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知らんけど
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「どうなるって、聖女の支度金を使って治療院の運営をするんですよね。別に貴族じゃなくてもできますよ」
そもそも、カオリは治癒院をやりたいと話していたのだし保護してくれる家門がなくなったところで困ることはないはずだ。
「そ、そうじゃない!私は平民になるってことなの?」
「まあ、そうですね。保護してくれる家門もありませんし」
いや、そもそも平民だが。そこを突っ込んだら面倒になりそうだったので触れるのはやめた。
「そ、そんな、あ、貴方!辺境伯なんでしょ?私を妻にしてもいいわよ。本では私の事好きだったでしょ?」
事もあろうに慌てたカオリはなぜか、カサディンに助けを求めた。
「は?」
カサディンは、というととんでもない生き物を目撃したような顔をした。
見るからに不愉快そうな表情にカオリにこれっぽっちも好意がないのだと伝わってくる。
これ、どうやって収拾をつけるんだろう。
そんな事をふと考えていると、カサディンは唐突に私に向き直った。
「アイオラ嬢。いいだろうか」
「なんでしょう?」
改まった様子に、なんだか嫌な予感がした。
「き、君が僕に惚れたのはわかった」
「は?」
何を言っているのだろう。この男は。
私は好きなどと、一言も言っていない。
「君が僕を救うために聖石の一部をくれたということは、熱烈な愛情表現だとわかっている」
助けるためにしたのであって、愛情表現などではない。
「愛の告白は君からしてくれたけれど、僕は、僕のために聖石を使って瘴気を浄化してくれた君の心の強さに恋をしたんだ」
「えっと。どういうこと?」
何を言いたいのかさっぱりわからない。
「つ、つまりだな。僕と結婚して欲しい。愛の告白は僕からすべきだったが、できなかった。しかし、プロポーズをしたからそれで許してくれないだろうか」
「……」
無茶苦茶だ。クロード達とは別ベクトルの意味不明さだ。
私がカサディンに、好意を持っているのを当然のように受け止め、その上で倍の好意でぶん殴ってくる。
嫌ではないが。この手のタイプの人間は苦手だ。
なぜかというと、悪意がなく好意があるから、強く拒絶する事ができないのだ。
……断ったら可哀想で。
つまり私は絆されそうな予感がしたのだ。
カサディンの獰猛そうな目は、キラキラと輝いており。大好きな飼い主にキスされたハスキー犬のように見えてきた。
だ、だめだ。
いけない。断ろう。そう思ったら、追い打ちをかけてきた。
「君が僕が思っている倍以上に、僕は君のことを思っている」
見えないはずのしっぽが見える気がする。
「アイオラ様!辺境へのお引越しの準備はできました!お祈りはどこでもできますからね!私知りませんでした。カサディン様に一目惚れして熱烈な愛の告白をしたなんて」
呼んでもいないのに、会場にやってきたアンヌのセリフに、私は逃げられない事を悟る。
きっと、カサディンは、瘴気のせいで闇落ちしたのではなくて、もともとこういった気質なのだ。
誰かが見張っていないと何をするのかわからない。
私は諦めてカサディンの妻になった。
それからの事を軽くる説明すると。
アンヌ、マリネッタは当然のように辺境へとついてきた。
私は変わらず辺境でも同じことをしている。
カオリは、支度金を遣い治癒院を設立した。
居場所を作るために頑張っているようだ。
クロードと私の元家族はそこで頑張って働いているらしい。
毎日のように、元貴族のためカスハラを受けるらしい。
カスハラを受けるたびに給料は天引きされ、今は一生働いても返せないくらいの借金を背負っているようだ。
頑張って生きていけばいつか幸せになれると思う。知らんけど。
~~~
最後までお付き合いくださりありがとうございました
3話一気に消したあたりで完全に心を折りました
本当にごめんなさい
なんか、普通の恋愛ものかきたいんです
これでも
「どうなるって、聖女の支度金を使って治療院の運営をするんですよね。別に貴族じゃなくてもできますよ」
そもそも、カオリは治癒院をやりたいと話していたのだし保護してくれる家門がなくなったところで困ることはないはずだ。
「そ、そうじゃない!私は平民になるってことなの?」
「まあ、そうですね。保護してくれる家門もありませんし」
いや、そもそも平民だが。そこを突っ込んだら面倒になりそうだったので触れるのはやめた。
「そ、そんな、あ、貴方!辺境伯なんでしょ?私を妻にしてもいいわよ。本では私の事好きだったでしょ?」
事もあろうに慌てたカオリはなぜか、カサディンに助けを求めた。
「は?」
カサディンは、というととんでもない生き物を目撃したような顔をした。
見るからに不愉快そうな表情にカオリにこれっぽっちも好意がないのだと伝わってくる。
これ、どうやって収拾をつけるんだろう。
そんな事をふと考えていると、カサディンは唐突に私に向き直った。
「アイオラ嬢。いいだろうか」
「なんでしょう?」
改まった様子に、なんだか嫌な予感がした。
「き、君が僕に惚れたのはわかった」
「は?」
何を言っているのだろう。この男は。
私は好きなどと、一言も言っていない。
「君が僕を救うために聖石の一部をくれたということは、熱烈な愛情表現だとわかっている」
助けるためにしたのであって、愛情表現などではない。
「愛の告白は君からしてくれたけれど、僕は、僕のために聖石を使って瘴気を浄化してくれた君の心の強さに恋をしたんだ」
「えっと。どういうこと?」
何を言いたいのかさっぱりわからない。
「つ、つまりだな。僕と結婚して欲しい。愛の告白は僕からすべきだったが、できなかった。しかし、プロポーズをしたからそれで許してくれないだろうか」
「……」
無茶苦茶だ。クロード達とは別ベクトルの意味不明さだ。
私がカサディンに、好意を持っているのを当然のように受け止め、その上で倍の好意でぶん殴ってくる。
嫌ではないが。この手のタイプの人間は苦手だ。
なぜかというと、悪意がなく好意があるから、強く拒絶する事ができないのだ。
……断ったら可哀想で。
つまり私は絆されそうな予感がしたのだ。
カサディンの獰猛そうな目は、キラキラと輝いており。大好きな飼い主にキスされたハスキー犬のように見えてきた。
だ、だめだ。
いけない。断ろう。そう思ったら、追い打ちをかけてきた。
「君が僕が思っている倍以上に、僕は君のことを思っている」
見えないはずのしっぽが見える気がする。
「アイオラ様!辺境へのお引越しの準備はできました!お祈りはどこでもできますからね!私知りませんでした。カサディン様に一目惚れして熱烈な愛の告白をしたなんて」
呼んでもいないのに、会場にやってきたアンヌのセリフに、私は逃げられない事を悟る。
きっと、カサディンは、瘴気のせいで闇落ちしたのではなくて、もともとこういった気質なのだ。
誰かが見張っていないと何をするのかわからない。
私は諦めてカサディンの妻になった。
それからの事を軽くる説明すると。
アンヌ、マリネッタは当然のように辺境へとついてきた。
私は変わらず辺境でも同じことをしている。
カオリは、支度金を遣い治癒院を設立した。
居場所を作るために頑張っているようだ。
クロードと私の元家族はそこで頑張って働いているらしい。
毎日のように、元貴族のためカスハラを受けるらしい。
カスハラを受けるたびに給料は天引きされ、今は一生働いても返せないくらいの借金を背負っているようだ。
頑張って生きていけばいつか幸せになれると思う。知らんけど。
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最後までお付き合いくださりありがとうございました
3話一気に消したあたりで完全に心を折りました
本当にごめんなさい
なんか、普通の恋愛ものかきたいんです
これでも
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完結お疲れ様でした!
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そしてマリネッタがいる時の安心感がすごいです
3話分書き直されたということですよね…
その上、お子さんも体調不良…
お、お疲れ様でした…!
最後までお付き合いくださりありがとうございます
なんか、みんな家族が風邪気味でなかなかよくなりませんでした
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お疲れ様でした(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)
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最後までお付き合いくださりありがとうございます
心折れました