13 / 202
初めてのヒート ①
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ピザは一枚で4つの味が楽しめるものを頼み、晴人はポテトが大好きなのでLサイズに。チキンは新商品のスパイシーチキンを選び、ジュースは定番の炭酸にした。
レンジで塩とキャラメルのポップコーンを作り、大型テレビの前にセットした。
今日は時間があるので、スパイアクションものと、陰謀にはめられた主人公が反撃するアクションものの二本観ることに。
途中で「お腹が空いた時用に」と、晴人は嬉しそうにチップスとチョコレート菓子を取り出したのにはいつもはクールな晴人からは想像できないはしゃぎっぷりに、瑞稀は可愛いと思ってしまった。
「それじゃあ、電気、消すよ」
「ハイ!」
照明が消され、映画の冒頭が始まる。
前から観たかった映画だったので、楽しでのワクワクと、晴人と密着して座っているので、そちらも気になりドキドキする。
それに今日の晴人は、特別いい香りもする。
晴人さん、香水つけたことないのに、今日はつけてるのかな?
ちらりと晴人の方を見上げると、映画を観ている晴人の横顔が目にうつり、さらにドキっとした。
こんなにドキドキしてて、今日の僕の心臓、大丈夫かな…?
この先長い映画鑑賞の時間、耐えられるか少し心配になってくる。
映画が進んでいき、陰謀渦巻く中、主人公が戦っていくシーンになってきたのにも関わらず、晴人と映画を見続けているうちに、瑞稀の頭がぼーっとし、次第にふわふわした気持ちになってくる。
体も熱くなってきて、全身が火照り出す。
息もあがってきて苦しい。
風邪でもひいて、熱が出てきたのかな?
晴人さんにうつすわけにはいかない。
晴人と距離を取ろうとたちあがろうとするが、体が動かない。
むしろ晴人にもっと近寄りたくなり…。
だめなのに…。
瑞稀は晴人の肩に、頭をもたれかけさせた。
「瑞稀、どうした?」
いつもと違う瑞稀の行動に、晴人が瑞稀の顔を覗き込むと、
「!!顔が真っ赤じゃないか!?それに息も荒い…」
晴人は瑞稀の手首で脈を測る。
「脈拍も早いな。とりあえず救急で病院に行こう。タクシー呼ぶから、ソファーで横になってて。水をとってくるよ」
晴人が席を立とうとすると、
「行かないで…」
瑞稀が晴人の服の裾を引っ張った。
「行っちゃやだ…。ここに…いて」
はぁはぁ荒い息をしつ、瞳からは、はらりと一粒の涙が溢れる。
「瑞稀、大丈夫。すぐに戻ってくるから」
晴人が優しく瑞稀の頭を撫でるが、瑞稀は『嫌だ』と頭を横に振る。
心配そうに晴人が優斗の隣に座ると、瑞稀は晴人に抱きつく。すると…。
「!!」
晴人の動きが、一瞬にして止まる。
「瑞稀…ヒートなのか…?」
「ヒー…ト…?」
朦朧とする頭で、瑞稀は必死に考えた。
僕がヒート?
これがヒート…?
「わかん…ない…」
こう答えるのが、精一杯。
学校で『ヒート』について学んだが、実際今までヒートになったことがなかったし、もしかしたら、これから先もヒートは来ないのかもしれないと思っていた。
だからこれがヒートなのか、体調不良なのかがわからない。
ただ確かなことは、晴人に触れらたくて、晴人の香りに包まれたい。
晴人がいるだけで、お腹の奥がキュンキュン疼きだす。
全てが初めてのことで、どうしていいかわからず、不安で押しつぶされそうだ。
レンジで塩とキャラメルのポップコーンを作り、大型テレビの前にセットした。
今日は時間があるので、スパイアクションものと、陰謀にはめられた主人公が反撃するアクションものの二本観ることに。
途中で「お腹が空いた時用に」と、晴人は嬉しそうにチップスとチョコレート菓子を取り出したのにはいつもはクールな晴人からは想像できないはしゃぎっぷりに、瑞稀は可愛いと思ってしまった。
「それじゃあ、電気、消すよ」
「ハイ!」
照明が消され、映画の冒頭が始まる。
前から観たかった映画だったので、楽しでのワクワクと、晴人と密着して座っているので、そちらも気になりドキドキする。
それに今日の晴人は、特別いい香りもする。
晴人さん、香水つけたことないのに、今日はつけてるのかな?
ちらりと晴人の方を見上げると、映画を観ている晴人の横顔が目にうつり、さらにドキっとした。
こんなにドキドキしてて、今日の僕の心臓、大丈夫かな…?
この先長い映画鑑賞の時間、耐えられるか少し心配になってくる。
映画が進んでいき、陰謀渦巻く中、主人公が戦っていくシーンになってきたのにも関わらず、晴人と映画を見続けているうちに、瑞稀の頭がぼーっとし、次第にふわふわした気持ちになってくる。
体も熱くなってきて、全身が火照り出す。
息もあがってきて苦しい。
風邪でもひいて、熱が出てきたのかな?
晴人さんにうつすわけにはいかない。
晴人と距離を取ろうとたちあがろうとするが、体が動かない。
むしろ晴人にもっと近寄りたくなり…。
だめなのに…。
瑞稀は晴人の肩に、頭をもたれかけさせた。
「瑞稀、どうした?」
いつもと違う瑞稀の行動に、晴人が瑞稀の顔を覗き込むと、
「!!顔が真っ赤じゃないか!?それに息も荒い…」
晴人は瑞稀の手首で脈を測る。
「脈拍も早いな。とりあえず救急で病院に行こう。タクシー呼ぶから、ソファーで横になってて。水をとってくるよ」
晴人が席を立とうとすると、
「行かないで…」
瑞稀が晴人の服の裾を引っ張った。
「行っちゃやだ…。ここに…いて」
はぁはぁ荒い息をしつ、瞳からは、はらりと一粒の涙が溢れる。
「瑞稀、大丈夫。すぐに戻ってくるから」
晴人が優しく瑞稀の頭を撫でるが、瑞稀は『嫌だ』と頭を横に振る。
心配そうに晴人が優斗の隣に座ると、瑞稀は晴人に抱きつく。すると…。
「!!」
晴人の動きが、一瞬にして止まる。
「瑞稀…ヒートなのか…?」
「ヒー…ト…?」
朦朧とする頭で、瑞稀は必死に考えた。
僕がヒート?
これがヒート…?
「わかん…ない…」
こう答えるのが、精一杯。
学校で『ヒート』について学んだが、実際今までヒートになったことがなかったし、もしかしたら、これから先もヒートは来ないのかもしれないと思っていた。
だからこれがヒートなのか、体調不良なのかがわからない。
ただ確かなことは、晴人に触れらたくて、晴人の香りに包まれたい。
晴人がいるだけで、お腹の奥がキュンキュン疼きだす。
全てが初めてのことで、どうしていいかわからず、不安で押しつぶされそうだ。
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