異世界転生〜転生したら蛇でした。

ブルーレイ

文字の大きさ
3 / 7
第3話

第3話 食料調達

しおりを挟む

小鳥が囀るのどかな森

たくさんの生物が住み、弱肉強食の世界では甘すぎると言っていいほど平和な森

そんな中、一匹のモンスターが悪戦苦闘していた

「ぐぁぁぁぁああああ!」

尻尾でそこらの石を拾い上げ、的となる木に絶叫しながらぶつける洋輔
的となる木に石がめり込む

なぜ、石を投げるだけで絶叫しているのかと言うと簡単な話 蛇の体と言うのは尻尾で物を掴み投げる動作には向いていないのだ
骨と骨の関節が軋み、激痛を放つのだ

しかし、そこまでして石を投げ続けるのには理由があった
1つ目はこの体の不便さというものだ

今まであった手足がない感覚に加え今までなかった尻尾という感覚があるのに酔い、動きにくいのだ。早く自分の体に慣れなければ一生このままだ
それは避けなくてはならない

2つ目は食料の調達である

蛇は肉食であり小動物などを捕らえて捕食する。または卵などだ。
しかし、産まれたばかりの自分には狩りの術など持ち合わせてはいない
そのため石をぶつけることによって獲物を狩る原始的な方法にも慣れなければいけないからである

3つ目は以外にこの体は以外に力が強いことである
蛇というのはほとんど筋肉の塊と言っていい程の筋肉がついているのだ
だからこそ木にしがみついたり、獲物を絞め殺すことも出来るのだ
だから、石を使えるというのはそれだけで自身が危険な時かなりの武器になるのだ

この3つがこの過酷な訓練をせざる負えなくしていた原因であった


(...なにか、いい手は...ないかなぁ)


そう思いつつ、生きる為、獲物を狩る為、またしても絶叫しつつ石を投げ続ける洋輔
「がぁぁぁぁあああ!!!」
その特訓は陽が真上に来るまで行われた



特訓を続け3時間後、俺は激痛を訴える尻尾を引きずりながら獲物を狩りに出かけた

鬱蒼と茂る草木は小動物がある生き物から逃れる為の隠れ家となっていた。
その生き物とはここ、魔獣の森に住み着くゴブリンのことである

しかし大抵はその程度のモンスターしか出ないためほとんどの小動物は寝る時以外は隠れることは滅多にない

今日もまた穏やかな森で油断しきった動物が草むらから鼻をひくつかせながらノコノコと登場し、水溜まりの水を飲みに来た。

その小動物の姿はネズミに似ていたが蟷螂のような緑色の鎌を前足に持っており、二足歩行をしていることから違うことが分かった
愛らしくもあり、その鎌が恐ろしく見えもする。
しかしその無防備な姿を木の影から伺い、隙が出来るのをあるハンターは待っていた

「ジィィィィ...」

大きな木に巻き付き様子を伺っていたのは純白の鱗を持ち、金の瞳をもつ大蛇であった。



    シックルラット    レア度ーB級ーLv3
    攻撃力46
    防御力68
    瞬発力250
    体力40

(成程...敵を鑑定する時はスキルと特殊能力が見えないのか)
鑑定スキルを使い、ふむふむと考える洋輔
鑑定スキルを使おうと思えば簡単に使うことが出来た。発生条件は調べる対象が視界に入っており、調べたいと思うことだった
しかし、ひとつ分かったことがある。
この鑑定スキルは色々とややこしく、植物やただの石などは表示で、名前・耐久度・能力・体内に摂取した時の効能などが表示される。
無論、レベルなどは表示されない。しかし、生物を糧とする主に食虫植物などはレベルが表示され、モンスター扱いとなっているのか耐久度が体力と変わり、攻撃力から防御力、瞬発力まで表示され特殊能力は表示されない
生物は全てにおいてモンスター扱いとなっており、これもまた食虫植物同様体力・攻撃力・防御力・瞬発力が表示され特殊能力は表示されない
鑑定はあるのと無いのでは便利さが違うのだろうが表示基準が色々とややこしいので慣れるのに時間がかかりそうだった
そういった事も踏まえて俺はこのモンスターを細かく観察しなければならなかった。何故なら俺がレベルが自分より低いからと油断し襲った時、獲物の特殊能力が[自身に危機が迫った時、強力な毒を体内に分泌し、それを敵に吹き掛ける]などという危険な能力だった場合俺は即死の事態になりかねないからだ。
だからこそ相手の能力を知る必要があったのだ
俺は尻尾で握った小さな石ころを無防備な状態のシックルラットに向けて思いっきり投げた
風を切り、猛スピードで投げたその石はとてつもない破壊力を持っていた
その石はシックルラットの頭部へと向かっていき......

「ピギィッ!?」

ゴキュッと嫌な音がなり、シックルラットの頭部から鮮血が吹き出した。
ピクピクと体が痙攣しているがもはや自分の意思で逃げることは出来ないようだった

《投擲スキルLv1を獲得しました》
《自身のレベルが2に上がりました》

ピロリンッという電子音とともに何やら目の前に流れるが無視しておこう。

( ...鑑定... )


    シックルラット(死亡)    レア度ーB級ーLv3
    攻撃力0
    防御力0
    瞬発力0
    体力    0
    スキル~気配察知、隠密行動、
    特殊能力。同化
    獲物が近くにいると背景と同化し、近づいて来た所を前足の鋭利な鎌で捕え、噛み付き捕食する


やはり、身を隠しておいて正解だったようだ。
特殊能力が同化という、逃げるにも適した能力を持っているのなら、俺が襲った瞬間景色に同化され、逃げられていただろう
しかし、一撃で仕留めれば同化をされないし逃げられることも無い
俺は周りを警戒し、木から飛び降りる。
俺は自分の十分の一にも満たない小さな獲物に這って近づいた
俺は近くの木の棒を拾い上げ、小動物だった肉塊をつついてみた。
血が溢れ出し、円状に血溜まりを作っている。普通の人がその状態の小動物を見たら大抵が嘔吐するであろう。
しかし、父親が鹿狩のハンターである洋輔は動物の内蔵や血を見ることに対しては免疫が付いているため、気分が悪くなることは無い
しかし、それでも鼠のような体に蟷螂の鎌の様な手はなんとも不気味であった。一応食料として捕獲したが食えるのかどうかも不安である

そう思った時だった。


「鑑定結果の詳細を確認しますか?
Y e s   or   N o」

不規則な並びをしたイエスとノーの文字が映し出される

(...詳細ってことは、食えるか分かるってことか?)
尻尾を使い、目の前の画面上にあるイエスの文字をタップしてみる
すると先程までの鑑定結果が目の前で塗り替えられていく


    詳細鑑定

    シックルラット(頭部損傷につき即死)  レア度B級    Lv3
    攻撃力0
    回避力0
    防御力0
    瞬発力0
    体力    0
    スキル~気配察知、隠密行動、
    特殊能力。同化
    獲物が近くにいると背景と同化し、近づいて来た所を前足の鋭利な鎌で捕え、噛み付き捕食する
知能は低く臆病な為自分より強い者には近づかない。見つける事は困難を極めるため、市場には出回りにくい
しかし、肉は貴族が好んで食べる程人気がある
    売値    銀貨3枚
    買値    銀貨5枚


「おぉー!?」
俺はその日、鑑定スキルの有能さに喜びを覚えた

投稿3回目です
誤字脱字がある可能性もありますが、その時はコメントの方でお教えして頂きたいです
気ままに投稿するので次回作をお楽しみに
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

2週目の人生ですが、生きていた世界にファンタジーがあるとは思ってなかった

竹桜
ファンタジー
 1人で生きていた男はある事故に巻き込まれて、死んでしまった。  何故か、男は生きていた世界に転生したのだ。  2週目の人生を始めたが、あまり何も変わらなかった。  ある出会いと共に男はファンタジーに巻き込まれていく。     1周目と2週目で生きていた世界で。

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。  

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...