6 / 11
第6パケ 「覚醒剤はアクセルペダル?」
【筋トレ中毒のシャブ屋】
しおりを挟む第6パケ【筋トレ中毒のシャブ屋】
「覚醒剤はアクセルペダル?」
《ここまでの粗筋…ある日来店したシャブ屋の権堂に気に入られ、権堂が意図的に間違えて購入した回数券売上差額を手にし小太郎は舞い上がり支払いに回す。権堂は小太郎を利用しようと心理作戦で懐柔し資金洗浄を行わせる。刑務所生活や麻薬について語る権堂に対して小太郎は…》
「まず小太郎はんに訊きますわ。麻薬は何で売れると思います?」
「え?なんやろ」
「そんなんグリコキャラメルと同じで理由は個々に様々ですわ。ただ言えるんわ、需要があるっちゅうことです。キャラメルの1千倍の価格でも世界中から引く手あまたですわ ところで、最近は高齢者による悲惨な交通事故が多いわな。あれ、何が悪因やろか?」
「何ですの急に。クルマを売る方やなくて使い手が悪いゆう屁理屈が言いたいんですか?」
「いやいや、そうちゃいますわ。あれは、ああゆう事故は何が悪因やろか?」
「そりゃ人の運転ミスやない?」
「次は?」
「次? エンジン? いや、ガソリンやな。ガソリンなしではエンジン動かないしね」
「ほな次は?」
「次がエンジンで、次は~なんやろ? 後はタイヤやらトランスミッションやらデファレンシャルギアやらアクセルペダルやらブレーキペダルやら一杯あるね」
「ほな、その中で麻薬はどれやろね?どこに位置するんやろ?」
「え?ガソリンかな?」
「ですわな。大概は皆はんそう言わはりますわ。しかしそれはちゃいますで? 麻薬ゆうたら、さも恐ろしい物質思い込んでますがな、実際には単に体内麻薬の効果を助長しとるだけですからな。つまりガソリンかニトロか知らんが、みなはんが思うとる恐ろしい物質は、始めから誰でも体内に持っとりますのや。つまり覚醒剤はアクセルペダルに過ぎんゆうことですわ。睡眠薬やら抗鬱薬やらもみんな同じですわ。睡眠薬が眠たくしとるゆうよりかは、本来体内にある‘眠たい薬’をきちんと効きますようにゆうて助けてるだけですがな」
「本当に!?へぇ~そりゃ驚いたわ」
「小太郎はん、あの高齢者事故の悪因が正常に稼動するアクセルペダルや思いますか? 運転すると決めた人がおり、ハンドルさばいて、ガソリン焚いて、エンジン爆発させて、駆動通して走りますがな。アクセルペダルなんぞ、存在すら忘れてるくらいですわ」
「しかし、それ本当なの?体内麻薬ってそんなに強力に感じないけどなぁ…」
「そら普通はうまいこと放出を調整したり、さっさと吸収したり、逆に吸収を阻害したりとコントロールしてるんですわ。しかし‘母強し’や‘火事場のくそ力’何て言葉が表すように、日頃は軟弱に見える人も時にはスゴいパワー出しよりますがな。あんなんみんなそれですわ」
「そっか。なら、あの事故でゆうと、高齢者に心不全起きてアクセル踏みっぱなしみたいにさせてる状態か…。やっぱあかんやん!悪い薬やんか!」
「しかしなぁ、世界中の戦士が活用し、インポを治して奥さん喜び、末期ガンの苦しみから救い、ナルコレプシーみたいな難病にも活用されて、えらい役に立ってますわ。使い方ですわ。覚醒剤開発したんわ日本でっせ? ガンガン学生にも使わせてましたがな。今で言うGENKIやらアオキやらVドラッグストアやらに普通に売ってましてんで?」
「う~ん。よくわからんけど、まあやっぱり俺は自らの体内麻薬を自らコントロールするよ!」
「はぁっ!はっは~!そうでんな。そうしなはれ。それがいちばんやで、金もかかるしな」
第6パケ【筋トレ中毒のシャブ屋】
0
あなたにおすすめの小説
会社員の青年と清掃員の老婆の超越した愛
MisakiNonagase
恋愛
二十六歳のレンが働くオフィスビルには、清掃員として七十歳のカズコも従事している。カズコは愛嬌のある笑顔と真面目な仕事ぶりで誰からも好かれていた。ある日の仕事帰りにレンがよく行く立ち飲み屋に入ると、カズコもいた。清掃員の青い作業服姿しか見たことのなかったレンは、ごく普通の装いだったがカズコの姿が輝いて見えた。それから少しづつ話すようになり、二人は年の差を越えて恋を育んでいくストーリーです。不倫は情事かもしれないが、この二人には情状という言葉がふさわしい。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる