蹴りスキルと投擲スキルで異世界無双

珀弼

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第一章 異世界転生

18 終戦の報告

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    ボルデガン率いる魔族の大軍を見事退けたハヤテはギルドマスターであるレイナの元へと向かっていた。
    現在、ボルデガン、リオート、フィーアートの三人はハヤテの魂とも繋がりを持ったことでハヤテの配下になった。同じ名前を上書きしたことで身体を持った彼らは魔族であることを隠すため国に売っていた服やら、魔族特有の角を隠すための帽子を(俺が)購入し、街に溶け込んでいた。
    だが、やはりこの三人はリンやザードと同様に美形揃いだから結局目につくんだがな。
    魔族三人組はなんだろ、家族みたいに仲がいい。ボルデガンが父親でリオートが姉、フィーアートが弟って感じで見ていて微笑ましい。実に微笑ましい。

    なんやかんやで俺を含め、今まで時間がなかったこともあり、観光すらできていなかったので普通に楽しんでいた。
    「ハヤテよ、何か忘れておらんか?」
    「……あ、報告。忘れてた」
    「はぁ…。儂らの主がこんなんで大丈夫かのう」
    「うっ、ま、まあ大丈夫大丈夫…だよ。たぶん。うん。そんなことより!すっかり忘れてたけどギルマスに報告に行くぞ!」
    こうしてようやく一行はギルドへと向かったのであった。

    ◆◇◆◇◆

    「はあぁぁ…。遠いぃぃぃぃ」
    「ハヤテ様、大丈夫ですか?」
    「りおーとぉぉ、…大丈夫。一応。ありがとう」
    「いえ、大丈夫ならいいのですが、ザード様、いつもこのような感じなのですか?戦場で会った時よりも違う感じがするのですが」
    「うむ、最初からでは無いが、慣れというものだろうな。気の許した仲間の前だと基本こんな姿だな。憎めぬ奴よ」
    「なんか、納得いかねえなあ。まあ、その通りだけどね」

    「ん?ああ、ハヤテか。無事だったのだな」
    「レイナさんとソフィさん!ちょうど今向かってたところだったんですけど、なんか今日道長くないですか?」
    「そうか?いつも通りのはずだが」
    「…あ、もしかしたらボルデガン達が関係してるとか?」
    「ふむ。それは無きにしも非ずじゃのう」
    「?ボルデガンとは誰だ?」
    レイナさんの言葉にボルデガン達が一本前に出て帽子・・をとって礼をした。
    「っ!魔族か!」
    ピリッとした空気が流れた。
    「まあまあ、レイナさん。剣に手をかけるのはちょっとまって、彼らの話を聞いてあげてください」
    「……すまない、つい気が立ってしまったな」
    「いえ、こちらもすまない急な訪問になってしまった。私たちは魔族で魔王様に仕えていた魔将の一人、ボルデガンという。こちらの同じく角の生えた二人は私の配下のリオートとフィーアートだ」
    「これは丁寧にありがとう。で、ハヤテ?なぜ今回の戦の原因となる者を連れてきた?」
    俺はどうしてボルデガン達がここに来ることになったかの経緯を二人に話した。

    「ふむ、そういうことだったのか…。そして今やハヤテの配下になったという訳か」
    「理解が早くて助かります」
    「そういうことなら同行を許すしかないな。というより私では太刀打ちできないからな。
さて、話は変わるがハヤテに頼みたいことがある」
    「なんでしょう」
    「ソフィを連れて各諸国へ行ってくれないか?」
    「へ?諸国を回ることに関してはいいですけど、何故ソフィさんも一緒に?それはむしろありがたいですが」
    「一応、鉄則としてS級ランカーは各諸国を回ることを大前提として働いてもらっているんだ。この国以外のS級ランカーたちも世界中を飛び回っている。前提条件としてこの国の知識がないといけないがな」
    「俺、この国全然知らないんですが」
    「そう問題なのはハヤテが異国人であること 。そして異世界人でもあること」
    「…俺言いましたっけ」
    「いや、ソフィとの憶測だったがその反応ということは当たっていたという事だな」
    「まあ、二人には隠すつもりもなかったですけどね」
    「ということは誰かがハヤテについて行かねば情勢など話すことはできない。そういうわけで、ソフィの意向に沿ってソフィを同行者に決定した。ギルドにいるくらいならついて行くと言ったからな」
    「もうっ、レイナ!言わなくてもいいでしょう!……そういうことなのでハヤテさん、よろしくお願いします」
    「そういうことなら了解です。よろしくお願いしますね、ソフィさん」
    「さん付けじゃなくて呼び捨てで大丈夫です!もっとラフでお願いします!」
    上目遣いはアカンやろぉ。何この可愛い人はぁ。好きだなあ。
    「えぇ…。じゃ、じゃあよろしくソフィ」
    「はい!!」
    そうしてソフィが新たに仲間に加わり、物語は加速していった。
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