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第4話
第4話 猿は怖い
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ブチッブチッと口を上手く使い洋輔は捕らえたばかりのシックルラットの毛を抜いていく。
鼻につくような獣臭にむせ返りつつも必死に抜き続けた。
蛇は獲物を丸呑みにしているところをよくテレビに映っていたのを覚えていた。
しかし、蛇になっておよそ五時間。いきなり丸呑みするには勇気が足りない。当たり前だ
日本は品質衛生面非常に厳しい国として知られているが、中でも俺はしっかり加工されている物ではなくてはならないという、謎のこだわりがあるタイプであり、世間一般的には面倒臭い人という括りになる。
だが血抜きもしっかりできていない分生臭さというのは本当に酷いし、少しでも食べやすくするために毛を抜いて食べるという考えはこんな俺でなくても考えつくであろう
毛なんてあったら獣臭と生臭さが同時に鼻を襲うという自体になりかねないからだ
毛を抜き終わるとハダカデバネズミのような肌色と、鋼色の蟷螂のような手をした怪物が綺麗な腹を見せ、横たわっていた。
無論この時は頭が潰れているので脳内で視界から入ってくるグロい頭部をモザイクに掛けている。
そして、俺は感謝を込めて一礼する
(...では、いただきます!!)
若干引き気味ではあるものの、こういう時は勢いが大切だと一気にかぶりついた、
「ウグッウグッ...ゴックン...おっげぇぇぇえ!!!」
この世界において、初めての食事というのは酷いものだった
噛みきれないため一気に一口で丸呑みにし、口に残る不快感を吐き出す
血の匂い、若干の獣臭、その上味は悪い。
賞味期限切れの卵のように苦味や、えぐ味が交わり合い溶け込んだような脳味噌の味が広がったのだ。何より口にした瞬間から体がモヤモヤするようなポカポカするような気持ち悪い感覚に襲われた。
「ゲホッゲホッ、み、水!」
近くの水溜まりに口を突っ込みガブ飲みする。
動物の獣臭と血の匂いでいっぱいの喉を洗練された水の如く洗い流していくかのようだった
若干、土臭さはあるものの、とても冷たくて美味しい水であった。
そこで気づいたのは水の確保である、
確かにここは水たまりができている。しかもまぁまぁ大きい方だ。
しかし、水たまりの下は全て土で出来ており、いつかは浸透し、乾き、なくなってしまうだろう。
(シックルラット...だっけか?あいつが生きているってことは近くに安定した水場があるってことだよな。)
少なくともネズミというのは1度決めた巣からは習性上、中々出ようとは思わない。
そしてその場所には水飲み場が近くにあるという事だ
「探すしかないよなぁー」
俺はそう思い、心の中でマップと念じる。
すると、目の前にこの周辺の地形が表示される。
森が囲んでいるが、右に行った方には水色表示の小さな円状の場所があった。池のようにも見えなくもない。
恐らく、その場所が水飲み場であろうと予想をつけ、早速身体を捩り、やや速めのスピードでその場所へと向かっていく
その時だった。
背筋に悪寒が走り、後ろから誰かが覗いているような気味の悪さを感じた瞬間だった
なにか、後頭部にちょっとしたものがぶち当たった。
感覚的には石のようなものであろう
「アタッ!?」
いくら小さくとも、後頭部にぶつかればまぁまぁの痛みはある。
だが、一体なんだというのだ。
自然と石が飛んでくるわけはないし、誰かが投げたとしか考えられない。
じゃぁ、誰が投げたというのだ!
そう思った俺は後ろを振り返り、怒鳴り声を上げようとした
投げた奴を叱ってやろうかと考えたからである。
しかし、その声は振り向いた時の驚きで空白に塗り替えられてしまった。
それも仕方の無いことであった。
何故なら、後ろにいたのはおよそ数十体の猿の群れ。しかも全員目を抜き出しにこっちを睨み、黒の体に赤い瞳をしており、なかなかに恐ろしい風貌をしていた。
そんなヤツらが、俺が振り返ると同時に雄叫びを上げたのだ
『ウギャギャギャギャギャァァァァァァアアア!!!』
「ぎゃぁぁああああああ!!!」
俺は全速力で逃げ出していた。
昔の剣士が「背中のキズは逃げ傷だ」とかっこよくキメていて、俺はいつかそんなかっこいい男になりたいと思った時もあった。
しかし今は逃げることの大切さというものを知った。サバイバルにおいて、明らかにやばい奴に絡まられて立ち向かうやつは愚か者だ!
これも一歩成長したということだろうが、あまりにも酷すぎる。
怖すぎるのだ
多分だが数日はこれのせいで眠れないことだろう。
それはいいとして、俺が逃げたことを知った猿達は一斉に木を伝って追いかけてくる
そのスピードは恐ろしく速い。
あと数分もすれば追いつかれる可能性は大である。
それに、猿は知能が高いと聞く
昔からゴリラや、チーパンジーに手話を覚えさせる実験で会話が出来るようになったと新聞に載っていたり、テレビやネットに出ていた。
俺は後ろを少しチラ見してみる。
『あ、やばいやつじゃん』
俺は、猿達の右手から発せられる殺意にまみれた武器を見て冷や汗をかいた
猿たちの手には鋭く尖らせた銛が握られている。木で出来ているのだろうが先端に何やら鋭い金属のようなものが付いている。それで殺傷力が増しているのだろう。
(詳細鑑定......)
手作りの銛(先端にドラゴンの鱗)
攻撃力150
耐久力500
重 さ52g
知能の高いモンスターがよく作るタイプの銛であり、先端には拾った鉱物や硬いモンスターの抜け殻から取れる鱗などを尖らせた物を使っていることが多い。今回の対象はドラゴンの鱗を使っている為、切れ味が良くなっており、軽さでは扱いやすい部類に入る。
木は針葉樹の木を加工して作っている。腕前はC級相当となっている
この武器と、使用者、C級モンスタービュレッテのレベルと戦闘力を総合すると受けるダメージ数は鱗が貫通し、肉がえぐれる程度である
俺は絶望した。
投稿四つめだっけ?
暇なら見てくれるとありがたいです
鼻につくような獣臭にむせ返りつつも必死に抜き続けた。
蛇は獲物を丸呑みにしているところをよくテレビに映っていたのを覚えていた。
しかし、蛇になっておよそ五時間。いきなり丸呑みするには勇気が足りない。当たり前だ
日本は品質衛生面非常に厳しい国として知られているが、中でも俺はしっかり加工されている物ではなくてはならないという、謎のこだわりがあるタイプであり、世間一般的には面倒臭い人という括りになる。
だが血抜きもしっかりできていない分生臭さというのは本当に酷いし、少しでも食べやすくするために毛を抜いて食べるという考えはこんな俺でなくても考えつくであろう
毛なんてあったら獣臭と生臭さが同時に鼻を襲うという自体になりかねないからだ
毛を抜き終わるとハダカデバネズミのような肌色と、鋼色の蟷螂のような手をした怪物が綺麗な腹を見せ、横たわっていた。
無論この時は頭が潰れているので脳内で視界から入ってくるグロい頭部をモザイクに掛けている。
そして、俺は感謝を込めて一礼する
(...では、いただきます!!)
若干引き気味ではあるものの、こういう時は勢いが大切だと一気にかぶりついた、
「ウグッウグッ...ゴックン...おっげぇぇぇえ!!!」
この世界において、初めての食事というのは酷いものだった
噛みきれないため一気に一口で丸呑みにし、口に残る不快感を吐き出す
血の匂い、若干の獣臭、その上味は悪い。
賞味期限切れの卵のように苦味や、えぐ味が交わり合い溶け込んだような脳味噌の味が広がったのだ。何より口にした瞬間から体がモヤモヤするようなポカポカするような気持ち悪い感覚に襲われた。
「ゲホッゲホッ、み、水!」
近くの水溜まりに口を突っ込みガブ飲みする。
動物の獣臭と血の匂いでいっぱいの喉を洗練された水の如く洗い流していくかのようだった
若干、土臭さはあるものの、とても冷たくて美味しい水であった。
そこで気づいたのは水の確保である、
確かにここは水たまりができている。しかもまぁまぁ大きい方だ。
しかし、水たまりの下は全て土で出来ており、いつかは浸透し、乾き、なくなってしまうだろう。
(シックルラット...だっけか?あいつが生きているってことは近くに安定した水場があるってことだよな。)
少なくともネズミというのは1度決めた巣からは習性上、中々出ようとは思わない。
そしてその場所には水飲み場が近くにあるという事だ
「探すしかないよなぁー」
俺はそう思い、心の中でマップと念じる。
すると、目の前にこの周辺の地形が表示される。
森が囲んでいるが、右に行った方には水色表示の小さな円状の場所があった。池のようにも見えなくもない。
恐らく、その場所が水飲み場であろうと予想をつけ、早速身体を捩り、やや速めのスピードでその場所へと向かっていく
その時だった。
背筋に悪寒が走り、後ろから誰かが覗いているような気味の悪さを感じた瞬間だった
なにか、後頭部にちょっとしたものがぶち当たった。
感覚的には石のようなものであろう
「アタッ!?」
いくら小さくとも、後頭部にぶつかればまぁまぁの痛みはある。
だが、一体なんだというのだ。
自然と石が飛んでくるわけはないし、誰かが投げたとしか考えられない。
じゃぁ、誰が投げたというのだ!
そう思った俺は後ろを振り返り、怒鳴り声を上げようとした
投げた奴を叱ってやろうかと考えたからである。
しかし、その声は振り向いた時の驚きで空白に塗り替えられてしまった。
それも仕方の無いことであった。
何故なら、後ろにいたのはおよそ数十体の猿の群れ。しかも全員目を抜き出しにこっちを睨み、黒の体に赤い瞳をしており、なかなかに恐ろしい風貌をしていた。
そんなヤツらが、俺が振り返ると同時に雄叫びを上げたのだ
『ウギャギャギャギャギャァァァァァァアアア!!!』
「ぎゃぁぁああああああ!!!」
俺は全速力で逃げ出していた。
昔の剣士が「背中のキズは逃げ傷だ」とかっこよくキメていて、俺はいつかそんなかっこいい男になりたいと思った時もあった。
しかし今は逃げることの大切さというものを知った。サバイバルにおいて、明らかにやばい奴に絡まられて立ち向かうやつは愚か者だ!
これも一歩成長したということだろうが、あまりにも酷すぎる。
怖すぎるのだ
多分だが数日はこれのせいで眠れないことだろう。
それはいいとして、俺が逃げたことを知った猿達は一斉に木を伝って追いかけてくる
そのスピードは恐ろしく速い。
あと数分もすれば追いつかれる可能性は大である。
それに、猿は知能が高いと聞く
昔からゴリラや、チーパンジーに手話を覚えさせる実験で会話が出来るようになったと新聞に載っていたり、テレビやネットに出ていた。
俺は後ろを少しチラ見してみる。
『あ、やばいやつじゃん』
俺は、猿達の右手から発せられる殺意にまみれた武器を見て冷や汗をかいた
猿たちの手には鋭く尖らせた銛が握られている。木で出来ているのだろうが先端に何やら鋭い金属のようなものが付いている。それで殺傷力が増しているのだろう。
(詳細鑑定......)
手作りの銛(先端にドラゴンの鱗)
攻撃力150
耐久力500
重 さ52g
知能の高いモンスターがよく作るタイプの銛であり、先端には拾った鉱物や硬いモンスターの抜け殻から取れる鱗などを尖らせた物を使っていることが多い。今回の対象はドラゴンの鱗を使っている為、切れ味が良くなっており、軽さでは扱いやすい部類に入る。
木は針葉樹の木を加工して作っている。腕前はC級相当となっている
この武器と、使用者、C級モンスタービュレッテのレベルと戦闘力を総合すると受けるダメージ数は鱗が貫通し、肉がえぐれる程度である
俺は絶望した。
投稿四つめだっけ?
暇なら見てくれるとありがたいです
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