[完結]不吉な双子と呼ばれた妹ですが、巫女になって兄をざまぁします〜迷信を打ち破ったら、なぜか溺愛されました〜

桃源 華

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第1章 双子の呪いと兄妹の運命

第7話 神殿で見つけた古文書の秘密

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その夜、私は眠れなかった。
 領民の嘆きが胸に突き刺さり、
祈っても涙は止まらない。
 どうすれば──兄様を、民を救える
のだろう。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

 答えを求めるように、私は神殿の
奥へ足を進めた。
 夜の神殿は冷たく、石壁に灯る燭台
の炎が、揺らめく影を大きく映し出し
ている。
 普段は閉ざされている文庫の扉が、
なぜか半ば開いていた。

 ──呼ばれている。
 そう直感した。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

 文庫の中は埃の匂いに満ちていた。
 棚に並ぶ羊皮紙や石板の中、一冊
だけ不自然に机の上に置かれた古文書
があった。
 厚い表紙は裂け、文字は時の流れに
かすれている。
 けれど、私は震える指でそれを開いた。

『──双子の誕生は、断絶の兆し』

 最初の一行に、思わず息を呑む。
 そこには、王国に伝わる「双子の
迷信」の起源が記されていた。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

 双子が生まれると、家は二十五年後
に滅びる。
 それはただの噂ではなく、過去の
年代記として幾つも記録されていた。

『双子の家系、二十五年目にして
必ず断絶す』
『血を分かちし二人は、互いの命を
蝕み合う』

 言葉は呪詛のように重く、頁を
めくるたびに胸が締め付けられる。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

 だが、さらに奥の章に小さく
記されていた。

『──ただし、祈りと絆により定めは
揺らぐ』

 私はその一文に釘付けになった。
 断絶は避けられぬ定めとされてきた。
 けれど「揺らぐ」とはどういう
意味なのか。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

「……セレナ?」

 振り返ると、老神官セリウス様が
立っていた。
 彼の眼差しは驚きと同時に、
どこか覚悟を秘めていた。

「その古文書を……読んでしまった
のだな」
「はい。でも、これが……私と兄様の
運命なのですか?」

 問いかける声は震えていた。

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

 セリウス様はゆっくりと頷いた。
「双子の断絶は、王国が最も恐れる
呪い。だが……記された言葉すべてが
真実とは限らぬ」

 そう言って、私の手を静かに
包み込んだ。
「お前の祈りは清らかだ、セレナ。
もし運命が揺らぐとすれば──それを
成すのはお前自身だ」

☆。.:*・ ♊️ ᯓ ⭐️

 蝋燭の炎がゆらめき、古文書の
文字が影の中に沈んでいく。
 呪いに囚われた未来か、それとも
希望への道か。

 私は胸の奥で強く願った。
 兄様と共に、生き延びる未来を
掴むのだと。

♊️キャラクター紹介♥:.。
≡目次からどうぞ🗝
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