【完結】たとえ彼の身代わりだとしても貴方が僕を見てくれるのならば… 〜初恋のαは双子の弟の婚約者でした〜

葉月

文字の大きさ
24 / 105

結婚初夜 ⑥

しおりを挟む
「く…っ」
 大量のフェロモンに当てられたサイモンは一瞬眩暈を起こしたようにふらつき、血走ったような目で僕を見ると、いきなり楔を吸い上げられた。

「ひぃあぁぁ……ーーっ!」

 強烈な刺激が楔から全身に巡り、ギュッと目を閉じる。

 何が起こったのか、わからない。
 ただ、腰の奥から何かが突然込み上げてきて、腰骨から脳天を突き破り、腰を大きく振り立てながら、楔から熱いものが弾け、それをサイモンに吸い上げられる。
 自分意識とは関係なく、身体がビクビクと震え、自分がどうなってしまったか分からない。

「少し舐めただけでイくなんて…」
「イくって…なに…?」
 初めて聞く単語。
 それがないを示しているのか、理解できない。
「快楽の絶頂を迎えて、射精することだよ」
「射…精…?」
 その言葉も知らない。

「射精も知らないなんて…。いいよ。今から嫌というほど教えてあげる。頭がおかしくなりそうなほど気持ちよくなったら『イク』っていうんだよ」
 サイモンはもう股間の間で硬くなっている僕の楔を口に含むと、睾丸を揉みながら貪るように楔を吸い上げる。

「はっ、あ…っつ、んん……やっ…」

 腰の奥深くが痺れ、キュンとしまって脚を閉じそうになる。
「閉じてはダメだ」
 力強くサイモンに太ももを開かされ、楔の根本から口にふくまれる。

 ねっとりと裏筋を舐められると、腰の奥深くの痺れが熱いもに変わり、よりサイモンに咥えられたいと、腰を上下してしまう。
「自分からするなんて、なんていやらしいんだ…」
 いやらしい……。
 母様からよく言われた言葉。
ー使用人にまで好かれようとそんなことをして、お前はなんていやらしい子なんだー
 その時の母様の僕を見る顔が思い出される。

 僕はいやらしい子……。
 僕はサイモンにも嫌われうちゃうの?
 そんなの、嫌だ!
 胸を締め付けられる悲しみが込み上げてくる。

「僕はいやらしい子くて…悪い子、だけど……、嫌いに…ならないで……」
 母様は僕が泣いたら、すぐに僕をぶつ。
 泣き顔をサイモンに見られないように右腕で隠し、頭を殴られないように左腕で頭を隠す。
 少しの沈黙の後、優しい何かが僕の頭を撫でる。

 恐る恐る目を開けると、今にも泣きそうなサイモンが僕の頭を撫でてくれていた。
「自分が悪い子だなんて、どうしてそんなこと思うんだ?どうして顔と頭を隠す?」
 泣きじゃくる僕の体を起こし、サイモンは僕と同じ目線になるように床に膝をつく。
「だって母様が、僕は誰にでも好かれようと尻尾を振る、いやらしい子だって……。泣いたら母様に打たれる……」
「!!」
 サイモンの顔は怒りで満ちてくる。

「サイモンに嫌われたら…、僕は…僕は……」
 そういうと、サイモンの手が僕の方に伸びてくる。

 打たれる!
 咄嗟に頭を腕で隠すとその腕の上から、サイモンの大きな手で頭を撫でてくれる。
しおりを挟む
感想 158

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】

晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。 発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。 そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。 第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。

義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。

竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。 あれこれめんどくさいです。 学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。 冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。 主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。 全てを知って後悔するのは…。 ☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです! ☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。 囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317

ちゃんちゃら

三旨加泉
BL
軽い気持ちで普段仲の良い大地と関係を持ってしまった海斗。自分はβだと思っていたが、Ωだと発覚して…? 夫夫としてはゼロからのスタートとなった二人。すれ違いまくる中、二人が出した決断はー。 ビター色の強いオメガバースラブロマンス。

【完結】君を上手に振る方法

社菘
BL
「んー、じゃあ俺と付き合う?」 「………はいっ?」 ひょんなことから、入学して早々距離感バグな見知らぬ先輩にそう言われた。 スクールカーストの上位というより、もはや王座にいるような学園のアイドルは『告白を断る理由が面倒だから、付き合っている人がほしい』のだそう。 お互いに利害が一致していたので、付き合ってみたのだが―― 「……だめだ。僕、先輩のことを本気で……」 偽物の恋人から始まった不思議な関係。 デートはしたことないのに、キスだけが上手くなる。 この関係って、一体なに? 「……宇佐美くん。俺のこと、上手に振ってね」 年下うさぎ顔純粋男子(高1)×精神的優位美人男子(高3)の甘酸っぱくじれったい、少しだけ切ない恋の話。 ✧毎日2回更新中!ボーナスタイムに更新予定✧ ✧お気に入り登録・各話♡・エール📣作者大歓喜します✧

もう一度、その腕に

結衣可
BL
もう一度、その腕に

完結|好きから一番遠いはずだった

七角@書籍化進行中!
BL
大学生の石田陽は、石ころみたいな自分に自信がない。酒の力を借りて恋愛のきっかけをつかもうと意気込む。 しかしサークル歴代最高イケメン・星川叶斗が邪魔してくる。恋愛なんて簡単そうなこの後輩、ずるいし、好きじゃない。 なのにあれこれ世話を焼かれる。いや利用されてるだけだ。恋愛相手として最も遠い後輩に、勘違いしない。 …はずだった。

僕はあなたに捨てられる日が来ることを知っていながらそれでもあなたに恋してた

いちみやりょう
BL
▲ オメガバース の設定をお借りしている & おそらく勝手に付け足したかもしれない設定もあるかも 設定書くの難しすぎたのでオメガバース知ってる方は1話目は流し読み推奨です▲ 捨てられたΩの末路は悲惨だ。 Ωはαに捨てられないように必死に生きなきゃいけない。 僕が結婚する相手には好きな人がいる。僕のことが気に食わない彼を、それでも僕は愛してる。 いつか捨てられるその日が来るまでは、そばに居てもいいですか。

処理中です...