元婚約者が修道院送りになった令嬢を呼び戻すとき

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「婚約破棄……なんとなくその予感はしておりましたわ」

「まだ何も言っていないのだが……」

「ええ、あなたの口から聞かなくても、私には分かるのです。ええ、言わなくて結構です。あなたには既に新しい婚約者候補がいらっしゃる……そうですよね？？？」

「やっぱり、ばれてたか……」

「当たり前でしょう」

「そうかそうか。それはすまなかった……」

「いいえ、気にしなくて結構です。全て、この私に問題があったのですから。それで……これから私はどうすればいいのですか？？？」

「まあ、普通に考えたら修道院かな？？？」

「そうでしょうね。ねえ、手配してくださいますか？？？」

「あの……君は自ら率先して修道院送りになりたいのか？？？」

「だって……それ以外どうしろと言うのですか？？？それ以外に、私が生きる方法があるとでも言うのですか？？？」

「まあ、事実上はなしに等しいがな……」

「そうでしょう。だったら、つべこべ言わずにこのまま修道院送りになりますよ。さあ、推薦状でもなんでも書いてくださいまし。もう、私のことを愛してくださらない人には興味ないんです！！！」

なんか、こんな感じで大声を出すのが心地よかった。婚約者はかえって疲弊した。まあ、これくらいでちょうどいいって思った。だって、結局は自業自得なのだから。