小太郎とシェリーのあふりか旅日記

新雪小太郎

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小太郎とシェリーのアフリカ旅日記 第四話

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研究所の奥に案内された小太郎たちは、広い会議室のような場所に通された。壁には世界中の支部を示す地図が貼られ、中央には真新しいプロジェクターが設置されている。研究員が扉を閉めると同時に、部屋の空気が一変した。
「さて、まずは君たちの情報を確認させてもらおう。」
研究員が無表情のまま言い放つと、手元の端末を操作し始めた。
「確認って…俺たち、ただの観光客やって。」
小太郎は抗議の声を上げるが、研究員はそれを無視し、モニターに映るデータを見せつけた。
そこには小太郎とシェリーの名前、さらにケイタの顔写真までが既に登録されていた。
「君たちがここにたどり着くのは想定外だったが、データはすでに取得済みだ。ZEROpointは偶然を許さない。」
シェリーが慌てて尋ねる。
「どういうことなん?なんで私らの情報がもうあるん?」
研究員は一瞬だけ躊躇したが、低い声で答えた。
「君たちがサバンナに来た理由も、ここにたどり着いた経緯も、すべて我々の監視範囲内だ。ZEROpointの研究は、人類の未来に必要不可欠な要素を扱っている。だが、それが一部の人間には『危険』と見えることも理解している。」
小太郎は机を叩いて立ち上がった。
「おい、何が未来のためや!ケイタの村の水が汚されてるって話はどう説明すんねん?」
ケイタも勇気を振り絞り、言葉を継いだ。
「村の人、病気増えた。ZEROpointのせい。」
研究員はその言葉に一瞬だけ表情を曇らせたが、すぐに冷たい声で答えた。
「それは…副次的な影響に過ぎない。我々の目標は、エネルギーの完全な再利用だ。このサバンナはその実験の最前線であり、犠牲を払うことなく進歩はない。」
「犠牲って…人の命を何やと思っとんねん!」
シェリーの叫びに、研究員は返答せず、部屋の外へ出ようとした。
だがその瞬間、小太郎は素早く立ち上がり、研究員の腕を掴んだ。
「話はまだ終わっとらんぞ。俺らをただの観光客や思っとったら間違いや。こんな研究、絶対に放っておけへん。」
研究員は小太郎の勢いに一瞬たじろいだが、背後から現れた警備員が無表情で彼らに銃口を向けた。
「抵抗はやめろ。ここは君たちが干渉すべき場所ではない。」
緊迫した空気の中、ケイタがそっと小声で二人に囁いた。
「抜け道ある。研究所の裏、秘密のトンネルある。」
小太郎とシェリーは目を見合わせ、静かにうなずいた。そして次の瞬間、小太郎が研究員に拳を振りかざし、混乱を起こした隙に全員が一斉に部屋を飛び出した。
廊下を駆け抜ける中、警報が鳴り響き、赤いライトが点滅する。ケイタの案内で進んだ先には、確かに隠された小さな扉があった。
「ここや!」
ケイタが叫ぶと、小太郎が力いっぱい扉を押し開けた。その向こうには、サバンナの夜の静寂が広がっていた。
「このまま逃げるわけにはいかへん。ZEROpointが何してるんか、もっと突き止める必要がある。」
小太郎の目には決意が宿っていた。冒険はさらに深まっていく
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