1 / 3
1.「月が追いかけてくるの!」
しおりを挟む
なにがなんだか、わけがわからない。
「助けて! 月が追いかけてくるの!」と、その20代後半の女は助手席に乗り込んでくるなり、室井 志倶麻の肩にしなだれかかった。「早く! あれが襲ってくる! お願いだからいっしょに逃げて!」
「月が襲ってくるだって? まさか、そんなことが――」
志倶麻はシフトレバーをローギアに入れ、車をスタートさせながら言った。
女はリアウィンドウの向こうをおびえた様子でふり向いている。
正気じゃないのだろうか? リストカットを趣味とするような情緒不安定のタイプだったら、トラップに引っかかったも同然だ。
――いや、そうは見えない。
たしかに極度に怯え、ただごとではない取り乱しようだが、眼にはちゃんと理性の光が宿っている。
この女はあきらかに月を隠喩とする何者に追われているにちがいない。
仕事帰り、町はずれで女を拾った。
おない年ぐらいの美人だった。なんにせよ、ヒッチハイクにしては切羽詰まりすぎているような気がした。
志倶麻に下心がなかったと言えばウソになる。心細げに佇む女は往来ですれちがえば、思わずふり返りたくなるほど魅力的な人だった。
むしろここで女を拾わなければ、男として失格だと思ったほどだ。
だからこそ車をとめて、声をかけてしまった。
志倶麻は車を飛ばした。
彼女の必死の頼みに後押しされ、アクセルを吹かしていた。
海沿いの道路だった。右手には砂浜と消波ブロックの小山が連なり、その向こうは黒い海。白い波頭が砕けていた。その様子は巨大ななにかが、ずらりとならんだ前歯をむき出しにしているようだ。
かたや左側は郊外だけに、家の数もまばらだ。これより先へ進めば、それも完全に途切れる。
二人きりでドライブし、おたがいの身と心の距離を近づけるにはもってこいだった。
20時をすぎていた。あたりは暗い。黒一色の世界をヘッドライトの光芒でかきわけて進む。行政はこのあたりを見捨てたも同然のようだ。街灯がまるっきり立っていないのだ。
バックミラーでうしろを見た。
山の稜線にかかった雲がちぎれかけていた。淡い光を放つ満月が見えそうになっている。
助手席の女は、志倶麻の肩につかまり、眼をつむったまま、
「あなた、名前は? こんなことに巻き込んでしまって、ごめんなさい」
と、言った。長い髪からいい香りがした。
志倶麻は女の細い肩を抱いた。
悪い気はしなかったが、こうも身体を押しつけられると、車はもちろん、男としての理性もコントロールすることができない。
「おれのダチはシグマって呼んでる。ギリシャ文字みたいで、いい名だろ? ドキュンネームって言うなよ」
「じゃあ、シグマ。――なんとか、あいつから逃げて。あなただけが頼りなの」と、女は顔にかかった髪をわきにどけながら甘えた声で言った。「私はミハルって呼んでくれたらいいよ」
「頼られるのは嫌じゃない。安心しな、ミハル。おれに拾ってもらえて幸運だった。こう見えて、車の運転はまずくはないと思うよ。タクシードライバーで食っていく自信はある」
志倶麻はまっすぐな海岸沿いを加速させた。
太平洋に面した海岸線が美しい道路だ。ふだん片道1時間をかけて通勤に利用しているので、あらゆる地形は頭に入っている。
――月が追いかけてくる、か。
気の利いたレトリックだ。たしかに、あれほどまでの完璧な円周は、自然界には存在しまい。とくにスーパームーンなど、じっと見つめていると、うなじの毛が逆立ちそうになることもある。気持ちはわからないでもない。
と、そのときだった。リアウィンドウのはるか向こうの雲間から満月が姿を見せた。
――月だ。
恐るべき均整のとれた円周の天体。地球唯一の伴侶にして、まごうことなき恐怖のシンボル。
ミハルが後方を見て悲鳴をあげた。
志倶麻もつられて、ミラーごしに見た。
見てしまった。
なんということだ!
山の稜線より上にかかる満月が、まるで絵画から飛び出したかのようにポロリと落下したのだ。
ありえない! 遠近法がむちゃくちゃだ。満月は地面に達するとバウンドしながら、まっすぐこちらに向かってくる。
獲物はミハルが乗ったこの車にちがいない。迷うことなくやってきた。
岩石がぶつかる硬い音を立てて、月が迫りくる。道路の上を弾むたびに地響きがする。
いくらアクセルを踏み込んでも逃げきることはできない。瞬く間に車の後方へピタリとつけられた。
こんどはバウンドするのをやめ、ゴロゴロ転がりながら追ってきた。
理由はわからない。
あの巨大な天体が、いまでは運動会の大玉転がしより大きめのサイズになっていた。
とはいえ、破壊力は充分のように見えた。唸るような回転音がこだまする。重さ10トンはくだるまい。志倶麻の車などいとも容易くひしゃいでしまうだろう。
淡い燐光を放ちながら、凶暴な黒豹そこのけに猛追してきた。
まるでボウリングの球のように微妙な回転をつけながら車に迫った。たくみにコーナーを曲がり、食らいついてくる。
「こんなことが」志倶麻はステアリングを操りながら唾を飛ばした。うしろは無視し、とにかく車を走らせることだけに集中する。操作にタイムラグが生じれば、たちまち奴の餌食にされてしまうだろう。「こんなのは悪い夢に決まってる! なんで月が車をつぶそうと襲ってくるんだよ!」
「ごめんなさい、私を助けてくれたばっかりに……」ミハルは志倶麻の肩をつかんだまま言った。「でも、あれから逃げるには、あなたしかいないの!」
「意味がわからないけど、やるしかない。覚悟を決めて月とレースだ。俄然燃えてきた!」
「あなたならできるはずよ!」
「だといいが。どうにかあいつを撒いて、みんなに自慢してやるよ。世界広しといえど、月とカーチェイスした男は、めったにいないだろうからな!」
追いすがる月!
意思を持った生き物のように、アスファルトを轟然と転がってくる!
いくらアクセルをベタ踏みし、直線で稼ごうと、コーナーを鋭く攻めたとしても、化け物じみた球体はピタリと真後ろに張りついたまま、引き離すことができない。
どうやら月は、あくまで車のすぐあとを追いかけてくるだけで、いますぐ手を出すつもりはないらしい。
つまりその気になれば、いつでも車を弾き飛ばし、プレスすることも造作ないにちがいない。
奴は弄んでいるのだ。
しかるべき時が来るときまで獲物に死の恐怖を味わわせ、砂時計がじわじわと砂をこぼすように、ゆっくりと命を苛むつもりだ。
海沿いの道はしだいに入り組み、鋸刃のような烈しいS字コーナーが連続するようになる。このあたりの海はリアス式海岸となっていた。
負けじとステアリングを小刻みにさばいていく。
ほぼ減速せずコーナーの内側を攻め、スムーズにクリアしていった。
なのに、転がる月を撒くことができない!
巨大な大玉転がしは地響きを立てながら、これもコピーしたような動きでコーナーから逸脱することなくついてくる。ガードレールに触れることもない、恐るべき姿勢制御能力だった。
クソッ! なんて奴だ! こんな手強い相手とやりあったことがない!――志倶麻は胸の内で毒づいた。
月に追いつかれることは死と同義であろう。いまは恐怖よりも、怒りが勝った。こんなにもマシンを酷使しているのに、追撃をふり払うことができない。それでいて、奴はこの殺人レースをサディスティックに楽しんでいるのだ。屈辱とも言える仕打ちだった。
月が重機のような唸りを立てて迫った。
リアバンパーに触れた。火花が散った。
ちょっと接触しただけで、車はだらしなく尻をふった。
コントロールさせるのに、志倶麻は躍起になった。
「クソッ! クソッタレが!」
なんとかマシンを立てなおした。
眼つきが変わった。
こうなったら、とことんまで勝負してやる!
「助けて! 月が追いかけてくるの!」と、その20代後半の女は助手席に乗り込んでくるなり、室井 志倶麻の肩にしなだれかかった。「早く! あれが襲ってくる! お願いだからいっしょに逃げて!」
「月が襲ってくるだって? まさか、そんなことが――」
志倶麻はシフトレバーをローギアに入れ、車をスタートさせながら言った。
女はリアウィンドウの向こうをおびえた様子でふり向いている。
正気じゃないのだろうか? リストカットを趣味とするような情緒不安定のタイプだったら、トラップに引っかかったも同然だ。
――いや、そうは見えない。
たしかに極度に怯え、ただごとではない取り乱しようだが、眼にはちゃんと理性の光が宿っている。
この女はあきらかに月を隠喩とする何者に追われているにちがいない。
仕事帰り、町はずれで女を拾った。
おない年ぐらいの美人だった。なんにせよ、ヒッチハイクにしては切羽詰まりすぎているような気がした。
志倶麻に下心がなかったと言えばウソになる。心細げに佇む女は往来ですれちがえば、思わずふり返りたくなるほど魅力的な人だった。
むしろここで女を拾わなければ、男として失格だと思ったほどだ。
だからこそ車をとめて、声をかけてしまった。
志倶麻は車を飛ばした。
彼女の必死の頼みに後押しされ、アクセルを吹かしていた。
海沿いの道路だった。右手には砂浜と消波ブロックの小山が連なり、その向こうは黒い海。白い波頭が砕けていた。その様子は巨大ななにかが、ずらりとならんだ前歯をむき出しにしているようだ。
かたや左側は郊外だけに、家の数もまばらだ。これより先へ進めば、それも完全に途切れる。
二人きりでドライブし、おたがいの身と心の距離を近づけるにはもってこいだった。
20時をすぎていた。あたりは暗い。黒一色の世界をヘッドライトの光芒でかきわけて進む。行政はこのあたりを見捨てたも同然のようだ。街灯がまるっきり立っていないのだ。
バックミラーでうしろを見た。
山の稜線にかかった雲がちぎれかけていた。淡い光を放つ満月が見えそうになっている。
助手席の女は、志倶麻の肩につかまり、眼をつむったまま、
「あなた、名前は? こんなことに巻き込んでしまって、ごめんなさい」
と、言った。長い髪からいい香りがした。
志倶麻は女の細い肩を抱いた。
悪い気はしなかったが、こうも身体を押しつけられると、車はもちろん、男としての理性もコントロールすることができない。
「おれのダチはシグマって呼んでる。ギリシャ文字みたいで、いい名だろ? ドキュンネームって言うなよ」
「じゃあ、シグマ。――なんとか、あいつから逃げて。あなただけが頼りなの」と、女は顔にかかった髪をわきにどけながら甘えた声で言った。「私はミハルって呼んでくれたらいいよ」
「頼られるのは嫌じゃない。安心しな、ミハル。おれに拾ってもらえて幸運だった。こう見えて、車の運転はまずくはないと思うよ。タクシードライバーで食っていく自信はある」
志倶麻はまっすぐな海岸沿いを加速させた。
太平洋に面した海岸線が美しい道路だ。ふだん片道1時間をかけて通勤に利用しているので、あらゆる地形は頭に入っている。
――月が追いかけてくる、か。
気の利いたレトリックだ。たしかに、あれほどまでの完璧な円周は、自然界には存在しまい。とくにスーパームーンなど、じっと見つめていると、うなじの毛が逆立ちそうになることもある。気持ちはわからないでもない。
と、そのときだった。リアウィンドウのはるか向こうの雲間から満月が姿を見せた。
――月だ。
恐るべき均整のとれた円周の天体。地球唯一の伴侶にして、まごうことなき恐怖のシンボル。
ミハルが後方を見て悲鳴をあげた。
志倶麻もつられて、ミラーごしに見た。
見てしまった。
なんということだ!
山の稜線より上にかかる満月が、まるで絵画から飛び出したかのようにポロリと落下したのだ。
ありえない! 遠近法がむちゃくちゃだ。満月は地面に達するとバウンドしながら、まっすぐこちらに向かってくる。
獲物はミハルが乗ったこの車にちがいない。迷うことなくやってきた。
岩石がぶつかる硬い音を立てて、月が迫りくる。道路の上を弾むたびに地響きがする。
いくらアクセルを踏み込んでも逃げきることはできない。瞬く間に車の後方へピタリとつけられた。
こんどはバウンドするのをやめ、ゴロゴロ転がりながら追ってきた。
理由はわからない。
あの巨大な天体が、いまでは運動会の大玉転がしより大きめのサイズになっていた。
とはいえ、破壊力は充分のように見えた。唸るような回転音がこだまする。重さ10トンはくだるまい。志倶麻の車などいとも容易くひしゃいでしまうだろう。
淡い燐光を放ちながら、凶暴な黒豹そこのけに猛追してきた。
まるでボウリングの球のように微妙な回転をつけながら車に迫った。たくみにコーナーを曲がり、食らいついてくる。
「こんなことが」志倶麻はステアリングを操りながら唾を飛ばした。うしろは無視し、とにかく車を走らせることだけに集中する。操作にタイムラグが生じれば、たちまち奴の餌食にされてしまうだろう。「こんなのは悪い夢に決まってる! なんで月が車をつぶそうと襲ってくるんだよ!」
「ごめんなさい、私を助けてくれたばっかりに……」ミハルは志倶麻の肩をつかんだまま言った。「でも、あれから逃げるには、あなたしかいないの!」
「意味がわからないけど、やるしかない。覚悟を決めて月とレースだ。俄然燃えてきた!」
「あなたならできるはずよ!」
「だといいが。どうにかあいつを撒いて、みんなに自慢してやるよ。世界広しといえど、月とカーチェイスした男は、めったにいないだろうからな!」
追いすがる月!
意思を持った生き物のように、アスファルトを轟然と転がってくる!
いくらアクセルをベタ踏みし、直線で稼ごうと、コーナーを鋭く攻めたとしても、化け物じみた球体はピタリと真後ろに張りついたまま、引き離すことができない。
どうやら月は、あくまで車のすぐあとを追いかけてくるだけで、いますぐ手を出すつもりはないらしい。
つまりその気になれば、いつでも車を弾き飛ばし、プレスすることも造作ないにちがいない。
奴は弄んでいるのだ。
しかるべき時が来るときまで獲物に死の恐怖を味わわせ、砂時計がじわじわと砂をこぼすように、ゆっくりと命を苛むつもりだ。
海沿いの道はしだいに入り組み、鋸刃のような烈しいS字コーナーが連続するようになる。このあたりの海はリアス式海岸となっていた。
負けじとステアリングを小刻みにさばいていく。
ほぼ減速せずコーナーの内側を攻め、スムーズにクリアしていった。
なのに、転がる月を撒くことができない!
巨大な大玉転がしは地響きを立てながら、これもコピーしたような動きでコーナーから逸脱することなくついてくる。ガードレールに触れることもない、恐るべき姿勢制御能力だった。
クソッ! なんて奴だ! こんな手強い相手とやりあったことがない!――志倶麻は胸の内で毒づいた。
月に追いつかれることは死と同義であろう。いまは恐怖よりも、怒りが勝った。こんなにもマシンを酷使しているのに、追撃をふり払うことができない。それでいて、奴はこの殺人レースをサディスティックに楽しんでいるのだ。屈辱とも言える仕打ちだった。
月が重機のような唸りを立てて迫った。
リアバンパーに触れた。火花が散った。
ちょっと接触しただけで、車はだらしなく尻をふった。
コントロールさせるのに、志倶麻は躍起になった。
「クソッ! クソッタレが!」
なんとかマシンを立てなおした。
眼つきが変わった。
こうなったら、とことんまで勝負してやる!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる