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その30

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「朝になったよ……ほら、君の王子様がやって来た……」

三度にわたる聞き慣れた声で、リンプルは目を覚ました。牢獄の前には、ファンコニーが立っていた。

「!!ファンコニー様!!!」

リンプルは叫んだ。

「そうだ、私はファンコニーだ」

ファンコニーは少し不機嫌そうだった。

「一体どうされたのですか?ひょっとして……?」

リンプルは、自分がこの場で殺されるのではないかと思った。なぜならば、ファンコニーの左手には、血のついた刀が握られていたからだった。

「リンプル。いい知らせと悪い知らせがあるんだ。聞いてくれるね?」

リンプルは、

「わかりました」

と頷いた。
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