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02 ウルティにて
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エインに案内され、俺こと煌は宿屋に来ていた。
ウルティという街は小規模ながらも、さまざまな施設があり、活気に満ち溢れていた。
俺は宿屋で今後の目的を考えていた。
さて、これからどうしようか。向こうに帰ることは気にしないことにするが。
うーむ。まあのんびり冒険者として魔物狩りでもしようかな。
指弾術で。
そうだ。明日は指弾術の威力を試してみよう。どれくらい強くできるか、弱くできるか。
そんなことを考えつつ俺は眠りに落ちた。
◇◆◇◆◇
朝起きて周囲を見渡して見ても、俺の家の中ではなかった。
夢じゃないんだな。と改めて感じた。
宿屋から出るとエインが宿屋の壁に寄って待っていた。
「あ!コウさん。待っていましたよ!もう、遅いですよ。さあ行きましょう!」
「え!?ち、ちょっと待って。え、どこ行くんだ?」
「昨日、ギルドの方に行くって約束しましたよね。もしかして、聞いてなかったんですか?」
「す、すまん」
「謝るぐらいなら、ギルドの試験で実力を見せてからにして下さい。こう見えて私結構強いんですよ」
悪いことしたな。全然話聞いてなかったわ。
ん?エイン、ギルドの試験って言ったよな。
俺、指弾術しか使えんけどそれでもいけるのか?スキルを見る限り少し厳しい気がするんだが。
まあ、なんとかなってくれることを祈るだけだな。
エインと話していると、すぐにギルドに着いた。
エインはウルティの街の中ではかなり有名人で、ランクもかなり高いそうだ。
周りの人の目を見ても分かる。
俺たちはギルドに入るやいなや、好気の目を集めた。
「あれがエインと一緒にいるってやつか」
「森で迷っているところを、エインちゃんが助けたって」
「容姿はそこそこ良いわね」
「どんなスキルなんだろう」
などなどいろんな声が聞こえてきた。
そんなことに気にしないで、俺はギルドマスターっぽい人の方へズンズンと歩いて行くエインに連れて行かれた。
「マスター。この人がこの前私が言っていたコウさんです」
「どうも煌です」
「どうも、私はギルドマスターのラウィス・シュヴァリエ。ここのギルドのマスターを勤めているの。ラウィスって呼ぶか、マスターって呼んでくれたらいいから。宜しくね、コウ」
「こちらこそ」
「さて、これからコウの試験を始めたいと思うけど、準備はいい?」
準備って言っても、ねえ。すること無いし。
「ええ。いつでも大丈夫です」
「そう。じゃあ試験場の方へに、エイン、連れてってあげて」
「分かりました。さあ!コウさん行きましょう」
そして、俺はエインに連れられ、試験場へと向かった。
ウルティという街は小規模ながらも、さまざまな施設があり、活気に満ち溢れていた。
俺は宿屋で今後の目的を考えていた。
さて、これからどうしようか。向こうに帰ることは気にしないことにするが。
うーむ。まあのんびり冒険者として魔物狩りでもしようかな。
指弾術で。
そうだ。明日は指弾術の威力を試してみよう。どれくらい強くできるか、弱くできるか。
そんなことを考えつつ俺は眠りに落ちた。
◇◆◇◆◇
朝起きて周囲を見渡して見ても、俺の家の中ではなかった。
夢じゃないんだな。と改めて感じた。
宿屋から出るとエインが宿屋の壁に寄って待っていた。
「あ!コウさん。待っていましたよ!もう、遅いですよ。さあ行きましょう!」
「え!?ち、ちょっと待って。え、どこ行くんだ?」
「昨日、ギルドの方に行くって約束しましたよね。もしかして、聞いてなかったんですか?」
「す、すまん」
「謝るぐらいなら、ギルドの試験で実力を見せてからにして下さい。こう見えて私結構強いんですよ」
悪いことしたな。全然話聞いてなかったわ。
ん?エイン、ギルドの試験って言ったよな。
俺、指弾術しか使えんけどそれでもいけるのか?スキルを見る限り少し厳しい気がするんだが。
まあ、なんとかなってくれることを祈るだけだな。
エインと話していると、すぐにギルドに着いた。
エインはウルティの街の中ではかなり有名人で、ランクもかなり高いそうだ。
周りの人の目を見ても分かる。
俺たちはギルドに入るやいなや、好気の目を集めた。
「あれがエインと一緒にいるってやつか」
「森で迷っているところを、エインちゃんが助けたって」
「容姿はそこそこ良いわね」
「どんなスキルなんだろう」
などなどいろんな声が聞こえてきた。
そんなことに気にしないで、俺はギルドマスターっぽい人の方へズンズンと歩いて行くエインに連れて行かれた。
「マスター。この人がこの前私が言っていたコウさんです」
「どうも煌です」
「どうも、私はギルドマスターのラウィス・シュヴァリエ。ここのギルドのマスターを勤めているの。ラウィスって呼ぶか、マスターって呼んでくれたらいいから。宜しくね、コウ」
「こちらこそ」
「さて、これからコウの試験を始めたいと思うけど、準備はいい?」
準備って言っても、ねえ。すること無いし。
「ええ。いつでも大丈夫です」
「そう。じゃあ試験場の方へに、エイン、連れてってあげて」
「分かりました。さあ!コウさん行きましょう」
そして、俺はエインに連れられ、試験場へと向かった。
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