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『悪役令嬢はモテすぎた結果、結婚しました!~無表情騎士と新婚スローライフ、始まります~』
続・第5話:公爵家、帰還。そして毒舌従兄の襲来
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王都の南門をくぐり、石畳を進む馬車。
わたくしロゼリア=グレイスは、数年ぶりにこの場所へ戻ってまいりました。
――かつて、“悪役令嬢”と呼ばれたこの地へ。
馬車がグレイス公爵邸の前で止まり、扉が開けられる。
そこに広がるのは、かつて見慣れた光景――豪奢な門構え、完璧に整備された庭、行き届いた使用人たちの整列。
そして。
「やあ、おかえり、ロゼリア嬢。数年ぶりの実家はいかがかな? 辺境の草の香りは取れた?」
嫌でも聞き覚えのある、柔らかくもトゲしかない声。
「オスカー=グレイス兄様……!」
グレイス公爵家の現・筆頭代理。
わたくしの従兄にして、王都一の毒舌貴族。
どんな貴族よりも頭が切れ、
どんな笑顔よりも鋭利な“遠慮なき正論”で相手を切り刻む男。
「なるほど、同行者は……噂の無口系・元騎士団長さんだね?」
オスカーはアレクシス様をひと目見るなり、にっこりと笑った。
「表情筋が節約設計のようだが、まあ背は高いし、顔面は及第点。合格としよう」
「失礼すぎません!?」
「褒めたつもりなんだが?」
「オスカー兄様の“褒め”は刺さりますのよ!!」
アレクシス様は無言。
ただ、若干、斧を握っていた手よりも“剣の柄を握る方の手”に近い空気を出しておられる。
やめてください、ここ王都ですわよ!? 逮捕されてしまいますわよ!?
「さて、妹分。こちらとしても形式上、“婚約者としてふさわしいかどうか”を確認する義務があるのでね」
「なにその嫌な義務!?」
「本人確認、性格確認、生活力確認、……あと、“夜の営みの予定”も」
「やめてえええぇぇええ!! 正式な貴族の会話の中で言う話じゃありませんわああ!!」
「だが気になる」
「気にしないでください!!」
とにかく。
こうしてわたくしたちは、王都・グレイス公爵邸に“無事”入邸し――
しかし早々に、毒舌従兄による“結婚査問会”が始まりそうな気配を感じながら、
新たな嵐の予感に震えるばかりでございました。
わたくしロゼリア=グレイスは、数年ぶりにこの場所へ戻ってまいりました。
――かつて、“悪役令嬢”と呼ばれたこの地へ。
馬車がグレイス公爵邸の前で止まり、扉が開けられる。
そこに広がるのは、かつて見慣れた光景――豪奢な門構え、完璧に整備された庭、行き届いた使用人たちの整列。
そして。
「やあ、おかえり、ロゼリア嬢。数年ぶりの実家はいかがかな? 辺境の草の香りは取れた?」
嫌でも聞き覚えのある、柔らかくもトゲしかない声。
「オスカー=グレイス兄様……!」
グレイス公爵家の現・筆頭代理。
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どんな貴族よりも頭が切れ、
どんな笑顔よりも鋭利な“遠慮なき正論”で相手を切り刻む男。
「なるほど、同行者は……噂の無口系・元騎士団長さんだね?」
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「表情筋が節約設計のようだが、まあ背は高いし、顔面は及第点。合格としよう」
「失礼すぎません!?」
「褒めたつもりなんだが?」
「オスカー兄様の“褒め”は刺さりますのよ!!」
アレクシス様は無言。
ただ、若干、斧を握っていた手よりも“剣の柄を握る方の手”に近い空気を出しておられる。
やめてください、ここ王都ですわよ!? 逮捕されてしまいますわよ!?
「さて、妹分。こちらとしても形式上、“婚約者としてふさわしいかどうか”を確認する義務があるのでね」
「なにその嫌な義務!?」
「本人確認、性格確認、生活力確認、……あと、“夜の営みの予定”も」
「やめてえええぇぇええ!! 正式な貴族の会話の中で言う話じゃありませんわああ!!」
「だが気になる」
「気にしないでください!!」
とにかく。
こうしてわたくしたちは、王都・グレイス公爵邸に“無事”入邸し――
しかし早々に、毒舌従兄による“結婚査問会”が始まりそうな気配を感じながら、
新たな嵐の予感に震えるばかりでございました。
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