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俺のスパダリはギャップがすごい ー立花蓮sideー

気持ち ③ <エロス>

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「‼︎」

驚きで真司は息を飲む。

「バーで真司さんと話てる時から…ずっと…」

蓮の頬に涙がつたう。

初めて話たあの日から…
もしかしたらそのずっと前から、
あのバーで真司さんを見かけた時からかも知れない。

誠実で優しい人柄も、
照れたあの表情も、
自分の気持ちに正直であろうとする、その姿も、
少し自信なさげだが、まっすぐ俺を見ようとしてくれるあの瞳も、
俺の料理をあんなに美味しそうに食べてくれる笑顔も……

真司さんの全てが大好きで、愛おしい。
そばにいたいと思う。
そして、まだ出会ったことのない真司さんに、会いたくて仕方ない。

人をこんなに好きになることがあるのかと、
好きになるだけで、こんなに幸せなれることを教えてくれた真司さんの隣で、
あなたと共に、これからを見てみたい。

こんな俺の気持ちを受け止めてくれますか?

蓮は心の中で呟く。

真司に届け…と願いながら…


「おれもあの朝からずっと、蓮さんのことが頭から離れかった。他の人と一緒にいるのを見ると嫉妬してしまう…でも俺はこんなだし…蓮さんとは住む世界が違いすぎると自分に言い聞かせてました…でも、もうそれもやめます…」

!!
真司さんも俺と同じように、住む世界が違いすぎるって言い聞かせてた⁉︎
それをやめる…?
それって……

「大好きです。蓮さん…おれと付き合ってくれませんか?」

真っ直ぐに見つめる真司の瞳は、蓮の心まで貫き、熱くなる。

真司さんと同じ気持ちになれたなんて…
これから、真司さんの隣で同じ景色を見れるなんて…
こんなに好きな人と一緒にいれるだなんて、
夢でしかないと思ってた。
でも、今、夢は現実になった。
真司さんと共に……

「‼︎…はい‼︎」
蓮は泣きながら笑った。

今までの、つらかった過去も、記憶も、
自分が自分のままでありたいと願った日の決心も、
自分の事が嫌いだった日々も
今日、この瞬間のためだったと、
蓮は確信した。

あの日々がなければ、こんな気持ちにさせてくれる真司さんとは出会わなかった。
苦しかった日々も、自分には大切な日々だったんだ…

真司さんに出会うための日々。

今まで傷ついて癒えなかった蓮の傷が、全て癒えていくのを感じた。

真司さん、愛してます。


「よかったー」

安心したような、幸せすぎるような…
そんな笑顔が真司から溢れ、
真司は蓮にキスをした。
濃厚ではなかったが、優しいキスを。

それは2人の気持ちまで繋げるようなキスだった。
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