婚約者の不倫相手は妹で?

岡暁舟

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8(マリー視点)

「お前の裸なんて、昔から見慣れているさ!」

 確かに、幼い頃はアランと一緒にお風呂に入ったこともあった。

「それはそうだけど……今はもう大人でしょう!」

「大人だって?関係ないさ。僕とお前の関係は……つまり、幼馴染ってわけだが変わらないさ!」

 アランの言っていることは理解できた。それでも……やはり、昔とは違う。そう、アランを見てドキドキすることはなかった。なんだろう、この気持ちは?

「そう言えば……お前は王子から婚約破棄されたんだってな!良かったじゃないか!」

 良かった……アランは随分と能天気なようだ。失恋が……どれだけ辛いことなのか……。

「本当は安心しているんじゃないか?」

 そんなこと……あるのかしら?

「だって……お世辞にもお前が王子の婚約者にはならないだろう!お前の容姿じゃ、王子には釣り合わないや!」

 アランはどんどんと真実を口にする。なんだか安心した。そして……なんだか心地よかった。

「私って……やっぱり釣り合わないのかしら?」

「そうだよ……案外僕の方が釣り合うかもしれないな……なんて……」

 アランは照れていた。私もクスッと笑ってしまった。彼なりのプロポーズなのか。いやいや、最初は信じられなかった。

「まあ、ありがとう。色々とね……」

 私は初めてアランに礼を言った。

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