ファンタジー/ストーリー4

雪矢酢

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第一章

九話 千里眼

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「改めて見るとすごいね…」

飛空艇を目の前にして驚くレフト。
ニナはそんな感情はなくさっさと乗り込む。

「レフトさん、深追いは無用です。とにかく全員を生還させて下さい」

ミミズクがレフトに伝える。

「わかった、みんなも気をつけてね」

「…何に…気をつけるんだよ…気をつけるのはお前らだろが……」

ガルシアが突っ込む。

「まあまあガルシア、それよりもえっと…ニナさんのフォローを…これはレフトさんにしか…」

「そうね、気丈にふるまってはいるけど、内心は責任を感じてそうだわ」

「だな。あいつのことはレフト、お前に任せたぜ。オレには荷が重すぎる」


船内へ入るレフト。
入口にはニナが待っており話をしてくる。

「二人になれたから言うけど…」

「ん?」

「私はミスをしたわ…」

「ああ、支部の壁と中庭を破壊したね」

「…」

「ニナ」

「何?」

「誰も君を責めたりはしない」

「…私は…」

「ミスったら、次はミスらないようにすればいい、ただそれだけだよ」

「今回は多くの人に助けられたけど…もし助けがなかったらと思うと……」

「自分を追い込むのはやめるんだ」

「もしドルガに精神攻撃をされて、また暴走してしまったら…」

ニナは現実に戻ったが悩みは残っていた。
ましてやこれから戦う敵は悩みにつけこむ強敵だ。
仲間想いで自分にきびしい彼女には不安があった。

「大丈夫だよ、人任せみたいだけど…ドルガはオメガがきっと倒してくれる。つらくて思い悩むことが必要な時もあるけどさ…今はとにかく進もうよ」

「もう、レフトは楽観的すぎるのよっ!」

ニナの声を聞き技師たちが駆けつける。

「ああ、大声出してごめん、心配ないよ」

レフトは問題ないと技師たちに告げる。
大声を出したことを詫びるニナ。

「あのさ、全ての戦いが終わった時、力を捨てるつもりなんだ」

「えっ」

突然の言葉に驚くニナ。

「…捨ててどうするのよ?」

「アレサと暮らす」

「…そっか…ちゃんと先が見えているんだね」

「復興機関は誇りある仕事だよ、この組織があるからこそ人は人らしい生活が送れるのだと思う。まあ機関に頼りっぱなしってのは問題だけどさ」

「ふふふ、そうね。なんだか話していると気が楽になってきたわ」

ニナに笑顔が戻る。

「なんかそんな気がしたんだよ。つらい時って、誰かと話したり、打ち明けたりすれば、少しは気分が楽になるかなと…」

「優しいわね…本当に…」

うつむくニナ。

「我慢しちゃだめよ…」

レフトの言葉に涙が落ちるニナ。

レフトは彼女をゆっくり抱きしめた。
ニナはレフトに身をゆだねる。

「ごめんね……がんばるから…今だけは…」


ニナが決して他人に見せぬ弱さ。
普段弱みを見せない人ほど、傷ができた時には精神的に脆い傾向がある…。


そんな二人に突然話しかける者がいた。

「お熱いところ申し訳ないですが…」

「んっ」

「ちょ…」

ザギが状況の説明にきたのだ。

「普段なら邪魔はしないのですが、今は緊急事態ですので…僕は船長のザギと申します」

彼の言葉に冷静になるニナ。
この切り替えの早さは素晴らしい

「ザギ、緊急事態って?」

彼に話すニナ。

「はい、先発隊の皆さんは個人的にはお強いですが…どうも組み合わせが悪いというか、バランスが悪いというか……ダルガ教の幹部はどれも頭がキレるので、変則的な攻めによっては…最悪全滅もありうるかと…」

「ふふ」

「…えっ…」

ニナが笑う。
いきなり笑う姿に理解不能なザギ。


「あんたなかなか面白いわね」

「…」

沈黙するザギ。

「ザギさん、きっとみんな大丈夫ですよ。ドラゴンマスターとアレサの仲がとても悪いけど…戦いになればお互いに協力するよ」

「…はぁ」

「心配ないですよ、もし負傷していても大丈夫。ニナと二人で頑張りますから」


ザギは思った。
何なんだこの楽観的すぎるというか、ふわふわした人は…。
本当にこの人が噂に聞くレフトーラなのか…。
無法者が支配するヘルゲートにて正義を執行するあのレフトーラなのか…。
それにニナさんも何か似たよな感じだぞ…。



この二人……本当に大丈夫なのか?



「何よ、もしかしてあんた、私たちの心配しているの?」

「えっ…」

「さあ、サギさん、操縦室へいきましょう。お茶でも飲んでリラックスしましょう」

「そうね、ちょっとひと息いれましょうか」

「…はあ…」

二人はデッキへ歩いていく。

「…似た者同士だな…あの二人…」






レフトたちを乗せた飛空艇は猛スピードでアジトへと向った。
アジトではエターナルとフェイスがマーガレット、フラットと対峙していた。
緊迫した状況に、エターナルとマーガレットが前に出る。
二人が戦うようだが、フラットは後方にいるフェイスに大声で話しかけた。

「聞けフェイス、今度戦いに横槍を入れたら、ここは地獄と化すぞ、よいか?」

フラットはあくまでも正々堂々とした戦いをするようにフェイスへ告げる。
その言葉にイラついたのがフェイスの顔が強ばる。だがそれをエターナルが止める。

「承知した。誰にも邪魔はさせん、一対一だ」

エターナルはフラットに告げる。
だが不満があるフェイスや真剣勝負の邪魔をした外道にマーガレットはうんざりしている様子。

「ふふ、偽善者や卑怯者の言うことはもう信用しない。横槍を入れようがもうそんなことは関係ない」

マーガレットは先程とは目付きが違う。

「向かってくるもの、歯向かうもの、邪魔するものは…ふふ、全て倒す、それだけだ」


するとマーガレットは深呼吸をして魔力を解き放つ。
黒い魔力が身を包み、瞳が赤く染まる。
その小柄な身体からは想像ができぬほど凄まじい圧が放たれる。

「…あやつ、何者だ…」

エターナルは身構えマーガレットの攻撃を迎え撃つ。

「ふふ」

マーガレットは両腕を大きく振り上げる。
すると黒い大蛇のような暗黒がエターナルの周囲から四つ飛び出す。
囲まれたエターナルは右足を引きコートを開く。
コートの中には無数の刃物がありそれを無作為にばらまく。
すると額の千里眼が光り、刃物は的確に黒い大蛇を引き裂いた。

「この聖なるナイフは魔力を消し去ることができる。よっていくら強烈な暗黒だろうと所詮は魔力。このナイフの前では無力だ」

「それは囮よ、ふふ」

「なっ」

左手を地面に当てたマーガレット。
するとおびただしい数の黒い刀剣が地面から飛び出し一斉にエターナルを襲う。

「先程とは…比較にならん、暗黒がより濃くなっているのか…」

エターナルはコートから刃物を投げ、千里眼で遠隔操作する。だが暗黒の数がとにかく多く、何本かは身体に突き刺ささりダメージを受ける。
マーガレットは追い討ちと言わんばかりに右手にて剣を召喚。

「ふふ、覚悟しろ」

彼女はエターナルの前に転移し構えた剣にて無数の斬撃を放つ。
その剣術はムダがなく的確に急所へダメージを与える。言うなれば精密そのものである。黒い剣のダメージで動きが鈍いエターナルには斬撃を防ぐことはできず、ただただ切り刻まれている


「ふふ」


そして左手を前に出すマーガレット。
すると錠のような暗黒が飛び出しエターナルの両手両足を拘束、動きを封じた。


「…バ…バケものめ」


口から血が垂れてぐったりしているエターナル。
そこへとどめの一撃が放たれる。
マーガレットは躊躇することなく右手の剣で千里眼を貫いた。

「ふぬっ」

千里眼に剣の刃が映る。

「…」

確かに剣は千里眼を貫いているように見える…だが何故か手応えがない。


「おかしい…」


目の前のエターナルはボロボロで勝敗は決したはず。


「危なかった…」


なんとエターナルはその千里眼にてマーガレットが召喚した剣の刃を消滅させていた。

「ヒヤリとしたが……ここまでだ」

剣を確認するマーガレット。
確かに召喚した剣は刃がそっくりそのまま消滅している。
驚いたマーガレットにエターナルはコートにある剣を手にし彼女の脇腹を突き刺した。

「…」

深く刺さった剣のダメージは大きく、後退りし彼女のの魔力は消滅する。

「…なるほど……攻撃がよまれていた…か……ふふ」

「剣を手にした時、必ずこの眼を狙ってくると思ったのだ」

吐血しついに片膝をついてしまうマーガレット。
追い詰めたようだったが、実はそれはエターナルの作戦だった。


とはいえ…。


「…ぐふっ…こちらのダメージもかなり大きい…」

魔力が消え自由になったエターナルはゆっくりマーガレットに近づく。

「教団のため働くのなら助ける」

エターナルは突き刺さった剣をさらに深く押し込む。
マーガレットは声を発することなく無抵抗だが、刺さっている脇からは血が垂れる。

「マーガレットっ」

「うむ」

「…」

アレサは動きたくて負傷しておりその様子を見ることしかできない。
オメガは腕を組み戦況を見定めている。
そしてフラットは無言だ。


「君とフェイスが協力すればあのお方に匹敵する力が得られる。そうなれば…」


「あのお方?…ふふ」


この状況でも笑う不気味なマーガレット。
その様子に何かを察したフラットはオメガとアレサを話す。

「オメガ殿、アレサを連れて後退する、マーガレットはリミッターを外すつもりだ」

「うむ」

「リミッターって…」

三人は危険を察知しかなりの距離をとる。
突然後退する三人に疑問を感じたフェイスはエターナルに告げる。


「エターナル様、何かがおかしい。早く始末を…」

「何?」

いつの間にか距離をとっている三人を見るエターナル。
その時、今まで感じたことがない恐怖がエターナルを襲う。


「エターナルよ、その千里眼でよくみるといいわ」


ゆっくりと起き上がり剣を強引に抜き投げ捨てるマーガレット。

「う、ぅわ…」


「よくみえるだろう?これからその眼に恐怖を焼きつけてやろうぞ」


飛び散った血が黒い煙を上げて爆発する。
マーガレットの血液こそが暗黒であり、その暗黒の正体は魔力を含んだ変幻自在な爆弾である。
魔力で取り込んだ物質を内部爆発にて消滅させる高位魔法が存在しそれがベースとなっている。
この魔法はコントロールが難しく制御不能となり術者ごと爆発してしまうことが多々あり禁忌の魔法、闇の魔法として封印されていた。
禁忌の魔法をその身体に取り込み自在に操る者、それがマーガレットである。


普段はリミッター機能により、血液である暗黒は誤爆防止のため一定の濃度で管理されいる。そして彼女の意志で自由に起爆できる。
だがリミッターが解除されてしまうと血液の濃度が上昇し黒煙を放つ。徐々に理性を失い、最終的に暗黒は簡単に着火し爆破するという液体爆弾と化す。
周囲を無差別に爆発させるその姿は恐怖そのものである。


「う、うぁうわ」

マーガレットの異様な変化に戦意を失ったエターナルは逃亡。


「逃げれると思っているの?」

背を向けて逃げるエターナルにマーガレットは左手を払う。
すると突如、彼の両足が爆発する。

「がはぁ」

突然、両足を失ったエターナルはバランスを崩し転倒してしまう。

「エターナル様」

彼の危機にフェイスはフラットの忠告を破る。
勢いよく飛び出しエターナルに加勢。


「オメガ殿、アレサ、後は頼む」

フラットはまたも忠告を無視したフェイスを倒すべき動く。
その時オメガはフラットを引きとめた。

「オメガ殿」

振り返るフラットをオメガは、なんと抱きしめた。

「…オメガ…殿…いったい…」

「…」


…ちょっとこの状況で何やってのよオメガ…。
…まぁ…この状況……だから? か…。



「帰ってくるのだ、もしバカな真似をしたら……後先考えず行動するぞ…」

「…わかった」


「…」

「うむ、引き止めてすまぬ」

「アレサ、私の最後の戦い、見届けてくれ」

「……身体が動けばぶん殴ってるとこよ」

「うふふ」




エターナルの元へ急行するフェイスだが、それを竜が阻む。


「ちっ…ドラゴン…マスター…ついに動いたか」


「戦いは望まぬ。だが、二度も約束を破られてはさすがに許すことはできぬ」

「ダルガ教は三度までは許されるのよ」



「ぎゃああぁっ」


エターナルはマーガレットの前に倒れた。
千里眼は優れた能力ではあったが…相手が悪すぎた。


「残るは…一人」


エターナルを倒したことで落ち着くマーガレット。
とはいえリミッター解除の負荷は凄まじく、今にも身体が崩れ落ちそうである。



「フラット様…」



竜とフラット、そして風前の灯火であるマーガレット。
その三人を迎え撃つフェイス。


次回へ続く

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