集まれ!密室

雪矢酢

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1章 目覚め

2話 暗い密室

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想像していただきたい。

そこは薄暗く数名の姿は確認できるが、表情や衣服はわからない。しかし、先ほどいきなり大声を出したもの。

「女性」

男女の声を区別するのは何なのか?
真剣に考えたことがあるだろうか?

「…そんなの知らないよ…」

だいち、それを知って今後の人生に役立つのだろうか。男女を区別することに声は重要ではない、それが正論だろう。しかしそれは目が使えればの話である。姿がはっきりとしていれば声を確認せずとも判断ができる。よほどの事情がなければではあるが。視力が封じられる代表例は暗闇でしょうか。もちろんこれは様々な例があるでしょうが、大人の事情ということで暗闇をピックアップ致します。

「暗闇」

厳密にこの状況は暗闇ではないが、暗闇でもある。この意味は暗闇を検索すればすぐわかります。ここで理解してほしいことは日本語は難しい…ではなくて、視界は全く見えないわけではないが、この後どうなるのかお先真っ暗です、ということであります。

「見えるか見えないか」

さて、これで明後日な方向へ行った方々は明後日にスクラッチでも買ってみたらどうでしょうか。うっすら確認できる姿は声の方向へ。沈黙が続いており緊張感すらする。空調の音がやたら強調されたように感じる。

ガタン!

見えた!

…こういう誤解する書き方はよくないだろうけど、世の中にはパッケージに騙されるケースが非常に多い。写真の技術は日々進歩し、一般の方でも簡単に画像加工ができる時代を喜ぶべきか、かなしむべきか…う~む…。

女性はいきなり立ち上がりました。女性である。髪は肩まであり、スーツ姿からOLのような印象だ。ダンっ!とテーブルを叩き、

「ここはどこな

バン!


空間に響くこの音は銃声?
周囲をキョロキョロしてしまうが、何名かも同じようにキョロキョロしている。何だかよくわからない状況ではあるが、銃声らしき音がより事態を複雑化している。突然立ち上がり叫ぼうとした女性。そういえば女性は…

「え」

撃たれた?倒れてるんですけど…。

バン! バン!

「えっ」

銃声? が今度は二回。

「恐怖」

叫び声が空間に響き、周囲はパニック状態となり、薄暗い空間でもそのパニック感がはっきりとわかる。数名がこの場から逃げようと動いている。避難口に殺到する場面を想像していただくのがわかりやすいことと思います。この空間は人数こそ少ないが視界が悪いことにより、避難口が発見できない。そこがよりパニックを煽っているようにみえる。逃げようにもどこへ行けばよいのかわからない。周囲の様子とは真逆に、冷静でいられるのは何故だろうか。銃声らしき音は、あくまでも憶測らしきであるため確証がない。女性は倒れたが、本当に銃で撃たれたのだろうか。この空間の出来事は現実なのだろうか。そこで一つの答えが思い浮かんだ。

「これは夢だろう」

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