12 / 202
翌日 ⑤
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頭を優しく撫でられている感覚がし、瑞稀は目を覚ました。
ゆっくり目を開けると、
「おはよ、瑞稀」
病院に行ったはずの晴人がベッドのヘリに座り、瑞稀の顔を見つめていた。
「晴人さん!どうしてここに?」
瑞稀が飛び起きると、
「患者さんの容態が安定したから、帰してもらったんだ」
晴人はひょいっと瑞稀を抱き上げると、対面になるように膝の上に座らせる。
「よかった」
そう言い、瑞稀はふと窓の外を見ると、あたりはすっかり暗くなっている。
部屋の時計を確認すると、もう21時を回っていた。
「!!仕事に行かないと!」
慌てて瑞稀は晴人の膝の上から降りようとするが、
「大丈夫だよ」
晴人は、瑞稀を抱きしめる。
え?
出勤時間を過ぎてしまっているのに、大丈夫?
どう言う意味だろう…?
瑞稀が首を傾げていると、
「今日から、新しい人が入るから、休みが増えるって言ってなかった?」
「…あ…」
そうだ。
僕の連休がなかなか取れないから、これからは連休も取れるようにって、オーナーが新しい人を入れてくれるって。
今日から、かすみちゃんの知り合いの人が、働きにくるって言ってた…。
それで、たしか僕、今日休みだった。
「まえ瑞稀が休みだって言ってたの思い出して。だからアラームが鳴ったとき切っておいたよ。あ、スマホの中身は見てないから」
渡されたスマホは、確かに見られた形跡はない。
「ロックかけてないですし、いつ見ていただいても、大丈夫です」
渡された自分のスマホを、もう一度晴人に渡す。
「瑞稀がいいって言ってくれても、それはダメだよ。でも俺のはいい。瑞稀以外の人には見られたくないのと、防犯のためにロックかけてるけど、暗証番号は瑞稀の誕生日だから」
晴人に「見ていいよ」とスマホを渡される。
「じゃあ僕も、晴人さんの誕生日、暗証番号にしてロックしておきます」
ロック設定を設定し、
「おそろいですね」
瑞稀は微笑んだ。
「そうだ、今日、瑞稀と家でゆっくり映画でも観たいなと思ってたんだ。どうかな?」
「映画ですか!観たいです!」
晴人さんと映画観るの大好き。
ピザともちろんサイドメニューのポテトとチキン頼んで、レンジでポップコーンも作るんだ。
しかも塩味とキャラメル味。
映画館のジュースみたいに大きな紙コップに炭酸ジュース入れて、蓋をしてストローで飲む。
2人の時間が合わなくて、なかなか映画館には行けないけど、晴人さんの部屋の大型テレビで2人っきり観るの、本当の映画館で観るよりとっても贅沢。
「じゃあ、僕、用意してきます」
瑞稀が立ち上がろうとすると、また、晴人に阻まれ、晴人の膝の上に座ったままだ。
「晴人…さん?」
不思議に思った瑞稀が晴人の顔を覗き込むと、晴人に首筋をスンスンと嗅がれる。
「今日の瑞稀、なんだか特別いい香りがする」
晴人はそういうと、瑞稀の耳を甘噛みした。
「ひゃ!」
突然の刺激に、瑞稀は晴人にしがみついてまった。
あれ?
晴人さんも、今日は特別いい香りがする。
ずっと嗅いでいたいようないい香りがし、瑞稀の頭はぼーっとしてきた。
瑞稀は晴人によりしがみついていると、
「急に変なことしてごめん。耳、痛くなかった?」
晴人に言われて、瑞稀はハッとする。
「大丈夫です。僕こそ、しがみついてしまって、ごめんなさい…」
なんだか、とてもいやらしいことをしてしまったようで、瑞稀は顔を真っ赤にした。
「瑞稀は本当に可愛いね」
晴人はクスっと笑い、
「ちゃんと捕まっててよ」
「わっ!」
瑞稀を抱きしめたまま立ち上がる。
「一緒に準備して、何を観るか一緒に選ぼう」
「はい!」
瑞稀は晴人に抱き上げられたまま、2人仲良くキッチンに向かった。
ゆっくり目を開けると、
「おはよ、瑞稀」
病院に行ったはずの晴人がベッドのヘリに座り、瑞稀の顔を見つめていた。
「晴人さん!どうしてここに?」
瑞稀が飛び起きると、
「患者さんの容態が安定したから、帰してもらったんだ」
晴人はひょいっと瑞稀を抱き上げると、対面になるように膝の上に座らせる。
「よかった」
そう言い、瑞稀はふと窓の外を見ると、あたりはすっかり暗くなっている。
部屋の時計を確認すると、もう21時を回っていた。
「!!仕事に行かないと!」
慌てて瑞稀は晴人の膝の上から降りようとするが、
「大丈夫だよ」
晴人は、瑞稀を抱きしめる。
え?
出勤時間を過ぎてしまっているのに、大丈夫?
どう言う意味だろう…?
瑞稀が首を傾げていると、
「今日から、新しい人が入るから、休みが増えるって言ってなかった?」
「…あ…」
そうだ。
僕の連休がなかなか取れないから、これからは連休も取れるようにって、オーナーが新しい人を入れてくれるって。
今日から、かすみちゃんの知り合いの人が、働きにくるって言ってた…。
それで、たしか僕、今日休みだった。
「まえ瑞稀が休みだって言ってたの思い出して。だからアラームが鳴ったとき切っておいたよ。あ、スマホの中身は見てないから」
渡されたスマホは、確かに見られた形跡はない。
「ロックかけてないですし、いつ見ていただいても、大丈夫です」
渡された自分のスマホを、もう一度晴人に渡す。
「瑞稀がいいって言ってくれても、それはダメだよ。でも俺のはいい。瑞稀以外の人には見られたくないのと、防犯のためにロックかけてるけど、暗証番号は瑞稀の誕生日だから」
晴人に「見ていいよ」とスマホを渡される。
「じゃあ僕も、晴人さんの誕生日、暗証番号にしてロックしておきます」
ロック設定を設定し、
「おそろいですね」
瑞稀は微笑んだ。
「そうだ、今日、瑞稀と家でゆっくり映画でも観たいなと思ってたんだ。どうかな?」
「映画ですか!観たいです!」
晴人さんと映画観るの大好き。
ピザともちろんサイドメニューのポテトとチキン頼んで、レンジでポップコーンも作るんだ。
しかも塩味とキャラメル味。
映画館のジュースみたいに大きな紙コップに炭酸ジュース入れて、蓋をしてストローで飲む。
2人の時間が合わなくて、なかなか映画館には行けないけど、晴人さんの部屋の大型テレビで2人っきり観るの、本当の映画館で観るよりとっても贅沢。
「じゃあ、僕、用意してきます」
瑞稀が立ち上がろうとすると、また、晴人に阻まれ、晴人の膝の上に座ったままだ。
「晴人…さん?」
不思議に思った瑞稀が晴人の顔を覗き込むと、晴人に首筋をスンスンと嗅がれる。
「今日の瑞稀、なんだか特別いい香りがする」
晴人はそういうと、瑞稀の耳を甘噛みした。
「ひゃ!」
突然の刺激に、瑞稀は晴人にしがみついてまった。
あれ?
晴人さんも、今日は特別いい香りがする。
ずっと嗅いでいたいようないい香りがし、瑞稀の頭はぼーっとしてきた。
瑞稀は晴人によりしがみついていると、
「急に変なことしてごめん。耳、痛くなかった?」
晴人に言われて、瑞稀はハッとする。
「大丈夫です。僕こそ、しがみついてしまって、ごめんなさい…」
なんだか、とてもいやらしいことをしてしまったようで、瑞稀は顔を真っ赤にした。
「瑞稀は本当に可愛いね」
晴人はクスっと笑い、
「ちゃんと捕まっててよ」
「わっ!」
瑞稀を抱きしめたまま立ち上がる。
「一緒に準備して、何を観るか一緒に選ぼう」
「はい!」
瑞稀は晴人に抱き上げられたまま、2人仲良くキッチンに向かった。
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