転生者の隠れスキル育成録 〜最弱職から最強へ、異世界攻略術〜

サリア

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第6章 - 強者への道

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アイテムコレクターとしての活動を続けて一ヶ月が経過した。隆也はLv.12になり、コレクションシステムの恩恵で様々なスキルを獲得していた。
【素材コレクション報酬:20/500達成】
【スキル「中級素材加工」を獲得しました】
これにより、次元の水晶を使った装備品作成が可能になった。また、知力と精神力も着実に上げていった。
知力 20→28
精神力 15→22
「あと少しで古代魔法が習得できそうだ」
隆也は村を出て、より強い敵がいるという「緑風の丘」へと向かった。そこには青毛狼という、ゴブリンより強いモンスターが生息している。
「スキル:隠し場所発見」
丘の中腹に、誰も気づかない洞窟を発見。内部は複雑な構造になっており、奥へ進むと青毛狼の巣があった。
「1対1なら勝てるだろう」
今や隆也の装備は村の一流冒険者並みに強化されていた。「強化鉄剣+5(レア品)」と「魔力宿りの革鎧(レア品)」、そして「裏地付き革手袋+3(希少品)」など、全て自分で作り上げたものだ。
青毛狼との戦闘は激しかったが、隆也は勝利。レアドロップ増加スキルの効果で、通常より良いアイテムを入手した。
【青毛狼の爪(希少品)】
【青毛狼の毛皮(希少品)】
【魔力の結晶(レア品)】
【謎の地図(特殊アイテム)】
地図を調べると、どうやら近くに隠された遺跡があるらしい。「隠し場所発見」スキルを使えば見つけられるかもしれない。
村に戻ると、評判が広まっていた。
「あのアイテムコレクターの少年、青毛狼を倒したらしい」
「冗談だろ?アイテムコレクターが戦闘で?」
「でも彼の装備は本物だ。見たことないような品質だ」
ギルドでは、上級冒険者のマークという男が隆也に声をかけてきた。
「君、アイテムコレクターだって?どうやってそんな装備を手に入れた?」
「自分で作りました」
「冗談だろ?アイテムコレクターに『加工』スキルはないはずだ」
「コレクションシステムの報酬で手に入れました」
「コレクション...システム?」
マークは首をかしげる。やはり一般的な冒険者は知らないようだ。
「特定のアイテムを集めると報酬がもらえるシステムです」
「なるほど...それで最弱職なのに強くなれたわけか」
マークは考え込み、やがて決意したように言った。
「君、一緒に冒険しないか?私は戦士だが、君のようなアイテム収集と加工の才能は貴重だ」
「パーティを組むんですか?」
「ああ。互いに足りないものを補い合える。私は戦闘を担当し、君はアイテム収集と装備強化を」
隆也は考えた。確かに一人では限界がある。特に強敵との戦闘は厳しい。パーティを組めば、より深い場所へ行け、より良いアイテムを集められるだろう。
「分かりました。一緒に冒険しましょう」
こうして隆也は初めてのパーティを組んだ。マークとの冒険で、より強力なモンスターを倒し、より価値のあるアイテムを集められるようになった。
そして、ついに待望の瞬間が訪れる。
【知力が30に到達しました】
【精神力が25に到達しました】
【古代魔法「空間収納」の習得条件を満たしました】
古代魔法の書を読み込み、隆也は集中して魔力を操る。光が彼を包み込み、新たな力が宿った。
【魔法「空間収納」を習得しました】
【個人空間インベントリが解放されました】
これにより、隆也は大量のアイテムを持ち運べるようになった。アイテムコレクターとしての能力が飛躍的に向上する瞬間だった。
「これが...最弱職の可能性か」
隆也は満足げに微笑んだ。彼の異世界攻略は、まだ始まったばかりだった。
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