フィガーシュッド

あいき

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学園編

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フィガーシュッド~学園編7~


桐生「凝爆20連っ発っ。」

桐生とともに場内は静まり返った。
思わず目をつぶってしまった佐内もゆっくりと目を開ける。

桐生「降参…してくんねぇか?」

桐生は佐内の懐に入ってそこで止まっている。
そして、右手には赤い球体が今にも佐内に当たり、爆発する寸前で止まっている。

佐内「まさかこんな終焉とやらにさせられるとはな…まいった。俺の負けだ。」

場内は一気に歓声に包まれた。
二人の攻防にいつしか場内の人達も見入ってしまっていたらしい。

希唯明「お疲れっ。」
桐生「おうよっ。」

桐生が戻ってくるなり、ハイタッチを交わす希唯明と桐生。

希唯明「最後にやろうとしてたあの技、あれってどんな技なんだ。」
桐生「あぁ、あれは凝爆(ぎょうばく)って言って、爆発を何度も手の中で起こして、その一つ一つの衝撃を合わせて、凝縮させて球体にしたものってとこだな。で、さっきは20個の爆発で出来たものだったから20連、って訳。」
希唯明「へぇー、なんか凄そうっていうか派手そうな技だな。よしっ、じゃあ今度は俺の能力を見せる番だな。」

と、立ち上がろうとした時、誰かに肩を落とされた。

大門「まぁまぁ。大将さんは敵の大将さんが出るまで待機って事で。んな訳で俺さんでやーす。」
希唯明「ちょっ、大門っ。はぁ…てか、いつから俺が大将になったんだよ。」
大門「最初から。」
桐生「最初からだろ。」
苺「最初からよ。」

山田「最初からでふ。」

1人以外ハモって言うなよ。
しかも、その1人噛んでるし。

山田(あー噛んじゃったぁ、うぅぅ。)



審判「それでは、第二回戦参加者は中央に。」

帝 大門(みかど だいもん)vs水戸内 大和(みとうち やまと)

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