蹴りスキルと投擲スキルで異世界無双

珀弼

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第一章 異世界転生

12 S級依頼

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 俺たち、ハヤテ一行は依頼があるというのでギルド本部へと招かれ、向かっていた。
 向かっている暇な時間におさらいしておこう。
 ハヤテはとある魔法使いのコダマさんに転生させてもらった者だ。自身のやっていたゲーム、MMORPGで世界でも数少ないスキルをすべてレベルMAXにしたプレイヤーだった。しかも、持っていたスキルの三つのうちニつはザコスキルと言われるほどだった。
 そのニつ、蹴撃しゅうげき投擲とうてきというスキルだ。一つ目、蹴撃は足技のみでサポートスキルとしては使っている人はいたが、メインとしては使っていなかったな。そして、二つ目は投擲。投げるだけ。そう、投げるだけなのである。遠距離スキルの中では攻撃力も秀でているわけでもないので、プレイヤー中からいらなくね?という声が多かった。だが、実際MAXまで使ってみると弓でいうとこの矢は必要ないし、そこら辺の石っころで十分で距離に応じて攻撃力が増していくので一番強かったなあ。他プレイヤーの驚いたあの顔は忘れられねえ。
 さて、ここまでにしておいて今の仲間を紹介しておきますか。
 今一緒に歩きつつ、周囲を見渡して入る高身長の美人さんはリン。ゴブリン族の族長だった。そう、俺がクエストで遠距離から壊滅させたゴブリンたちだね。ソフィさんにあとから聞いたんだけど、討伐対象全然違ったらしい。ブルクハルトとアダルガーは見た目が普通のゴブリンや、リザードマンとは違った特徴があるという。
    ゴブリンは通常群れで過ごし、柵すら作らず、野宿程度らしい。大きさも大きくて1メートル程度。森が彼らの生息地には変わりないんだけど、ブルクハルトは衣食住が確立しているとか。身長がゴブリン達より一回り大きいだとか。うん、確かに柵あったわ。柵に当てたっけ?そこら辺は覚えてないなあ。
    で、リザードマンとアダルガーは何が違うかと言うと翼の有無だってさ。へぇ~、じゃあ普通のリザードマンはほんとにトカゲなんだね。
    ………ああ~そんなんあったわ。良く見てなかったけど。
    それで、リンの反対側にいるのは同じく高身長イケメンのザード。リザードマンの族長だ。
    2人とも名前をつけて魔力を明け渡したら霊体から肉体を身につけた。それで今魔人族(俺が呼んでるだけ)みたいな感じだと思ってくれればいい。まだバレてはいないから。まだ…ね。

    ◇◆◇◆◇

    「やっと着いたぁー。本部、ギルドから道遠すぎだろ!」
    「まあ、確かにな。儂は別に疲れはせんが、こう、ここまで入り組んでいると精神的には疲れるのう」
    「うむ」
    「このように面倒臭い造りになっているのは簡単に襲撃されては困りますからね。さあ、ハヤテさんこの部屋です」
    ソフィさんすら面倒臭いって言うのかい。

    コンコンッ

    「ああ、入っていいぞ」
    「失礼しまーす」
    中に入ると声色からして男性かと思っていたが、凛々しい女性が座って待っていた。
    うーん、かっこいい。タイプだわぁ。
    「お前たちが新しく入ったSランカーだな?私はこの国のギルドをまとめているギルドマスターのレイナだ。以後よろしくな。ソフィから色々聞いている。魔力推定水晶を壊したとか、伝説のブルクハルトとアダルガーを一人で壊滅させたとか」
    「あー、そうですね。だいたいあってます。(全部あってるけど)
えーっと、単刀直入に言わせてもらいますけど、依頼とは?」
    「ああ、魔族領の奴らが世界の生態系が壊れたことをいいことに、私たち人間の領地を侵攻しようとしているようだ。先日、不可侵条約が破られたのだ。」
    「あぁー、やっちまったってやつですねえ」
    「まあそうなるが、責めているわけではないのだが、ブルクハルトとアダルガーは魔族にとっても私たちにとっても脅威だったからな。彼らがお前、ハヤテによって葬られたことにより今が攻め時だ、という動きが暗部から報告があった」
    「ほうほう」
    「それで少数ずつだが部隊が送られてきているのだ。それで、どうして欲しいかわかるか?」
    「返り討ちにしたらいいんですよね?」
    「ああ、その通りだ。いくつかの部隊は倒したが、おそらく次の部隊は幹部が来るかもしれん。本来なら私も前線に出たいが 私がいなくなってしまうと仕事に支障が出てしまうのでな」
    「我ら以外のSランカーとやらはこの国には居らんのか?」
    ザードナイス質問!
    「ああ、今ちょうど他の国へ遠征をしているのだ。おそらく私たちと同じ状況だから戻って来れないだろう」
    「そっかー。じゃあ2人ともいい?」
    「「問題ない」」
    「俺らがやりますよ。というか、ほぼほぼ強制でしょ。やるしか選択肢がないし」
    「本当に助かる」
    「礼は勝ってから言ってくださいよ」
    「そうだな。では頼むぞ」
    「「「了解!」」」
    そうして、俺たちは魔族の幹部討伐を任命されたのであった。

    この戦いが全ての始まりとなることを俺たちはまだ知らなかった。
    そして、歴史に刻まれるということも。
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