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第一章
六話 爆撃作戦
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「まもなく危険領域です」
敵地に侵入するとの放送が船内に響く。
そしてデッキに集まる五人。
船長ザギは周囲を確認している。
「うむ、アレサ、体調は大丈夫か?」
「……大丈夫ではないけど…心配はない、その時になれば…」
「ほう、新たな弱点を発見したわ」
「ふふ、奥様、無理なさらずに」
マーガレットがアレサを介抱している。
飛空艇は一時停止しており、ザギは乗組員にあれこれと指示を出している。
「いよいよか……さて…」
「うむ、少々力みすぎだろう?」
フラットは未知の敵を前にして神経質になっているようだ。
「そうかもしれぬ。今回の件、ヘルゲートだけでは解決できぬ。ゆえに復興機関やレフトーラ、さらにはアレサの力をもかりている。それがもどかしい…」
「うむ、この戦いがあなたにとってもヘルゲートにとっても大切なのはわかる。だが、そんな時こそ冷静になるべきだろう。大丈夫だ、我々は一人ではない」
「そうであるな。だが、かつての敵、アレサと組んだり、あなたのような至高の存在と話し、私はいろいろと考えてしまうのだ」
フラットはうつむく。
「うむ、それは人だから、であろう。」
「…人か…」
「うむ」
「…」
オメガが発した人という言葉に喜ぶフラット。
その喜ぶ姿は人そのものであり、とても戦いに身を投じる者とは思えない。
「安心しましたぞ、ドラゴンマスターは神格化しており、いったいどんな者か、正直構えておりましたが…あなたは実に人間らしい」
「ふふふ、昔、アレサと対立していた理由がそれだ。人嫌いな彼女は私の人っぽいところがしゃくにさわるらしくてな…」
「うむ」
フラットは自分の胸に手をあてると、胸部から脈動するコアを取り出す。
「コア…ですな…」
うなずくフラット。
そしてすぐにコアを仕舞う。
「なぜだろう、あなたには私の正体を知ってほしかった」
「うむ、引き合った…か」
「私は十分生きた。常に戦いに身をおいてきたが…これからは」
「その先はヘルゲートに戻ってから聞こう。我々は必ず帰還する、フラット殿、変な気は起こさぬことだ」
「…」
オメガはフラットの肩をポンと叩き励ます。
「力みすぎだろうオメガ殿、もう少し優しくしてくれぬか?」
「うむ、すまぬ」
力んでいるのはフラットだけでなかった。
「ふふ」
介抱しつつもマーガレットは二人の様子をチェックしていた。
そして…。
「皆さん、出発するとすぐにアジトの真上へ到着します。スピードを出しますので、飛ばされぬように何かにつかまっていてください。到着したらすぐに爆撃を開始、その後速やかに降下願います」
流れを淡々と伝えるザギ。
その言葉に気を引き締める四人。
「ではいきます」
ザギの合図で飛空艇は猛スピードで出発。
「速い…」
「アレサ、しゃべると舌をかむぞ」
すぐに写真で確認した岩場が見える。
外には数名の見張りがおり、やはり襲撃を待ち構えていたようだ。
対上空兵器らしきものをこちらに向けている。
「ん、あれはバズーカー砲か」
ザギが双眼鏡で確認をする。
「まずい、あれにロックオンされると…」
撤退か突撃か決断を迫られるザギ。
すると、フラットが突如デッキに飛び出る。
「フラット様?何を…」
「私が降下しあの兵器を破壊する。そしたらすぐに爆撃を開始せよ」
「フラット殿っ」
オメガが制止しようとするが、急に飛空艇が傾き体勢を崩す。
「オメガ殿、ありがとう」
するとフラットはデッキから単身飛び降りる。
すぐに浮遊魔法が発動し竜剣を構える。
「爆撃準備、合図を待てっ!」
ザギが乗組員に指示する。
地上ではフラットがバズーカー砲を両断。
その状況を確認したザギは爆撃を指示。
「投下せよっ!」
「うむ、今行く」
合図と同時にオメガもデッキから飛び降りる。
「ちょいちょいっ」
アレサの声が思わず裏返る。
すぐにアレサたちは地上を確認する。
オメガは地上でフラットを確保しキューブでシェルターを形成。
凄まじい爆撃から身を守っている。
飛空艇からは梯子が降下されアレサたちが準備する。
「まったくもう。オメガがあんなムチャするなんて。どうかしているわよ」
「ふふ、あの二人、イイ感じですわね」
「…こんな時にもう……勘弁してよ」
激しい爆撃により岩場は爆煙がすごい。
視界が悪くとても降下はできない。
「ザギ、もういいわ、レフトをお願いね」
ジェスチャーまじりでデッキにいるザギに伝える。
「マーガレット、つかまって、飛ぶわよ」
「まあ…ですが」
アレサはマーガレットを抱え闘気を解放。
爆煙を払い安全に着地しようとするがかなり高さがある。
「…この高さ……イケる…か」
「ふふ、イケる高さではないですね」
にこりと笑いマーガレットはアレサに浮遊魔法をかける。
「…」
「ふふ、さあ降りましょう」
二人が着地すると飛空艇は撤退。
「さて」
「ふふ、一掃されましたね、凄まじい爆撃でしたわ」
シェルターに変形したキューブは解除され二人はアレサたちと合流する。
「勝手に動いてすまない」
フラットは謝罪するがアレサはそんな彼女の胸ぐらを掴む。
「アレサ、よせ」
止めようとするオメガ。
「皆さん情熱家ですね、ふふ」
全く止めないマーガレット。
「…」
言葉が出ないアレサ。
眼を閉じるフラット。
「おやおや、仲間割れですか」
その時、四人は殺気を感じた。
フラットから手を離し身構えるアレサ。
目の前には白いローブを纏った四人が立っている。
「何者だ」
アレサがゆっくりとした口調で謎の四人組に話す。
「アレサ、気をつけろ、四人ということは四天王かもしれない」
フラットがアレサに伝える。
ゆっくりと固まるアレサたち。
「ようこそ、ヘルゲートと復興機関の皆さん。私はエターナルと申します。素晴らしい爆撃作戦でした」
エターナルは全身が白いローブに包まれており、顔や武器などがわからない。
「うむ、四天王、と呼ばれている者たちか」
「四天王? ああ、そう呼ぶよう洗脳しておりましたね。それより私のことはナルと呼んで下さい」
「ふふ、ここは時間を稼ぐべきでしょう」
マーガレットが小声で三人に伝える。
「うむ、こんなすぐに四天王と遭遇するとは驚きである」
「そうですね。どうしたものか……」
フラットはアレサの顔を見る。
アレサは視線を反らすが彼女も困惑しているのだ。
そして目の前の四人は実力者。
「ふふ、奥様、あの四人を葬り、ここを殲滅するのは私たちだけではきびしいです」
「わかっている…」
小声で話す四人を見てナルは突然、驚くべき提案をする。
「皆さん、我々と試合をしませんか?」
その提案に反応するアレサたち。
「試合?」
「はい、シンプルに勝ち残り形式です」
「…」
時間を稼ぎたい心理をよまれているかのようなこの提案にオメガは危機を感じた。
「うむ」
フラットも慎重だ。
「どういうつもりだ…」
考え込む二人だがマーガレットとアレサは違った。
「ふふ、試合をしようが、何をしようが、最終的にあなたたちは敗北し、ここは消滅しますわ」
「ええ、その通りよ、よく言ってくれたわねマーガレット」
アレサとマーガレットに小細工は不要。
「うむ、これは…向こうも時間稼ぎやもしれぬ」
「オメガ殿、相手の提案を受けましょう。ただあなたはもしもの時のため力を温存してください。四人の相手は私たち三人でする、アレサ、マーガレット、それでいいか?」
「ふふ、もちろんですわ」
「あんたに指示されんのはムカつくけど…従うわよ」
アレサたちの目付きが変わったことを察したナルは、小柄な者に前へ出るよう指示。
「同意したようなので、早速始めましょうか」
「うむ、あのナルという人物がリーダーであるな」
小柄な者はローブを脱ぎ捨てる。
正体は小さな獣人だ。
「…オレは…ジウ」
小さい身体はまるで子供のようである。
「私が最初にいくわ」
アレサがゆっくりと前に出る。
フラットが止めるが、アレサは振り払いジウと対峙する。
「フラット、私が四人全部片付けると言いたいとこだけど…そうはいかないみたいだわ…だから……後は頼むわよ」
「わかった」
フラットはアレサに一礼し後退する。
「ふふ、ローブで己の力を隠しています。ローブを脱いだジウとかいう獣は四肢に妙な気を感じます」
「ではそれをアレサに…」
「ふふ、フラット様、奥様は既にご存知ですよ」
エターナルの提案で始まったこの試合。
能力がわからない者たちにアレサたちはどう戦うのか。
次回へ続く。
敵地に侵入するとの放送が船内に響く。
そしてデッキに集まる五人。
船長ザギは周囲を確認している。
「うむ、アレサ、体調は大丈夫か?」
「……大丈夫ではないけど…心配はない、その時になれば…」
「ほう、新たな弱点を発見したわ」
「ふふ、奥様、無理なさらずに」
マーガレットがアレサを介抱している。
飛空艇は一時停止しており、ザギは乗組員にあれこれと指示を出している。
「いよいよか……さて…」
「うむ、少々力みすぎだろう?」
フラットは未知の敵を前にして神経質になっているようだ。
「そうかもしれぬ。今回の件、ヘルゲートだけでは解決できぬ。ゆえに復興機関やレフトーラ、さらにはアレサの力をもかりている。それがもどかしい…」
「うむ、この戦いがあなたにとってもヘルゲートにとっても大切なのはわかる。だが、そんな時こそ冷静になるべきだろう。大丈夫だ、我々は一人ではない」
「そうであるな。だが、かつての敵、アレサと組んだり、あなたのような至高の存在と話し、私はいろいろと考えてしまうのだ」
フラットはうつむく。
「うむ、それは人だから、であろう。」
「…人か…」
「うむ」
「…」
オメガが発した人という言葉に喜ぶフラット。
その喜ぶ姿は人そのものであり、とても戦いに身を投じる者とは思えない。
「安心しましたぞ、ドラゴンマスターは神格化しており、いったいどんな者か、正直構えておりましたが…あなたは実に人間らしい」
「ふふふ、昔、アレサと対立していた理由がそれだ。人嫌いな彼女は私の人っぽいところがしゃくにさわるらしくてな…」
「うむ」
フラットは自分の胸に手をあてると、胸部から脈動するコアを取り出す。
「コア…ですな…」
うなずくフラット。
そしてすぐにコアを仕舞う。
「なぜだろう、あなたには私の正体を知ってほしかった」
「うむ、引き合った…か」
「私は十分生きた。常に戦いに身をおいてきたが…これからは」
「その先はヘルゲートに戻ってから聞こう。我々は必ず帰還する、フラット殿、変な気は起こさぬことだ」
「…」
オメガはフラットの肩をポンと叩き励ます。
「力みすぎだろうオメガ殿、もう少し優しくしてくれぬか?」
「うむ、すまぬ」
力んでいるのはフラットだけでなかった。
「ふふ」
介抱しつつもマーガレットは二人の様子をチェックしていた。
そして…。
「皆さん、出発するとすぐにアジトの真上へ到着します。スピードを出しますので、飛ばされぬように何かにつかまっていてください。到着したらすぐに爆撃を開始、その後速やかに降下願います」
流れを淡々と伝えるザギ。
その言葉に気を引き締める四人。
「ではいきます」
ザギの合図で飛空艇は猛スピードで出発。
「速い…」
「アレサ、しゃべると舌をかむぞ」
すぐに写真で確認した岩場が見える。
外には数名の見張りがおり、やはり襲撃を待ち構えていたようだ。
対上空兵器らしきものをこちらに向けている。
「ん、あれはバズーカー砲か」
ザギが双眼鏡で確認をする。
「まずい、あれにロックオンされると…」
撤退か突撃か決断を迫られるザギ。
すると、フラットが突如デッキに飛び出る。
「フラット様?何を…」
「私が降下しあの兵器を破壊する。そしたらすぐに爆撃を開始せよ」
「フラット殿っ」
オメガが制止しようとするが、急に飛空艇が傾き体勢を崩す。
「オメガ殿、ありがとう」
するとフラットはデッキから単身飛び降りる。
すぐに浮遊魔法が発動し竜剣を構える。
「爆撃準備、合図を待てっ!」
ザギが乗組員に指示する。
地上ではフラットがバズーカー砲を両断。
その状況を確認したザギは爆撃を指示。
「投下せよっ!」
「うむ、今行く」
合図と同時にオメガもデッキから飛び降りる。
「ちょいちょいっ」
アレサの声が思わず裏返る。
すぐにアレサたちは地上を確認する。
オメガは地上でフラットを確保しキューブでシェルターを形成。
凄まじい爆撃から身を守っている。
飛空艇からは梯子が降下されアレサたちが準備する。
「まったくもう。オメガがあんなムチャするなんて。どうかしているわよ」
「ふふ、あの二人、イイ感じですわね」
「…こんな時にもう……勘弁してよ」
激しい爆撃により岩場は爆煙がすごい。
視界が悪くとても降下はできない。
「ザギ、もういいわ、レフトをお願いね」
ジェスチャーまじりでデッキにいるザギに伝える。
「マーガレット、つかまって、飛ぶわよ」
「まあ…ですが」
アレサはマーガレットを抱え闘気を解放。
爆煙を払い安全に着地しようとするがかなり高さがある。
「…この高さ……イケる…か」
「ふふ、イケる高さではないですね」
にこりと笑いマーガレットはアレサに浮遊魔法をかける。
「…」
「ふふ、さあ降りましょう」
二人が着地すると飛空艇は撤退。
「さて」
「ふふ、一掃されましたね、凄まじい爆撃でしたわ」
シェルターに変形したキューブは解除され二人はアレサたちと合流する。
「勝手に動いてすまない」
フラットは謝罪するがアレサはそんな彼女の胸ぐらを掴む。
「アレサ、よせ」
止めようとするオメガ。
「皆さん情熱家ですね、ふふ」
全く止めないマーガレット。
「…」
言葉が出ないアレサ。
眼を閉じるフラット。
「おやおや、仲間割れですか」
その時、四人は殺気を感じた。
フラットから手を離し身構えるアレサ。
目の前には白いローブを纏った四人が立っている。
「何者だ」
アレサがゆっくりとした口調で謎の四人組に話す。
「アレサ、気をつけろ、四人ということは四天王かもしれない」
フラットがアレサに伝える。
ゆっくりと固まるアレサたち。
「ようこそ、ヘルゲートと復興機関の皆さん。私はエターナルと申します。素晴らしい爆撃作戦でした」
エターナルは全身が白いローブに包まれており、顔や武器などがわからない。
「うむ、四天王、と呼ばれている者たちか」
「四天王? ああ、そう呼ぶよう洗脳しておりましたね。それより私のことはナルと呼んで下さい」
「ふふ、ここは時間を稼ぐべきでしょう」
マーガレットが小声で三人に伝える。
「うむ、こんなすぐに四天王と遭遇するとは驚きである」
「そうですね。どうしたものか……」
フラットはアレサの顔を見る。
アレサは視線を反らすが彼女も困惑しているのだ。
そして目の前の四人は実力者。
「ふふ、奥様、あの四人を葬り、ここを殲滅するのは私たちだけではきびしいです」
「わかっている…」
小声で話す四人を見てナルは突然、驚くべき提案をする。
「皆さん、我々と試合をしませんか?」
その提案に反応するアレサたち。
「試合?」
「はい、シンプルに勝ち残り形式です」
「…」
時間を稼ぎたい心理をよまれているかのようなこの提案にオメガは危機を感じた。
「うむ」
フラットも慎重だ。
「どういうつもりだ…」
考え込む二人だがマーガレットとアレサは違った。
「ふふ、試合をしようが、何をしようが、最終的にあなたたちは敗北し、ここは消滅しますわ」
「ええ、その通りよ、よく言ってくれたわねマーガレット」
アレサとマーガレットに小細工は不要。
「うむ、これは…向こうも時間稼ぎやもしれぬ」
「オメガ殿、相手の提案を受けましょう。ただあなたはもしもの時のため力を温存してください。四人の相手は私たち三人でする、アレサ、マーガレット、それでいいか?」
「ふふ、もちろんですわ」
「あんたに指示されんのはムカつくけど…従うわよ」
アレサたちの目付きが変わったことを察したナルは、小柄な者に前へ出るよう指示。
「同意したようなので、早速始めましょうか」
「うむ、あのナルという人物がリーダーであるな」
小柄な者はローブを脱ぎ捨てる。
正体は小さな獣人だ。
「…オレは…ジウ」
小さい身体はまるで子供のようである。
「私が最初にいくわ」
アレサがゆっくりと前に出る。
フラットが止めるが、アレサは振り払いジウと対峙する。
「フラット、私が四人全部片付けると言いたいとこだけど…そうはいかないみたいだわ…だから……後は頼むわよ」
「わかった」
フラットはアレサに一礼し後退する。
「ふふ、ローブで己の力を隠しています。ローブを脱いだジウとかいう獣は四肢に妙な気を感じます」
「ではそれをアレサに…」
「ふふ、フラット様、奥様は既にご存知ですよ」
エターナルの提案で始まったこの試合。
能力がわからない者たちにアレサたちはどう戦うのか。
次回へ続く。
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