婚約者の不倫相手は妹で?

岡暁舟

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7(マリー視点)

「おーい、マリー!しっかりしろ…」

 私は死んだと思った。この声はきっと天使様だ。だって…温かくて私の心に刺さる言葉だから。ああ、このまま安らかに死なせてください…。

「おーい、早く目を覚まして…」

 ハイハイ、天使様の命令だから目を覚まします、と。

 あれっ?ひょっとして……?


「おおっ、マリー。やっと目を覚ましたか!」

 どうして?男に拾われた…ってアラン?

「あなたって…ひょっとしてアラン?」

「おお、久しぶりだな。僕のことを覚えてくれていたなんて…嬉しい限りだよ」

 幼馴染のアランだった。アランから聞いた話だと、道端で倒れていた私を発見して、家まで運んでくれたとのことだった。

「ああ、そうなんだ。ありがとう…って、裸!?」

 道理で体が軽いと思った…起き上がろうとすると、私は服を着ていなかった。

「もしかして…あなたが脱がしたの?」

「せっかくの衣装がズタボロになっていたからな…ほら、刺繍しておいたぞ…」

「ありがとう…って、そういうことじゃなくて!!!」

「おいおい、マリー。そんなに慌ててどうしたんだ?」

 ダメだ、アランは何も分かっていないようだ。私が女だって…分かっていないのかしら?

「今更恥ずかしがる必要はないだろう。お前の裸なんて、昔から見慣れているし…」


 それはまあそうだけど…って、だからそういう問題じゃなくて!!!

「あの…私これでもレディーなんだけど?」

「ああ、捨てられたレディー…だっけか?」

「……その言い方は傷つくんですけど…」

「ごめんごめん、でも本当の話だよな?」


 前途多難な展開…これから一体どうなるんだろう…。 


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