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第51話:スパイスと共に……
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王都の空は、澄み渡る青。
街には活気があふれ、
商人たちは行き交い、
屋台からはスパイスの
香ばしい匂いが漂って
いた。
「ついにここまで来たか……」
レオンは街の広場に立ち、
しみじみとつぶやく。
王宮の改革が進み、
商業都市の計画も本格的に
動き出した。
獣人たちは正式に商業権を
得て、王都でも堂々と働け
るようになった。
すべての始まりは、
たった一握りのスパイス
だった。
それが今や、一つの国の
未来を変えようとしている。
(ここまで長かったな……
でも、まだ終わりじゃない)
次の目標は、
新たな商業都市の建設。
人間も獣人も分け隔てなく
働き、暮らせる街を作る
ことが、レオンの次なる
挑戦だ。
そして今日は、王都での
最後の夜。
仲間たちとスパイス料理
を囲み、大団円の宴が
開かれることになって
いた。
「にゃふふ~♪ じゃあ、
宴に行くにゃ!」
隣で尻尾をふりふり
しながらミュリが笑う。
「……お前、宴が楽しみな
だけだろ」
「にゃっ!? そんなこと
ないにゃ! これは大事な
旅立ちの儀式にゃ!」
「いや、言い方が
大げさすぎる……」
⸻
大団円の宴
王都の商業ギルドの
大広間には、多くの
人々が集まっていた。
料理人たちは腕をふるい、
スパイスたっぷりの料理
が並べられている。
香ばしいローストチキン、
スパイスの効いたシチュー、
ピリッと辛い焼き魚……。
「おお、これがレオンの
スパイス料理か!」
「こんな料理が食べられる
なんて、良い時代に
なったな!」
人々の笑顔があふれ、
和やかな雰囲気に
包まれる。
レオンは席に座ると、
目の前の料理を眺め
ながら、しみじみと
心の中でつぶやいた。
(こんな日が来ると
はな……)
前世では、ただの
サラリーマンだった
自分が、今はこの異世界
で新たな文化を築いている。
そんなことを
考えていると――。
「にゃふふ~♪ レオン、
早く食べるにゃ!」
ミュリがモフモフの尻尾
を揺らしながら、すでに
料理にかぶりついていた。
「おい、もう食ってん
のかよ……!」
「だって、美味しいにゃ!」
「まぁ、そりゃそう
だろうけどな……」
周囲からも笑い声が
聞こえる。
「レオン、改めて
ありがとうな」
「お前がいなかったら、
俺たちはまだスパイス
の良さを知らなかった
だろう」
商人たちが次々と
杯を掲げる。
「いや、俺だけの力
じゃないさ」
レオンは苦笑しつつも、
胸が熱くなるのを感じた。
⸻
新たな旅立ち
宴が終わり、
夜が更けるころ。
レオンとミュリは、
馬車の前に立っていた。
新都市の建設地へ向かう
ため、明朝には王都を
発つ。
「にゃ~……
なんだか寂しいにゃ」
「お前がそういうこと
言うの、珍しいな」
「にゃ?」
ミュリは首をかしげると、
モフモフの耳をぴくぴく
と動かす。
「寂しいにゃ……でも、
これからもっと面白い
ことが待ってる気が
するにゃ!」
「お前、結局楽しいこと
しか考えてないだろ……」
「にゃふふ~♪ でも
レオンと一緒にいると、
毎日が面白いにゃ!」
ミュリは笑顔で尻尾を
揺らした。
レオンはその姿を見て、
ふっと笑う。
「まぁ、お前がいると
退屈はしないな」
「にゃふ~♪ じゃあ、
これからももふもふ
頑張るにゃ!」
「……お前、もふもふ
しかしてねえじゃ
ねえか……」
「にゃ?」
「いや、なんでもない……」
レオンは肩をすくめ
ながらも、未来への期待に
胸を膨らませた。
(この世界で、俺はまだまだ
やることがある)
(スパイスと共に、新たな
旅を始めるか!)
こうして、レオンとミュリ
の新たな物語が幕を開ける
のだった――!
fin
A bientôt !
ʚ♡ɞ ʚ♡ɞ ʚ♡ɞ ʚ♡ɞ ʚ♡ɞ ʚ♡ɞ ʚ♡ɞ
おっさん、異世界で
スローライフはじめます
~猫耳少女とふしぎな毎日~
完結しました。
ご購読(◍´ꇴ`◍)ありがとう
ございました𓂃𓈒𓏸︎︎︎
街には活気があふれ、
商人たちは行き交い、
屋台からはスパイスの
香ばしい匂いが漂って
いた。
「ついにここまで来たか……」
レオンは街の広場に立ち、
しみじみとつぶやく。
王宮の改革が進み、
商業都市の計画も本格的に
動き出した。
獣人たちは正式に商業権を
得て、王都でも堂々と働け
るようになった。
すべての始まりは、
たった一握りのスパイス
だった。
それが今や、一つの国の
未来を変えようとしている。
(ここまで長かったな……
でも、まだ終わりじゃない)
次の目標は、
新たな商業都市の建設。
人間も獣人も分け隔てなく
働き、暮らせる街を作る
ことが、レオンの次なる
挑戦だ。
そして今日は、王都での
最後の夜。
仲間たちとスパイス料理
を囲み、大団円の宴が
開かれることになって
いた。
「にゃふふ~♪ じゃあ、
宴に行くにゃ!」
隣で尻尾をふりふり
しながらミュリが笑う。
「……お前、宴が楽しみな
だけだろ」
「にゃっ!? そんなこと
ないにゃ! これは大事な
旅立ちの儀式にゃ!」
「いや、言い方が
大げさすぎる……」
⸻
大団円の宴
王都の商業ギルドの
大広間には、多くの
人々が集まっていた。
料理人たちは腕をふるい、
スパイスたっぷりの料理
が並べられている。
香ばしいローストチキン、
スパイスの効いたシチュー、
ピリッと辛い焼き魚……。
「おお、これがレオンの
スパイス料理か!」
「こんな料理が食べられる
なんて、良い時代に
なったな!」
人々の笑顔があふれ、
和やかな雰囲気に
包まれる。
レオンは席に座ると、
目の前の料理を眺め
ながら、しみじみと
心の中でつぶやいた。
(こんな日が来ると
はな……)
前世では、ただの
サラリーマンだった
自分が、今はこの異世界
で新たな文化を築いている。
そんなことを
考えていると――。
「にゃふふ~♪ レオン、
早く食べるにゃ!」
ミュリがモフモフの尻尾
を揺らしながら、すでに
料理にかぶりついていた。
「おい、もう食ってん
のかよ……!」
「だって、美味しいにゃ!」
「まぁ、そりゃそう
だろうけどな……」
周囲からも笑い声が
聞こえる。
「レオン、改めて
ありがとうな」
「お前がいなかったら、
俺たちはまだスパイス
の良さを知らなかった
だろう」
商人たちが次々と
杯を掲げる。
「いや、俺だけの力
じゃないさ」
レオンは苦笑しつつも、
胸が熱くなるのを感じた。
⸻
新たな旅立ち
宴が終わり、
夜が更けるころ。
レオンとミュリは、
馬車の前に立っていた。
新都市の建設地へ向かう
ため、明朝には王都を
発つ。
「にゃ~……
なんだか寂しいにゃ」
「お前がそういうこと
言うの、珍しいな」
「にゃ?」
ミュリは首をかしげると、
モフモフの耳をぴくぴく
と動かす。
「寂しいにゃ……でも、
これからもっと面白い
ことが待ってる気が
するにゃ!」
「お前、結局楽しいこと
しか考えてないだろ……」
「にゃふふ~♪ でも
レオンと一緒にいると、
毎日が面白いにゃ!」
ミュリは笑顔で尻尾を
揺らした。
レオンはその姿を見て、
ふっと笑う。
「まぁ、お前がいると
退屈はしないな」
「にゃふ~♪ じゃあ、
これからももふもふ
頑張るにゃ!」
「……お前、もふもふ
しかしてねえじゃ
ねえか……」
「にゃ?」
「いや、なんでもない……」
レオンは肩をすくめ
ながらも、未来への期待に
胸を膨らませた。
(この世界で、俺はまだまだ
やることがある)
(スパイスと共に、新たな
旅を始めるか!)
こうして、レオンとミュリ
の新たな物語が幕を開ける
のだった――!
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