないだろ、おい、露包む!」
灯理は雨響に離れていった露包むの背中を、慌てて追いかけるがもう遅かった。
露包むは既にリビングに顔を出していて。
嵐の母親は、露包むの未言巫女を見て、まん丸と瞳を透き通らせていて。
どう言い訳をしようか、灯理が悩み眉間に皺を寄せている、その目の前で。
「シャワーズランプ? いえ、違う……もしかして、露包む?」
嵐の母親の口から、信じられない言葉が零れるのを聞いて、灯理は唖然として口を開けた。
露包むが淑やかに頷く後ろ姿が見えて。
「うそー! また貴女に逢えるなんて、奇跡なの!」
嵐の母親は、喜色満面で露包むに飛び掛かるように抱き着いた。
その体をすんなりと受け入れて、露包むは彼女を腕に羽包む。
「風も久し振りね。あれから二十年くらい経っているかしら?」
「そうね! 私がイギリスにいた時だから、それくらいよ!」
昔の顔馴染みと思いも寄らない再会をして喜びに溢れる二人を廊下から眺めながら、灯理の思考はやっと動き始めた。
「え、もしかして、未言のことを、知っていらっしゃる……?」
戸惑い、思考も言葉も動きも鈍くする灯理に、嵐の母親はにっこりと笑ってみせた。
「ええ、そうよ! 私がイギリス留学してて、一人寂しい思いをしてる時……私の歌に答えて未言達は側にいてくれたの! 心のよりどころになってくれたのよ!」
嵐の母親はそれだけ説明にもならない説明を終えると、感極まったのか、歌い始める。
「Showerslamp, please hold us, so your fantastic world」
それは灯理にもすっかり耳に馴染んでいる、嵐がよく口ずさんでいるあの歌だ。
そう言えば、母親が歌っているのを聞いて覚えたと言っていたか。
「I want anyone to see our love, so want to be only us in showerslamp」
印象的な出だしだけを歌うと、嵐の母親は楽しそうに、嬉しそうに笑い声を上げた。
見るからにはしゃいでいるその姿は、まるで嵐と同世代のような若さに灯理には見えた。
「なるほどね! そりゃ未言巫女のことなんて人には言えないわ。あれ、嵐はどこ? もしかして、怒られると思って隠れてるの?」
嵐の母親は露包むの未言巫女に抱き着いたまま、体を揺らしてその後ろを探る。
「いえ。嵐は今、わたしと入れ替わっているの。外が露包む間だけ、ランタンの中にいるわたしは外に、嵐はわたしの代わりにランタンの中にいるの」
露包むの言葉を聞いて、嵐の母親はぱちぱちと目を瞬かせた。
やばい、流石に怒られるんじゃないかと、灯理は思わず身構える。
「なにそれ、面白い体験してんのね、家の娘ったら! いい経験だわ!」
だが灯理の予想と反して、彼女はけらけらと笑った。
どうやら未言を知る人生の先輩は、どんなことにも動じずに笑って楽しめる女傑のようた。
少女のように笑う嵐の母親を見ていたら、灯理は自分が必死に悩んで苦しんでいたのがバカらしくなって、弱々しくも笑い声をあげるのだった。
先に中にいた灯理が視線を向けると、嵐はこくんと頷いて母親に気付かれてないのを伝える。
「さて、どうすっかなー」
車から米と野菜を何往復もして運んで痛んだ腕を摩りつつ、灯理は打開策を思案する。
あの人はてきとうなことを言ってもすぐに嘘を見抜いてきそうだから、下手な話はするだけ時間の無駄だと悟っている。
嵐の方は昔からの刷り込みがあるのか、母親に嘘を吐くという思考がそもそも働かないらしく、立案については戦力外もいいところだ。灯理の言う通りに動いてくれるだけまだマシだろうか。
「親父さんから連絡入れて帰ってもらうとか出来ないか?」
「むーりー。お母さんがこうと決めたら、お父さんの言うことなんて聞かないもん」
「父親とか大黒柱としての威厳が損なわれてないか……?」
外部からの援助は全く期待できないらしい。
「露包むと口裏合わせるってのも、絶対あいつ好き勝手話をしそうだしな」
「自由だよね、あのこ」
そもそも人間と思考回路が違うのは、この一月余りで十分に思い知らされている。
「いっそ、本当のこと言う?」
嵐がベッドに腰掛ける灯理に上目遣いで小首を傾げた。
灯理は床にぺたんと座る嵐を見下ろして、肩を竦める。
「いや、信じねーだろうし、そんな奇怪なことになってたら、普通の親なら家に戻すってなりそうじゃないか?」
「そーかなー?」
嵐は期待を寄せているようだけど、灯理からしたら見も知らない大人だ。
大人は常識にそぐわないものを受け入れられたがらない。灯理は自分の生業に関して、何度大人から苦言と小言を浴びせられたか思い出して、苦虫を噛み潰したように顔を歪めた。
「嵐の母親って、やけにアクティブだよな」
「うん。実家に相談しないで、イギリスに留学に行っちゃうような人だから」
「そうなのか?」
その話には中々に興味をそそられたけれど、しかしまずは目前の問題をクリアしないといけない。
時計を見れば六時を回っていて、雨が降り出したらそれは夜綴じとなって、街灯を点す暗さを招くだろう。
「あーもー、どうすっかなー」
灯理はどれだけ頭を働かせても解決の術を思いつかず、両手で頭を抱えて俯いた。
「何か困っているの?」
そうして嵐から目を離した灯理の耳を、小雨のようなしっとりとした声が撫でた。
がばり、と灯理が顔を上げれば、さっきまで嵐が座っていた床に露包むが真白い浴衣から足を伸ばしていた。
「やっば、もう露包んだのか!?」
「ええ、余り強くないから、もしかしたらすぐまた戻るかもしれないけれど」
そう言って、露包むは自然に立ち上がって外の様子を見ようと部屋のドアに向かうのだから、灯理は慌ててその細い腰に組み付いて制止した。
「待て! 頼む、待ってくれ!」
「どうしたの……? もしかして、わたしの愛を受け入れてくれる気になった?」
「それはない」
「ざんねん」
とても残念とは思っていなさそうな、揶揄い半分の笑みを浮かべながら、露包むは灯理に向き直る。
取りあえず話は聞いてくれそうで、灯理は安堵の息を吐く。
「今、嵐の母親が来てるんだ」
「あら。じゃあ挨拶くらいしないと」
「するなよ!?」
露包むが一言状況を聞いただけで、しれっとまたドアを出ようとするから、灯理はその滑らかな手首を掴んで必死にドアから引き離す。
「ふふ、灯理がこんなにもわたしに触れてくれるだなんて、もっと頑張ってみてもいいかも」
「頼むから頑張らないでくれっ」
このままだとずるずると話が切り出せないと思い、灯理は口を開いた。
「お前がこないだ、家の親に嵐の姉とか言っただろ? それで話がややこしいことになってるんだよ」
露包むは丸めた人差し指を頤に当てて、しばし宙を眺める。
「でも、それは本当のことだし」
「いやいやいや、丸っきり嘘だろ、それ。なに言ってんだ、お前は」
「本当なのに」
露包むは、くすりと笑って話を流した。
灯理は訳がわからないことばかり言われて、いい加減疲れてくる。
「ともかく! 嵐の母親に言い訳してお前のこと納得してもらわないといけないんだよ。どう話せばいいか決まるまでは大人しく隠れててくれよ」
「本当のことを話せばいいじゃない」
焦る灯理を見て、露包むは楽しそうにくすくすと笑う。
「お前、俺のことからかって遊んでるだろ?」
「あら、バレた?」
露包むは全く悪びれもせずに微笑む。
楽しそうで何よりだが、今はそんなことやっている場合じゃないとわかってほしいと、灯理は心底願う。
「まぁ、大丈夫よ。嵐の母親ならわたしも会ったことあるから」
「は?」
灯理は露包むの発言の意味も意図も分からなくて、呆けた声を出すだけで、するっとドアから出ていく露包むを止められなかった。
「って、ちょっと待て! 会ったことなんてある訳ないだろ、おい、露包む!」
灯理は雨響に離れていった露包むの背中を、慌てて追いかけるがもう遅かった。
露包むは既にリビングに顔を出していて。
嵐の母親は、露包むの未言巫女を見て、まん丸と瞳を透き通らせていて。
どう言い訳をしようか、灯理が悩み眉間に皺を寄せている、その目の前で。
「シャワーズランプ? いえ、違う……もしかして、露包む?」
嵐の母親の口から、信じられない言葉が零れるのを聞いて、灯理は唖然として口を開けた。
露包むが淑やかに頷く後ろ姿が見えて。
「うそー! また貴女に逢えるなんて、奇跡なの!」
嵐の母親は、喜色満面で露包むに飛び掛かるように抱き着いた。
その体をすんなりと受け入れて、露包むは彼女を腕に羽包む。
「風も久し振りね。あれから二十年くらい経っているかしら?」
「そうね! 私がイギリスにいた時だから、それくらいよ!」
昔の顔馴染みと思いも寄らない再会をして喜びに溢れる二人を廊下から眺めながら、灯理の思考はやっと動き始めた。
「え、もしかして、未言のことを、知っていらっしゃる……?」
戸惑い、思考も言葉も動きも鈍くする灯理に、嵐の母親はにっこりと笑ってみせた。
「ええ、そうよ! 私がイギリス留学してて、一人寂しい思いをしてる時……私の歌に答えて未言達は側にいてくれたの! 心のよりどころになってくれたのよ!」
嵐の母親はそれだけ説明にもならない説明を終えると、感極まったのか、歌い始める。
「Showerslamp, please hold us, so your fantastic world」
それは灯理にもすっかり耳に馴染んでいる、嵐がよく口ずさんでいるあの歌だ。
そう言えば、母親が歌っているのを聞いて覚えたと言っていたか。
「I want anyone to see our love, so want to be only us in showerslamp」
印象的な出だしだけを歌うと、嵐の母親は楽しそうに、嬉しそうに笑い声を上げた。
見るからにはしゃいでいるその姿は、まるで嵐と同世代のような若さに灯理には見えた。
「なるほどね! そりゃ未言巫女のことなんて人には言えないわ。あれ、嵐はどこ? もしかして、怒られると思って隠れてるの?」
嵐の母親は露包むの未言巫女に抱き着いたまま、体を揺らしてその後ろを探る。
「いえ。嵐は今、わたしと入れ替わっているの。外が露包む間だけ、ランタンの中にいるわたしは外に、嵐はわたしの代わりにランタンの中にいるの」
露包むの言葉を聞いて、嵐の母親はぱちぱちと目を瞬かせた。
やばい、流石に怒られるんじゃないかと、灯理は思わず身構える。
「なにそれ、面白い体験してんのね、家の娘ったら! いい経験だわ!」
だが灯理の予想と反して、彼女はけらけらと笑った。
どうやら未言を知る人生の先輩は、どんなことにも動じずに笑って楽しめる女傑のようた。
少女のように笑う嵐の母親を見ていたら、灯理は自分が必死に悩んで苦しんでいたのがバカらしくなって、弱々しくも笑い声をあげるのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
好きな人の好きな人
ぽぽ
恋愛
"私には何年も思い続ける初恋相手がいる。"
初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。
恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。
そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる