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「これから始めて、私はあなたのことを愛していると伝えたいのです」
シュード様は言った。
「ですから、キスをしたいと思うんですがよろしいでしょうか」
こんなことをいきなり言い出すものだから、私は再び困惑することになった。でもそれが、新しい婚約者の望だとしたら、受け入れてもいいと思った。だから、私は、
「いいですよ」
と答えた。すると、彼は、
「ありがとうございます」
と答えた。
初めて男性とキスする瞬間を覚えているだろうか。私にとってははじめてだった。とても緊張した。しかも、たくさんの人々が見ている前だったのだ。
「やっぱり、あなたはすごく可愛いと思います。あなたを婚約者にすることができて、私はものすごく幸せです」
シュード様は言った。
「すばらしい、本当にすばらしいと思います」
元婚約者であるスーグラ様も、私たちのことを精一杯祝ってくれるようだった。彼はやはり、なかなかの人格者なのだ。本当に、私と婚約することを諦めてしまった。
「これこそが、これからの国家の繁栄の礎となるんでしょうね」
「そうに違いない」
私たちのことをじっくり見ていた観衆が、ほぼほぼ拍手喝采だった。
「これからお祭りですね」
「既に始まっているようなものだろう」
「確かに、その通りかもしれません」
私たちの新たな婚約の披露宴がしばらく続いた。そして、それが終わりを迎えると、私はシュード様に連れられて、王宮へ入ることになった。
シュード様は言った。
「ですから、キスをしたいと思うんですがよろしいでしょうか」
こんなことをいきなり言い出すものだから、私は再び困惑することになった。でもそれが、新しい婚約者の望だとしたら、受け入れてもいいと思った。だから、私は、
「いいですよ」
と答えた。すると、彼は、
「ありがとうございます」
と答えた。
初めて男性とキスする瞬間を覚えているだろうか。私にとってははじめてだった。とても緊張した。しかも、たくさんの人々が見ている前だったのだ。
「やっぱり、あなたはすごく可愛いと思います。あなたを婚約者にすることができて、私はものすごく幸せです」
シュード様は言った。
「すばらしい、本当にすばらしいと思います」
元婚約者であるスーグラ様も、私たちのことを精一杯祝ってくれるようだった。彼はやはり、なかなかの人格者なのだ。本当に、私と婚約することを諦めてしまった。
「これこそが、これからの国家の繁栄の礎となるんでしょうね」
「そうに違いない」
私たちのことをじっくり見ていた観衆が、ほぼほぼ拍手喝采だった。
「これからお祭りですね」
「既に始まっているようなものだろう」
「確かに、その通りかもしれません」
私たちの新たな婚約の披露宴がしばらく続いた。そして、それが終わりを迎えると、私はシュード様に連れられて、王宮へ入ることになった。
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