63 / 104
第八章
心の在り処①
しおりを挟む想像していたよりも、穏やかな再会だったようにセレナは思う。
ようやく会えたと、たぶん無意識にお互いが思っていた。
来客用のソファにディアナスを促して、ディアナスも黙ってそれに応える。
明らかな緊張の見てとれるディアナスに、セレナは少し迷って温かいハーブティーを淹れた。
異世界とはいえこの世界の薬草の効能はもとの世界のものと殆ど変らないらしい。
湯気のたつカップをソファに座ったディアナスの前のテーブルに置く。
ディアナスはそれにぎこちなく礼を述べながら、手をつける素振りはなく改めてセレナに向き直った。
「…あの、セレナ。一応、その…かたちだけ。挨拶をしても良いかな、形式的に」
「挨拶って…自己紹介みたいな? わたしもした方が良い?」
「や、セレナは大丈夫。ボクがやりたいだけなんだ。一応、というか…ボクが公式の場意外で誰かと会うのは初めてだから、ちゃんとしておこうと思って」
想像以上の礼節の意識を見せるディアナスに、セレナも思わず姿勢を正す。
見知った仲だし初対面ではないからと、あまり深く考えていなかった。それにそういった事柄には疎いのも事実だ。だけど彼がそれを望むなら断る理由はない。
今度は黙って大人しくディアナスの挨拶を受け取る返事を頷いて返す。
それを見てからディアナスは、ソファから立ち上がりセレナの目の前の絨毯に片膝を折った。そっとその手をとりながら。
自分を見上げるかたちとなったディアナスの表情が真剣な王子の眼差しへと変わるのを、セレナはどぎまぎと見つめていた。まるで物語に出てくる本物の王子さまみたいだと思いながら。
「フィラネテス王国第五王子の、ディアナス・フィラネテスです。初対面の時、名乗り遅れた無礼をお許しください」
「…う、えっと、はい…」
「…ありがとう、付き合ってくれて。もう良いよ、セレナ」
そこで、ようやく。
ディアナスがふっと息を吐き出すように表情を崩し立ち上がった。その様子に思わずセレナもほっと息を吐き出す。握っていたセレナの手はとられたまま、あの日と同じようにまっすぐ見つめ合って対峙した。
「…嘘をついていて、ごめん」
「…謝らないで、だって嘘じゃないでしょう?」
離すことのないその手をセレナもそっと握り返す。じんわりと汗ばんだそれはディアナスの緊張をそのまま伝えていた。自分が身構えていたよりもずっと、彼なりの葛藤や迷いがあったのだろう。ここに来るまでに、それを自分に言うまでに。
「あの姿もあの名前も、あなたにとって嘘はなにひとつなかった。だから謝ることなんてひとつもないよ」
ほんの少しの戸惑いはまだある。
だけどこうして会ってしまえば、やはり目の前に居る人物とセレナがそれまで接してきた人物に、嘘や偽りはなにひとつ無いのだ。セレナにとってはどちらも大切な友人だ。その面影はまだ色褪せない。
「“シンシア”の恰好も好きだけど、その恰好も似合ってる」
初めてディアナスとして対峙した時のような仰々しい王子さまの恰好よりも、今日は流石に軽装だ。それでも美少女に見紛うほどの彼の美しさは健在だった。
短くなってしまった金色の髪もまっすぐ自分を映す青い瞳も、いっそ神秘的に感じるくらい美しい。性別なんてさほど大きな問題ではないと思えてくる。
「…ありがとう。セレナはボクがあげたドレス、着てくれてるんだね。…嬉しい」
「本当は借りたつもりだったから、返そうと思ってたんだけど…せっかくだし。着るなら今日かなと思って」
セレナが今着ているのは、濡れてしまった服の着替えにとシンシアが貸してくれたドレスだった。
ひとりで着るのにはなかなか苦労したけれど、ルミナスに手伝ってもらった。皺や汚れやほつれも綺麗に直してもらった。ついでにまた髪も結ってもらって、王子を迎える準備は万全だ。
ディアナスと蝶でやりとりをしている時にドレスは返すつもりだと伝えたけれど、ディアナスは頑ななまでにそれを拒否したので、大人しくもらっておくことにしたのだ。
ここまで豪華で華やかなドレスは初めてなので、ある意味良い記念にととっておく事にする。おそらくディアナスと会う時以外に着るつもりのないそれは、もう着ることは殆どないだろう内心思っている。本人には言えないけれど。
ディアナスはまじまじと、改めて自分の贈ったドレスを身に付けたセレナを見つめる。
頭の先から爪先までその視線が注がれて、それから至極満足そうに笑った。セレナは逆にいたたまれない気持ちでその視線を受ける。
「やっぱりよく似合ってる。前回の時はそれどころじゃなかったから、ちゃんと見れて嬉しいよ」
「そう…? ドレスは素敵だけど、似合ってるかは別な気がする」
「そんなことないよ。セレナを思って選んだんだから。男が女性に服を贈る理由、聞いたことない?」
「…? どんなの?」
首を傾げるセレナに、ディアナスは年相応の少年の顔で笑ったまま続けた。部屋に着いたばかりの緊張はもう微塵も感じられない。かつてシンシアとして会話していた頃のように気さくな空気がそこにはあった。
こうして会って言葉を交わし、互いに何も変わらないことを再確認した。
だけど互いの持つ感情の僅かな差異に気付いているのはディアナスだけだった。
「自分で脱がせる為だよ」
ディアナスの言葉に目を丸くするセレナに、「贈ったのは“シンシア”だけどね」と無邪気に笑って、その手をとったまますぐ傍のソファにセレナを促した。
急にその異性を意識したセレナは一瞬躊躇するも、大人しくひかれるままディアナスの隣りに腰を下ろす。その手はまだ、離れない。
「会ったら何を話そうか、ずっと考えてた。まずは謝りたくて、それからとにかく会いたかった。会って確かめなければと思っていた」
「…なにを…?」
ディアナスからの蝶の文章は、あれからいくつか届いていた。最初は返せなかったけれど、会いたいと言ってくれたのは彼の方からだ。
セレナ自身も会う必要があるとは思っていた。すべて中途半端に別れてしまったからずっと気掛かりではあったのだ。
ただ自分も隠し事をしていてそれが知られた後だったので、気まずい思いも拭えなかった。
あの時のディアナスからの詰問は保留のままだ。その後の再会は叶わなかったから。今日のこの場まで。
「セレナという存在そのものを。その意味を、意義を、役割を」
まっすぐに向けられる、まだ幼さを残す無垢な瞳。そこにはひとつの揺るぎない決意も湛えている。
だけど彼はもう子どもではないし、セレナだってすべて誤魔化し通せるほど彼が幼稚だとは思っていない。
ディアナスの訪問の目的は、セレナの様子の確認とこれまでの状況の説明の場を設ける為だとセレナは認識している。
だけどルミナスを通じてディアナスから夜伽に申し出があるかもしれないことは聞いていた。
“王子の立場”としてなるべく早急に、そしてそれはもしかしたら別の目的も兼ねられ、その場には第三者が居る可能性もあると。
セレナは最初その話に当然のごとく戸惑った。可能なら断ることも考えた。
それが夜伽であればセレナは立場上断れない。そもそもの約束も破綻しつつあるが、現状イリオス(本物)から謹慎以外の処分は今のところないし、むしろ本人とまだ話していない。
だからルミナスからの本気の叱責だけをひたすら受けて謹慎中は大人しく過ごしていた。
それから少しずつ以前と同じ何もない日常のなか、ルミナスからディアナスの夜伽の件を伝えられたのだ。
王子たちの通過儀礼である“禊”のことも、その立会人をイリオスがアレスに命じたこともあわせてすべて聞いた。
その上で、もう一度考え。
ディアナスとアレスのふたりに返事の蝶を送った。
それからディアナスの返事ははやかった。ちなみにアレスからの返事はまだ受け取っていない。
彼がここに来た目的。彼はそれを確かめに来たのだと改めて悟る。
あの日、自分たちの最後となった祭事の日。隠し事の一部を彼に見られてしまった。
穢れがこの身に移ったところを。自分がそれを受け入れた様を。
「セレナはボクたちだけの聖女だと…ボクらはそう思っていた。だけどセレナがサラの穢れを祓ったのは疑いようのない事実だ。そしてその痣を…あなたの体が引き継いだのも」
ずっと、とられたままだった手。その手にディアナスは力をこめる。意図をもって離さずに、セレナを決して逃がさないように。
そのことにようやく気付いたセレナは、ゆっくりと表情を曇らせてディアナスを見つめ返した。
ディアナスはその瞳を受けながら、自らの胸元の留め具をもう片方の手で外しながら肌を晒す。
少女のように白いその肌に、思わずセレナはドキリとして体を捩った。だけど自分の手を掴み動じないその腕は、紛れもなく男のものだった。
ディアナスのその意図が分らずに、セレナは何の抵抗もできずに晒される肌を見つめる。
てっきり脱がされるのは自分の方だと思っていたので、ディアナスが自ら脱ぐのは想定外だ。
だからその時のセレナに、ディアナスの本当の目的はまだ知る由もない。
隠したかったほんとうのこと。
それは誰の為だったのか。
「穢れと呪いは違う。だけどあなたはそれを繋ぐ存在なんじゃないかというのが、ボクらの見解。ボクらがそうしてどんなに抗っても、見えない鎖で繋がれてしまうように」
そっと、ディアナスが。セレナの握っていた手を持ち上げて、自分の心臓の上に導いた。
直接素肌に触れるセレナの手は冷たかった。ディアナスの肌が熱かっただけかもしれない。
触れた瞬間に、たぶん互いが同時に目を細めた。
目の前にある現実はどこか空想めいている気がする。
友人だと思っていたのは、もはやセレナだけだった。
目の前に居るこの体の持ち主は、紛れもない異性だ。
「ボクの呪いは、ここ」
ディアナスが導いた肌には傷痕があった。それに気付いてセレナは思わず息を呑み目を瞠る。
質感の異なるそれが火傷の痕だと気付いたのは、自分の体にも残る治療痕に似ていたからだ。
切って縫われたもの以外に焼かれて不自然に抉れた肌は、見目も肌触りも良いものではない。
それでも自分の、一部なのだ。そうしてここまで来たのだから。
呪いに触れて、僅かにセレナは怖気づく素振りを見せる。この先に待つのはひとつしかない。
「……夜伽を、望むなら…わたしは、拒まない。だから、」
「ボクが望むのは夜伽じゃない」
セレナの言葉を切って、ディアナスは続ける。
じわり、と。その時ようやく感じる確かな欲の火種。
ゼノスとアレスから聞いてはいたが、それはディアナスの予想をゆっくりと覆す得体の知れない初めての感覚だった。
それに必死に抗いながら、それでもディアナスは押し付けたセレナの手を離さない。
今、ディアナスがここに居る理由。その意味と意義。
確かめなければいけない。
兄たちの呪いはどこにいったのかを。
彼女はどこに行こうとしているのかを。
――呪いは、体を交えなくても解かれるはず。
ゼノスの言葉。
ディアナスは兄弟の中でも一番その量と影響が少ない身だ。
今まで直接セレナに触れたことは何度かあった。抱き締めたこともある。
だけど体が反応しなかったのは、その関係性が稀薄故だったのだろうと想像する。
今まで自分たちは、男と女ではなかったのだ。心も体も繋げるには不十分な関係だった。
おそらく自分が夜伽を受ければすぐに呪いから解放されるだろう。
でも、そうしたら。
終わってしまう。自分たちがの繋がりがそこで途切れてしまう。
自分はそうならない為のはじめのひとりにならなければいけない。
――だったら、おまえが確かめてこい。その目で
あのひみつの協定の場で。兄であるアレスが自分にそう命じた。
言い換えれば託されたのだ。彼女の秘密を暴く役を。
解かれた呪いが、本当はどこに在るのかを。
「…ディアナス」
その意図をようやく理解したセレナが、小さく縋るように自分の名前を呼んだ。
欲の膨れるこの身には、脊髄にまで響く甘い声にも感じられる。ずっとその声で自分の名前を呼んでいてほしい。だけどもっと違う声が聞きたい。思考が溶けてしまうほどの甘い声を。
火の点いた体が本人の意思に反して男の本性を暴くようにじわじわと身を焦がす。それを顔には出さないよう、必死に隠して距離を詰めた。
いつの間にか上がる息。言葉はもう上手く出てこない。だから代わりに唇を乞う。どうか拒まないでと願いながら。
口づけを拒まれたらもう生きていけない気がする。そんな弱気なディアナスを、セレナは拒むことはしなかった。
触れた、つぎの瞬間には。
その痣も欲も本性も。
ディアナスの手を離れていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる