[完結]不吉な双子と呼ばれた妹ですが、巫女になって兄をざまぁします〜迷信を打ち破ったら、なぜか溺愛されました〜

桃源 華

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第5章 双子の救済と溺愛の果て

第41話 迷信を利用していた神殿上層部の陰謀が明らかに

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神殿の地下にある古びた書庫。
薄暗い蝋燭の光の中で、エリナは
震える指先で一枚の羊皮紙を
なぞった。

そこに記されていたのは――
「双子は災厄にあらず。王国を
救うは双子の祈り」
まるで、これまで信じ込まされて
きた迷信とは正反対の言葉。

「……これが、本当の神託……?」

声がかすれる。
そのとき背後から老神官セリウス
の低い声が響いた。

「エリナ。真実を知ってしまった
のだな」

振り返ると、そこに立っていたのは
セリウスと、彼の背後に控える
神殿上層部の司祭たち。
彼らの顔は、信仰の清らかさではなく、権力に縋る醜さで歪んでいた。

「双子の迷信など……最初から存在せん。ただ民を従わせ、領主を操るための
道具にすぎぬ」

司祭長の声は、告白というより
嘲笑だった。
エリナの胸が冷え、同時に熱く燃えた。
――兄がどれほど民を苦しめても、
この迷信があったから領民は逆らえ
なかったのだ。
全ては、彼らが裏で糸を引いていた
せい。

「あなたたちは……神をも欺いたの
ですか!」

「欺いた? いや、我らこそが
“神の言葉”を作り出したのだ。
民は愚かで、真実など求めはせん」

吐き捨てるような声に、怒りと
絶望が胸を締めつける。
けれど、同時にエリナの瞳には
光が宿った。

「ならば私は、この真実を必ず……
民に示します」

震えながらも言い切ったその瞬間、
上層部の司祭たちが一斉に顔を歪める。
蝋燭の炎が大きく揺れ、影が不気味
に長く伸びた。

「愚かな娘よ。口を開けば、お前だけ
でなく兄も滅ぶぞ」

脅しの言葉が、逆にエリナの決意を
強める。
――滅ぶのは、私たちではない。
――偽りにすがる、あなたたちの方だ。

胸にそう刻み、エリナは古文書を
強く抱きしめた。

♊️キャラクター紹介♥:.。
≡目次からどうぞ🗝
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