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第7章 - 伝説の始まり
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パーティを組んでから半年が経過した。隆也はLv.20となり、その名は「奇跡のコレクター」として周辺地域で知られるようになっていた。
【貴重品コレクション報酬:50/300達成】
【スキル「レア発見率上昇」を獲得しました】
【特殊アイテムコレクション報酬:15/50達成】
【スキル「固有能力探知」を獲得しました】
パーティも5人に増え、マーク以外に、僧侶のエレナ、魔法使いのシリウス、盗賊のカインが加わった。彼らは最初、アイテムコレクターという最弱職を舐めていたが、隆也の作る装備の素晴らしさに目を見張った。
「これが本当に君の作った剣なのか?王都の一流鍛冶師でもこれほどの品質は...」
シリウスは「魔力増幅の杖(伝説級)」を受け取りながら言った。隆也が次元の水晶と古代の魔法素材を組み合わせて作った杖だ。
「私のスキルと素材の相性が良かっただけですよ」
隆也は謙遜したが、実際には「上級素材加工」と「神秘的素材活性化」などの高レベルスキルがあってこその成果だった。
そして今日、彼らは「深緑の遺跡」の最深部を目指していた。謎の地図が示す場所には、伝説の素材があるという。
「ここが最後の部屋か...」
巨大な扉の前で、隆也は「固有能力探知」を使った。
「この扉...血のついた武器でないと開かないようです」
カインが自分の短剣で手のひらを軽く切り、血を塗ると、扉が開いた。中には驚くべき光景が広がっていた。
宝石や金貨が山となり、中央には一本の剣が祭壇に立てられていた。
「スキル:上級鑑定」
【創世の剣(神話級)】
世界創造の際に生まれたとされる伝説の剣。持ち主の能力と相性が良ければ、計り知れない力を発揮する。条件:適合者のみ抜くことができる。
「神話級...!」
パーティの面々は息を呑んだ。マークが恐る恐る近づき、剣に手をかけたが、びくともしない。シリウスもカインも同様だった。
「隆也、君も試してみたら?」
エレナの提案に、隆也は首を振った。
「私はアイテムコレクターですから、戦士のマークが適任でしょう」
「でも持ち主との相性だって...試す価値はあるわ」
渋々祭壇に近づき、剣のグリップに手をかける。すると、信じられないことが起きた。剣が光り輝き、すっと抜けたのだ。
「な...なぜ?」
隆也は混乱したが、上級鑑定を使うと、驚くべき真実が明らかになった。
【創世の剣(神話級)】
本来の力:全ての創造物を認識し、適切に扱う能力。
適合者:全ての物の本質を見抜き、価値を最大化できる者。
現在の適合度:85%(非常に高い)
「物の本質を見抜き、価値を最大化...それはまさに私がやってきたことでは?」
隆也は剣を手に、その力を感じた。周囲のあらゆるものが、より鮮明に、より深く理解できるようになる。
【スキル「万物鑑定」を獲得しました】
【スキル「創造の加工術」を獲得しました】
この瞬間、隆也は理解した。アイテムコレクターは決して最弱職ではない。むしろ、その真価を理解し、極めれば最強になり得る職業だったのだ。
「皆、この剣の真の使い方は戦闘ではありません。創造と理解の力なんです」
帰り道、隆也は創世の剣の力を使い、遺跡で見つけた素材から「次元の扉(神話級)」を作り出した。これにより、彼らはどこへでも瞬時に移動できるようになった。
ギルドに戻ると、彼らの冒険譚はたちまち広まった。「奇跡のコレクター」と「創世の剣」の伝説が生まれた瞬間だった。
数日後、王都から使者が訪れた。
「佐々木隆也殿、王様が謁見を希望されています。あなたの『アイテムコレクター』としての才能を王国のために活かしていただけないでしょうか」
パーティの仲間たちは喜んだが、隆也は静かに微笑むだけだった。彼の心の中には、もう次の冒険の計画が浮かんでいた。
「これはまだ始まりに過ぎない...この世界には、まだ見ぬ素材と可能性が無限にある」
かつて「最弱職」と蔑まれたアイテムコレクターは、今や「伝説の職業」と呼ばれるようになっていた。
異世界に転生し、ゲームの経験を活かし、誰も気づかなかったシステムを発見した隆也の物語は、ここからさらなる高みへと続いていく。
「最弱職から最強へ」——それは彼の冒険の本質であり、これからも変わることのない真理だった。
(終)
【貴重品コレクション報酬:50/300達成】
【スキル「レア発見率上昇」を獲得しました】
【特殊アイテムコレクション報酬:15/50達成】
【スキル「固有能力探知」を獲得しました】
パーティも5人に増え、マーク以外に、僧侶のエレナ、魔法使いのシリウス、盗賊のカインが加わった。彼らは最初、アイテムコレクターという最弱職を舐めていたが、隆也の作る装備の素晴らしさに目を見張った。
「これが本当に君の作った剣なのか?王都の一流鍛冶師でもこれほどの品質は...」
シリウスは「魔力増幅の杖(伝説級)」を受け取りながら言った。隆也が次元の水晶と古代の魔法素材を組み合わせて作った杖だ。
「私のスキルと素材の相性が良かっただけですよ」
隆也は謙遜したが、実際には「上級素材加工」と「神秘的素材活性化」などの高レベルスキルがあってこその成果だった。
そして今日、彼らは「深緑の遺跡」の最深部を目指していた。謎の地図が示す場所には、伝説の素材があるという。
「ここが最後の部屋か...」
巨大な扉の前で、隆也は「固有能力探知」を使った。
「この扉...血のついた武器でないと開かないようです」
カインが自分の短剣で手のひらを軽く切り、血を塗ると、扉が開いた。中には驚くべき光景が広がっていた。
宝石や金貨が山となり、中央には一本の剣が祭壇に立てられていた。
「スキル:上級鑑定」
【創世の剣(神話級)】
世界創造の際に生まれたとされる伝説の剣。持ち主の能力と相性が良ければ、計り知れない力を発揮する。条件:適合者のみ抜くことができる。
「神話級...!」
パーティの面々は息を呑んだ。マークが恐る恐る近づき、剣に手をかけたが、びくともしない。シリウスもカインも同様だった。
「隆也、君も試してみたら?」
エレナの提案に、隆也は首を振った。
「私はアイテムコレクターですから、戦士のマークが適任でしょう」
「でも持ち主との相性だって...試す価値はあるわ」
渋々祭壇に近づき、剣のグリップに手をかける。すると、信じられないことが起きた。剣が光り輝き、すっと抜けたのだ。
「な...なぜ?」
隆也は混乱したが、上級鑑定を使うと、驚くべき真実が明らかになった。
【創世の剣(神話級)】
本来の力:全ての創造物を認識し、適切に扱う能力。
適合者:全ての物の本質を見抜き、価値を最大化できる者。
現在の適合度:85%(非常に高い)
「物の本質を見抜き、価値を最大化...それはまさに私がやってきたことでは?」
隆也は剣を手に、その力を感じた。周囲のあらゆるものが、より鮮明に、より深く理解できるようになる。
【スキル「万物鑑定」を獲得しました】
【スキル「創造の加工術」を獲得しました】
この瞬間、隆也は理解した。アイテムコレクターは決して最弱職ではない。むしろ、その真価を理解し、極めれば最強になり得る職業だったのだ。
「皆、この剣の真の使い方は戦闘ではありません。創造と理解の力なんです」
帰り道、隆也は創世の剣の力を使い、遺跡で見つけた素材から「次元の扉(神話級)」を作り出した。これにより、彼らはどこへでも瞬時に移動できるようになった。
ギルドに戻ると、彼らの冒険譚はたちまち広まった。「奇跡のコレクター」と「創世の剣」の伝説が生まれた瞬間だった。
数日後、王都から使者が訪れた。
「佐々木隆也殿、王様が謁見を希望されています。あなたの『アイテムコレクター』としての才能を王国のために活かしていただけないでしょうか」
パーティの仲間たちは喜んだが、隆也は静かに微笑むだけだった。彼の心の中には、もう次の冒険の計画が浮かんでいた。
「これはまだ始まりに過ぎない...この世界には、まだ見ぬ素材と可能性が無限にある」
かつて「最弱職」と蔑まれたアイテムコレクターは、今や「伝説の職業」と呼ばれるようになっていた。
異世界に転生し、ゲームの経験を活かし、誰も気づかなかったシステムを発見した隆也の物語は、ここからさらなる高みへと続いていく。
「最弱職から最強へ」——それは彼の冒険の本質であり、これからも変わることのない真理だった。
(終)
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本日、4話目まで拝読しました。
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すでに嵌まっており、このあともう数話お邪魔させていただきますね……!